神咒神威神楽 坂上波旬の天狗道

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神咒神威神楽 坂上波旬の天狗道」を以下のとおり復元します。
俺が唯一にして俺が絶対。何物にも変えがたい素晴らしきこの俺よ、未来永劫に俺のままであれ。この世界は俺だけで満ち足りているから、俺以外など何もいらない。そう、俺が俺であり俺であるため、俺以外の塵などただの一抹も必要ないんだ。

あぁしかし、俺の天狗道は塵で溢れかえっている。どういうことだ何がおかしい。一体何故俺の世界に俺以外の不純物が混じっている。俺はそんなこと許可していない。現在過去未来の全てにおいて、俺が俺以外を容認したことなど一度もないんだ。故に失せろ、消えろ、滅び去れ。滓も残さず俺の天狗道から抹消してやる。だから―――

「―――だからいい加減その鬱陶しぃ手を離しやがれ塵屑がぁぁああ! ゴミ収集業者が行っちまうだろうが!!」

「いい加減にするのはてめぇだろうがバカ兄貴! 何昨日の夜中からせせこらしてるのかと思ったら俺の『ヌキヌキポンシリーズ(全108巻。シリーズ第二弾好評連載中)』を纏めてゴミの日に出す気だったのか! やらせねぇ、やらせねぇぞ! 漢の聖典(バイブル)を何だと思っていやがる!」

「テメェのエロ本なんざ知ったことかよぉぉお! 俺の天狗道(自室)が塵(エログッズ)で溢れかえってるのなんざ我慢できるかぁあああ!」

気持ちのいい晴天が広がる朝の閑静な住宅地。その片隅にポツンと建っている安アパート『あけぼの荘』は、今日もとある兄弟の喧嘩によって揺れていた。……何の比喩でもなく、実際に。具体的にはマグニチュード5.0くらいの震度で。

「あぁそうだそもそもなんでお前みたいな塵が俺の天狗道にいるんだよこの滓がぁああ! 一緒に産まれてきたって事実だけでも相当な腹立たしさだっていうのによぉぉおお!!」

「んなもん母ちゃんが兄貴の一人暮らしを心配してるからに決まってるだろうが!(あとこっからの方が俺の大学近いし)」

「心配なんぞいるかよ糞がぁぁああ! 俺はちゃんと一人でしっかり自活出来てんだよ関わんじゃねぇよ今すぐ実家に帰りやがれよぉぉおお!!」

「嘘吐きやがれ! 俺がこっち来たときカラッカラのミイラ一歩手前になってたのは何処の誰だよ!」

「あれが俺の真の姿なんだよ!」

「んな最終形態は一生封印しとけこのヒキコモリ!」

「黙れや変態童貞!」

「テメェも童貞だろうが!」

「俺は俺一人で満たされているから女なんぞ必要ねぇんだよ!」

「そんなバカ兄貴に俺が女体の神秘と素晴らしさを余すところなくレクチャーしてやる! 春画曼荼羅ァ――」

「抜かせよ変態。今日こそテメェを俺の天狗道から叩き出してやらぁぁああ! 卍曼荼羅ァ――」


「――抜畸貫氣梵ォォォンッ!!(纏められたヌキヌキポンシリーズによる殴打)」

「――無量大数ゥゥゥッ!!(ただの右ストレート)」


……これは近年稀に見るド変態と、やはり近年希に見る最低最悪のヒキコモリ兄弟の、ぶっちゃけ誰得?なもしもの話。



--坂上波旬の早朝--

「……んじゃ、行ってきまーす」

「早く消えろや塵。滅尽滅相するぞ」

最終的にマグニチュード6.8レベルにまで到達した壮大な兄弟喧嘩は、両者痛み分けということで決着がついた。覇吐は顔面に拳型の陥没を作り、波旬はその逆立った金髪のつむじから大きな瘤を腫らしている。決着は分けだが、ヌキヌキポンシリーズの始末を妨害できた分、結果は覇吐よりかもしれない。

