殺し合いの会場にあるダンジョンの一室。
休憩室のつもりか、ここにはテーブルと椅子が用意されていた。
その部屋で、二人の男女が机を挟み相対している。
休憩室のつもりか、ここにはテーブルと椅子が用意されていた。
その部屋で、二人の男女が机を挟み相対している。
男の名前はアルバート・W・ワイリー。
白髭と白衣が特徴的な、とある世界で世界征服を企む悪の科学者だ。
彼に相対する女の名前はパチュリー・ノーレッジ。
隔離された世界、幻想郷にある吸血鬼の館、紅魔館の大図書館の主である魔法使いだ。
白髭と白衣が特徴的な、とある世界で世界征服を企む悪の科学者だ。
彼に相対する女の名前はパチュリー・ノーレッジ。
隔離された世界、幻想郷にある吸血鬼の館、紅魔館の大図書館の主である魔法使いだ。
二人が最初出会ったのは、現在地である休憩室のすぐそばだった。
最初は二人とも警戒していたものの、互いに殺し合いに乗っていないと分かったので、とりあえず近くの落ち着けそうな場所で情報交換することにした。
ダンジョン脱出を優先しようかとも思ったが、そもそもマッピングもできない場所をあても情報もなくうろつくよりは、せめて味方になりそうな参加者について把握してから、ということにしたのだ。
そして今に至る。
最初は二人とも警戒していたものの、互いに殺し合いに乗っていないと分かったので、とりあえず近くの落ち着けそうな場所で情報交換することにした。
ダンジョン脱出を優先しようかとも思ったが、そもそもマッピングもできない場所をあても情報もなくうろつくよりは、せめて味方になりそうな参加者について把握してから、ということにしたのだ。
そして今に至る。
「異世界。それに魔法か……」
「今更信じないつもり?」
「いいや、信じるとも」
「今更信じないつもり?」
「いいや、信じるとも」
そこからもたらされた情報は、互いにとって未知である事柄が多かったものの、反応は大きく異なった。
パチュリーからすれば、幻想郷の外には外の世界が広がっていることは百も承知で、魔法が廃れていることもよく分かっている。
だが外の世界がどういうものかについてはそこまで詳しくない。
故に彼女はワイリーの話を聞いてなお、彼は外の世界の住人だと理解するだけだ。
もっとも、彼が世界征服を企んでいると聞いた時は驚いたが。
主に、よくそんな面倒なことやろうと思ったな、という意味で。
パチュリーからすれば、幻想郷の外には外の世界が広がっていることは百も承知で、魔法が廃れていることもよく分かっている。
だが外の世界がどういうものかについてはそこまで詳しくない。
故に彼女はワイリーの話を聞いてなお、彼は外の世界の住人だと理解するだけだ。
もっとも、彼が世界征服を企んでいると聞いた時は驚いたが。
主に、よくそんな面倒なことやろうと思ったな、という意味で。
一方、ワイリーからすればパチュリーの話は驚愕に満ちていた。
妖怪、妖精、魔法など。現世にて忘れられたあらゆるオカルトが集う幻想の為の郷。
最初はさすがの彼も信じなかったが、パチュリーが宙を自在に舞うところを披露したり、簡単な魔法を見せるなどをすれば真実だと認めざるを得ない。
そして真実だと理解した途端、彼は前触れもなく笑い出した。
その様子を見て訝し気にパチュリーは問う。
妖怪、妖精、魔法など。現世にて忘れられたあらゆるオカルトが集う幻想の為の郷。
最初はさすがの彼も信じなかったが、パチュリーが宙を自在に舞うところを披露したり、簡単な魔法を見せるなどをすれば真実だと認めざるを得ない。
そして真実だと理解した途端、彼は前触れもなく笑い出した。
その様子を見て訝し気にパチュリーは問う。
「いきなり笑い出してどうしたのよ」
「何、納得しただけじゃ。
それより小娘。一応確認じゃが、このダンジョンには魔法の力が関与していると思うか?」
「小娘ってあなたね……」
「何、納得しただけじゃ。
それより小娘。一応確認じゃが、このダンジョンには魔法の力が関与していると思うか?」
「小娘ってあなたね……」
ワイリーの発言に呆れ嘆息するパチュリー。
確かに外見からして老人であるワイリーと違って、パチュリーの外見は十代前半の少女である。
だが実際の所は、彼女が魔法使いになった時の姿で成長が止まっているだけで、実年齢はワイリーよりも年上だ。
なので彼に小娘呼ばわりされる筋合いはないのだが、同時に彼女は確信していた。
確かに外見からして老人であるワイリーと違って、パチュリーの外見は十代前半の少女である。
だが実際の所は、彼女が魔法使いになった時の姿で成長が止まっているだけで、実年齢はワイリーよりも年上だ。
なので彼に小娘呼ばわりされる筋合いはないのだが、同時に彼女は確信していた。
この手のタイプは人の言い分を聞かない、と。
それが分かっている以上いくら抗議しても無駄なので、パチュリーは軽く文句を言うだけにして、ワイリーの質問に対し首を縦に振った。
おそらくだが、このダンジョンの製造には、何らかの形で魔法が関わっている。
