救いの言ノ葉 ◆DiyZPZG5M6
夜が明け再び日の光が世界を照らしていく
そしてどこからか声が辺り一帯に響き渡り、次々と名前が読み上げられる。
この夜の間に命を落としてしまった人達の名前。
死者の中に対馬レオの名を聞いた瞬間、私は歓喜に満ち満ちていた。
ほら、貴女の大切な人はいなくなりましたよ椰子さん。
これで私の言葉を少し信じる気になったでしょう?
今ごろ貴女はきっと嘆き哀しみ、絶望の淵へと追いやられていることでしょう。
だけどその痛みは一時的な物、全てが終わった時には対馬さんは蘇り、幸せな時が再び訪れます。
私が彼らから力を奪い対馬さんを再びこの世に生を受けさせましょう。
椰子さんだけではありません。誠くんに手を出さないという条件ですが、
大切な人を失った人全ては私によって救済される権利が与えられるのです。
そしてどこからか声が辺り一帯に響き渡り、次々と名前が読み上げられる。
この夜の間に命を落としてしまった人達の名前。
死者の中に対馬レオの名を聞いた瞬間、私は歓喜に満ち満ちていた。
ほら、貴女の大切な人はいなくなりましたよ椰子さん。
これで私の言葉を少し信じる気になったでしょう?
今ごろ貴女はきっと嘆き哀しみ、絶望の淵へと追いやられていることでしょう。
だけどその痛みは一時的な物、全てが終わった時には対馬さんは蘇り、幸せな時が再び訪れます。
私が彼らから力を奪い対馬さんを再びこの世に生を受けさせましょう。
椰子さんだけではありません。誠くんに手を出さないという条件ですが、
大切な人を失った人全ては私によって救済される権利が与えられるのです。
私の目の前で女の子が泣いていた。
黒い制服に身を包み、茶色い髪の毛をポニーテールにまとめた小柄な女の子。
彼女は地面に手と膝を付いて嗚咽の声を漏らしていてる。
泣きながら男の人の名前を呟いていた。
ああ、彼女も椰子さんと同じく大切な人を失ってしまったんだ。
でも案ずることはありません。貴女の想い人は蘇ります。
貴女を祝福しましょう。
黒い制服に身を包み、茶色い髪の毛をポニーテールにまとめた小柄な女の子。
彼女は地面に手と膝を付いて嗚咽の声を漏らしていてる。
泣きながら男の人の名前を呟いていた。
ああ、彼女も椰子さんと同じく大切な人を失ってしまったんだ。
でも案ずることはありません。貴女の想い人は蘇ります。
貴女を祝福しましょう。
彼女に光あれ――――
◆ ◆ ◆
千早の腕はまだ震えていた。
硬い金属の引き金を引く感触、腕に伝わる放たれる弾丸の震動。
銃を撃ったのは初めてではないのに……
最初は顔もよく見えぬ男を狙撃しようとして撃った。
その次もよく見えない相手を撃った。
だけど今回は違っていた。向かい合って、こちらと対話を試みようとしていた男を撃った。
同じ、人間を撃つという行為なのになぜこうも違うのだろう。
そこから先はよく覚えていない、鈴の手を引いてひたすら走っていた。
結局、自分には覚悟が足らない。殺すことも殺されることにも。
だから鈴を利用して、鈴に依存して、触れれば壊れそうになる自己を保っている。
硬い金属の引き金を引く感触、腕に伝わる放たれる弾丸の震動。
銃を撃ったのは初めてではないのに……
最初は顔もよく見えぬ男を狙撃しようとして撃った。
その次もよく見えない相手を撃った。
だけど今回は違っていた。向かい合って、こちらと対話を試みようとしていた男を撃った。
同じ、人間を撃つという行為なのになぜこうも違うのだろう。
そこから先はよく覚えていない、鈴の手を引いてひたすら走っていた。
結局、自分には覚悟が足らない。殺すことも殺されることにも。
だから鈴を利用して、鈴に依存して、触れれば壊れそうになる自己を保っている。
ぼとりと、何か白いものが地面に落ちた。
それは1センチほどの大きさで地面でぴちぴちと蠢いている。
(え――――?)
それは1センチほどの大きさで地面でぴちぴちと蠢いている。
(え――――?)
ぼとり
ぼとり
デイパックから溢れるように零れ落ちる白いもの。
それは丸々と太った白い蛆だった。
千早は魅入られたかのようにデイパックの口を開け、それを掴む。
ぶちゅると蛆が潰れ、滴り落ちる。
朝焼けの光がそれを照らし、初めて千早は自分が何をしているか気がついた。
ぼとり
デイパックから溢れるように零れ落ちる白いもの。
それは丸々と太った白い蛆だった。
千早は魅入られたかのようにデイパックの口を開け、それを掴む。
ぶちゅると蛆が潰れ、滴り落ちる。
朝焼けの光がそれを照らし、初めて千早は自分が何をしているか気がついた。
表紙が蠢く蛆に覆われた一冊の本を鷲掴みにしていることに――
「あ――――」
蛆虫が手の甲を伝う。
身をくねらせ白い塊が千早の手にまとわりつく。
袖の隙間に潜り込んだそれは腕を這い上がっていって。
腕が白い蛆虫の群れに覆いつくされ肌色が見えなくなって――――
身をくねらせ白い塊が千早の手にまとわりつく。
袖の隙間に潜り込んだそれは腕を這い上がっていって。
腕が白い蛆虫の群れに覆いつくされ肌色が見えなくなって――――
「……はや、……ちはや!」
背後からの鈴の声で千早は現実に引き戻される。
地面でのたうつ蛆も腕を這い上がる蛆も全て消え失せ、千早はデイパックに腕を入れたまま呆然としていた。
手に当たる本の感触。
先ほどまでの蛆虫を潰す感触はすでに消えていた。
さっきのあれは一体?
白昼夢とは思えぬリアルな感触。
腕を這う蛆の群れの感触を思い出し怖気が背中を駆け巡る。
幻覚……を見ていたのであろうか?
千早は考え込む。無理もない、わけのわからぬままこの島に連れて来られたのだ。
そして目の前に転がる腹部と胸部を吹き飛ばされた死体。
こんな出来事があって神経が参ってしまわないわけがない。
この状況で普段どおりの様相を保っていられる人間のほうがよっぽど異常者だ。
(大丈夫……私はまだまとも……)
まとも? どの口でそんなことが言える?
千早はそう思った自らに心底呆れかえる。
まともなら何故鈴を止めようとしない? 鈴の復讐を率先して手伝おうとする?
(最低ね、私)
背後からの鈴の声で千早は現実に引き戻される。
地面でのたうつ蛆も腕を這い上がる蛆も全て消え失せ、千早はデイパックに腕を入れたまま呆然としていた。
手に当たる本の感触。
先ほどまでの蛆虫を潰す感触はすでに消えていた。
さっきのあれは一体?
白昼夢とは思えぬリアルな感触。
腕を這う蛆の群れの感触を思い出し怖気が背中を駆け巡る。
幻覚……を見ていたのであろうか?
