殺しあうために用意された天空の島。
そこにある森の中に、男が一人立っている。
彼の名は野原ひろし。埼玉県春日部市に住むサラリーマンだ。
そんな彼の顔に浮かんでいたものは、驚愕と怒りだった。
この顔は突如始まった殺し合いについてだろうか? それもある。
だがそれ以上に――
そこにある森の中に、男が一人立っている。
彼の名は野原ひろし。埼玉県春日部市に住むサラリーマンだ。
そんな彼の顔に浮かんでいたものは、驚愕と怒りだった。
この顔は突如始まった殺し合いについてだろうか? それもある。
だがそれ以上に――
「間違いない。あいつ、雲黒斎だ……」
ひろしは、主催者のことを知っていたからだ。
雲黒斎とは、ヒエール・ジョコマンがかつて名乗っていた名前だ。
彼は元々30世紀の住人だったが、戦国時代にタイムスリップし、歴史を改変する時間犯罪者となっていた。
そいつを捕らえるべく、タイムパトロールであるリング・スノーストームが追っていたが、その過程でひろしとその家族に接触。
そのまま流れでヒエールを捕らえるべく、戦国時代に転移。
途中、彼と妻のみさえはヒエールの手先にビー玉に変えられるも、息子のしんのすけとリング、そして現地で出会った吹雪丸のおかげで一度は退ける。
彼は元々30世紀の住人だったが、戦国時代にタイムスリップし、歴史を改変する時間犯罪者となっていた。
そいつを捕らえるべく、タイムパトロールであるリング・スノーストームが追っていたが、その過程でひろしとその家族に接触。
そのまま流れでヒエールを捕らえるべく、戦国時代に転移。
途中、彼と妻のみさえはヒエールの手先にビー玉に変えられるも、息子のしんのすけとリング、そして現地で出会った吹雪丸のおかげで一度は退ける。
そして現代に戻ると、いつの間にか同じ時代にやってきていたヒエールが日本を支配していた。
しかし再びしんのすけとリング、そして家族の絆でヒエールを倒し、そこで野原家とヒエールの戦いは幕を下ろした。
しかし再びしんのすけとリング、そして家族の絆でヒエールを倒し、そこで野原家とヒエールの戦いは幕を下ろした。
それからしばらく、野原家に新しい家族である娘のひまわりが産まれてから、ひろしはこの殺し合いに呼ばれたのだ。
ひろしは怒っていた。
理由は殺し合いのこともあるが、それ以上に最初の場で見せた、見せしめの少女についてだ。
別に、あの少女がひろしの娘というわけでは無い。血のつながりはもとより、国籍すら違う縁もゆかりもない相手だ。それでもだ。
理由は殺し合いのこともあるが、それ以上に最初の場で見せた、見せしめの少女についてだ。
別に、あの少女がひろしの娘というわけでは無い。血のつながりはもとより、国籍すら違う縁もゆかりもない相手だ。それでもだ。
ひろしには、前述の通りひまわりという娘がいる。
そのことを分かっているのかは不明だが、もし知ってて娘を持つ親にあの壮絶な死を見せたのなら、絶対に許せない。
加えて、彼はヒエールに恨まれていると思っている。
誰がどう見ても、ともすればヒエール自身ですら逆恨みだと分かっていても、復讐を企むかもしれない。彼はそういう男だ。
それを踏まえて、ひろしはこう思ってしまった。
そのことを分かっているのかは不明だが、もし知ってて娘を持つ親にあの壮絶な死を見せたのなら、絶対に許せない。
加えて、彼はヒエールに恨まれていると思っている。
誰がどう見ても、ともすればヒエール自身ですら逆恨みだと分かっていても、復讐を企むかもしれない。彼はそういう男だ。
それを踏まえて、ひろしはこう思ってしまった。
だとしたら、あの子が死んだのは俺達のせいかもしれない。
「くそっ!!」
ひろしは苛立ちの余り、思わず手近の木に拳を叩きつけてしまった。
すると、音を聞きつけたのか元々近くにいたのか、どこからともなく十匹ほどのゴブリンが現れた。
群れは各々武器を構えながら、ニタニタとひろしを見下す。
見下されている方もやられてたまるか、とばかりにデイバッグから木刀を引き出すも、多勢に無勢。
