第六回放送――はじまり。 ◆UcWYhusQhw
「終われない! 俺はまだ、終われないんだあああああっ!!!」
「……カレーが、光っ――――?」
「そ、そんなの、おかしいです・・・」
「あっ……あ、ありが、とう……」
「ふざけやがって! 俺はこんなゲームになんて乗らない」
「なぎ……さ……すまな……」
「宮沢謙吾……君を救いにきた!」
「大旦那様…私は間違ってないですよね?」
「負けない……負けてなんかやらない……!」
「……カレーが、光っ――――?」
「そ、そんなの、おかしいです・・・」
「あっ……あ、ありが、とう……」
「ふざけやがって! 俺はこんなゲームになんて乗らない」
「なぎ……さ……すまな……」
「宮沢謙吾……君を救いにきた!」
「大旦那様…私は間違ってないですよね?」
「負けない……負けてなんかやらない……!」
流れ往く言葉の断片。
生に足掻き続けた人々の言葉。
それはあまりにも矮小なものだ。
しかしながら、それとても愉しいものだ。
生に足掻き続けた人々の言葉。
それはあまりにも矮小なものだ。
しかしながら、それとても愉しいものだ。
僕はそれを見る。
一人一人の生き様を。
一人一人の生き様を。
開始早々に脱落したものの言葉。
満足だっただろうか?
それはその者、一人一人次第さ。
最も満足行っても行かなくても死は死。
その結果だけは覆りはしないけどね。
だけどその結果によって大いに影響受けたものも居る。
最もまったくを持って影響の無いものも居た。
最もまったくを持って影響の無いものも居た。
運命の枝分かれなんてそんなものさ。
「ん……じゃあ……ま。どうなるか……楽しみに待ってるわ……」
「やっぱり、会いたいな。桂おねーさん……」
「その年で、そんな目ができることを悲しいと思わねぇのかよ!?」
「主よ……この身を捧げ、玲二とあの子に祝――」
「待っててね、美希……」
「…………あぁ……おとう……さん」
「ああ、当然じゃないか。あんたを守る為なら、何時だって駆けつけて来てやるさ」
「切り捨てる覚悟を持て! そして未来へ往け! 己が信念を枉げぬというのであれば、進めリキ殿ォ!!」
「……朋也……、だって、死んじゃって……、あたし、生き返らせるのが、……皆、悪いって!」
「あなたは、ここで立ち止まっちゃいけない……! そう、思うから!」
「…もしもの時は、私もウィンフィールドさんを、見捨てる。…だからおあいこ」
「さあ面を上げろ、恭介とやら。友の仇を取る為、拙者を討つ為、最後まで足掻き続けろ。 生と死の境目で、拙者を存分に愉しませてみせろ!」
「自棄になる必要はありません。……貴方の望みは、叶います」
「ひと……り……い……や……いた……こわ……にゃ……に……ゃ……」
「やっぱり、会いたいな。桂おねーさん……」
「その年で、そんな目ができることを悲しいと思わねぇのかよ!?」
「主よ……この身を捧げ、玲二とあの子に祝――」
「待っててね、美希……」
「…………あぁ……おとう……さん」
「ああ、当然じゃないか。あんたを守る為なら、何時だって駆けつけて来てやるさ」
「切り捨てる覚悟を持て! そして未来へ往け! 己が信念を枉げぬというのであれば、進めリキ殿ォ!!」
「……朋也……、だって、死んじゃって……、あたし、生き返らせるのが、……皆、悪いって!」
「あなたは、ここで立ち止まっちゃいけない……! そう、思うから!」
「…もしもの時は、私もウィンフィールドさんを、見捨てる。…だからおあいこ」
「さあ面を上げろ、恭介とやら。友の仇を取る為、拙者を討つ為、最後まで足掻き続けろ。 生と死の境目で、拙者を存分に愉しませてみせろ!」
「自棄になる必要はありません。……貴方の望みは、叶います」
「ひと……り……い……や……いた……こわ……にゃ……に……ゃ……」
そして、ある程度生き散っていったももの言葉。
自身の意志を貫き通したもの。
護るべきもの護り通したもの。
希望を繋ぎ通したもの。
護るべきもの護り通したもの。
希望を繋ぎ通したもの。
満足いったものも多かったね。
けれど。
けれど。
会いたいと願い続けて会えず散ったもの。
孤独に怯え続けたもの。
異形のものを恐れ狂った世界に適応できなかったもの。
他者の行く末を心配し続けたもの。
運命に翻弄され続けたもの。
孤独に怯え続けたもの。
異形のものを恐れ狂った世界に適応できなかったもの。
他者の行く末を心配し続けたもの。
運命に翻弄され続けたもの。
哀しく終わったものも多かった。
彼らの違いって何なんだろうね?