千早は考え込む。無理もない、わけのわからぬままこの島に連れて来られたのだ。
そして目の前に転がる腹部と胸部を吹き飛ばされた死体。
こんな出来事があって神経が参ってしまわないわけがない。
この状況で普段どおりの様相を保っていられる人間のほうがよっぽど異常者だ。
(大丈夫……私はまだまとも……)
まとも? どの口でそんなことが言える?
千早はそう思った自らに心底呆れかえる。
まともなら何故鈴を止めようとしない? 鈴の復讐を率先して手伝おうとする?
(最低ね、私)
「うー……ちはや……元気ない。もしかしてあたしのせいなのか」
鈴が心配そうな眼差しで千早を見つめていてた。
「いえ……何でもないです。ちょっと疲れただけですから」
ぎこちない笑みを浮かべて鈴を心配させまいとする。
「そうか、あたしも疲れた。あのおっさんと野球なんかしたからよけい疲れた」
「なら少し、休みましょう」
「そだな」
鈴が心配そうな眼差しで千早を見つめていてた。
「いえ……何でもないです。ちょっと疲れただけですから」
ぎこちない笑みを浮かべて鈴を心配させまいとする。
「そうか、あたしも疲れた。あのおっさんと野球なんかしたからよけい疲れた」
「なら少し、休みましょう」
「そだな」
夜は既に明け、東の空は朝焼けの光に染まっている。
空は赤く夜が明けたというのにとても不吉な色に見える。
やがて、ノイズ混じりの音声がどこからともなく辺り一面に響き渡った。
空は赤く夜が明けたというのにとても不吉な色に見える。
やがて、ノイズ混じりの音声がどこからともなく辺り一面に響き渡った。
『……さて、諸君。ご機嫌はいかがかね――』
◆ ◆ ◆
神父は無慈悲に死者の名を語る。
その数は9人。
たった6時間の間に全参加者の一割強がその命を落としてしまった。
最初に死んだ4人を加えると二割もの命が失われている。
千早は死者名を聞き、ほっと息をつく。
元々千早にとって大切な人間はこの島にはいない、
同じ765プロに所属する菊地真と高槻やよいがいるが、千早とは特筆すべき関係の間柄ではなかった。
特に仲が悪いわけでもなく、仲が良いわけでもない。
765プロに所属する同業者なだけであり、それ以上でもそれ以下でもなかった。
とは言え、まったくの他人というわけでもないので、死者にその名を連ねていないことに千早は安心していた。
千早は鈴に顔を向ける。
安堵する千早と対照的に鈴の顔は蒼白で、その身体は小刻みに震えていた。
その数は9人。
たった6時間の間に全参加者の一割強がその命を落としてしまった。
最初に死んだ4人を加えると二割もの命が失われている。
千早は死者名を聞き、ほっと息をつく。
元々千早にとって大切な人間はこの島にはいない、
同じ765プロに所属する菊地真と高槻やよいがいるが、千早とは特筆すべき関係の間柄ではなかった。
特に仲が悪いわけでもなく、仲が良いわけでもない。
765プロに所属する同業者なだけであり、それ以上でもそれ以下でもなかった。
とは言え、まったくの他人というわけでもないので、死者にその名を連ねていないことに千早は安心していた。
千早は鈴に顔を向ける。
安堵する千早と対照的に鈴の顔は蒼白で、その身体は小刻みに震えていた。
「鈴さん……?」
「あ、ぅ……けん……ご……?」
「鈴さん!」
千早は再度鈴の名前を呼ぶが鈴は虚ろな目を中に向けたまま動かない。
「うそ……だ。あの剣道バカが死ぬなんて……うそ」
鈴の呟いた名前、まず間違いなく放送で名を呼ばれた宮沢謙吾の事だろう。
「あたしがあほだから謙吾は死んだのか……?」
「鈴さん! しっかりして下さい!」
「あっ……あああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!」
突然鈴は駆け出した。
その目には何も映さず、千早の姿すら目に入らない。
千早の静止を振り切って鈴は駆ける。
「あ、ぅ……けん……ご……?」
「鈴さん!」
千早は再度鈴の名前を呼ぶが鈴は虚ろな目を中に向けたまま動かない。
「うそ……だ。あの剣道バカが死ぬなんて……うそ」
鈴の呟いた名前、まず間違いなく放送で名を呼ばれた宮沢謙吾の事だろう。
「あたしがあほだから謙吾は死んだのか……?」
「鈴さん! しっかりして下さい!」
「あっ……あああああああああああああああああああああああああああああっっ!!!」
突然鈴は駆け出した。
その目には何も映さず、千早の姿すら目に入らない。
千早の静止を振り切って鈴は駆ける。
「うそだ……うそだ……嘘だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
鈴は手にしたハルバードを滅茶苦茶に振り回しながら森を走っていた。
薙ぎ倒された草木が辺りに撒き散らされる。
千早はその姿を見失わないように必死に追いかける。
「はぁ……待って、っあ……鈴さん!」
アイドルたる物、派手なダンスを踊るため基礎体力作りは欠かせない。
千早はそれなりに体力に自身はあったのだが、今は見失わないように走るのが精一杯だった。
追いついて身体で鈴を止めることはやろうと思えばできる。が、それは鈴が素手の場合だ。
今の鈴は身の丈以上のハルバードを振り回す暴風と化している。
そんなものに巻き込まれれば確実に致命傷になってしまうだろう。
鈴を止めるには体力を尽きるのを待つしかない――
だがここは森の中、舗装されたアスファルトの地面と違い凹凸のある地形。
飛び出た木の根っこに足を取られらないように神経を足元にも向けなければならない。
それは想像以上に千早の体力を奪ってゆく。
鈴は手にしたハルバードを滅茶苦茶に振り回しながら森を走っていた。
薙ぎ倒された草木が辺りに撒き散らされる。
千早はその姿を見失わないように必死に追いかける。
「はぁ……待って、っあ……鈴さん!」
アイドルたる物、派手なダンスを踊るため基礎体力作りは欠かせない。
千早はそれなりに体力に自身はあったのだが、今は見失わないように走るのが精一杯だった。
追いついて身体で鈴を止めることはやろうと思えばできる。が、それは鈴が素手の場合だ。
今の鈴は身の丈以上のハルバードを振り回す暴風と化している。
そんなものに巻き込まれれば確実に致命傷になってしまうだろう。
鈴を止めるには体力を尽きるのを待つしかない――
だがここは森の中、舗装されたアスファルトの地面と違い凹凸のある地形。
飛び出た木の根っこに足を取られらないように神経を足元にも向けなければならない。
それは想像以上に千早の体力を奪ってゆく。
「ああ……っ……謙吾、謙吾……」
二人はいつしか森を抜け、街に出ていた。
欧州の町並みをそのまま切り取って配置したかのような西洋建築の町並み。
石畳の道がその趣により一層の風情を与えていた。
鈴はがっくりと膝をついて崩れ落ちる。
手からハルバードが滑り石畳の上にカランと転がり落ちる。
「なあ……ちはや……謙吾が死んだなんてあたしは信じない……ちはやもうん、と言ってくれ」
すがるような眼差しで背後の千早に問いかける。
まるで捨てられ雨に打たれた子猫のような鈴の姿。
千早は答えに戸惑う、
鈴に事実を突きつけるべきか?
それともその場しのぎの嘘で鈴を慰めるか?