ひろしに、十匹のゴブリンと対峙して勝ち残るほどの力はないのだから。
すると、音を聞きつけたのか元々近くにいたのか、どこからともなく十匹ほどのゴブリンが現れた。
群れは各々武器を構えながら、ニタニタとひろしを見下す。
見下されている方もやられてたまるか、とばかりにデイバッグから木刀を引き出すも、多勢に無勢。
ひろしに、十匹のゴブリンと対峙して勝ち残るほどの力はないのだから。
しかし、そんな彼に天の助けが舞い降りた。
「はあっ!!」
なんと、いきなり現れた銀髪の少女が、持っている武器を振るいゴブリンの一匹を切り伏せたのだ。
突如始まる戦闘にに、ひろしは驚愕する。
少女が強いことにではなく、少女が振り回す武器に対して。
それは身の丈はあろうかというほどの大剣だったのだ。
突如始まる戦闘にに、ひろしは驚愕する。
少女が強いことにではなく、少女が振り回す武器に対して。
それは身の丈はあろうかというほどの大剣だったのだ。
ひろしが驚愕している間に、気づけば全てのゴブリンは等しく倒され、戦闘は終わっていた。
「ご無事ですか!?」
少女はひろしの安全を確認するが、彼にその声は届かない。
なぜならば、彼の眼前には先程よりも大きな衝撃を与えるものが映っているからだ。
なぜならば、彼の眼前には先程よりも大きな衝撃を与えるものが映っているからだ。
それは胸というにはあまりにも大きすぎた。
大きく、
丸く、
エロく、
そして整いすぎた。
それはまさに爆乳だった。
大きく、
丸く、
エロく、
そして整いすぎた。
それはまさに爆乳だった。
「デカすぎんだろ……」
様々な感情が一瞬の間に入り混じった末、剣の感想なのか胸の感想なのか分からない言葉を零してしまうひろし。
「?」
そんなひろしの言葉に、少女はただ首をかしげるのだった。
◆
「初めまして。アズールレーン、ロイヤルメイド隊所属、軽巡シリアスと申します」
「双葉商事第一営業部係長、野原ひろしだ」
「双葉商事第一営業部係長、野原ひろしだ」
そうしてひとまず波乱が収まったところで、二人は自己紹介をして、情報交換を始めた。
そこで二人は、互いに別世界の住人であることを知った。
そこで二人は、互いに別世界の住人であることを知った。
ひろしの世界は、時に大騒動が起こることもあるが、基本的には脅威のない平和な世界だ。
対し、シリアスの世界は脅威にさらされていた。
対し、シリアスの世界は脅威にさらされていた。
セイレーン。それは、シリアスの世界に突如現れた、人類に敵対する謎の存在。
それに対抗するために生まれたのが、KAN-SENである。
それに対抗するために生まれたのが、KAN-SENである。
KAN-SEN。
正式名称はKinetic Artifactual Navy - Self-regulative En-lore Nodeであり、人の姿をした艦船である。
そして、シリアスのこのうちの一人なのだ。
正式名称はKinetic Artifactual Navy - Self-regulative En-lore Nodeであり、人の姿をした艦船である。
そして、シリアスのこのうちの一人なのだ。
「ほぉ~……」
シリアスが人間ではないことには驚くひろしだったが、別世界について事態には驚いていなかった。
彼は過去に平行世界への転移を経験しているので、そういう物もあると理解していた。
対してシリアスも、別の世界に転移したことはないが、別世界から転移してきた存在は知っているので、こちらも驚きはしなかった。
代わりに驚愕したのは別のことだ。
彼は過去に平行世界への転移を経験しているので、そういう物もあると理解していた。
対してシリアスも、別の世界に転移したことはないが、別世界から転移してきた存在は知っているので、こちらも驚きはしなかった。
代わりに驚愕したのは別のことだ。
「あの男の人と戦ったことがあるのですか!?」
「ああ」
「ああ」
ひろしは雲黒斎に関する全てを話した。
