ドエルアングルでポイントギャップを調整
フィアットの整備はポイントギャップやタイミング調整など、点火系が中心だったりしますが、ちょっと違うポイントギャップ調整方法を試してみました。
ドエルアングルって何っていう人は、まず、ぐぐってみて下さい。
ざっくり説明するとイグニッションコイルに電気を流している時間に相当するもので、不足するとプラグの火花が弱くなるし、長すぎると発熱でコイルを痛めるため適正値にする必要があります。
整備マニュアルでは、フィラーゲージで0.5mmに調整する方法が書かれていますが、理屈的に考えるドエルアングルを78°±3に調整することの方が理にかなっているかと思い調整ツールを作り試してみました。
参考:整備マニュアルにある調整方法は↓こちら
ポイント調節
ポイント調節
準備する物
- パナソニックの雨樋継手60パイ
- ゴム栓
- 釘
- テスター
- ラチェットレンチ
- 17mmソケット
- マイナスドライバー
作業手順
01:調整道具の準備
- 雨樋の合わせ目を0°/180°として目印を書く
- 分度器を使い78°と±3°の目印を書く
- 雨樋の余分なところをカット
- ゴム栓を適当に切って釘をセロテープで固定

02:調整準備
調整ツールをディスビにセット、テスターはコンデンサーのケーブルが繋がっているネジとキャップクリップの台座(アースとるだけなので、どこでも可)に繋ぎます。
釘を乗せたゴム栓をローターにセットします。


03:調整作業
ダイナモプーリーをラチェットを使い時計回りに動かすとポイントが接続したところで通電します。
通電したところで、釘先と雨樋の0°を合わせます。
ラチェットを回して接続が切れるところが78°の位置になるようポイントギャップを調整します。
ラチェットを回して接続が切れるところが78°の位置になるようポイントギャップを調整します。
テスターを使うことでポイントの開閉を目視より正確にすることができます。


04:点火タイミング調整
ポイントギャップの調整をしたら、最後は点火タイミングも確認し必要に応じて調整したら終了です。
05:追記
ダイレクトイグニションに交換済みでセミトラになっていて(あまり該当しないか)、ドエルアングルを測定できるテスターを持っているならエンジンかけて、テスターをみながら調整するほうが圧倒的に簡単です。

Written by kita