南東地域物語

 

本稿は、ラスティフロントにおいて、"目覚め作戦後の南東地域"を舞台とした冒険短編小説群『南東地域物語』のハブページです。
本性説は基本的に短編作品であり、いつでも参加できて、いつでも投稿できるという形式です。

詳しい舞台設定やあらすじに関しては、こちらをご参考ください。

目覚め作戦概略
第四期の世界情勢
 



あらすじ

パルエ暦701年。
パルエ人類による旧兵器からの独立、通称"目覚め作戦"は成功裏に終わった。
しかし大半の旧兵器が駆逐され、解放された南東地域は、その地理的特性と立場の曖昧さから、暫定的に"連盟委任統治領"と決定された。
しかし目覚め作戦に伴って調査された地域を除けば、開拓はおろか地図作成すらほとんどできておらず、国家統治など夢のまた夢である。結果として、その地域は無法地帯化してしまった。
連盟の支配の及ばないでは、自由と金、それの元となる旧時代の豊富なアノマリーを求め、多数のならず者が組織を形成し始めた。
ある者は秩序を作り、またある者は法のしがらみを嫌い無法を望み、またある者は悪事に手を染め野盗となった。
パルエ人が現代的な文明開化を成し遂げ、宇宙開発で「星の外側」に版図を広げる国家戦略が生まれるのは、この時代からまだしばらく先の話である。
これは混沌と熱狂の大陸南東開拓譚。
利害関係のつばぜり合いと権謀術数は、前軌道時代パルエのグランドフィナーレである。
 


小説一覧

現在投稿されている作品の一覧です。

南東の探索者 作:ZERO零
概略:目覚め作戦後、国家の及ばない無法地帯となった南東地域での日常

 

Bandit 作:アイス民
概略:目覚め作戦後の南東地域で無謀な強奪劇を演じる賞金稼ぎ達の話

 

賞金首イザーク 作:ZERO零
概略:南東地域での暗殺任務を受けたベテラン探索者の話

 



ロケーション

リタ・クレーター
目覚め作戦において艦隊の集合場所とされた巨大なクレーター。
現在では帝国・アーキル系の植民都市が建設されている。

 

グレートシタデル

解放された旧文明の水没都市。
現在は都市の復興が進められている。

 

南ウルスマウドゥマルスボリ

フォウ王国のリゾート地。

 

巡洋艦バンカー

目覚め作戦の時に撃沈された巡洋艦を、デュイノス派が拠点にしたもの。

 

禁足地

何らかの理由で立ち入れない場所。

 



南東地域の派閥

南東地域において暮らす人々は、様々な主義主張を持つ派閥に分かれている。
ある者は秩序を好み、独自のルールを形成して統治を。またある者は法のしがらみを嫌い無法地帯を形成。またある者は悪事に手を染め、野盗となった。
そして、ある者はどの派閥にも入らずに一匹狼を演じることもある。そして本来の統治者である正規軍や連盟文官らも、この南東地域の派閥に含まれている。
主人公や登場人物の出自を設定する際、ここにある派閥を参考にどうぞ。もちろんこの中にある派閥が全てではないし、まだ隠れた組織があるかもしれない。

 

巨大な派閥

南東地域で表立って活動する大きな派閥。

正規軍(アーミー)
派閥情勢:全組織と中立
南東地域の本来の統治者であり、国家の後ろ盾に支援された武装組織。この中にある組織の中で最も強力な装備を持ち、優秀な秩序を持つであろうが、南東地域で積極的に活動するには本国の支援が足りていない。
・現地にいるのは大陸連盟の各国軍
・装備はいいが人員は不足しているので活動は控えめ
・小規模な小隊で偵察、パトロールしていることが多い
・もちろん撃ったら撃ち返される
・正規軍を出したいときにどうぞ
 

デュイノス派探索者連合
派閥情勢:フーラム派と敵対
南東地域の探索者を三分する勢力の一つで、同地域の治安を守るという名目でやって来た武装組織。軍人、傭兵などの出身者から構成されており、支配地域では規律や法律の厳守にうるさく税金も取る。厳しいが味方に付ければ頼りになる連中。
・様々な国籍の探索者が集まった連合組織
・創設者はクランダルト人
・領内では勝手に税金を取る
・規則に厳しく、罰則を犯した者は重い罰に処せられる
・フーラム派とは犬猿の仲
・規律に厳しい組織を出したいときにどうぞ
 

