「ククク……」
殺し合いの会場にある街。その道のど真ん中で、一人の男が怪しく笑っている。
顔の部分が闇のように真っ黒に塗りつぶされ、表情が見えないが彼は確かに笑っているのだ。
彼の名前はナイ。
どう見ても人智を超えている彼は、実は這いよる混沌、邪神ナイアーラトテップなのだ。
顔の部分が闇のように真っ黒に塗りつぶされ、表情が見えないが彼は確かに笑っているのだ。
彼の名前はナイ。
どう見ても人智を超えている彼は、実は這いよる混沌、邪神ナイアーラトテップなのだ。
そんな彼はなぜ笑っているのだろうか。
殺戮ゲームを楽しめる感性の持ち主だからか。それとも、殺し合いに来る前にいた所があまりにも酷かったからだろうか。
答えはどちらもイエスである。
殺戮ゲームを楽しめる感性の持ち主だからか。それとも、殺し合いに来る前にいた所があまりにも酷かったからだろうか。
答えはどちらもイエスである。
ナイはこの殺し合いに呼ばれる前、ある『い世界』に居た。
その世界で自身の叡智を人間に与え、世界を混沌に落とそうとしたのだ。
その世界で自身の叡智を人間に与え、世界を混沌に落とそうとしたのだ。
しかし、その世界にはバカしかいなかった。
なにせ文字はひらがな、カタカナ、漢字とあるものの、大半の住人はどれも読めない。
住人は数も禄に数えられず、十まで数えられたら賢者と呼ばれるような世界なのだ。
おかげで人間に魔術書を作らせる際、まずはひらがなを教えることから始めなければならなかった。
なにせ文字はひらがな、カタカナ、漢字とあるものの、大半の住人はどれも読めない。
住人は数も禄に数えられず、十まで数えられたら賢者と呼ばれるような世界なのだ。
おかげで人間に魔術書を作らせる際、まずはひらがなを教えることから始めなければならなかった。
もっとも、七十年後には子供の算数で複素平面を学ぶくらい住人の知性は成長するが、それはまた別の話。
ともかく『い世界』で色々あり、というか住人のバカさ加減に嫌気がさしてナイは一旦撤退した。
その直後、彼は殺し合いに呼ばれた。
見知らぬ少女が死のうと別に何とも思わないが、彼はとりあえずルールを確認した。
そして感激した。
その直後、彼は殺し合いに呼ばれた。
見知らぬ少女が死のうと別に何とも思わないが、彼はとりあえずルールを確認した。
そして感激した。
「ルールブックの文字に、漢字が使ってある……!!」
こうしてさっきまでいた、い世界では見なかったものがあり、彼は心底嬉しかった。
ここならば、自分は邪神らしく振る舞える。
エロトラップダンジョンという不穏なものもあるが、前よりはましだ。
流石に人間に叡智を与えはしないが、邪神らしく人間を混沌と絶望の坩堝に叩き込んでやろう。とナイは決意した。
ここならば、自分は邪神らしく振る舞える。
エロトラップダンジョンという不穏なものもあるが、前よりはましだ。
流石に人間に叡智を与えはしないが、邪神らしく人間を混沌と絶望の坩堝に叩き込んでやろう。とナイは決意した。
ところで、今のナイは凄く怪しい。
顔は真っ黒で見えないうえ、殺し合いのゲームで嬉しそうに感激して笑っているのだ。
怪しいことこの上ない。
もし誰かが見ていたらどう思うだろうか。
当然、近寄ろうとは思わない。
顔は真っ黒で見えないうえ、殺し合いのゲームで嬉しそうに感激して笑っているのだ。
怪しいことこの上ない。
もし誰かが見ていたらどう思うだろうか。
当然、近寄ろうとは思わない。
「あいつ、怪しいな……」
その証拠に、一人の少女がナイを怪しみ、建物の陰からこっそり覗いていた。
彼女の名前は志摩リン。
ソロでキャンプするのが趣味だが、最近は一人の少女との出会いがきっかけで複数人でキャンプするもの悪くない、と思い始めた女子高生だ。
彼女の名前は志摩リン。
ソロでキャンプするのが趣味だが、最近は一人の少女との出会いがきっかけで複数人でキャンプするもの悪くない、と思い始めた女子高生だ。
そんなリンはいきなり巻き込まれた殺し合いに怯えつつも、乗ろうとは思わなかった。
かといってこんな超常的なことができる相手に勝てるとも思っていないので、彼女は脱出を考えていた。
その為にまずは信頼できそうな人を探そうとしたが、最初に見つけたのは怪しすぎる男、ナイだった。
かといってこんな超常的なことができる相手に勝てるとも思っていないので、彼女は脱出を考えていた。
その為にまずは信頼できそうな人を探そうとしたが、最初に見つけたのは怪しすぎる男、ナイだった。
怪しすぎる彼を見て、リンはこう決断した。
「逃げよう」
いかにも怪しそうな男を放置するのはどうかと思うが、どこまでいっても女子高生でしかない自分は怪しい男には勝てないだろう。
そう考えた彼女はナイから離れるべく、逃走を開始した。
