- 貂蝉(ちょうせん)
- (字は不明)
あくまで『演義』における架空人物である。
ただ、春秋時代の西施(せいし)、前漢時代の王昭君(おうしょうくん)、唐時代の楊貴妃(ようきひ)と並ぶ絶世の美女として謳われているから不思議。
(上記の三人について詳しく知りたい方はそれぞれ調べて下さい。管理人は三国志だけで精一杯なんデスorz)
『正史』には、呂布が手をつけた董卓の侍女がいて、董卓を立腹させたとあり、それが『演義』での貂蝉のモデルになった。
また、『関羽伝』注釈の『蜀記』では、呂布を滅ぼした時に関羽が「呂布の妻を娶りたい」と曹操に申し出た話がある。
曹操はこれを許可したが気になって見に行ったら、とても美人だったのでそのまま自分の手元に置いていたとある。
『演義』における彼女。
小さい頃に市で売られていたのを、司徒(現在で言う文部科学大臣や総務大臣などをあわせた役職)の王允(おういん)に引き取られ、自分の娘のように可愛がられていた。
その後、漢の実権を握っていた董卓と、その養子となった呂布を仲違いさせる「連環の計」を、王允の命により実行する。
王允の命令で貂蝉は二人の傍らに近づき、董卓の愛妾となったが、一方で呂布には「本心はあなたを愛している」と言って、呂布を誘惑した。
最後には、呂布が董卓を殺害し、この計は成功する。
その後、呂布の側室となり、曹操軍に攻められて呂布が亡くなった後は、曹操によって許都に送られる。
以降、物語から姿を消す。
最終更新:2010年02月12日 11:28