ともあれ喧嘩が終わった頃にはいい時間。覇吐は大学へと向かうため、部屋には波旬一人となる。……否、波旬独りとなる。

「―――つまり、今から俺の天狗道タァァァァァアアアイムッ! 鬱陶しくへばり付いて離れない塵愚弟から開放される、俺による俺のための俺だけのジ・カ・ン♪ あぁ素晴らしい、なんて素晴らしいんだ……。この安アパートの狭い部屋が今から俺の理想郷となる……。此処が俺の天狗道、誰にも侵されない俺だけの大欲界! ……ふふふ……あーっはっはっは!!」

坂上波旬、無職。好きなもの、自分、孤独。嫌いなもの、他人、外界。

自閉者の究極型と呼んで差し支えないであろう彼は、自室の中で一人になれた歓喜に打ち震え、関節の存在を疑うような困難極まるヨガのポーズをノリノリで次々とキめ、大きな鏡を見ながら額に眼のタトゥシールを貼り付け、「俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺」とひたすら延々と呟き自己愛を謳う。その様は、仮に傍で見ている一般人がいたら、躊躇無く警察を呼ぶであろうレベルの狂気である。

「そうだそうだよコレなんだよ。俺の宇宙は俺だけで完成するんだよ。終始一切俺、俺、俺!! 何処までも永遠に続く俺の天狗道。これ即ち至高の道理! 俺という完全な個をもって完成する唯一絶対天上天下唯我独尊! さぁ!平らかな安息を始めようかァ、ははははははははははははっ!!」



「……またお隣さんのアレが始まったか……」

「どうしたの蓮? 美味しくない?」

同時刻、坂上兄弟の住まうあけぼの荘106号室のお隣。第五て……げふんげふん……105号室のマルグリット・ブルイユと藤井蓮の二人は揃ってちゃぶ台につき、少し遅めの朝食をとっていた。献立は一般的な和食らしい。室内にも特別目立った特色があるというわけではないが、同棲中の二人には愛があれば十分なのだろう。……もっとも、その微笑ましい同棲生活は、毎朝隣から安アパートの薄い壁越しに高密度の自愛が漏れ出してくるという至極迷惑なサービス付だが……。

「あ、うん。マリィの料理は美味しいよ。ただ隣の……」

「あぁ、ハジュンくんね。今日も元気みたいでよかった」

「……そうだな……(個人的にはいつぞやの即身仏一歩手前くらいでちょうどいいんだけど)」

向かい合う黄昏の女神の微笑みを見ているとそれ以上は言えず、コンソメで出汁をとった味噌汁を啜りながら青年は一緒に文句を呑み込むのであった。



--坂上波旬の夜--

「……くふっ、くくくくく……さら~ば~ご~みどもほ~ろ~ぶ~、いにしえ~よりおれ~、ただおれ~♪」

夕日が沈み辺りも夜の帳が降りる頃。未だ坂上波旬は自室という名の太極座にて、禅を組んで掛け布団に包まり、焦点の合わぬ瞳で『我魂為天狗道-ワガタマシイオレガタメ(作詞・作曲 坂上波旬)』をぶつぶつと口ずさんでいた。時折口元から零れる一人笑いが凄まじく不気味で痛々しい。が、そこは他者からの評価など意に介さぬ唯我の漢、坂上波旬。かれこれ十時間に及ぶ孤独に飽きるどころか充実し、今に至るまでやれ一人シリトリや一人ババ抜きで天狗道タイムを絶賛エンジョイしていた。

「ゆれぬおれ~だ~けを~、たか~らか~にうたえ~、い~ざ~、つぶしあえ~♪ わ~が~ためちる~の」


「―――ヒィィィヤッハァァァアアアアアア!! 行くぜ野郎ども! 夜の街は俺たちのもんだぁあああああ!!」

「「「へい! 刑士郎さん! 何処までも!!」」」


「の……だぁ……?」


あけぼの荘付近をけたたましい騒音と共に過ぎ去っていったのは暴走族。近日この地区を騒がせている『チーム・呂雨漸・禍罵裡獲(ローゼン・カヴァリエ)』の改造バイク集団である。ありとあらゆる魔改造を施された単車を駆り、夜の街を疾走する薔薇のエンブレムの男たち。

