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It's Show(後編)

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いっしょ/It's Show(後編) ◆LxH6hCs9JU



 ――話はまたもや戻る。


 説教壇の前に立つトーニャや、真横から視線を送るファルは、語らずとも期待を募らせていることが明白だった。
 懊悩の時間は長く、やよいは昼下がりの教会での出来事を思い出し、また深く考え込む。
 プッチャンは助け舟を出す素振りを見せたが、寸でのところ口を閉ざした。彼もやよいの考察に期待しているらしい。

「……うまく言えないけど、店長さんはそんなに悪い人じゃないと思うんです。だって、私たちにヒントをくれたから」
「ですが、菊地真さんや伊藤誠さんを分断に追い込んだのはその店主の謀とも言えます。アメと鞭にすぎないかもしれませんよ」
「ううぅ~……それはそうですけどぉ……」

 実際に古書店の店主と対話した経験のあるやよいだったが、あのときは恐怖心などまるで感じなかった。
 葛木宗一郎と一緒だったということもあるだろうが、あれは古書店の店主に敵意がなかったから、だとも考えられる。
 ゲームマスターとしての権限を活かし、真や誠に揺さぶりをかけたのは事実かもしれないが、それは絶対の敵愾心によるものではないのだ。

 ――『フフッ、そんな意地悪なことは言わないさ。答えは、そう――楽しそうだったから』

 来店を果たしたやよいたちに対して声をかけた理由が、それだった。
 言うなれば、遊び心。ファルの語る言峰のような人間像ともまた違う、純粋な楽しさを欲していたように思える。

 ――『――ゲームというものは、楽しむ者がいて、初めてゲームと呼べると、そう思うんだ。
    それはゲームに参加している当事者だったり、ゲームを傍観している観客だったり、もしくはそう、
    ゲーム全体の掌握権を持つ、ゲームマスターだったり――ね』

 店主の発言を思い出しながら、ふと、思う。
 この催しを〝ゲーム〟と例えるなら……ゲームを〝プレイ〟している者はいったい誰なのか。
 参加者や神崎黎人ではなく、〝ゲーム〟の視点を持つ言峰綺礼か。

 では、〝黒幕〟……〝ゲームマスター〟とも呼べる立ち位置にいる者の願いとは、なんなのか。
 言峰綺礼がプレイヤーであるとするならば、もちろん望むのはゲームの完全攻略であるはずだ。
 それは計画の完遂、即ち殺し合いの円満な終了と、優勝者の選定になるのだろうか。
 いや、先ほどのファルの話を鑑みれば、言峰綺礼はその過程を楽しむ輩のようにも思える。
 ならば、言峰綺礼は過程重視で完結の形にはこだわらないのではないだろうか。
 しかしそうなってくると、〝儀式〟の視点を持つ神崎黎人は黙ってはいないだろう。
 目的は未だ不明瞭だが、〝儀式〟は〝ゲーム〟とは違い、計画通りの形で終わらせなければ意味がない。

 例えば、やよいたちが〝殺し合い〟を放棄し途中で脱出できたとしよう。
 その場合、〝ゲーム〟として見ていた言峰綺礼は、過程を存分に楽しんだので目的は果たしたと言えるのではないか。
 対して神崎黎人は、〝儀式〟として最も重要な、優勝者を生け贄にするという目的を果たせなかったのだから、満足はしないだろう。

 楽しさを求めていた古書店の店主は……はたして、過程で満足するタイプなのか、結果を重視するタイプなのか。
 考えて、やよいは結論に辿り着く。

「……あのぅ、変なこと言うかもですけど、気にしないでくださいね」

 自信のなさから一度前置きし、自らが手繰り寄せた突拍子もない結論を口にする。

「たぶん、店長さんは〝どっちでもいい〟んだと思います。私たちが助かっても、助からなくても……ううん。
 誰が勝っても、誰が負けても、見て楽しめたら、それで満足なんだと思いますっ」

 古書店の店主は、〝過程で満足はしないが、結果にはこだわらないタイプ〟だと、やよいは推理した。
 店主がゲームマスターだとしたら、その人物はゲームの作り手となる。
 作り手は本来、ユーザーのプレイには関与しない。自らの作り出したゲームを提供するだけだ。
 とはいえ、これは単純なゲームではなく、様々な人間の思惑を孕んでいる。
 ならば、ワンサイドゲームは見ているほうとしてもおもしろくはない。
 ゲームマスターたる店主は、黒幕……主催者よりもっと偉い立場にいる人物というよりも、その辺りの〝調整役〟として君臨しているのではないか。

