更新履歴:大規模アップデート2.0
創作の種を追加
くわしい説明を追加015_7_16
新地図を挿入 アイヌ系の文化を持つ といった項目を削除
その他馴れ馴れしい語尾を修正
テンプレ統一運動(2021/10/14)
国旗追加(2023/07/09)
惑星パルエの北半球極地に存在する極寒の王政国家。
長大な国土に対して少ない人口、大陸の複雑なパワーバランスに影響されやすい中立国家。
帝国とは直接砲火を交えないが、代わりに隣国のワリウネクルとは犬猿の仲である。
![]() 国旗 |
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公用語 | フォウ語 | |
首都 | デオ都 | |
最大の都市 | オルドヴァ | |
通貨 | イギル | |
国歌 | 王室賛歌 | |
民族構成 | フォウ系 メルパゼル系 アーキル系 その他 |
93% |
キャラクター・パレット
1:系 2~3:系 4~6:系
王都は"デオ"、西海岸アドム内海に隣接する盆地に存在する。
領土のほとんどは不毛の永久凍土と険しい山脈が占めており、居住に適したわずかな土地に都市が形成されている。
そのような都市を除けば、駐屯地や小さな集落がかなりの距離をおいてぽつんぽつんと点在しているのみであり、国土のわりに人口密度はとても低い。
戦前から戦後まで王政を貫いており、パルエにおいてもとても古い歴史を持つ国家である。
ミリタリー・アクションや戦記物の創作が多いラスティフロントでは、直接帝国軍と戦う場面がないことから、寒波戦役などが題材として使われがちです。
雪に覆われた極寒の王国の国土には旧時代の動力炉や遺跡なども多く、アーキルのパンドーラ隊の探検記とも違ったアプローチで捜索ができるでしょう。
また、戦後にはついにパルエの裏側探検が本格的に開始されますし、オリエント条約機構の一員になるため、これらをベースにしたストーリー展開が可能です。
フォウ王国は基本的に伝統ある保守的で安定した国として描いてください。
近隣諸国との関係性もとくに悪いものはないですが、どちらかというと無害というイメージで、外交ポジション的な意味合いならば大きなカナダであるという雑な認識でもあまり問題はありません。
人口は多くなく、戦後の豊かな時代でも1,000万人~2,000万人+αといったイメージです。
フォウ王国は大統一によって一つの王国となった歴史を持つ。
現在の首長制度は新芽期の王国乱立時代の名残である。大統一は一見成功したように思えたが、第一紀以前の王家分立問題にフタをしただけだった。
実際は一定期間ごとに2つの王家(フォウゼン家、クヴァール家)が代わる代わる王位を譲り合うシステムであり、表向きは一つの王国として存在してきた。
このシステムは長い間大きな問題なく機能していたが、時代が進み第三紀に入ると状況が変化した。
現代化する暮らしとともに国民の意識も高まり、徐々に王位の正当性を「血統」に求めるか「良君」に求めるかで意見が割れるようになっていった。
内戦こそ起こらなかったものの、フォウ王国は事実上の2つの王を持つ二重王国に近い存在となった。
東西に分かれた国土は、そもそも人口の割に極めて広大であり、経済システムから防衛戦略に至るまで東西では全く異なる状況だったことが問題をさらに複雑化。
それまで無理やり交代制でうまく回ってきた統治システムも、民衆の意識の高まりによってもはや維持が難しくなってきた。
長い協議の末、フォウ王国は一つの王国として存続しながらも、東西の地域特性を考慮した統治体制へと移行した。
具体的には、王国としての一体性と最高権力は単一の王に集中させたまま、東西それぞれに「王守」を置き、地域の実務的統治を任せる仕組みを確立した。
この改革により、表向きの単一王国としての体制は完全に維持されながらも、地理的・文化的な差異から生じる統治上の問題に対処することが可能となった。
結果として、フォウ王国は今も昔も一つの王国であり続け、王の権威は絶対のままである。外部から見れば、単に行政区分として東西に州を設けたにすぎず、「連合王国」などと呼ばれることに対しては、フォウ王国の人々は強い反発を示す。
彼らにとって、フォウ王国はただ一つの王国であり、その一体性は歴史を通じて常に守られてきた誇りなのである。
王国民のルーツは、最終戦争を免れた極寒の地に住む文明とは離れた生活を送る少数部族であった。極寒の地で命を繋ぐ知識と体力を持つ強き国民。それを統べる人民の王。
コミュニティにおいて人的資源が足りていない状態が長く続いていたことから、古来より性別にとらわれず様々な仕事に従事してきた。
そのためか性差によるアイデンティティや役回りといった価値観がやや薄く、他国から見れば少し得意に移る存在だろう。