その先頭を行くのは、血が通っていないかのような冷たい白貌と色の抜けた白の髪、そして血に飢える吸血鬼の如き真紅の瞳を特徴とする青年、凶月刑士郎。受験戦争に敗れ(というか主に覇吐が通り自分が落ちたという屈辱に耐え切れず)不良として落ちぶれた男は今、急激に勢力を拡大し続ける暴走集団のヘッドとなっていたのであった。

「そうだ……俺たちはもう、『道路交通法(なにもの)』にだって縛られちゃいねぇ! 俺たちは――――何処へだって征けるはずだぁぁああ!!」

脳の髄からアドレナリンを吐き出し、喉が裂けるような狂声を上げて、花屋ローゼン・カヴァリエの跡取り息子は夜の街を仲間と共に暴走する。僅かに湿り気を帯びた夜の風を全身で感じ、光線のように視界の隅へ流れていく景色に震えながら、その先へ、まだその先へとアクセルを回す。

「そうさ、俺は……俺は夜だぁああああああああああ!!」



--黄金と水銀の夜--


「ただいま。……なぁ、カールよ」

「おかえり。どうかしたかね、獣殿」

夕食時も過ぎ去り、時計はそろそろ十時を示そうとし始めたころ。すっかり辺りの暗くなったあけぼの荘の104号室の玄関口で、彼の王はコンビニ袋を隣に置き、スニーカーの靴紐を解いていた。

百獣の王を想わせるような黄金の長髪を一纏めに結び、黄金率によって形作られたとまで賞される身体にアデ○ダスの白ジャージを纏った絶世の美男子。モデル雑誌の正面を飾るカリスマモデルが何億集まろうと霞んで消えさるような神々しい王気(オーラ)を発する彼こそ、紆余曲折(ゲームにすると大体1ルートくらい)あってこの世界の旧神を討ち果たし、神座にて新たなる法を流れ出させた男、ライハルト・トリスタン・オイゲン・ハイドリヒ=メフィストフェレス……の、触覚である。詳しくは割愛するが本体はグラズヘイム最深部にて色々アレなことをやっていたりするかもしれない。

「卿は私の愛車が何処に行ったか心当たりはないか?」

「……愛車? ああ、カインの一代目に作らせていたアレか。知らんよ。私は今日一日ずっとマルグリットが出演した番組の編集に精を出していたのだ」

声をかけられただけで(感動のあまり)卒倒してしまいそうな神性を有する黄金のジャージマンの問いかけを、顔を向けることもなく軽く一蹴したのは、圧倒的な存在感を放つ彼とは対照的に、注視しなければその輪郭さえあやふやになってしまいそうな黒い長髪のジャージマンだった。

人類史上に幾多もの名を残した『元・宇宙最強』の変質者、カール・クラフト=メルクリウス……の、本体である。魔人の集団を作り上げた黒円卓副首領は今、ちゃぶ台の上に置かれた三台のPCの画面と、安アパートには不釣合いな大画面薄型テレビを交互に見ながら、画面を流れる映像を編集していた。その全てのディスプレイに、柔らかな金色の髪をした美少女がドアップで映っている。

「あぁマルグリット……やはり貴女はどのアングルから見ても美しい。どんなに愚凡なカメラマンが撮ろうとも、どんなに愚図な司会者が進行しようとも、どんなに愚昧なプロデューサーが練った企画だろうとも、貴女という華が添えられるだけ万事が神域にまで昇華される……」

「カールよ。卿が気持ち悪いのは最早言っても直らんだろうから無視するが、日がな一日アイドル(女神)を見つめるだけでは本当にただのニートだぞ?」

「私を廃業に追い込んだ男が何を言う」

「仕事ならいくらでも紹介しよう。卿の友として、私にはこの現状が看過できん。なに、コミュニケーション能力に些か問題のある卿でも出来る仕事が……」

「職場はグラズヘイム以外で頼む」

「…………」

「…………」

「……ハーゲンダッツを買ってきたのだが、どれにする?」

「クッキー&クリームを所望しよう」



--凶月刑士郎の疾走--

「いい夜だぜ……月に照らされながら走るってのはやっぱ最高だなァ!」

心地いい月明かりを全身に浴びながら、花屋ローゼン・カヴァリエの跡取り息子にして暴走族の総長・凶月刑士郎は愛車のシュバルツ・ヴァルドに跨って爆音と共に深夜の街を駆け抜けていた。道行く車両は因縁をつけられることを恐れて道を譲り、開けた公道を『チーム・呂雨漸・禍罵裡獲(ローゼン・カヴァリエ)』のバイク集団が我が物顔で突っ切っていく。