フーラム派探索者連合
派閥情勢:デュイノス派と敵対
南東地域の探索者を三分する勢力の一つで、南東地域の自由防衛機を訴える組織。南東地域は無政府状態であるべきだと主張する派閥であり、特に商売に関しては無関税であるべきだとしている。領内の犯罪行為も見逃す傾向だが、自由商売の邪魔をされるのは絶対に許さない。
・基本的には商売組織
・自由な交易と自由な活動を理念にしているので、税金はとらないし刑罰もない
・デュイノス派とは犬猿の仲
・自由気ままな商人を出したいときにどうぞ

 

そのほか中小勢力

三大派閥には及ばないが、それなりに大きなコミュニティを構える派閥。

学術自治体(ラボラトリー)
派閥情勢:中立
比較的温和な中立勢力。土着民族や旧兵器関連の研究、交易などを行う学者勢力。基本的に戦闘は得意ではなく、周囲の一般探索者や傭兵などを雇って護衛としている。
・各国から送られていた学者集団
・基本的に戦闘員ではないので戦闘力はしょぼい
・探索者や各派閥に仕事を依頼する立場
・研究者を出したいときにどうぞ
 

ザシパルス教(ザシパルス)
派閥情勢:フーラム派を除く全組織と敵対
南東地域に残る旧文明への信奉を謳い、勝手に国家を樹立している勢力。その実態はハッカー集団で旧兵器をハッキングし、戦力に加えている。現状、どこの国からも存在を認められていないが、フーラム派とは気が合うのか比較的仲は良好。
・高度なハッカーが集まったカルト宗教
・装備は強力、信者も狂信的であるので死をいとわない
・それでいて旧兵器を従えてくるので非常に厄介
・拠点には侵入者を阻む電波を出す巨大なアンテナがある
・カルト宗教を出したいときにどうぞ
 

ヴァジュラダラ残党(ヴァージュ)
派閥情勢:中立~敵対
かつて東方作戦を行った帝国軍の残党組織。とは言っても旧兵器に怯えながら独自のコミニティを作っている村のようなものであるが、長年のサバイバル生活の影響で先鋭的思想を持つようになり、自身の生存圏を守るべく必死。帝国と接触した後は資金や生活物資などを供与された為、今では自活できている。
・先鋭思想を持った帝国軍残党、要は六王湖の成りそこない
・位置は南東地域の北の方
・身内含むクランダルト人には優しいがよそ者には厳しい
・武装はそれなりに強力
・先鋭思想集団を出したいときにどうぞ
 

南東開拓鉄道公社(レールロード)
派閥情勢:中立
南東地域において、旧文明が残していった鉄道網の復旧工事を行っている国際企業。南東地域における鉄道網の完全な構築を最終的な目標に掲げているが、生き残った旧兵器や、バンディットらによる襲撃、その他破壊工作への対処に追われ、工事は延々として進んでいない。
・大陸連盟含む各国の支援を受けながら鉄道を敷く集団
・基本的に駅と線路を拠点としており、警備用の装甲列車などもある
・いくらレールを剥がされても数日後には直しているタフな奴ら
・鉄道に関連するお話に出したいときにどうぞ
 

アワジマ建設
派閥情勢:デュイノスと敵対、他中立
メル=パゼル共和国の建設会社、その実態はメルパ系ヤクザのシノギ組織。表向きは建設会社として南東地域の建設・復興に従事しているが、その裏でブルドーザーを使って周辺の土地を耕し、麻薬を育てている。
・メルパ系のヤクザ集団
・ヤクザなので義理堅いが面子には厳しい
・麻薬を育ててシノギとしているので巨大な農場がある
・和風な集団を出したいときにどうぞ
 

傭兵(マーセナリー)
派閥情勢:全組織と中立、時に敵対
戦闘のプロ集団。多額の報酬と引き換えにどんな勢力にも付き、どんな任務でも確実に成功させる。南東地域の傭兵企業は多数あるが、どれも秘密主義で本拠地がどこにあるのかは謎。
・基本的に各国のPMC会社を指す
・主にフォウ系とネネツ系が多い
・プロフェッショナルな仕事人集団として出したいときにどうぞ

 

個人レベルの派閥

一獲千金を目指してか、それとも意思を継いでか、当人の様々な理由により南東地域にやって来た人。

一般探索者
派閥情勢:有効~中立~敵対
南東地域にてごく一派的な探索者。一人で行動しているものが多いが、困っているときには協力し合うこともある。
経験が浅い者が多いが、逆にベテランになったが故に独立して一匹狼を演じている探索者も多数いる。
・基本的にソロで活動するその日暮らしの人々
・悪いことはしてないが、ワケあって南東地域に来た者たちばかり
・物語の主人公に添えたいときにどうぞ
 