ふふ。
結局は運だったのかもね。
彼らの生がもっと続いたとするならば……それはどういった結末だったのだろうね?
まぁ……戯言だけどね。
「娼館なんてどうだ?」
「けどな。男には……教師には、退けない場面ってのがあるんだよ」
「すまない、だが、頼んだぞ……『相棒』」
「僕らの……リトル……バスター………………ズ」
「大丈夫だ……乙女。それならまだ戻れる。戻れるんだ、その心と対馬への思いがあれば……ヒトに」
「―――――愛してる、レオ」
「それでも、俺は妹のために生きる!」
「けどな。男には……教師には、退けない場面ってのがあるんだよ」
「すまない、だが、頼んだぞ……『相棒』」
「僕らの……リトル……バスター………………ズ」
「大丈夫だ……乙女。それならまだ戻れる。戻れるんだ、その心と対馬への思いがあれば……ヒトに」
「―――――愛してる、レオ」
「それでも、俺は妹のために生きる!」
ゲームの前半に目立っていたものがここで散ったね。
自分の人間関係に悩みつつも喰われたもの。
自身の存在意義を探し信頼できるものにたくしたもの。
あるチームに拘り最後には崩壊したもの。
最初に異形になるも人としてちったもの。
自身の存在意義を探し信頼できるものにたくしたもの。
あるチームに拘り最後には崩壊したもの。
最初に異形になるも人としてちったもの。
彼らの死は絶望、希望色々だ。
しかし、彼らの死と目指したものは沢山の人に受け継がれている。
こう言えば……彼らの死も救いはできるのかな。
結局は死なんだけどね。
気休めでしかないさ。
気休めでしかないさ。
でも……しっかりと根付いているのは確かだ。
「なんだよお……その目は……まるで可哀相なものを見るような目で見るなよぉぉぉぉぉぉ!
俺は普通だ! オッサンの時だって勝てるわけの無い奴に挑んで死ぬなんてバカバカしいだろ。
だってオッサン、俺達を襲った奴を必死に説得しようとしてたんだ! ンなもんやってられねーよ!
逃げないオッサンが悪い! 俺は悪くない! 誰だって自分の身が可愛いんだっ!
自分の命が一番大切だろ!? 誰かのために自分の命を投げ出すなんてバカにも程があるに決まってる!」
「私はただ、お兄ちゃんに生きて居て欲しかっただけなんだから…………!!!」
私、トルティニタ・フィーネは、棗恭介の事が大好きです。
俺、棗恭介は、トルティニタ・フィーネの事が大好きです。
――黒須太一を殺す。
――支倉曜子を殺す。
――ありがとう、でした。極上生徒会書記、蘭堂りの。終わります――
あな……たのことが……大、好き……でした……。本当に……、本当に……、わたしは、あなたのことが…………!
「そっか……悔しいなぁ。俺、悔しいよ……」
『烏月さん、千華留さん……ありがとう……大好きだよ』
「あたし……玲二の事が本当に好きで……でも、だからこそ、置いていかれた事が憎くて憎くて仕方無くて……。 ごめん、玲二。本当に、ごめん……っ」
俺は普通だ! オッサンの時だって勝てるわけの無い奴に挑んで死ぬなんてバカバカしいだろ。
だってオッサン、俺達を襲った奴を必死に説得しようとしてたんだ! ンなもんやってられねーよ!
逃げないオッサンが悪い! 俺は悪くない! 誰だって自分の身が可愛いんだっ!
自分の命が一番大切だろ!? 誰かのために自分の命を投げ出すなんてバカにも程があるに決まってる!」
「私はただ、お兄ちゃんに生きて居て欲しかっただけなんだから…………!!!」
私、トルティニタ・フィーネは、棗恭介の事が大好きです。
俺、棗恭介は、トルティニタ・フィーネの事が大好きです。
――黒須太一を殺す。
――支倉曜子を殺す。
――ありがとう、でした。極上生徒会書記、蘭堂りの。終わります――
あな……たのことが……大、好き……でした……。本当に……、本当に……、わたしは、あなたのことが…………!
