宇治松千夜は、窮地に立たされていた。
突然殺し合いを宣言され、気がついたときには森の中に立っていた。
そして脳内を整理する間もなく、目の前に敵対者が現れた。
月明かりに照らされるそれは、サングラスをかけた屈強な男だった。
いちおうコミュニケーションを取ろうと話しかけてみたが、相手は無言。
眉一つ動かさない。
その様子は、海外の映画に出てくるような殺し屋を千夜に連想させた。
突然殺し合いを宣言され、気がついたときには森の中に立っていた。
そして脳内を整理する間もなく、目の前に敵対者が現れた。
月明かりに照らされるそれは、サングラスをかけた屈強な男だった。
いちおうコミュニケーションを取ろうと話しかけてみたが、相手は無言。
眉一つ動かさない。
その様子は、海外の映画に出てくるような殺し屋を千夜に連想させた。
(これは……逃げた方が良さそうね……)
交渉は無理。殴りかかって勝てるような相手でもない。
ならば、逃げるしかない。
そう判断した千夜が一歩後ろずさったその時、男は想定外のリアクションを見せた。
ならば、逃げるしかない。
そう判断した千夜が一歩後ろずさったその時、男は想定外のリアクションを見せた。
「えっ?」
千夜は思わず、状況を忘れて見入ってしまった。
男が開けた大口、そこから何かがせり出してきたのだ。
そのせり出してきた何かの中心から、ビームが放たれる。
千夜に回避する時間も与えず、ビームは彼女に直撃。その命を奪う……ことはない。
だがその代わり、千夜が纏っていた学校の制服がはじけ飛ぶ。
一瞬にして、彼女は全裸にされてしまっていた。
男が開けた大口、そこから何かがせり出してきたのだ。
そのせり出してきた何かの中心から、ビームが放たれる。
千夜に回避する時間も与えず、ビームは彼女に直撃。その命を奪う……ことはない。
だがその代わり、千夜が纏っていた学校の制服がはじけ飛ぶ。
一瞬にして、彼女は全裸にされてしまっていた。
「い、いや……」
自分の現状を理解した千夜は、涙目で座り込む。
脳裏に浮かぶのは、無惨に殺された褐色の少女の姿。
自分もああなるのだと確信した千夜は、絶望感に押しつぶされまともに動けなくなっていた。
だが、彼女の確信が現実のものとなることはなかった。
脳裏に浮かぶのは、無惨に殺された褐色の少女の姿。
自分もああなるのだと確信した千夜は、絶望感に押しつぶされまともに動けなくなっていた。
だが、彼女の確信が現実のものとなることはなかった。
『任務達成。次のターゲットを探します』
そう言い残すと、男はきびすを返してその場から去って行った。
「え……? 助かった……?」
予想外の展開に、千夜はしばらく放心して座り込んだままだった。
◆ ◆ ◆
「……ということがあったのよ」
「そっかー。裸にされちゃったのは災難だったけど、それ以上のことをされなかったのはラッキーだったね」
「そっかー。裸にされちゃったのは災難だったけど、それ以上のことをされなかったのはラッキーだったね」
それから数十分後。
千夜は偶然通りかかったミネルバXという少女に話しかけられて我に返り、ひとまず二人で近くにあった小屋へと避難していた。
そこで、ミネルバに支給された衣服を分けてもらったのだが……。
千夜は偶然通りかかったミネルバXという少女に話しかけられて我に返り、ひとまず二人で近くにあった小屋へと避難していた。
そこで、ミネルバに支給された衣服を分けてもらったのだが……。
「あの、これ……。エッチなやつじゃないかしら……?」
現在千夜が身につけているのは、妙に扇情的なデザインの水着だ。
素材はたしかに水着っぽいのだが、見ただけではおそらくほとんどの人間に下着と判断されるだろう。
素材はたしかに水着っぽいのだが、見ただけではおそらくほとんどの人間に下着と判断されるだろう。
「うん、正直私もエッチだと思う……。
でも、服はこれしかなくて……。
私も上着脱いだら下着だけになっちゃうから、貸すわけにもいかないし。
申し訳ないんだけど、裸よりはましだと思って我慢してくれる?」
「そうよね、裸よりは……。
でも、早くまともな服がほしいわ……」
「でも、エッチなことさせようとしてるイベントで、まともな服なんて用意されてるのかなあ?」
「うっ、たしかに……」
でも、服はこれしかなくて……。
私も上着脱いだら下着だけになっちゃうから、貸すわけにもいかないし。
申し訳ないんだけど、裸よりはましだと思って我慢してくれる?」
「そうよね、裸よりは……。
でも、早くまともな服がほしいわ……」
「でも、エッチなことさせようとしてるイベントで、まともな服なんて用意されてるのかなあ?」
「うっ、たしかに……」
痛いところを突かれ、千夜の表情が目に見えて暗くなる。
「あー、ごめんごめん! 落ち込ませるつもりじゃなかったの!