30世紀からやって来た時間犯罪者であること。かつて自分達一家が戦い、彼の野望を挫いたこと。
そして、この殺し合いがもしかしたら自分達への復讐のために行われているかもしれないこと。
特に、最後の部分は、そのせいで見も知らぬ少女が死んだこともあってか、悲痛な面持ちで話していた。
30世紀からやって来た時間犯罪者であること。かつて自分達一家が戦い、彼の野望を挫いたこと。
そして、この殺し合いがもしかしたら自分達への復讐のために行われているかもしれないこと。
特に、最後の部分は、そのせいで見も知らぬ少女が死んだこともあってか、悲痛な面持ちで話していた。
それに対し、シリアスは言葉を選びながらも真剣にこう返した。
「卑しいメイドのシリアスでは、その雲黒斎が何を考えているのかは分かりません。
ですが少なくとも、ひろし様に責任はないと愚考します」
ですが少なくとも、ひろし様に責任はないと愚考します」
必死に慰めの言葉をかけるシリアス。
彼女がなぜここまで言葉を紡ぐのかというと、KAN-SENとしての責務もあるがそれ以上に、彼女はひろしに対しどこか指揮官と似たようなものを感じていた。
彼女がなぜここまで言葉を紡ぐのかというと、KAN-SENとしての責務もあるがそれ以上に、彼女はひろしに対しどこか指揮官と似たようなものを感じていた。
指揮官とは、KAN-SENを指揮する人物。
シリアスにとっては上司であり、彼女はその人を誇らしきご主人様と称し慕っていた。
シリアスにとっては上司であり、彼女はその人を誇らしきご主人様と称し慕っていた。
無論、ひろしと指揮官は年齢、立場などあらゆるものがまるで違う。
しかしどこか重なるものがあった故に、シリアスはここまで優しいのだ。
しかしどこか重なるものがあった故に、シリアスはここまで優しいのだ。
「……ありがとうな」
そんなことは露知らず、ひろしはシリアスに対し素直な感謝を口にする。
そして決意した。
そして決意した。
もしこの殺し合いに自分以外の家族が巻き込まれているなら、絶対に守ると。
そうでなくとも、雲黒斎をぶっ飛ばすと。
そうでなくとも、雲黒斎をぶっ飛ばすと。
こうして、二人にとっての殺し合いが幕を開ける。
その先にあるのは光か闇か、はたまた恥辱か。
その先にあるのは光か闇か、はたまた恥辱か。
【野原ひろし@クレヨンしんちゃん】
[状態]:健康
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:雲黒斎(ヒエール)をぶっ飛ばす
1:森から脱出する
2:他の人を探す。しんのすけ達がいるなら優先して探す
[備考]
参戦時期は雲黒斎の野望終了以降。ひまわりは産まれています
[状態]:健康
[装備]:洞爺湖@銀魂
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:雲黒斎(ヒエール)をぶっ飛ばす
1:森から脱出する
2:他の人を探す。しんのすけ達がいるなら優先して探す
[備考]
参戦時期は雲黒斎の野望終了以降。ひまわりは産まれています
【シリアス@アズールレーン】
[状態]:健康
[装備]:ダイゴロン刀@ゼルダの伝説 時のオカリナ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:雲黒斎(ヒエール)を打倒し、誇らしきご主人様の元へ帰還する
1:ひろし様と行動する
2:もし誇らしきご主人様や他のKAN-SENの方々がこの殺し合いに参加しているのであれば、捜索する
[状態]:健康
[装備]:ダイゴロン刀@ゼルダの伝説 時のオカリナ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]基本方針:雲黒斎(ヒエール)を打倒し、誇らしきご主人様の元へ帰還する
1:ひろし様と行動する
2:もし誇らしきご主人様や他のKAN-SENの方々がこの殺し合いに参加しているのであれば、捜索する