また、厳しい環境下で生き抜くために国民は総じて団結力が強い傾向にあり、広大な国土でフォウ王国の民というナショナリズムを早くから確立していた。
国民は気高く真面目で無口、気難しい気質。典型的な”ノルド人”といったイメージであり、大柄な体つきと頑強さは男女ともに共通しており女性でも180cmは珍しくない。
寒い冬を越すための様々な知恵が受け継がれてきており、その傍らで多くの固有の芸術が発達してきた。
北半球国家において”クラシック”枠に置かれる楽曲の多くはフォウ系の物が多い。
文化国パンノニアとは別の方向での厚みがある、格式高い文化を持つ。
金属資源を豊富に産出する資源国家である。
その多くはアーキルやメルパゼル、諸島連合へと輸出され、全時代においてフォウ王国の主要外貨獲得源となっている。
しかしながら、その国土の広大さと険しさから物流のインフラ整備の問題が足かせとなっており、東西を陸路で結ぶ鉄道の完成は戦後を待たねばならなかった。
主な特産品
第一紀における対帝国防衛はアーキル連邦に任せていた。
第二紀に入るまでのアーキル連邦軍は、広大な防衛網ゆえに度々帝国軍の空中部隊の侵入を王国領土内部にまで許してしまうことが度々あった。
その対策として王国では独自に防衛ラインを設定しており、連邦領の一定ラインまで侵攻されると王国も迎撃部隊を派遣するといった共同防衛をこなっていた。
アーキル連邦と共同で解析していた旧時代の噴進機関(ジェットエンジン)を用いた高速戦闘機が早い段階から登場しており、アーキルが興味を失い共同研究から外れてからもフォウ王国軍は技術解析とその改良に心血を注ぎ、戦後には良質なジェットエンジンの設計国となる。
▲第二紀における鉄壁の防衛システム、"アイガス・リデッケ"(鋼鉄のパイ)。画像クリックで拡大。(しかし2025年現在
これはかなり古い設定になりつつあります)
古来より孤立的であった。
実際のところすべての期間においてフォウ王国はクランダルト帝国にも宣戦布告はしていない。
事実上アーキル連邦構成国が王国の防壁となってくれているので、長い期間を内政に費やしてきた。
もう一つの隣国にメル=パゼル共和国がある。同国の進んだ技術力を警戒しており、稀に技術交流を行うも実のところ仮想敵国として見ていた歴史があるが、ワリウネクル諸島連合との紛争が増え始めると一気に方針を転換した。
アーキル連邦が勢力を拡大し、メル=パゼル共和国や自由パンノニア共和国といった、今まで確たる戦略資源を持たざる国も自前の技術により影響力を高めていくと、未だに発掘物に頼るフォウ王国は危機感を持ち始めた。
フォウ王国は広大な領土の割に耕作地帯も殆ど無く、人口も限度があることから長い目で見ると国力の頭打ちが近いうちに到来することを予期していたのだ。
そこで目をつけたのがアーキル連邦に属していないワリウネクル諸島連合であった。諸島連合には旧時代の遺物があふれる広大な海域があり、居住に適した土地があった。
領土拡張志向がとても高い諸島連合が、海域開発のために王国沿岸まで迫ってくることも最近はよくあり、王国は「国境防衛」と称して諸島連合の開発部隊に対し上空を威圧飛行を繰り返した。
これを発端として両国の間には、互いの軍部の間で静かなにらみ合いが始まり、寒波戦役を引き起こしてしまうきっかけとなった。
国家としての技術力は大陸では平均的だが、人口が少ない上巨大な工業都市を持たないので、製品の大量生産といった真似は不可能。
そのあたりも消耗の少ない積極的な防衛戦略をとっている理由の一つ。
永久凍土からほぼ完全状態の旧時代のエンジンが発掘されており、それを軍用機などに搭載していることから、発掘物のサルベージ技術、とくに噴進機関は世界最高レベルである。
その他にも浮遊機関の完全体を使った巨大な空中艦も数隻所有しているとみられる?(連邦諜報局調べ)
政体形態
専制君主制 - フォウゼン家が代々統治する伝統的な王制である。
西の王国をフォウゼン家が、東の王国をクヴァール家が統治する。
国家元首
国王:フォウゼン家世襲
権限: 絶対的な統治権と最終決定権を持つ。軍の形式的最高指揮官でもある。
任期: 終身制
統治機構
王室御前会議: 国王の側近たちによる諮問機関。国家の重要事項について助言を行うが、決定権は国王にある。
王守: 東西に分かれた広大な国土を統治するため、東部と西部にそれぞれ配置された高官。国王の権限を委任され、地域統治の責任を負う。
首長会議:
各地域の首長が集まる会議体。地方の声を国王に伝える役割を持つ。一部地域では首長が地元民の投票で選ばれるようになり、限定的な民主的要素を持つ。
政党・派閥制度
公式な政党制度は存在しないが、同じ政治的価値観を持つ首長たちが所属する”会”という派閥が存在する。
なお、フォウゼン・クヴァール家野派閥同士で結社・対立することはご法度であるという認識が共有されている。
代表的な会