桜を失い謙吾を失ったという事実を突きつければ鈴の精神は崩壊してしまうだろう。
嘘を吐けばその後鈴は、あとどれだけ知り合いの死を知ろうとその現実から逃避してしまうだう。
それは緩慢な精神の死。
二人はいつしか森を抜け、街に出ていた。
欧州の町並みをそのまま切り取って配置したかのような西洋建築の町並み。
石畳の道がその趣により一層の風情を与えていた。
鈴はがっくりと膝をついて崩れ落ちる。
手からハルバードが滑り石畳の上にカランと転がり落ちる。
「なあ……ちはや……謙吾が死んだなんてあたしは信じない……ちはやもうん、と言ってくれ」
すがるような眼差しで背後の千早に問いかける。
まるで捨てられ雨に打たれた子猫のような鈴の姿。
千早は答えに戸惑う、
鈴に事実を突きつけるべきか?
それともその場しのぎの嘘で鈴を慰めるか?
桜を失い謙吾を失ったという事実を突きつければ鈴の精神は崩壊してしまうだろう。
嘘を吐けばその後鈴は、あとどれだけ知り合いの死を知ろうとその現実から逃避してしまうだう。
それは緩慢な精神の死。
「答えてくれ……ちはや……謙吾は死んでいないって。その言葉であたしはまだがんばれる」
「謙吾さんは――――」
「謙吾さんは――――」
「――――喜んでください。あなたの願いは叶います」
声がした。
鈴でも千早でもない第三者の声。
朝日を背に佇む赤い少女。
異形の赤い衣に身を包み、腰に日本刀を携えた少女。
その瞳にどこまでも暗く、底の見えない闇を湛えた少女。
感情を読み取れない虚ろな瞳、それなのに口元だけを少し引き上げたアルカイックスマイルを浮かべ、
菩薩のような慈悲深い表情で鈴を見下ろしていた。
鈴でも千早でもない第三者の声。
朝日を背に佇む赤い少女。
異形の赤い衣に身を包み、腰に日本刀を携えた少女。
その瞳にどこまでも暗く、底の見えない闇を湛えた少女。
感情を読み取れない虚ろな瞳、それなのに口元だけを少し引き上げたアルカイックスマイルを浮かべ、
菩薩のような慈悲深い表情で鈴を見下ろしていた。
◆ ◆ ◆
「――――――――」
千早は突然現れた少女に声を出せなかった。
あまりにも浮世離れした雰囲気。
どこまでも深い闇に堕ちた瞳と優しげな聖母のような微笑。
相反した物を備えた存在。
奇妙極まりない赤いマント、身体にフィットした黒のアンダーウェア――なのだが、
男物の服なのか胸周りのサイズがまったく合っていない。
そのため小柄な身体に秘められた圧倒的な存在感をより一層際立たせていた。
千早は突然現れた少女に声を出せなかった。
あまりにも浮世離れした雰囲気。
どこまでも深い闇に堕ちた瞳と優しげな聖母のような微笑。
相反した物を備えた存在。
奇妙極まりない赤いマント、身体にフィットした黒のアンダーウェア――なのだが、
男物の服なのか胸周りのサイズがまったく合っていない。
そのため小柄な身体に秘められた圧倒的な存在感をより一層際立たせていた。
「あなたの大切な人は残念ながら死んでしまいました。だけど悲しむことはありません、何も恐れることもありません
何も悔やむこともありません。死者は再び生き返ります。ゴルゴダの丘で磔にされた救世主のように、この私のように――」
何も悔やむこともありません。死者は再び生き返ります。ゴルゴダの丘で磔にされた救世主のように、この私のように――」
優しく微笑み、鈴に語り掛ける少女。
まるで敬虔な信徒に説法をする神父のような口調で。
まるで敬虔な信徒に説法をする神父のような口調で。
「私は一度死にました。マンションの屋上から飛び降りて。
私の頭蓋骨が粉砕される瞬間をはっきりと覚えています。
でも私は生きています。それは何故でしょうか?
私は思うんです。この殺し合いの舞台を開いた主催者には死人を生き返らせる力がある。
そうでないとおかしいんですよ、それだと私が生きている理由にならない。
実はこの話、さっき別の人にも話したんですよ。でも信じてくれませんでした。
でも今ごろは私の話を信じる気になっていますよ。だってその人の大切な人は死んでしまいましたもの
ほら、私の言ったとおりです」
私の頭蓋骨が粉砕される瞬間をはっきりと覚えています。
でも私は生きています。それは何故でしょうか?
私は思うんです。この殺し合いの舞台を開いた主催者には死人を生き返らせる力がある。
そうでないとおかしいんですよ、それだと私が生きている理由にならない。
実はこの話、さっき別の人にも話したんですよ。でも信じてくれませんでした。
でも今ごろは私の話を信じる気になっていますよ。だってその人の大切な人は死んでしまいましたもの
ほら、私の言ったとおりです」
狂ってる――
千早は途切れることのなく話し続ける彼女に恐怖した。
彼女の口から漏れる言葉はまさに狂人の物。
だけどその言葉は完全に支離滅裂でもない。
支離滅裂な中に存在する理路整然とする言葉。
それが千早の恐怖感をより煽っていた。
千早は途切れることのなく話し続ける彼女に恐怖した。
彼女の口から漏れる言葉はまさに狂人の物。
だけどその言葉は完全に支離滅裂でもない。
支離滅裂な中に存在する理路整然とする言葉。
それが千早の恐怖感をより煽っていた。
「だから私、探しているんです。死者を蘇らせる方法を。
それがあればもし誠くんが死んでしまっても大丈夫。
もっとも誠くんは私が守りますからその必要はありませんが、
貴女や椰子さんのように大切な人を失ってしまった人にはとても大事な大事なことです。
本当に不思議ですね。死者の復活なんて有史以来あらゆる人間が目指してきたこと
魔術師が、錬金術師が、科学者が己の人生を費やしても達成する事が出来なかった秘術。
それをこの島の管理者は可能とした。ふふふ……信じられませんよね?
私も信じられないところですが、私がこうして生きてる事が死者を復活させることが
可能なことの何よりな証明。でも一人だけでそれを見つけるのは難しそうなんです。
だってその方法を持ってるのは主催者達ですから。私一人でそれを奪うのは無理です。
椰子さんは私の誘いを断りましたが、今は私の言葉を信じて一緒に行動すると思います。
だから――――――――」
それがあればもし誠くんが死んでしまっても大丈夫。
もっとも誠くんは私が守りますからその必要はありませんが、
貴女や椰子さんのように大切な人を失ってしまった人にはとても大事な大事なことです。
本当に不思議ですね。死者の復活なんて有史以来あらゆる人間が目指してきたこと
魔術師が、錬金術師が、科学者が己の人生を費やしても達成する事が出来なかった秘術。
それをこの島の管理者は可能とした。ふふふ……信じられませんよね?
私も信じられないところですが、私がこうして生きてる事が死者を復活させることが
可能なことの何よりな証明。でも一人だけでそれを見つけるのは難しそうなんです。
だってその方法を持ってるのは主催者達ですから。私一人でそれを奪うのは無理です。
椰子さんは私の誘いを断りましたが、今は私の言葉を信じて一緒に行動すると思います。
だから――――――――」
少女はゆっくりその右手を鈴に差し伸ばす。
「――貴女の力が必要なんです」
その少女の姿を見て鈴にかつての記憶が甦る。
両親を失い毎日泣いていた男の子。
両親を失い毎日泣いていた男の子。
――強敵があらわれたんだ! きみの力がひつようなんだ!