おそらくだが、このダンジョンの製造には、何らかの形で魔法が関わっている。
「成程な。
となるとこの殺し合い、エロトラップダンジョンとやらはブラフかもしれんな」
「ブラフ?」
「うむ、表向きは女子を辱めるくだらん悪趣味な殺し合いじゃが、裏では別の目的があるということじゃ。
でなければ、ワシや貴様のような手合いを参加者に選ばんじゃろ」
「……まあ、確かに」
となるとこの殺し合い、エロトラップダンジョンとやらはブラフかもしれんな」
「ブラフ?」
「うむ、表向きは女子を辱めるくだらん悪趣味な殺し合いじゃが、裏では別の目的があるということじゃ。
でなければ、ワシや貴様のような手合いを参加者に選ばんじゃろ」
「……まあ、確かに」
ワイリーの言葉に納得するパチュリー。
魔法使いやマッドサイエンティストは、この殺し合いからすれば破綻を呼ぶ危険因子そのもの。
パチュリーなら、このダンジョンに使われている魔法自体を無効化し、ダンジョンそのものをただの一施設にすることも可能かもしれない。
そしてワイリーなら、参加者に掛かっている首輪を解除することは、そう難しくないはずだ。
魔法使いやマッドサイエンティストは、この殺し合いからすれば破綻を呼ぶ危険因子そのもの。
パチュリーなら、このダンジョンに使われている魔法自体を無効化し、ダンジョンそのものをただの一施設にすることも可能かもしれない。
そしてワイリーなら、参加者に掛かっている首輪を解除することは、そう難しくないはずだ。
もっとも、あの主催者はそんなものは関係ないのかもしれない。
例えどれほどの技術を持ち合わせようと、この殺し合いはどうにもならない自信があるだけかもしれない。
その場合主催者に、老人の男性を性転換させてから性的に辱める、という恐ろしい性癖が追加されることになるが。
例えどれほどの技術を持ち合わせようと、この殺し合いはどうにもならない自信があるだけかもしれない。
その場合主催者に、老人の男性を性転換させてから性的に辱める、という恐ろしい性癖が追加されることになるが。
「どっちかというとそっちの方が嫌ね」
おぞましい可能性がパチュリーの中で浮かび、らしくもなく内心で冷や汗を流す。
一方、そんなことは露知らず、ワイリーは一人立ち上がり、部屋の外へと歩き始めていた。
一方、そんなことは露知らず、ワイリーは一人立ち上がり、部屋の外へと歩き始めていた。
「まずは適当な参加者から首輪を手に入れて、それを基にサクッと外してやろう。
そして最後には主催者共が持つ力を奪い取り元の世界に帰って、それを礎に最強のロボットを作り、今度こそ世界征服じゃあ――――っ!!
「元気ねこの人間……」
そして最後には主催者共が持つ力を奪い取り元の世界に帰って、それを礎に最強のロボットを作り、今度こそ世界征服じゃあ――――っ!!
「元気ねこの人間……」
どこまでもバイタリティ溢れるワイリーに対し、それについていけないのでテンションが低いパチュリー。
しかし現状は彼について行くのが一番だと判断しているので、彼女は大人しくそうすることにした。
しかし現状は彼について行くのが一番だと判断しているので、彼女は大人しくそうすることにした。
【アルバート・W・ワイリー@ロックマンシリーズ】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:こんな殺し合いはとっとと抜け出して、主催者が持つ力を手に入れ、その力で今度こそ世界征服できるロボットを作り上げる。
1:首輪を解除するために、首輪のサンプルを手に入れる
2:戦闘力のある、主催に抗う参加者と合流したい
3:魔法が手に入るなら欲しい
[備考]
幻想郷について把握しました。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:こんな殺し合いはとっとと抜け出して、主催者が持つ力を手に入れ、その力で今度こそ世界征服できるロボットを作り上げる。
1:首輪を解除するために、首輪のサンプルを手に入れる
2:戦闘力のある、主催に抗う参加者と合流したい
3:魔法が手に入るなら欲しい
[備考]
幻想郷について把握しました。
【パチュリー・ノーレッジ@東方project】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:さっさと殺し合いから脱出し、紅魔館へ帰る
1:ひとまずワイリーと行動する
[備考]
ロックマンシリーズの世界観を把握しました。
ワイリーを外の世界の住人だと思っています。
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1〜3
[思考・状況]基本方針:さっさと殺し合いから脱出し、紅魔館へ帰る
1:ひとまずワイリーと行動する
[備考]
ロックマンシリーズの世界観を把握しました。
ワイリーを外の世界の住人だと思っています。