軍属探索者
派閥情勢:中立~敵対
南東地域を調査するために特殊な訓練を受け、探索者として活動している軍人。もしくは軍と契約した探索者がこれに該当する。
・少し装備のいい探索者を出したいときにどうぞ
 

賊党(バンディット)
派閥情勢:全てと敵対
物を盗み、殺人を行い、盗賊のような暮らしをしているロクデナシ。空賊出身者から元探索者など、賊党の構成員は幅広い。一部の賊党はヴァジュラダラ埋蔵金伝説を信じ、他国に支援されて強力な装備と共にやってきた。
・雑に敵として出したいときにどうぞ

 

謎の派閥

謎が多い。

特務機関(スペチヤル)
派閥情勢:???
南東地球にて活動を行う謎の多い特殊組織。装備が近代的で統率も取れている事、そして帝国系の装備を使うことから、六王湖勢力だと疑う声も大きい。帝作戦で失われた"何か"を追い求めて活動している、との噂も。
・謎の組織を出したいときにどうぞ


 



イベント

無法地帯となった南東地域は、750年に安定化するまで様々な出来事が起こっっている。

 

目覚め作戦の終了宣言

・目覚め作戦において、脅威となる大型旧兵器の討伐が完了。
・しかし、広大な南東地域をすべて占領することは叶わず、一部旧兵器を残して作戦は終了した。

 

各国の対立による統治の失敗

・解放された南東地域は、暫定的に"連盟委任統治領"と決定。
・目覚め作戦に伴って調査された地域を除けば、開拓はおろか地図作成すらほとんどできておらず、国家統治など夢のまた夢だった。
・さらに、一度は団結した各国の権利問題が再燃。
・結果として、南東地域は統治が行き届かず、無法地帯と化してしまう。

 

探索者の流入

・無法地帯であるが故、そこに興味を持った冒険家(探索者の前身のようなもの)が南東地域に侵入。
・武器も地図もない状態で入った命知らずばかりだったため、多くの犠牲が出るも、そこで発見された旧文明の遺物が大量に持ち帰られる。
・持ち帰った遺物は多くの闇オークションに出品され、かなりの高値で取引された。
・その情報を聞きつけ、一獲千金を目指す無法者や荒くれもの、命知らずたちがさらに南東地域に侵入する。

 

派閥の形成

・勝手に侵入して遺物を漁る探索者の存在を、連盟は違法と見なしていたが、流入を止めることはできなかった。
・集まった探索者は郎党を組み、派閥を形成していく。

 

ノスギアトンネルの開通

・ヨダ地区から南東地域を繋ぐトンネルが、710年7月に完成。
・同トンネルから伸びる高速道路はリタ・クレーターに建設中の植民都市に繋がっているが、これの完成により更なる探索者の流入につながる。

 

第一次旧兵器活性化現象

・禁足地を目指していたとある探索者の手により、南東地域の禁足地にあるアンテナが起動。
・それにより、休眠状態の旧兵器を一斉に起動させる現象が発生。
・各派閥で防衛戦が発生し、多くの犠牲と被害が出る。

 

フラウィー作戦

・第一次旧兵器活性化現象の後、南東地域の派閥は全員禁足地を目指す。
・事態を重く見た連盟直属の安全保障理事会は、各国軍に対し、禁足地確保作戦「フラウィー」の即時実行を命じる。
・だが入念な準備にも関わらず、作戦に投入された空挺部隊は機体ごと全滅してしまう。
・この事件を受け、作戦失敗の原因調査のため多数の軍属探索者が禁足地に向かう。

 



イラスト一覧

タイトル:フォウ王国傭兵
作者:ZERO零


 



ロケーション

リタ・クレーター
目覚め作戦において艦隊の集合場所とされた巨大なクレーター。
現在では帝国・アーキル系の植民都市が建設されている。

 

グレートシタデル

解放された旧文明の水没都市。
現在は都市の復興が進められている。

 

巡洋艦バンカー

目覚め作戦の時に撃沈された巡洋艦を、デュイノス派が拠点にしたもの。

 

禁足地

何らかの理由で立ち入れない場所。

 

最終更新:2025年03月30日 16:38