男の子に手を差し伸べる兄の姿。
以来、男の子は彼女達の大切な親友になった。
その時の兄の姿と目の前の少女の姿が重なり合う。
桜を失い親友をも失った鈴に対してその言葉はあまりに甘美な誘い。
彼女の言葉のひとつひとつが鈴の心を塗りつぶしてゆく。
以来、男の子は彼女達の大切な親友になった。
その時の兄の姿と目の前の少女の姿が重なり合う。
桜を失い親友をも失った鈴に対してその言葉はあまりに甘美な誘い。
彼女の言葉のひとつひとつが鈴の心を塗りつぶしてゆく。
「本当に……謙吾が生き返るのか……」
「ええ、生き返りますよ。一度死んだ私が言うから間違いないです」
「さくらも生き返るのか?」
「はい」
満面の笑顔で答える少女。
ゆっくりと鈴は自らの手を彼女に差し伸べ――
「ええ、生き返りますよ。一度死んだ私が言うから間違いないです」
「さくらも生き返るのか?」
「はい」
満面の笑顔で答える少女。
ゆっくりと鈴は自らの手を彼女に差し伸べ――
「待って下さい鈴さん!」
千早の叫びが鈴の手を止めた。
千早の叫びが鈴の手を止めた。
◆ ◆ ◆
「ちはや……?」
「鈴さん、その人から離れて下さい……っ!」
千早はその腕に89式自動小銃を構え赤い少女に銃口を向ける。
少女は虚ろな瞳で千早を見つめている。
「やめろ、ちはや」
「あなたも鈴さんから離れて下さい! じゃないと――」
「そんな構えで撃っても私に当たりませんよ?」
「くっ――」
「銃口が下を向き過ぎています。それでは私に当てるどころかこの人に当たってしまいますよ」
少女は銃を向けられても全く動揺するそぶりを見せない。
むしろ余裕すら見て取れる。少女は驚くほど冷静だった。
銃を持っている千早が圧倒的有利なはず。
それなのに追い込まれているのは少女ではなく千早の側だった。
腕が震え思うように狙いがつけられない。まるで厳冬の中に放り込まれたように手はかじかんでしまっている。
「鈴さん、その人から離れて下さい……っ!」
千早はその腕に89式自動小銃を構え赤い少女に銃口を向ける。
少女は虚ろな瞳で千早を見つめている。
「やめろ、ちはや」
「あなたも鈴さんから離れて下さい! じゃないと――」
「そんな構えで撃っても私に当たりませんよ?」
「くっ――」
「銃口が下を向き過ぎています。それでは私に当てるどころかこの人に当たってしまいますよ」
少女は銃を向けられても全く動揺するそぶりを見せない。
むしろ余裕すら見て取れる。少女は驚くほど冷静だった。
銃を持っている千早が圧倒的有利なはず。
それなのに追い込まれているのは少女ではなく千早の側だった。
腕が震え思うように狙いがつけられない。まるで厳冬の中に放り込まれたように手はかじかんでしまっている。
「今、銃を下ろせば私は何もしません。でもこれ以上貴女が私に敵意を向けるのであれば――」
チン、と金属音がした。
少女の左手親指が腰の刀の鍔を押し上げた音だった。
まさに一触即発、千早と少女の距離は3メートルに満たない。
(この距離なら絶対に外さない……)
千早は引き金にかけている指を――
チン、と金属音がした。
少女の左手親指が腰の刀の鍔を押し上げた音だった。
まさに一触即発、千早と少女の距離は3メートルに満たない。
(この距離なら絶対に外さない……)
千早は引き金にかけている指を――
(え――――?)
千早の視界から少女の姿が消えた。
否、少女は大きく右足を前に踏み出したため姿勢が数十センチ低くなっていただけだ。
だがその数十センチは極度に緊張した千早にとっては視界から消えたと錯覚させるのに十分。
千早の目に映るは全てが白黒でゆっくりと動く世界。
脳は世界をスローモーションに捉えているのに肝心の身体が全く動かない。
視覚だけがその世界を認識している。
右足の踏み込みとほぼ同時に抜かれる少女の白い刃。
その動きを見て千早はようやく思い知る。
否、少女は大きく右足を前に踏み出したため姿勢が数十センチ低くなっていただけだ。
だがその数十センチは極度に緊張した千早にとっては視界から消えたと錯覚させるのに十分。
千早の目に映るは全てが白黒でゆっくりと動く世界。
脳は世界をスローモーションに捉えているのに肝心の身体が全く動かない。
視覚だけがその世界を認識している。
右足の踏み込みとほぼ同時に抜かれる少女の白い刃。
その動きを見て千早はようやく思い知る。
彼女が居合の使い手、それも相当な腕前。
こちらは狙いすらまともにつけることができない銃の素人。
もっと距離があればともかくこの間合いは完全に向こうの物だった。
こちらは狙いすらまともにつけることができない銃の素人。
もっと距離があればともかくこの間合いは完全に向こうの物だった。
胴体にせまる白刃。
超高速で放たれる抜刀術。
逃れられない死の運命は千早を諦観に誘い――目を閉じた。
(ごめんなさい……春香……プロデューサー……)
超高速で放たれる抜刀術。
逃れられない死の運命は千早を諦観に誘い――目を閉じた。
(ごめんなさい……春香……プロデューサー……)
しかし、少女の刃は千早には届かなかった。
金属同士がぶつかり合う甲高い音、色褪せた世界が時を取り戻す。目を開ける千早。
その目に映るのはハルバードの柄で斬撃を受け止める鈴の姿があった。
「やめてくれ……ちはやはあたしの友達だ……! おまえの言うとおり謙吾とさくらが生き返るのかもしれない
でも生き返るからといって今ここでちはやが死ぬのは嫌だ! ううっ……あたしも何言ってるかわからない。
とにかく今ちはやが死んでしまうと、あたしは本当にダメになってしまう。お願いだ……ちはやを殺さないでくれ……」
金属同士がぶつかり合う甲高い音、色褪せた世界が時を取り戻す。目を開ける千早。
その目に映るのはハルバードの柄で斬撃を受け止める鈴の姿があった。
「やめてくれ……ちはやはあたしの友達だ……! おまえの言うとおり謙吾とさくらが生き返るのかもしれない
でも生き返るからといって今ここでちはやが死ぬのは嫌だ! ううっ……あたしも何言ってるかわからない。
とにかく今ちはやが死んでしまうと、あたしは本当にダメになってしまう。お願いだ……ちはやを殺さないでくれ……」
鈴は涙を目に溢れさせ少女に哀願する。
少女は相変わらず吸い込まれそうな色の無い瞳のまま薄く微笑んだ。
「貴女の名前……教えていただけますか?」
「えっ……あ、あたしは鈴、棗鈴。で、こっちがちはや。如月千早」
「桂……言葉です。桂小五郎の桂に言葉と書いてことのは」
「ことのは……」
自らの名を名乗った少女――言葉。
カチンと小さな金属音。それは言葉が右手に持つ刀を腰の鞘に収めた音だった。
少女は相変わらず吸い込まれそうな色の無い瞳のまま薄く微笑んだ。
「貴女の名前……教えていただけますか?」
「えっ……あ、あたしは鈴、棗鈴。で、こっちがちはや。如月千早」
「桂……言葉です。桂小五郎の桂に言葉と書いてことのは」
「ことのは……」
自らの名を名乗った少女――言葉。
カチンと小さな金属音。それは言葉が右手に持つ刀を腰の鞘に収めた音だった。
「如月さんでしたっけ……貴女は本当に良いお友達に恵まれました。
友情というものは大切なものです。友人だと信じていた人に裏切られた私だからこそ、
それの価値を理解できる。棗さんの勇気ある行動は賞賛されて然るべきのものです。
上っ面だけの関係ではとてもできる行為では無いでしょう。
如月さん、貴女の行為は至極当然のことでしょう。この状況で正常な判断なんてできません。
ヘンな格好をして刀を持った女の子が突然現れたらびっくりするに決まってます。
本当は普通の服を着ていたんですけどあまりに血で汚れてしまったんで着替えました。
でも、如月さん? どうしてすぐに私を撃たなかったのですか?