「そっか……悔しいなぁ。俺、悔しいよ……」
『烏月さん、千華留さん……ありがとう……大好きだよ』
「あたし……玲二の事が本当に好きで……でも、だからこそ、置いていかれた事が憎くて憎くて仕方無くて……。 ごめん、玲二。本当に、ごめん……っ」
愛を叫ぶものが居た。
愛する者の為に生き。
愛する者の為に散った。
愛する者の為に生き。
愛する者の為に散った。
それは想いの結晶ともいえる輝かしいものだった。
想いを題材にしたゲーム。
その想念の中で愛に芽生えたもの。
下らないものといえるかもしれない。
だけど、それを一言で切り捨てるのは勿体無いかもね。
愛。
それによって人は強くなり……また弱くもなるか。
不思議なものだね。
本当。
本当。
心の奥底で、誰に届ける訳でもない歌を……!
「――私たちが、りのの想いを継がなければならない。わかっています。けど……ごめんなさい」
「…………ありがとな。こんな馬鹿に、つきあってくれて」
「守ってやってくれるかい……? 私の命よりも大切な彼女を……託しても、いいかい……?」
「ああ……ただいま、桜」
「うん……そう。でも私、やっぱり間違ってなんかないよ。正しいの私。赤ちゃん守るのが、いけないわけないじゃない」
「だからなつきはこのことで苦しんだらあかんえ?……幸せに絶対なるんやで?……うちはもうたくさん幸せをもらえたから……約束や」
何か、俺は、いつも、お前に助けられて、いるな……
「――私たちが、りのの想いを継がなければならない。わかっています。けど……ごめんなさい」
「…………ありがとな。こんな馬鹿に、つきあってくれて」
「守ってやってくれるかい……? 私の命よりも大切な彼女を……託しても、いいかい……?」
「ああ……ただいま、桜」
「うん……そう。でも私、やっぱり間違ってなんかないよ。正しいの私。赤ちゃん守るのが、いけないわけないじゃない」
「だからなつきはこのことで苦しんだらあかんえ?……幸せに絶対なるんやで?……うちはもうたくさん幸せをもらえたから……約束や」
何か、俺は、いつも、お前に助けられて、いるな……
一日が終わって。
それまで抗い続けた人間が多く逝った。
ここで死んだものは実に面白いものだ。
それまで抗い続けた人間が多く逝った。
ここで死んだものは実に面白いものだ。
残虐非道を繰り返すも最後には救いがあったものたちが多いのだ。
正しい事と思い行った人間が非業の死を遂げ。
人を殺し続けた人間が救われる死をするのだ。
人を殺し続けた人間が救われる死をするのだ。
なんて、皮肉。
面白い。
実に愉快だ。
運命なんて……どうなるか解らないものかもね。
それでもその死は大きいものだ。
それだけに……面白いものだ。
「まだ……死ねない……! まだ私は生きてる……! リトルバスターズを終らせるものか……!」
そして……第一のゲームの終わりに死んだ最後のもの。
リトルバスターズ。
思えばよくこの言葉を聞いた。
その言葉に囚われたこのもの。
しかし、最後まで生を全うしようとした。
僕から見ても気高い人間。
彼女の呪い……
存外にでかいかもね。
彼女の歩んだ道。
それは矮小かもしれないけど……
人からすればとても……とても偉大なのだから。
僕がきままに選んだ人間。
それは僕の予想以上に面白おかしく愉快なものだった。
運命に抗い続けた者達。
実に……実に愉しい。
こんなことだったら
「――さようなら、ミズホ」
「久しぶりだな、親友」
「アハハハハハハッ、カトンボが自分から潰されに来たよ!! けろぴーに勝てるとでも思ってるの!?」
「俺は……貴族だぞ!」
「健ちゃんのことーっ!こーーーーーーーーのくらい!大好きなのぉーーーーーーーーっ!」
「初めまして……私が、君のお父さんだよ」
「悠人くん、駄目だっ……! あの機械に銃は効かない!」
「猫とそんな約束なんてした覚えないけどねぇ……でも、まぁ、今日は遊んでやるか……」
「何度聞かれても……私の答えは変わらない」
「最初から好きじゃなかったの……」
「必ず助ける!」
「必ず殺してやる!」
「わふー」
「理想を抱いて溺死しろ!」
「鳥……ごと、きの安…ぽい哀れ、みで、ゴホッ、…私を、私の、道を、決意を、穢さないで!!」
「銃こそ我が全て、我が人生こそ銃そのものなり! 」
「俺が!! 観鈴を! 護るんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
「すべての人の未来を……護って」
「これで勝ったと思うなよぉ~!」