 やよいの唱えた結論を受けて、トーニャは口元だけで笑う。

「そう……それこそ、私が求めていた答えです! 黒幕的立場にいる古書店の店主は、誰の敵でも味方でもない。
 企画の匙加減を間違えないよう舵取りを務めるバランサーであり、同時に、誰よりもこの催しを楽しんでいる他人なんです」

 トーニャはやよいの論を受け入れて、再び熱弁を振るう。

「観客、視聴者、傍観者……なんとでも言い表せますが、一番大きな力を持った存在は、〝第三者〟であるはずなんです。
 故に、ハッピーエンドでもバッドエンドでも受け入れるし、最後まで結末がわからなくなるよう自ら調整を施す。
 かの人物にとっては、正に単なるエンターテイメント。お話を読んで楽しみ、ときどき展開に口を出す読者なわけです。
 言峰綺礼がゲームをプレイして楽しんでいるユーザーだとしたら、古書店の店主はそれを横から口出ししつつ見守る友達、
 神崎黎人はゲームの成功で収入を得る制作会社、私たちが実際にゲームに登場するキャラクターと言ったところですかね。
 この中で一番の権力者が、友達に類する傍観者というのもおかしな話ですが、お助け情報をくれるのもまた、友達だったりしますからねぇ」

 謎の古書店、本のプレゼント、存在の露出、助言、目指すべき道の提示……と、見えざる神の手の影響は大きい。
 しかし一方で、グループの崩壊を促すなど悪戯も働いている。
 手腕としては見事、立場を考えればやはり妥当な、新たなる〝黒幕〟としての人間像が出来上がる。

「やよい。あの店長さんを味方に引きずり込むって話も、あながち見当違いじゃねぇのかもしれねぇな」
「はいっ! なんだか自信が持ててきました!」

 やよいとプッチャンは楽観的に、この仮説から好機を影を捉える。

「……我輩はなんとも言えん。凡人ならではの突飛な発想だが、悔しくも同意できる部分は多々あるのでな」
「……私もなんだか、そこまでくると現実味が湧かないわ。店主という人のこともよくわからないし」

 ウェストとファルはやよいほど楽観視はできなかったが、それでも正面から否定することはしない。

「私だって、荒唐無稽な御伽話だと思っていますよ。確かめる術もありませんし。でも、こう考えているとちょっとは希望が持てるでしょう?」

 トーニャは、楽観的とも思えぬ張り詰めた笑みを宿していた。

 このゲームに見えざる神の手が用意されてあり、それが自分たちにとって有利な方向に傾けられるのならば……確かに希望はある。
 期待するだけ無駄、それどころか罠にすらなりうる頼りない希望は、一種の博打とも言える危うさを孕んでいた。
 それでも、狙ってみるだけの価値はある。

「……それで、主催者の奴らの事情をみんなで考えてみたけどよ、俺たちはこれからどうすりゃいいんだ?」
「ううぅ~、そういえばなにをすればいいのか、全然解決してません」
「懺悔室の向こうへはまだ踏み込めない、エルザを取り戻すこともまだ叶わぬ、となれば初心に戻るのが最良であろう」
「そうね。それぞれの知り合いや大切な人と合流して、この首輪を外して、それから……」
「え? いや、なに言ってるんですか? 別にそんなことする必要ないでしょう」

 真面目な顔つきで議論する四人を、トーニャはあっけらかんと一蹴してみせた。
 仰天の眼差しを一身に浴びて、トーニャはなお平坦な口調で告げる。

「私たちが心がけなければならないことはたった一つ、『生きる』。これだけです。
 なにしろ、ピンチのときのお助けキャラがいるわけですから。ぐーたらしてても最後には助けてくれるでしょう」

「いや……いくらなんでも、そう都合よくはいかねぇだろ」

「そうですか? 殺し合いに乗ってるお馬鹿さんたちが全滅して、平和主義者だけが残れば、殺し合いは終わります。
 あとはみんなで四方山話でもしつつ、黒幕さんが助け舟を用意してくれるのを待っていればいいじゃないですか」

「仮にそれで殺し合いが中断したとしても、いずれは禁止エリアで会場が埋まってしまう。待ち続けることはできないわ」

「それまでには、誰かが首輪を外してるでしょう。それに、これまでにもいろいろとちょっかい出してきた黒幕さんです。
 盛り上がり最高潮のクライマックス――ってなときに、禁止エリアで集団爆死! なんて展開は望まないでしょう」

「たしかにそれはつまらないかもですけど……」

「ファルさんの言うような性格の言峰綺礼だったら、それもまた愉悦の対象になるのでしょうがね。
 エンターテイメントとしては三流、ゲームだとしたら記憶にも残らないバッドエンドの一つにしかすぎません」