私は刀、貴女は銃。圧倒的に有利な武器を持ち得ながら私を殺せなかった。何故でしょう?
貴女は覚悟が足りないんですよ。殺すことにも殺されることにも覚悟が足らない。
そんな人は私にとって邪魔な人です。私と行動を共にする資格は本来ありませんでした。
ですが貴女は資格を手にしました。貴女と棗さんの尊い友情、私が憧れてやまない存在。
それを裏切らない限り貴女は資格を手に入れることになります」
友情というものは大切なものです。友人だと信じていた人に裏切られた私だからこそ、
それの価値を理解できる。棗さんの勇気ある行動は賞賛されて然るべきのものです。
上っ面だけの関係ではとてもできる行為では無いでしょう。
如月さん、貴女の行為は至極当然のことでしょう。この状況で正常な判断なんてできません。
ヘンな格好をして刀を持った女の子が突然現れたらびっくりするに決まってます。
本当は普通の服を着ていたんですけどあまりに血で汚れてしまったんで着替えました。
でも、如月さん? どうしてすぐに私を撃たなかったのですか?
私は刀、貴女は銃。圧倒的に有利な武器を持ち得ながら私を殺せなかった。何故でしょう?
貴女は覚悟が足りないんですよ。殺すことにも殺されることにも覚悟が足らない。
そんな人は私にとって邪魔な人です。私と行動を共にする資格は本来ありませんでした。
ですが貴女は資格を手にしました。貴女と棗さんの尊い友情、私が憧れてやまない存在。
それを裏切らない限り貴女は資格を手に入れることになります」
言葉は表情を全く変えず千早を見下ろして語り続ける。
狂気に呑まれながらも彼女はまだ友情という物に憧れを抱いている。
友情と愛情は極めて近い感情、いや同じ存在だと言っても良いだろう。
言葉の誠を想う愛情は清く尊い存在、ゆえに人が人を想う感情は等しく清く尊い。
西園寺世界のようにその想いを土足で踏みにじるような人間は許しがたい存在である。
言葉は鈴の千早に対する想いを本物だと核心したため自らの同志として受け入れることにした。
千早が鈴を裏切らない限り同志の資格は消えない。
狂気に呑まれながらも彼女はまだ友情という物に憧れを抱いている。
友情と愛情は極めて近い感情、いや同じ存在だと言っても良いだろう。
言葉の誠を想う愛情は清く尊い存在、ゆえに人が人を想う感情は等しく清く尊い。
西園寺世界のようにその想いを土足で踏みにじるような人間は許しがたい存在である。
言葉は鈴の千早に対する想いを本物だと核心したため自らの同志として受け入れることにした。
千早が鈴を裏切らない限り同志の資格は消えない。
「でもそれだけでは私も少し不安です。だから如月さんにも覚悟を決めて欲しいのです」
「覚悟……?」
「はい、次に会った人が私が不要と判断した場合、その人を始末してください。
誰にでもできる簡単なことです。貴女は私に銃を向けましたよね、それは私に対する殺意あってのこと、
それと同じです。その銃の引き金を引くだけで私の同志となる資格を真に手に入れるのです」
「覚悟……?」
「はい、次に会った人が私が不要と判断した場合、その人を始末してください。
誰にでもできる簡単なことです。貴女は私に銃を向けましたよね、それは私に対する殺意あってのこと、
それと同じです。その銃の引き金を引くだけで私の同志となる資格を真に手に入れるのです」
「私は――」
千早は鈴の復讐を手助けすると決心して彼女についてきた。
いずれ行う事を前倒しにするだけなのだ。今更倫理観を問うのはお門違いにもほどがある。
もはや千早は彼女に抗えることなど何一つ持っていないのだ。
今千早に可能なことは彼女に組する事だけ、それでしばらくは身の安全を確保できる。
彼女は完全に壊れてしまい滅茶苦茶な言動を見せるが、なぜかその言葉は筋が通ってるように感じた。
千早は鈴の復讐を手助けすると決心して彼女についてきた。
いずれ行う事を前倒しにするだけなのだ。今更倫理観を問うのはお門違いにもほどがある。
もはや千早は彼女に抗えることなど何一つ持っていないのだ。
今千早に可能なことは彼女に組する事だけ、それでしばらくは身の安全を確保できる。
彼女は完全に壊れてしまい滅茶苦茶な言動を見せるが、なぜかその言葉は筋が通ってるように感じた。
「わかりました……その条件に従います」
「意外と早い決断ですね」
「私には拒否権なんてありませんから……」
「私の極めて魅力的な提案を受けてくれてありがとうございます。さて、後は棗さんです。
貴女は大切な人を失ってしまいました。もう一度言いますが心配いりません、死んだ人は生き返ります。
そして貴女が如月さんを想う気持ちは紛れもなく本物です。既に資格は手にしてます。
後は私にとって不要な人間を始末するだけです」
「あたしは……理樹たちが無事なら他はどうなってもいい……でも本当に謙吾とさくらは生き返るのか?」
「意外と早い決断ですね」
「私には拒否権なんてありませんから……」
「私の極めて魅力的な提案を受けてくれてありがとうございます。さて、後は棗さんです。
貴女は大切な人を失ってしまいました。もう一度言いますが心配いりません、死んだ人は生き返ります。
そして貴女が如月さんを想う気持ちは紛れもなく本物です。既に資格は手にしてます。
後は私にとって不要な人間を始末するだけです」
「あたしは……理樹たちが無事なら他はどうなってもいい……でも本当に謙吾とさくらは生き返るのか?」
「あの人の放送を聞きましたか? 『殺し合いに優勝すればある権利が与えられる』と
その権利はどんな望みをも叶えるに違いありません。一度死んだ私をこうして生き返らせたのですから
その力は万能と言っても良いでしょう。でも私は誠くんが全てにおいて優先されるべきことです。
誠くんを殺してまで優勝するなんて考えられません。だから奪うんですその万能の力を、
そうすればこの島で命を落とした人全てを復活させることができる。
私を信じてついて来てくれる人達は必ず救済されることを約束します。
だけど私に組しない、資格を与えられなかった人は地獄の炎で焼かれるでしょう」
その権利はどんな望みをも叶えるに違いありません。一度死んだ私をこうして生き返らせたのですから
その力は万能と言っても良いでしょう。でも私は誠くんが全てにおいて優先されるべきことです。
誠くんを殺してまで優勝するなんて考えられません。だから奪うんですその万能の力を、
そうすればこの島で命を落とした人全てを復活させることができる。
私を信じてついて来てくれる人達は必ず救済されることを約束します。
だけど私に組しない、資格を与えられなかった人は地獄の炎で焼かれるでしょう」
鈴の脳が常軌を逸した言葉によって絡めら取られていく。
普段の鈴なら「死んだ人間が蘇るかぼけっ!」と返すだろう。