そう考えた彼女はナイから離れるべく、逃走を開始した。
【志摩リン@ゆるキャン△】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:生きて殺し合いから脱出する
1:あの怪しい人(ナイ)から逃げる
2:信頼できそうな人を探す
3:首輪を外したい
[備考]
参戦時期はなでしこと知り合ってからのどこかです。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:生きて殺し合いから脱出する
1:あの怪しい人(ナイ)から逃げる
2:信頼できそうな人を探す
3:首輪を外したい
[備考]
参戦時期はなでしこと知り合ってからのどこかです。
怪しげなナイから逃げ出すリン。
しかしその一方、そんな彼を全く気にせず近づく男の姿があった。
赤い髪と剣の形をしたイヤリングに、恐ろしく威圧的な雰囲気を持つ男だ。
まともな人間なら危険視するだろうが、あいにくナイはまともな人間ではなかった。
なんだったら人間でもなかった。
彼は目の前の男に取り入るべく、とりあえず話しかけようとする。
しかし――
しかしその一方、そんな彼を全く気にせず近づく男の姿があった。
赤い髪と剣の形をしたイヤリングに、恐ろしく威圧的な雰囲気を持つ男だ。
まともな人間なら危険視するだろうが、あいにくナイはまともな人間ではなかった。
なんだったら人間でもなかった。
彼は目の前の男に取り入るべく、とりあえず話しかけようとする。
しかし――
「真紅の手品(レッドマジック)真拳奥義『火炎花火の大魔術』!!」
「ぎゃああああああああああああああ!!」
「ぎゃああああああああああああああ!!」
赤髪の男に問答無用で攻撃され、ナイは何もできず、爆炎の中この世を去った。
【ナイ@偏差値10の俺がい世界で知恵の勇者になれたワケ 死亡】
断っておくと、これはナイが弱いわけではない。
仮にも邪神の一柱なのだ。弱いはずがない。
だが本来の耐久値では並の人間では決して勝てないので、殺し合いに際して主催側から大幅な制限がかかっていたのだ。
そして赤髪の男はその制限をぶち抜き、一撃で殺してしまったのである。
仮にも邪神の一柱なのだ。弱いはずがない。
だが本来の耐久値では並の人間では決して勝てないので、殺し合いに際して主催側から大幅な制限がかかっていたのだ。
そして赤髪の男はその制限をぶち抜き、一撃で殺してしまったのである。
そんな赤髪の男の名前はツル・ツルリーナ3世。
ある世界において三日で世界を制圧し、支配下に置いた帝国、マルハーゲ帝国の王である。
ある世界において三日で世界を制圧し、支配下に置いた帝国、マルハーゲ帝国の王である。
3世は世界を制圧したのち、なぜかコールドスリープ装置に入り眠りについた。
そして百年後。眠りから覚めた直後に、彼はこの殺し合いにいた。
そして百年後。眠りから覚めた直後に、彼はこの殺し合いにいた。
3世はこれに赫怒した。
彼はまず人間が嫌いであり、にも関わらず人間が何人もいる殺し合いに呼ばれた時点で苛立つ。
さらにどこの誰とも分からない相手から、帝王である自分に対し一方的に命令してくる始末。
これで彼の苛立ちは頂点に達した。
彼はまず人間が嫌いであり、にも関わらず人間が何人もいる殺し合いに呼ばれた時点で苛立つ。
さらにどこの誰とも分からない相手から、帝王である自分に対し一方的に命令してくる始末。
これで彼の苛立ちは頂点に達した。
故に3世はこうすることにした。
「皆殺しだ」
参加者も主催者もNPC全て、どれだけいようとも殺しつくすと。
【ツル・ツルリーナ3世@ボボボーボ・ボーボボ】
[状態]:健康、苛立ち(極大)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:主催者含めて皆殺し
1:もし参加者に毛の王国の生き残りがいれば、優先して殺し毛玉を奪い取る
[備考]
※参戦時期は無印にて、百年の眠りから覚めた直後です。
※青藍の手品(ブルーマジック)真拳は全て制限され、使用禁止となっています。
その他の制限は当選した場合、次の書き手氏にお任せします。
[状態]:健康、苛立ち(極大)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:主催者含めて皆殺し
1:もし参加者に毛の王国の生き残りがいれば、優先して殺し毛玉を奪い取る
[備考]
※参戦時期は無印にて、百年の眠りから覚めた直後です。
※青藍の手品(ブルーマジック)真拳は全て制限され、使用禁止となっています。
その他の制限は当選した場合、次の書き手氏にお任せします。
※ナイのデイバック(基本支給品、ランダム支給品1〜3)がナイの遺体と共に会場のどこかに放置されています。