「ぬぅぅぅ……凡人とは時として計り知れない。貴様、実はとんでもない大馬鹿ではないか?」

「いえいえ~。大天才であらせられるドクター・ウェスト様に比べれば、私なんて超絶馬鹿ですよ。
 あー、なんかたくさん喋ったら酒の一杯でも喰らいたくなってきました。町で酒場でも探しますかね~」

 そう言うと、トーニャは鼻歌交じりに礼拝堂の外へと歩き出す。はたしてどこまで本気なのだろうか。
 終始振り回されっぱなしでいたような気がして、一同の胸には釈然としないしこりが残った。

「あ、それとファルさんにやよいさん。あなたたち二人とも汗まみれのようですから、
 この機会にひとっ風呂浴びてきたらどうですか? リフレッシュしますよ~。
 風呂は心の洗濯たぁ、昔の日本人もいい言葉を作ったものです。ばばんばばんばん」

 ――こうして、話は帰結する。
 来るべきときに備え、少しでも結束を高めるために。
 トーニャは既に、一世一代の大博打に身を投じていたのだった。


 ◇ ◇ ◇


 放送を間際に控えた食堂に、やよいとファルの歌声が響き渡る。
 楽曲は『蒼い鳥』。やよいと同じユニットを組む、如月千早が持ち歌としていた曲だ。
 やよいは礼拝堂で一度、ファルは大聖堂で一度、奇しくも共にこの歌を歌ったことがある。
 それが今、デュエットという形でトーニャの耳を満たしているのだった。

「……信じる者は救われる。結束の力が運命を打開する。絆が幸せを呼ぶ。なんとも素敵な御伽話ですが……」

 やよいとファルが美麗な歌声を届ける一方で、トーニャは独り言を呟く。
 歌い手たる二人は、応答せずともトーニャの語りに耳を傾けた。

「ここでは、そういうのが大事なんだと、ようやくわかりました。井ノ原さんに触発された……と言えなくもありませんね」

 椅子に腰を落ち着かせ、哀しげな瞳を足元に落とす。
 既にかつての旧友たちを失った彼女は、歌に癒しを求めた。

「現状、ここが最終地点への入り口であることには間違いありません。私たちには、ここを守る義務がある」

 ここ、とは教会のことを言っているのだろう。
 懺悔室から繋がる通路を抜けるための第二の鍵の正体はまだわからない。
 それでも、いつかはあの道を駆け抜けて、終焉の舞台へ上る必要があるはずだった。

「可能性に気づいてしまったのだから。もう私たちには、みんなを導くことしかできない……これも罠の一種でしょうかね」

 古書店の店主、磔男に昇降機、神崎や言峰以外の関係者たち……知っている者は、トーニャたちだけだろう。
 なるべくなら、多くの参加者たちで共有したい情報ではある。が、今ここを離れるわけにはいかない。

「本番は、殺し合いをする意思を持った者たちが潰えてから。用意されたセカンドステージへは、ここを通じて」

 予感が予言に変わりつつもある、未来への展望。
 資格を得る者は、はたして何人か。ゼロとも考えられる危うさが、一抹の不安として身を縛る。
 それも……この歌を聴いていれば、不思議と安逸に変わる。

「私たちは、全参加者の希望なんですから……ちょっと調子に乗りすぎですかね? でも、まあ、いっか……」

 ――今だけは、アントニーナの本性を封印して、トーニャの仮面をつけ続けよう。
 サーシャへの想いを奥に詰め、神沢学園での日々に想いを馳せ、想いの中心には〝彼女たち〟とのハッピーエンドを据えて。
 蒼い鳥が、終わる。

「……それって、〝いっしょ〟ってことですよね!」

 やよいが、嬉しそうに叫ぶ。

「そうね。それが素敵なことなら……〝いっしょ〟がいいわね」

 ファルが、柔らかく微笑む。

「……ま、今後とも仲良くやっていきましょうか。〝いっしょ〟に」

 トーニャが、朗らかな笑顔を見せた。

 そして、

「どぅわーっはっはっはっは! ドォクタァァ――――ッ! ウェェェストッッ!!」

 ウェストが、感極まった爆笑で食堂に飛び込んできた。
 その手に高々と、ファルの下着を掲げて。
 見せびらかすように、自身の無罪を主張する。

「……………………」

 女性陣の、冷たい視線が飛んだ。


 ◇ ◇ ◇


 ドクター・ウェストは罠にかけられたのだ。
 無罪の証を探求する機会を与えられはしたが、いくら証拠品を得てもそれが身の潔白に繋がるわけではない。
 断頭台に紛失した下着を持ち帰ろうが、ウェストがそれを真犯人から奪取したという証拠物品にはならない。
 どこかに隠していた獲物を、この場を逃れるためにわざわざ持ってきた、としか捉えれないのだ。