えーと、それじゃあ……。私はもう少しこの小屋を調べてみるから、千夜さんは休んでて!」
「そうさせてもらうわね……」
えーと、それじゃあ……。私はもう少しこの小屋を調べてみるから、千夜さんは休んでて!」
「そうさせてもらうわね……」
力なく答える千夜に見送られ、ミネルバは部屋の外に出る。
そしてすぐさま、股間を押さえ込んだ。
そしてすぐさま、股間を押さえ込んだ。
(うわー、結構大きくなっちゃってる……。
エッチすぎるでしょ、あの水着……)
エッチすぎるでしょ、あの水着……)
そう、彼女……否、彼は厳密に言うと少女ではない。
見た目は女性でも肉体的には男性……すなわち、「男の娘」である。
見た目は女性でも肉体的には男性……すなわち、「男の娘」である。
(いけないいけない。私の純潔は、Zお姉ちゃんに捧げるんだから!
他の人に目移りしてちゃいけないわ!
待ってて、お姉ちゃん! 絶対帰るから!)
他の人に目移りしてちゃいけないわ!
待ってて、お姉ちゃん! 絶対帰るから!)
愛する姉(設定上)の顔を思い浮かべ、煩悩を振り払うミネルバ。
(本当に願いを叶えてくれるなら、お姉ちゃんと一生イチャイチャできるように願いたいところだけど……。
さすがに人殺しはねえ……)
さすがに人殺しはねえ……)
ミネルバがいたのは、暴力こそ日常茶飯事だが命までは奪われない世界。
彼女にも、最低限の倫理観は備わっていた。
本当に最低限だが。
彼女にも、最低限の倫理観は備わっていた。
本当に最低限だが。
(主催者をフルボッコにして、お姉ちゃんの元に帰る!
それが私のやるべきことよ!)
それが私のやるべきことよ!)
虚空を見つめながら、ミネルバは決意を固める。
なおそれはそれとして、媚薬は絶対持って帰ろうと思っているミネルバであった。
なおそれはそれとして、媚薬は絶対持って帰ろうと思っているミネルバであった。
【宇治松千夜@ご注文はうさぎですか?】
[状態]精神的ダメージ(中)
[装備]大人の水着@魔法先生ネギま!(ゲーム版)
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:無事に帰りたい
1:まともな服がほしい
[状態]精神的ダメージ(中)
[装備]大人の水着@魔法先生ネギま!(ゲーム版)
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品1~3
[思考・状況]
基本方針:無事に帰りたい
1:まともな服がほしい
【ミネルバX@ロボットガールズZ】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:主催者をフルボッコ!
1:とりあえず千夜と行動
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:主催者をフルボッコ!
1:とりあえず千夜と行動
『支給品紹介』
【大人の水着@魔法先生ネギま!(ゲーム版)】
PS2のゲーム「課外授業」に登場する水着。
ビキニにガーターベルトとストッキングが付属しており、見た目は完全に下着である。
【大人の水着@魔法先生ネギま!(ゲーム版)】
PS2のゲーム「課外授業」に登場する水着。
ビキニにガーターベルトとストッキングが付属しており、見た目は完全に下着である。
『NPC紹介』
【田中さん@魔法先生ネギま!】
麻帆良学園工学部で開発された、戦闘用アンドロイド。
正式名称「T-ANK-α3」。
外見はサングラスをかけた、マッシブな白人男性。
身も蓋もない言い方をすれば、髪が長めのターミネーター。
本来はロケットパンチなどの武装も装備されているが、本ロワでは対象の服を吹き飛ばすビーム(通称「脱げビーム」)のみの装備となっている。
【田中さん@魔法先生ネギま!】
麻帆良学園工学部で開発された、戦闘用アンドロイド。
正式名称「T-ANK-α3」。
外見はサングラスをかけた、マッシブな白人男性。
身も蓋もない言い方をすれば、髪が長めのターミネーター。
本来はロケットパンチなどの武装も装備されているが、本ロワでは対象の服を吹き飛ばすビーム(通称「脱げビーム」)のみの装備となっている。