……あぁそうだ。俺はもう何ものにだって縛られちゃいねぇ……。受験?進路?将来の夢? なんだそりゃ食いもんか!? 花屋の跡継ぎなんざ咲耶にやらせりゃいいんだよ。ああいう細かいことはあいつの方がよっぽど向いてる。俺はもうどうだっていい。月光と共に夜の街を駆け抜ける……それだけで十分なんだよ。

「……け、刑士郎さん……ちょっと話が」

「……あン? なんだ一体?」

思い出したくもないものを速さの中に置いていこうと更にアクセルを入れようとした瞬間、先ほどまで自分の少し後ろを走っていたメンバーが刑士郎の隣を並走し、バツの悪そうな表情で声をかける。大方走っているときの刑士郎の気分を損ねたらどうなるかを察しているのだろう。どうなるか詳細までは記せないが、全身の血と骨が半分以上残れば運がよかった、と語られている。

「その、う、後ろのほうで変なことが……」

「あ゙ァ? おい、人が気持ちよく走ってるってのに煮え切らねぇ言い方してんじゃねぇよ。ポリ公か? それとも他のチームか? まさかパンピー相手にキョドってんじゃねぇだろうな?」

若干死語を交えながら、メンバーの予想通り刑士郎は不快を露にし眉間に皺を寄せる。元々一人で深夜の街を爆走していた刑士郎を総長として勝手に担ぎ上げ、虎の威を借りようとしたつまらない連中だ。後ろにいるだけなら大して気にもならないし、自分の気を損ねないのなら最低限の面倒くらいは見てやるが、そうでなければそこに一切の容赦はからまない。月光の夜が血染花の夜に変わる。

「い、いえ……その、わけがわからなくて……なんとも」

…っ…ん……ぉ……

「だーかーらー! 一体なんだってんだ! 役にたたねえ顎なら引き千切んぞ、オイ?」

獰猛に犬歯を剥き出して、刑士郎はメンバーの胸倉をあろうことか走りながら掴み寄せる。転倒すれば死は確実の速度。しかしそんなことには頓着せず、むしろ更に加速させていく。胸倉を掴まれながらバランスを崩さないようついていくメンバーは必死のようだ。

「は、はいっ! う、後ろから……」

……じ……っ……ぉ……―――

はっきりしないメンバーの態度に煮え始めていた刑士郎のフラストレーションは更に加熱される。マズイ、このままでは本当に顎を引き千切られる……そう直感したメンバーは意を決した様子で口を開いた。


「後ろから金髪ガングロのチビが物凄い形相でママチャリこいで迫って来てます!!」


「―――滅ぇぇええつ尽ぃぃぃぃん、滅っ走ぉぉぉおおおおおおお!!!」


「わけわかんねぇぇぇえええええええ!?」



--坂上波旬の滅尽滅走--

坂上波旬は狂していた。

誰だ何だ一体どいつだ。俺の天狗道に亀裂を入れた塵屑は!? 俺は一人で幸せなんだ俺は独りが幸せなんだ自分以外の他人が入り込む余地など微塵もないんだ。切実なんだよ純粋なんだよこちとらよぉ! それをどいつもこいつもなんで関わってくる? 俺の領域を侵そうとする? 俺はただ独りでいたいだけなのに……。いらんいらんいらん! 迷惑なんだよ滓どもめ! 俺の純化を妨げる不純な塵どもは、万象一切滅尽滅相。例外なく消し潰してやる。

「あぁそうだ……特に俺の耳にあの塵愚弟の声より鬱陶しい騒音を響かせた塵はなぁぁあああああ!!」

狂気に満ちた咆哮を上げながら、金髪ガングロに三つ目のタトゥーシールを貼り付けた少年?は、サドルから腰を浮かせた立ちこぎ状態で自転車(俗にママチャリと呼ばれるタイプ)のペダルを一心不乱に回していた。