「あなたですね? あなたがやりましたね? イエス・オア・ダーで答えてください」

 トーニャは、無表情でウェストに詰め寄る。
 たじろぐウェストの手からファルが下着をぶんどり、やよいがプッチャンを退避させる。
 トーニャの背中からは糸の集合体たる管がうねうねと蠢動し、先端の錘がウェストを睨めつけていた。

「イエス……いやダー……二択のようでいて実は一択ぅ!? ま、待て! 我輩は無実なのである!
 これは廊下に落ちていたのを拾ってきただけで……そうだ! ダンセイニとプッチャンを証人として召喚するのである!」

 やよいの手に戻ったプッチャンと、トーニャの傍に降り立ったダンセイニは、揃って首を振る。
 やれやれ……という憐れみの意すら窺え、ウェストは既に味方が一人もいないことを悟った。

「ぐっ……ぐぬぅぅぅぅ! ま、待て。これは我輩を貶めるためにP(パンツ)が張った罠……」
「ダンセイニが一晩でやってくれました……」
「わ、我輩は新世界の大天才であるぞ!? こんなところで、こんなところでぇぇぇ」

 ……その後、放送の時間になるまでドクター・ウェストは折檻の嵐に見舞われるのだった。
 教会裏の寄宿舎では、醜いけだものの悲鳴が延々木霊していたという。



【B-1 教会裏の寄宿舎/二日目 早朝(放送直前)】


【アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ@あやかしびと-幻妖異聞録-】
【装備】:ゲイボルク(異臭付き)@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品】:支給品一式×2、不明支給品0~2、スペツナズナイフの刃、智天使薬(濃)@あやかしびと-幻妖異聞録-、
      レトルト食品×11、スラッグ弾30、予備の水×2、SPAS12ゲージ(6/6)@あやかしびと-幻妖異聞録-、
      大山祈の愛読書@つよきす -Mighty Heart-、首輪探知レーダー(残り約X時間)、単三電池袋詰め(数十本)、
      餡かけ炒飯(レトルトパック)×3、制服(破れかけ) 、銅像、弥勒@舞-HiME 運命の系統樹、 首輪(井ノ原真人
      超高性能イヤホン型ネゴシエイター養成機@極上生徒会
【状態】:健康
【思考・行動】
 基本方針:打倒主催。ダンセイニと共に仲間のお守りを引き受ける。
 1:やよいやファルと〝いっしょ〟に、懺悔室の奥に踏み込む時を待つ。
 2:他の参加者たちもこの地に導きたい。が、教会から離れることはしない。
 3:殺し合いの意志を持つ者が潰えれば、おそらく扉は開かれる。
 4:すずは後でぶちのめして話をする。
 5:首輪の情報を吟味する。
 6:藤乃静留を探し出し、主催者(神崎黎人)の情報を絞り取る。
 7:クリスを警戒。ツヴァイも念のため警戒。
【備考】
 ※制限によりトーニャの能力『キキーモラ』は10m程度までしか伸ばせません。先端の金属錘は鉛製です。
 ※トーニャの参戦時期は、トーニャルートの時間切れの少し前です。
【トーニャの仮説】
 ※八咫烏のような大妖怪に匹敵する者(古書店の店主)が神父達の裏に居ると睨んでいます。
 ※地図に明記された各施設は、なにかしらの意味を持っている。
 ※禁止エリアには何か隠されているかもしれない。
 ※主催者たちは複数存在し、それぞれが対等な立場にあり、各々異なる目的を持っている。
 ※古書店の店主は〝ゲームマスター〟であり、誰の味方でも敵でもなく、全体の調整役を務めている。


ファルシータ・フォーセット@シンフォニック=レイン】
【装備】:イリヤの服とコート@Fate/staynight[RealtaNua]
【所持品】:支給品一式、リュックサック、救急箱、その他色々な日用品、デッキブラシ
      ピオーヴァ音楽学院の制服(スカートが裂けている)@シンフォニック=レイン、
      ダーク@Fate/staynight[RealtaNua]
【状態】:頭に包帯
【思考・行動】
 基本:元の世界に帰る……『仲間』と『利用し合って』。
 1:やよいやトーニャと〝いっしょ〟に、懺悔室の奥に踏み込む時を待つ。
 2:今後に関してはトーニャの意に同調。
【備考】
※ファルの登場時期は、ファルエンド後からです。
※言峰綺礼の本性に感づいています。