だが目の前で桜を殺され、壊れそうにになる精神を刹那に対する復讐心で強引に塗り固め、
さらに親友の死の事実を突きつけられた今、鈴を支えるのは言葉が告げる意味不明な言葉にすがるしかなかった。
桜と謙吾は生き返る――それにすがることで辛うじて精神を保っていた。
普段の鈴なら「死んだ人間が蘇るかぼけっ!」と返すだろう。
だが目の前で桜を殺され、壊れそうにになる精神を刹那に対する復讐心で強引に塗り固め、
さらに親友の死の事実を突きつけられた今、鈴を支えるのは言葉が告げる意味不明な言葉にすがるしかなかった。
桜と謙吾は生き返る――それにすがることで辛うじて精神を保っていた。
「あたしはあほだからことのはが言ってることの半分も分からない。
ちはやもことのはについて行くし、あたしはちはやの友達だからことのはについて行くことにする
それに……ことのはについて行けば謙吾とさくらも生き返るかもしれない。だから一緒に行く」
ちはやもことのはについて行くし、あたしはちはやの友達だからことのはについて行くことにする
それに……ことのはについて行けば謙吾とさくらも生き返るかもしれない。だから一緒に行く」
千早が言葉に従う以上、鈴も彼女に従う他は無い。
それに鈴は自らの精神を守るため彼女の言う奇跡にすがるしか道は無かったのだ。
それに鈴は自らの精神を守るため彼女の言う奇跡にすがるしか道は無かったのだ。
◆ ◆ ◆
「棗さん、如月さん」
「ん、なんだことのは」
「……何ですか」
「すっかり言うのを忘れていました。これは極めて個人的な事ですが、
私の目的では二番目に大事な事なので手伝って欲しいんです」
「別に……いいですよ」
「あたし達にできることなら手伝うぞ」
「ん、なんだことのは」
「……何ですか」
「すっかり言うのを忘れていました。これは極めて個人的な事ですが、
私の目的では二番目に大事な事なので手伝って欲しいんです」
「別に……いいですよ」
「あたし達にできることなら手伝うぞ」
「私には殺したくて殺したくて仕方の無い人が一人だけいるんです。
性根の腐った豚女の西園寺さんといって、誠くんを誘惑した最低の人です。
あの人と同じ土を踏むのも汚らわしい、あの人と同じ空気を吸うのも汚らわしい。
彼女は生きてる限り必ず誠くんを誘惑するでしょう。
なぜこの世に西園寺さんというこの世全ての悪が存在しているのか?
存在こそがまさに罪、罪深き者は断罪されなければいけません。
硫黄と火の雨で滅びた背徳の街、ソドムとゴモラのように。
誠くん……私が必ず彼女から守ります……誠くん……誠くん……
誠くん、誠くん、誠くん、誠くん、誠くん、誠くん、誠くん……」
性根の腐った豚女の西園寺さんといって、誠くんを誘惑した最低の人です。
あの人と同じ土を踏むのも汚らわしい、あの人と同じ空気を吸うのも汚らわしい。
彼女は生きてる限り必ず誠くんを誘惑するでしょう。
なぜこの世に西園寺さんというこの世全ての悪が存在しているのか?
存在こそがまさに罪、罪深き者は断罪されなければいけません。
硫黄と火の雨で滅びた背徳の街、ソドムとゴモラのように。
誠くん……私が必ず彼女から守ります……誠くん……誠くん……
誠くん、誠くん、誠くん、誠くん、誠くん、誠くん、誠くん……」
「ちはや、ことのはの言ってる事がさっぱりわからん」
「あまり気にしないほうがいいです。言葉さんの言ってる事の九割は意味不明ですから」
「わかった。じゃあちはやはことのはの言ってることを分かりやすく教えてくれ」
「ええっ!?」
基本的に言葉の相手は鈴がしている。
千早は彼女の言葉に対して適当に相槌を打っているだけである。
当然だろう、あんな狂人の妄言をまともに聞くとこちらまで頭がおかしくなりそうなる。
「ごめんなさい……私、誠くんの事になるとつい我を忘れてしまうんです。
要約すると西園寺さんを殺すことを手伝ってくださいと言うことです」
言葉は満足そうな口調で二人に語る。
ふと鈴の足が止まる。
「あまり気にしないほうがいいです。言葉さんの言ってる事の九割は意味不明ですから」
「わかった。じゃあちはやはことのはの言ってることを分かりやすく教えてくれ」
「ええっ!?」
基本的に言葉の相手は鈴がしている。
千早は彼女の言葉に対して適当に相槌を打っているだけである。
当然だろう、あんな狂人の妄言をまともに聞くとこちらまで頭がおかしくなりそうなる。
「ごめんなさい……私、誠くんの事になるとつい我を忘れてしまうんです。
要約すると西園寺さんを殺すことを手伝ってくださいと言うことです」
言葉は満足そうな口調で二人に語る。
ふと鈴の足が止まる。
「あたしも忘れてた。あたしもことのはに手伝って欲しいことがある」
「それが誠くんにとって不利益にならないことなら手伝いますよ」
「謙吾とさくらの敵を取りたい、いくら生き返ると言っても二人が殺されたことには変わりがない。
だからあたしは奴らに復讐しないといけないんだ。謙吾を殺した奴はわからん、でもさくらはわかる。
あいつはさくらが作ろうとしていたカレーに爆弾を仕掛けた。そのせいでさくらが死んでしまった。
あたしはきようらせつなに復讐しないといけないんだ」
「それが誠くんにとって不利益にならないことなら手伝いますよ」
「謙吾とさくらの敵を取りたい、いくら生き返ると言っても二人が殺されたことには変わりがない。
だからあたしは奴らに復讐しないといけないんだ。謙吾を殺した奴はわからん、でもさくらはわかる。
あいつはさくらが作ろうとしていたカレーに爆弾を仕掛けた。そのせいでさくらが死んでしまった。
あたしはきようらせつなに復讐しないといけないんだ」
キヨウラセツナ――鈴が口に出した名前を聞いて言葉の表情が僅かに変わる。
「清浦さん――ですか……?」
「知っているのかことのはっ!」
「ええ……知っていますよ。あの西園寺さんの友達にしては比較的まともな人のはずですが……」
「でも……あいつはせつなと名乗ったんだ」
言葉はしばらく一考した後顔を上げ言った。
「良いですよ棗さん、西園寺さんにも友達が殺されるという苦痛を味わってもらいましょう」
「そうか! ありがとうことのは」
「清浦さん――ですか……?」
「知っているのかことのはっ!」
「ええ……知っていますよ。あの西園寺さんの友達にしては比較的まともな人のはずですが……」
「でも……あいつはせつなと名乗ったんだ」
言葉はしばらく一考した後顔を上げ言った。
「良いですよ棗さん、西園寺さんにも友達が殺されるという苦痛を味わってもらいましょう」
「そうか! ありがとうことのは」
千早は二人のやりとりをやや一歩引いたところで眺めていた。
無邪気にはしゃぐ鈴と言葉はまるで姉妹のように思えるほど仲が良く、少しだけ言葉に対して嫉妬した。