波旬があけぼの荘の駐輪場にて適当に(鍵を素手で引きちぎって無断に)借りたその自転車こそ、106号室に住まう彼の二つ隣に住む黄金の獣ことラインハルト・ハイドリヒの所有する聖遺物、『黒円卓の聖二輪(ヴェヴェルスブルグ・チャリオッツ)』である。

見た目こそ普通の金色のママチャリ(まぁ普通のママチャリでこんな成金チックなカラーリングはまずない)であるが、そのフレームからタイヤ、螺子の一本に至るまで聖槍十三騎士団黒円卓初代第二位こと櫻井武蔵=トバルカインがラインハルトの依頼の受け設計・製造した、宇宙最強のママチャリである。

ゴールドを基調としたカラーリングではあるが、そのフレーム素材自体は櫻井一族伝来の特殊金属『緋々色金』を使用しており、そこらにぶつけるどころか最高速の戦車と正面衝突したとしても一切変形しない頑丈さを有し、更には十三段変速機により、足腰を鍛えるための常人では一回転もさせられないほどの超負荷から、ペダルを逆に回していても九十度の絶壁を登り続ける楽々走行までが自在にギアが調節可能。その上一切の電気やガソリンを使用しないという非常に環境に優しい自転車になっている(ただし車輪が一回転するたびにグラズヘイムの魂がランダムに一人消費される)。単価は一台あたりで米国の年間軍事予算程度と大変お値打ちになっているので、気になる諸兄はグラズヘイムの通信販売事務所に電話してみよう。

「……見つけた。見つけた見つけた見つけた見ぃぃぃいぃつけたぁぁあああああ!!」

暴走族が垂れ流す騒音を追ってママチャリのペダルをこぎつづけた波旬は、ついにその薔薇のエンブレムの背中を視界に捕らえる。

「莫迦な!? ありえねぇだろ!? 一体こっちが何キロ出してると思っていやがる!?」

憤怒の形相を浮かべてママチャリで迫ってくる波旬に、刑士郎の背中に今まで経験したことのない類の悪寒を感じる。あれはダメだ。追いつかれたら終わる。たとえ喧嘩になったとしても勝つか負けるかなんてない。一方的に蹂躙されるだけ。幾多の修羅場を乗り越えてきた第六感がそう告げていた。

「てめぇら! もっとだ! もっとスピード上げろ! あのチビに追いつかれるんじゃねえ!!」

刑士郎の額から頬を伝った冷や汗が顎に落ちるまでに、加速し強さを増した風圧にさらわれて宙に消える。しかし後ろから迫る脅威は決して消えない、離れない。滅尽滅相の対象を発見した天狗道の主は、口元に喜悦を浮かべて狂笑する。

「あはははははははははははは! 見つけたぞ……俺の天狗道を穢す塵共め……。一抹も残さず滅尽滅相してやらぁぁあああ!!」

メルクリウス謹製の魔術・エイヴィヒカイトを習得していない波旬にとって、『黒円卓の聖二輪』は単なる丈夫なママチャリでしかない。常人には変速機を回すこともできず、健康志向に目覚めたラインハルトがギアを最低にまで下げているので速度が出るどころか本来ならば発進すらできないはずである。

しかしそんな事情を「それがどうした? 俺が俺である以上問題などない」の理屈にならない論理で打ち破るのが唯我の魔王、坂上波旬。

……そう、波旬はただママチャリをこいでいるだけである。純粋に自身の脚力のみで『黒円卓の聖二輪』を捻じ伏せ、あまつさえ道路交通法の速度制限に縛られず自動二輪車を駆り爆走する暴走族たちに追いついているのだ。

その様はまさに第六天魔。只人であるはずのその身から溢れ出る禍々しい氣と念は、暴走族たちに極大の恐怖を伝播させる。

あるものは恐怖に耐え切れずハンドルを切り間違えて転倒し愛車とともに道路の赤い染みに、またあるものは波旬に追いつかれ、襟首を掴まれて声にならない悲鳴をあげながらアスファルトをおろし金にその身を磨り潰される。そこには逡巡も容赦もなく、煩わしい塵が消えていくことに対する波旬の歓喜に満ちた嘲笑があった。