高槻やよい@THEIDOLM@STER】
【装備】:プッチャン(右手)、シスターの制服
【所持品】:支給品一式(食料なし)、弾丸全種セット(100発入り、37mmスタンダード弾のみ95発)、
      かんじドリル、ナコト写本@機神咆哮デモンベイン、木彫りのヒトデ10/64、
      エクスカリバーMk2マルチショット・ライオットガン(4/5)@現実
【状態】:元気
【思考・行動】
 1:ファルやトーニャと〝いっしょ〟に、懺悔室の奥に踏み込む時を待つ。
 2:今後に関してはトーニャの意に同調。
 3:真と合流したい。
 4:古書店の店主をどうにかして味方に引きずり込む。
 5:暇ができたら漢字ドリルをやる。
【備考】
 ※博物館に展示されていた情報をうろ覚えながら覚えています。
 ※死者蘇生と平行世界について知りました。
 ※教会の地下を発見。とある古書店に訪れました。
 ※古書店の店主は黒幕、だけどそんなに悪い人じゃないと睨んでいます。

【プッチャン@極上生徒会】
【装備】:ルールブレイカー@Fate/staynight[RealtaNua]
【状態】:元気
【思考・行動】
 基本:りのの想いを受け継いで――みんなに極上な日々を。
 1:やよいと一緒に行動。
 2:古書店の店主をどうにかして味方に引きずり込む。


【ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:なし
【所持品】支給品一式 、首輪(岡崎朋也)、九鬼の置き手紙、スーパーウェスト爆走ステージ『魂のファイアーボンバー』の鍵
【状態】:疲労(大)、左脇腹に二つの銃創(処置済み)
【思考・行動】
基本方針:我輩の科学力は宇宙一ィィィィーーーーッ!!!!
0:アッーーーー!! ってまたこれかー!!
1:エルザを取り戻す。
2:トーニャの仮説に同調するべきか否か、今一度考える。
3:首輪はやはり外しておくべきであろうか? むむむ……。
4:知人(大十字九郎)やクリスたちと合流したい。
5:ついでに計算とやらも探す。
6:霊力に興味。
【備考】
※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています(エルザの姿を見たことで深まっています)。
※フォルテールはある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。
※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。
※クリスはなにか精神錯覚、幻覚を見ていると判断。今のところ危険性はないと見てます。
※りのの伝心を聞き逃しました。第四回放送についてはトーニャから又聞きしました。


 ◇ ◇ ◇


 ――トーニャから折檻を受けるドクター・ウェストを見て、わずかに心が痛む。
 彼の無罪は真実であり、この折檻は不当なものだった。
 トーニャ自身それは知っているはずなのだが、彼女はどういうわけかウェストに対して容赦がない。

 しかしながら、今回の騒動のおかげで、トーニャたちの絆はより一層深まったはずだ。
 ウェスト一人が痛い目にあっているようだが、彼は丈夫だし、ひょっとしたら甚振られるのが好きな人種かもしれないし、大丈夫だろう。

 曇りのない一つ目には、トーニャとやよいとファルを繋ぐ絆の糸がはっきりと見えた。
 かつては井ノ原真人を起点としていた糸が、三人の少女たちを繋ぎとめるのだ。
 人間たちが仲良くしている様を見るのは楽しい。種族としての使命以上に、充実した気持ちになる。

 脱衣所に忍び込み、ファルの下着を持ち出し、一騒ぎ起こした末、ウェストに発見させたかいがあるというものだ。
 おそらくは、他のみんなも気づいているのだろう。やよい辺りは怪しいが、プッチャンにこっそり教えてもらっているかもしれない。
 しかしそうなってくると、一人真実知らずなウェストがますますもって不憫に思えてくるが、ウェストだからやっぱりいいか。

 ……などと思いつつ、ダンセイニは『仲良きことは素晴らしきかな』とまとめるのだった。

「てけり・り」



【ダンセイニ@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:マッチョスーツ型防弾チョッキ@現実
【状態】:普通
【思考・行動】
 0:てけり・り(仲良きことは素晴らしきかな)
 1:皆のリーダー役であろうという使命感に満ちています。
【備考】
アル・アジフのペット兼ベッド。柔軟に変形できる、ショゴスという種族。
言葉は「てけり・り」しか口にしないが毎回声が違う。
持ち主から、極端に離れることはないようです。

226:いっしょ/It's Show(中編) 投下順 227:悲劇の果てに、夜は絶え
時系列順
ドクター・ウェスト 237:THE GAMEM@STER SP(Ⅰ)
アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ
高槻やよい
ファルシータ・フォーセット

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