「私とタイマンで勝負しなさいッ!!!!」
「久しぶりだな、親友」
「アハハハハハハッ、カトンボが自分から潰されに来たよ!! けろぴーに勝てるとでも思ってるの!?」
「俺は……貴族だぞ!」
「健ちゃんのことーっ!こーーーーーーーーのくらい!大好きなのぉーーーーーーーーっ!」
「初めまして……私が、君のお父さんだよ」
「悠人くん、駄目だっ……! あの機械に銃は効かない!」
「猫とそんな約束なんてした覚えないけどねぇ……でも、まぁ、今日は遊んでやるか……」
「何度聞かれても……私の答えは変わらない」
「最初から好きじゃなかったの……」
「必ず助ける!」
「必ず殺してやる!」
「わふー」
「理想を抱いて溺死しろ!」
「鳥……ごと、きの安…ぽい哀れ、みで、ゴホッ、…私を、私の、道を、決意を、穢さないで!!」
「銃こそ我が全て、我が人生こそ銃そのものなり! 」
「俺が!! 観鈴を! 護るんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」
「すべての人の未来を……護って」
「これで勝ったと思うなよぉ~!」
「私とタイマンで勝負しなさいッ!!!!」
もっと選んでもよかったかもしれない。
まぁそれも結果さ。
あるかもしれない世界の果てに。
ひっそりと別のものが存在しているかもね。
まぁそれも結果さ。
あるかもしれない世界の果てに。
ひっそりと別のものが存在しているかもね。
それは別の物語。
それは別の運命。
それは別の運命。
ここで語るべきじゃないさ。
何処か遠い……そんな話。
これはここで終い。
さあ回顧を終えて戻ろうか。
そろそろ放送だ。
第2のゲームの。
開幕だからね。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
余計な事を説明すると神崎君に怒られてしまう……ふふふ。
もう、僕はプレイヤーじゃないんだから。
唯の傍観者さ。
唯の傍観者さ。
さて。
死者の発表からいこうか。
死者の発表からいこうか。
源千華留。
彼女一人だよ。
君たちも知っているだろう?
君たちも知っているだろう?
そして禁止エリアは
14時からH-1
16時からH-8
16時からH-8
だよ。
何?
意味が無いって?
意味が無いって?
だって解っているだろう? 君たちは。
もうこのゲームは単なる殺し合いではなくなっているんだからさ。
殺し合いに乗っている者がもうこの島には居ないんだから。
そうそう。
神崎君には怒られるかもしれないけど一言だけ。
神崎君には怒られるかもしれないけど一言だけ。
来ヶ谷唯湖は今は神崎君の手元に居るよ。
この島には存在しない。
この島には存在しない。
さあ彼女のナイトは助けにいってやったらどうだい?
ナイトが誰であるかは説明しなくてもわかるだろうからね。
ナイトが誰であるかは説明しなくてもわかるだろうからね。
まぁ……つまりは殺し合いに組するものは零。
神崎君に反抗するとするもの14名。
神崎君に反抗するとするもの14名。
君たちは彼と戦うんだろう?
つまりは第2のゲームのハジマリさ。
那岐君を首魁とした反抗側。
神崎君を首魁とした主催側。
神崎君を首魁とした主催側。
二人のプレイヤー同士のゲームが、さ。
そうそう、神崎君。
高をくくっていると君も負けるよ?
実は君が一番不利なんじゃない?
実は君が一番不利なんじゃない?
さあ、僕に王たる器というものを見せてよ。
楽しみに待っているから。
さあ、今から号砲を告げよう。
まずは反抗側
那岐
九条むつみ
クリス・ヴェルティン
玖我なつき
大十字九郎
アル・アジフ
高槻やよい
プッチャン
アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ
ダンセイニ
ドクター・ウェスト
ファルシータ・フォーセット
山辺美希
羽藤柚明
羽藤桂
杉浦碧
深優・グリーア
吾妻玲二
以上18名。
九条むつみ
クリス・ヴェルティン
玖我なつき
大十字九郎
アル・アジフ
高槻やよい
プッチャン
アントニーナ・アントーノヴナ・二キーチナ
ダンセイニ
ドクター・ウェスト
ファルシータ・フォーセット
山辺美希
羽藤柚明
羽藤桂
杉浦碧
深優・グリーア
吾妻玲二
以上18名。
計24名+α。
彼らがみせる第二のバトルロワイアル。
さあ。
今ここに。
開幕だ。
【残り24名】
244:Song for friends | 投下順 | >第二幕へ続く |
時系列順 | ||
242:Alteration | ナイア |