鈴はあっさりと言葉を受け入れたが自分は絶対に彼女を受け入れる事は無いだろう。
言葉はこの世界に最も最適化された存在だ。そして鈴も徐々に向こう側へ足を踏み入れていっている。
いつか自分もああなってしまうのかと思うと、ぞっとした。
無邪気にはしゃぐ鈴と言葉はまるで姉妹のように思えるほど仲が良く、少しだけ言葉に対して嫉妬した。
鈴はあっさりと言葉を受け入れたが自分は絶対に彼女を受け入れる事は無いだろう。
言葉はこの世界に最も最適化された存在だ。そして鈴も徐々に向こう側へ足を踏み入れていっている。
いつか自分もああなってしまうのかと思うと、ぞっとした。
鈴と言葉は仲良く雑談していた。
内容から修学旅行の話。
「どうせあのバカ兄貴だ。あたし達のバスに隠れて乗り込むに決まってる。
去年修学旅行に行ったのにまた行くつもりとはあほだ。高三にもなってあいつは子どもだ」
「高校生なのに中学校の修学旅行について行くなんて面白いお兄さんですね」
「は? なんで中学校なんだ?」
鈴が首を傾げる、言葉も千早も鈴が何を言っているのか理解できなかった。
「あたしは高校生だぞ。高校二年生だ」
「「は―――――?」」
初めて千早と言葉の声が仲良く素っ頓狂な声を上げてハモったのであった。
内容から修学旅行の話。
「どうせあのバカ兄貴だ。あたし達のバスに隠れて乗り込むに決まってる。
去年修学旅行に行ったのにまた行くつもりとはあほだ。高三にもなってあいつは子どもだ」
「高校生なのに中学校の修学旅行について行くなんて面白いお兄さんですね」
「は? なんで中学校なんだ?」
鈴が首を傾げる、言葉も千早も鈴が何を言っているのか理解できなかった。
「あたしは高校生だぞ。高校二年生だ」
「「は―――――?」」
初めて千早と言葉の声が仲良く素っ頓狂な声を上げてハモったのであった。
「まさか年上だったなんて……」
「私も中学生とばかり……」
「別にいい、年下に見られるのは馴れてる」
しょぼんとする鈴、それを慰める千早。
「あたしのほうがお姉さんなのに……」
「私も中学生とばかり……」
「別にいい、年下に見られるのは馴れてる」
しょぼんとする鈴、それを慰める千早。
「あたしのほうがお姉さんなのに……」
そう言って鈴は自らのある部分と、言葉のある部分、ついでに千早のある部分を見比べる。
「ことのはのおっぱいぼーん! 不公平じゃ!」
「そんなこと言われても……勝手に大きくなってしまったもので……」
「あたしはぺったんこだが、ちはやはもっとぺったんこだ! 何をすればそんなに大きくなるんだ?」
「くっ……」
負けた……自分より身長が低く小柄な鈴にすら自分のバストサイズは劣っている事実。
膝を付いてがっくりとうな垂れる千早の肩を鈴がぽんぽんと叩いた。
「大丈夫だちはや、女の価値はおっぱいだけじゃない……と思う。それに恭介が持ってるマンガのキャラが言ってた。
『貧乳はステータスだ』って。きっと貧乳はバース・掛布・岡田のバックスクリーン三連発ぐらい価値がある……と思う。
だからぺったんこでも気にするな」
「それ全然フォローになってません……」
「そんなこと言われても……勝手に大きくなってしまったもので……」
「あたしはぺったんこだが、ちはやはもっとぺったんこだ! 何をすればそんなに大きくなるんだ?」
「くっ……」
負けた……自分より身長が低く小柄な鈴にすら自分のバストサイズは劣っている事実。
膝を付いてがっくりとうな垂れる千早の肩を鈴がぽんぽんと叩いた。
「大丈夫だちはや、女の価値はおっぱいだけじゃない……と思う。それに恭介が持ってるマンガのキャラが言ってた。
『貧乳はステータスだ』って。きっと貧乳はバース・掛布・岡田のバックスクリーン三連発ぐらい価値がある……と思う。
だからぺったんこでも気にするな」
「それ全然フォローになってません……」
鈴と千早の微笑ましいやりとりに言葉はくすくすと笑みを浮かべる。
だがその目に光は戻らず瞳の奥は無明の暗黒が広がっていた。
これこそが本来彼女が夢見てた物。仲の良い友達と楽しくお喋りに興じ、
休日に好きな人とデートに勤しむ。どこにでもあるあたりまえの少女の日常。
だがそれは全て遠き夢、西園寺世界によって破壊された夢。
だけどもう一度、もう一度誠に巡りあって西園寺世界をこの世から消去すれば、あの日は戻ってくる。
誰もが幸せな日常が戻ってくるのだと、言葉は信じていた。
だがその目に光は戻らず瞳の奥は無明の暗黒が広がっていた。
これこそが本来彼女が夢見てた物。仲の良い友達と楽しくお喋りに興じ、
休日に好きな人とデートに勤しむ。どこにでもあるあたりまえの少女の日常。
だがそれは全て遠き夢、西園寺世界によって破壊された夢。
だけどもう一度、もう一度誠に巡りあって西園寺世界をこの世から消去すれば、あの日は戻ってくる。
誰もが幸せな日常が戻ってくるのだと、言葉は信じていた。
蒼い鳥は抗うことのできない現実に屈し、聖女に導かれた。
気高き子猫は起こるはずのない奇跡にすがり、聖女に導かれた
少女は罪深き者を断罪する剣となり迷える子羊を導く聖女となった。
気高き子猫は起こるはずのない奇跡にすがり、聖女に導かれた
少女は罪深き者を断罪する剣となり迷える子羊を導く聖女となった。
聖女は二人の従者と共に石畳の道を歩む。
巡礼の旅が始まった。
巡礼の旅が始まった。
【E-3 中世西洋風の街/一日目 朝】
【如月千早@THE IDOLM@STER】
【装備】89式小銃(11/30)
【所持品】支給品一式*2、交換マガジン(30x2)、ガラムマサラ、妖蛆の秘密、確認済アイテム0~2(武器、魔導書は無し)
【状態】疲労中、右人差し指に痛み、精神的にやや不安定
【思考・行動】
基本:生きて帰りたい。鈴をサポートする。
1:鈴をサポートする。
2:生き残るため言葉の要求に従う。
3:どうすることも出来なくなった場合、毒で自害する。
【備考】
※自分の顔は、あまり知られていないかもと思い始めています。
※春香とデュオユニットを組んで活動中。ユニット名不明。ランクはそこそこ。
【装備】89式小銃(11/30)
【所持品】支給品一式*2、交換マガジン(30x2)、ガラムマサラ、妖蛆の秘密、確認済アイテム0~2(武器、魔導書は無し)
【状態】疲労中、右人差し指に痛み、精神的にやや不安定
【思考・行動】
基本:生きて帰りたい。鈴をサポートする。
1:鈴をサポートする。
2:生き残るため言葉の要求に従う。
3:どうすることも出来なくなった場合、毒で自害する。
【備考】
※自分の顔は、あまり知られていないかもと思い始めています。
※春香とデュオユニットを組んで活動中。ユニット名不明。ランクはそこそこ。
