ハザードをつけよう(別バージョン)

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okapon

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ハザードをつけよう(別バージョン)

ハザードランプ

ウインカースイッチとウインカーリレー

すでに車検を通って公道を走っているFiat 500にはハザードランプを点灯する回路とスイッチが組み込まれているはず。また、このWikiにも既にまあさんによるオリジナル項目「ハザードをつけよう」が書かれているので、今さら感がないでもないが。。。まあさんの記事はハザードスイッチを新たに追加する方法だが、ここでは500R以外に装備されている「メーター照明スイッチ」をハザードスイッチに転用する方法を記す。

更に、まあさんのバージョンも含め、多くの500がウインカーリレーとは別にハザード用のリレーを追加していると思われる。しかし、元々あるウィンカーリレーを利用すれば上記のようにスイッチの転用とともに追加部品の数を減らせるし、ウインカーインジケーターランプへの配線もオリジナルの線をそもまま活かせると考え、この稿をアップすることにした。

実体配線図

ハザードをインストール後の500F2(後期型)の配線図を下に示す。(本来の配線は左側のメニュー見出し「諸元、豆知識」以下にある「「タイプ別配線図」を参照されたい)

この配線図は元図が大きく、文字などがちょっと細かく詰まって見にくいが、SVG(ベクター画像)なので、「画像を右クリック」してブラウザの別ページ(新規タブ)等で開いて閲覧すれば、いくら拡大しても画質が落ちることはない)



余談

最後期のR型になって廃止されるまで何故「メーター照明」とヘッドライト等の「外部ライト類」のスイッチが別になっていたのか全く謎だが、もう一つ、500には最初期のNuovaにワイパーを停止させるためのOffとParkingという二つのポジションがあり、まずParkingに入れてワイパーがウインドシールドの最下部に落ち着いてから、やおらOffに切り替えて電源を落とす、というわけの判らない儀式じみた操作があった。Parkingは早々に廃止されたが、メーター照明と外部ライト類の連動は最後の最後になって初めて実現した。当時のイタリアの設計思想や交通法規でそうなったのかもしれないが、ワイパーもライトも余分な操作はメンドクサイ。そのくせ元々Fiat 500には「シンプル」といえば聞こえが良いが、ハザードが無いのはもちろんのこと、トランスミッションシンクロは無い、バックアップランプも無い、サイドミラーすら無いといういい加減さ、、、謎!(W)

配線

先の実体配線図から該当する部分だけ抜き出した図を下に示し、その下部に配線の概要をテキストで書いておいたので、ここでは注意点だけ記す。(後から追加した「橙」や「茶」などの線の色は任意)

電源

緊急時に使用するという性質のハザードは、メインスイッチのOn/Offに関係なく作動するのが望ましいが、ここで紹介する方法では、バッテリー直結にしておくと後述するようにリレーやダイオードに常に電圧がかかったままになるのであまり良い方法ではない。500の場合、メインスイッチのポジションメイン(キー)スイッチの内部考察(妄想)参照)を「②」にすることでキーを抜き取ることができて、常時点灯に準じられると考える。(エンジンをかけていない状態でキーを「①」のままにしておくと点火コイルが焼けてしまう恐れがある)


そこで、キーポジションが「①」でも「②」でも通電する「外部ライトスイッチ」(下図㉖Eの端子)から線(下図では橙色)を引き出すことにする。これは後述のようにウインカーリレー⑧に給電している青白線を完全に置き換えることになる。(ワイパーへの分岐はそのまま残す)

ウインカーリレー

キーポジション①でのみOnになる青白をウインカーリレーの「+」端子の㉖Eから切り離してく(下図の「X」)。そうしないとキーポジション②でも橙線から青白線⇒ヒューズボックス⇒青線と電流が逆流して点火コイルに通電してしまう。キーポジション②はエンジンをかけないことが前提なのでこれは絶対に避けないといけない。

なお、ウインカーリレーからスイッチへ向かう線(下図では橙白破線)はウインカーリレー端子Fで分岐させているが、同じ端子か出ている白黒の途中の手近な位置でエレクトロタップ等を用いて分岐させても良い。(線の被覆を傷つけたくないのでここでは使用しないが、、、)

ハザードスイッチ(元「メーター照明スイッチ)からウインカーランプへ

「メーター照明スイッチ」はシンプルな単系統スイッチなので、まず新たに一本の線(茶色破線)をハザードスイッチ㉔Lから引き出し、その先で分岐させて左右のウインカーの線に接続することになる。そのままでもハザードスイッチは機能するが、何も対策を取らないとウインカースイッチ(コラムスイッチ)を左右どちらに入れてもハザードと同じように全てのランプが点滅してしまう。これを防ぐには以下の二つの方法がある。
 1,分岐経路の逆流を止める整流ダイオードを分岐のそれぞれに入れる。
 2,ハザードスイッチを単系統から複系統に取り替えて、左右の分岐を切り離す。
ここではメーター照明スイッチをそのまま流用するので1の方法を取る。


ヒューズの位置

上の配線図は一般論として橙線の途中に管ヒューズなどを入れるものだが、自分の500Fにはオリジナルの6系統ヒューズボックスではなく、社外品の8系統のものを付ける予定なので、その場所にハザード回路のヒューズを入れることにした。下図はヒューズの位置がヒューズボックス⑩に変わっただけで、電流経路などに特段の変更はない。(ヒューズ⑩8⇔⑩Fに接続する橙線の方向は入れ替わっても差し支えない)


by Okapon

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