【棗鈴@リトルバスターズ!】
【装備】:ハルバード@現実
【所持品】:支給品一式、草壁優季のくずかごノート@To Heart2
【状態】:疲労中、背中と四肢の一部に火傷(小)、空腹、刹那への復讐心、精神不安定
【思考・行動】
基本:理樹を探し出し、守る。『清浦刹那』への復讐。
1:刹那を殺す。自分、理樹、千早を襲う敵は、例外として殺す。
2:理樹を探し、守る。
3:謙吾と桜を生き返らせるため言葉と同行する。
4:言葉の目的を手伝う。
5:リトルバスターズメンバーを探し、同行する。
6:衛宮士郎を探し、同行する。
【装備】:ハルバード@現実
【所持品】:支給品一式、草壁優季のくずかごノート@To Heart2
【状態】:疲労中、背中と四肢の一部に火傷(小)、空腹、刹那への復讐心、精神不安定
【思考・行動】
基本:理樹を探し出し、守る。『清浦刹那』への復讐。
1:刹那を殺す。自分、理樹、千早を襲う敵は、例外として殺す。
2:理樹を探し、守る。
3:謙吾と桜を生き返らせるため言葉と同行する。
4:言葉の目的を手伝う。
5:リトルバスターズメンバーを探し、同行する。
6:衛宮士郎を探し、同行する。
【備考】
※参戦時期は謙吾が野球に加入する2周目以降のどこかです。故に、多少は見知らぬ人間とのコミュニケーションに慣れているようです。
※くずかごノートの情報に全く気付いていません。
※衛宮士郎の身体的特徴や性格を把握しました。
※『清浦刹那』に関しては、顔もまともに見ておらず、服装や口調、ピースサイン程度の特徴しか認識していません。
※言葉の話を信用することで何とか自我を保っています。
※参戦時期は謙吾が野球に加入する2周目以降のどこかです。故に、多少は見知らぬ人間とのコミュニケーションに慣れているようです。
※くずかごノートの情報に全く気付いていません。
※衛宮士郎の身体的特徴や性格を把握しました。
※『清浦刹那』に関しては、顔もまともに見ておらず、服装や口調、ピースサイン程度の特徴しか認識していません。
※言葉の話を信用することで何とか自我を保っています。
【桂言葉@School Days L×H】
【装備】:小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、ニューナンブM60(1/5)、ニューナンブM60の予備弾15発、アーチャーの騎士服@Fate/stay night[Realta Nua]
【所持品】:支給品一式×2、Love&Spanner@CLANNAD、他不明支給品×1(言葉の分)
【状態】:健康。言葉様に覚醒中(異常に勘が冴える)
【思考・行動】
基本方針:西園寺世界を最大の苦痛とともに殺す。誠と共に島を脱出する、もしくは二人だけでこの島でずっと一緒に暮らす。主催の万能の力を手に入れる。
0:誠くん、誠くん、誠くん。ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずー……っと、一緒ですよ……。
1:伊藤誠を探す。ずっと一緒に行動。
2:己の直感に従い、スラム街へ歩を進める。
3:情報収集して移動。誠を探す為に対主催陣と同盟を組む。最終的には殺す。
4:利用出来る人間は利用して、襲撃者や足手纏いは容赦無く排除。ただしリスクは考慮。
5:ただし、利用できる人間や高リスクな相手でも誠を誘惑するそぶりを見せれば即排除。
6:大切な人を失った人間に対しては寛大に接し、自らの持論を説いて仲間に引き入れるつもり。拒否すれば殺す。
7:ただし足手まといになるようなら殺す。
8:千早と鈴に同行、鈴をサポート。千早が鈴を裏切るそぶりを見せたら千早を殺す。
9:千羽烏月を警戒。
10:椰子なごみを自分が生き返ったことのメッセンジャーとして利用。
【装備】:小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、ニューナンブM60(1/5)、ニューナンブM60の予備弾15発、アーチャーの騎士服@Fate/stay night[Realta Nua]
【所持品】:支給品一式×2、Love&Spanner@CLANNAD、他不明支給品×1(言葉の分)
【状態】:健康。言葉様に覚醒中(異常に勘が冴える)
【思考・行動】
基本方針:西園寺世界を最大の苦痛とともに殺す。誠と共に島を脱出する、もしくは二人だけでこの島でずっと一緒に暮らす。主催の万能の力を手に入れる。
0:誠くん、誠くん、誠くん。ずっと、ずっと、ずっと、ずっと、ずー……っと、一緒ですよ……。
1:伊藤誠を探す。ずっと一緒に行動。
2:己の直感に従い、スラム街へ歩を進める。
3:情報収集して移動。誠を探す為に対主催陣と同盟を組む。最終的には殺す。
4:利用出来る人間は利用して、襲撃者や足手纏いは容赦無く排除。ただしリスクは考慮。
5:ただし、利用できる人間や高リスクな相手でも誠を誘惑するそぶりを見せれば即排除。
6:大切な人を失った人間に対しては寛大に接し、自らの持論を説いて仲間に引き入れるつもり。拒否すれば殺す。
7:ただし足手まといになるようなら殺す。
8:千早と鈴に同行、鈴をサポート。千早が鈴を裏切るそぶりを見せたら千早を殺す。
9:千羽烏月を警戒。
10:椰子なごみを自分が生き返ったことのメッセンジャーとして利用。
【備考】
※参戦時期は『永遠に』エンド、言葉死亡後です。
※殺人にタブーがありません。
※主催者は死んだ人間を生き返らせられると信じています。
※女性だけで行動しているグループとの交流においては、特に攻撃的になります。
ただし、ヤンデレに対しては、そうではないかもしれません
※死者の復活を信じ、大切な人を失った人間に対して自らの持論を説いて回ります。
※勘の冴えは主に戦闘絡みであり、それ以外に関しては万能ではありません。
※参戦時期は『永遠に』エンド、言葉死亡後です。
※殺人にタブーがありません。
※主催者は死んだ人間を生き返らせられると信じています。
※女性だけで行動しているグループとの交流においては、特に攻撃的になります。
ただし、ヤンデレに対しては、そうではないかもしれません
※死者の復活を信じ、大切な人を失った人間に対して自らの持論を説いて回ります。
※勘の冴えは主に戦闘絡みであり、それ以外に関しては万能ではありません。
083:少女のおちる朝に | 投下順 | 085:無題(前編) |
083:少女のおちる朝に | 時系列順 | 085:無題(前編) |
067:ふたりはヤンデレ | 桂言葉 | |
056:おおきく振りかぶって(後編) | 棗鈴 | |
056:おおきく振りかぶって(後編) | 如月千早 |