「くくく……あーっはっはっは! どうだ塵共? 愛車と一緒に死ねるなんて本望だろう。そんなに暴走したいんだったらあの世で死んでも走ってろ。俺の天狗道で騒音撒き散らしながら走んじゃねぇ……。どうせお前達は一人じゃなにもできないんだろう? 弱くて矮小な自分を隠すために群れて強がってイキがってるんだろうが。ああ……鬱陶しいぞ。死ね。消えろ。滅び去れ。……お前達の行く場所なんて、俺の天狗道の何処にもない」

一人、また一人と第六天魔の威圧と暴力に呑まれて滅尽滅相されていき、ついには薔薇のエンブレムを背負う男は総長・凶月刑士郎ただ一人となった。刑士郎は既にいつ事故を起こしてもおかしくない常識外の速度で駆け抜けている。しかしそれでも波旬を引き離せない。ヤツは仲間を道路の染みに変えながらも、着実に距離を詰めている。

「ちぃ――――だったらこれならどうだ!!」

憎々しげに舌打ちをしたかと思うと、刑士郎は少し惜しそうにパッ、とハンドルから手を離しバイクから飛び降りた。速度的に本来なら自殺行為に等しい愚行だが、波旬に掴まれば生存の可能性など微塵もない。刑士郎は咄嗟に受身を取り、ゴロゴロと道路を転がりながらも何とかすれ違いざまに波旬を見る。……其処には狙い通りの光景があった。

「――ッ!?」

刑士郎の手を離れた愛車シュバルツ・ヴァルドが、後方から追いすがっていた波旬のママチャリと衝突したのである。単車と衝突したくらいで壊れる黒円卓のママチャリ……あ、違……『黒円卓の聖二輪』ではないが、その衝撃で僅かに車体がぶれてしまった。元々速度が速度であったため、些細であろうともバランスを崩されたママチャリは波旬を乗せたまま宙を舞い、アスファルトに巨大な穴を開けて激突したのだ。衝撃で撒きあがった砂や塵が煙幕のようになる中、真紅の瞳をこらしてなんとかヤツの生死を確認しようとする刑士郎。

そこにはまるで犬神家の一族の1シーンのように頭から道路に突き刺さり逆さに直立する第六天魔の姿があった。思わず刑士郎はほっと胸を撫で下ろす。

「……ふぅ。けっ、ざまぁみやがれド畜生が……。俺の命(タマ)ァとろうなんざ百年早……」


「――滅・尽・滅・相――」


「……は?」

首から上がアスファルトに突き刺さり、逆に直立不動した状態の波旬は、何事もなかったかのように逆立ちの要領で地面から自身の頭を引き抜き、三つの瞳(正確には一つはタトゥーシールなのだが)でボロボロになった刑士郎を見る。

「この……屑がぁぁああ! 俺の身体を埃まみれにしやがって……赦さない、赦してたまるか。肉の一欠片、血の一滴も残さず滅尽滅相してやる」

「な、何なんだ……てめぇは一体何なんだってんだぁぁああああああ!!」

己の理解を超えた存在である第六天魔の存在に絶叫し、冷静な判断力を失ったまま、刑士郎は体勢を立て直そうとする波旬へ握り締めた拳を振りかざして飛び込む。

「――俺は、俺だ」

刑士郎の問いかけに対して、波旬の答えは単純なものだった。いや、彼にとってはそれこそが唯一絶対の真理なのだろう。
波旬は振るわれた百戦錬磨の刑士郎の拳を羽虫か何かのように手の甲で払うと、彼の鳩尾に己の拳を叩き込む。

「あぁそうだ――――俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺俺!!!」

「ががががががががががっ!!」

続けざまに刑士郎の身体に叩き込まれる滅尽滅相の鉄拳制裁。残像で無数の腕が乱打を振るっているかのように見えるほどのスピードで、「俺」のラッシュが刑士郎を蹂躙する。地面に転がることすら許さない拳打の嵐は白貌の暴走族を宙に留まらせたままに地獄を刻む。

内臓が爆ぜる。骨が砕ける。肉が飛び散る。

……もはや苦悶の表情を浮かべることも痛みを叫ぶこともできず、ボロ雑巾のようになったまま拳撃の中で踊る刑士郎に、波旬は最後の一撃を見舞った。

「俺ぇええ!!!」

放たれた渾身の右ストレートは、刑士郎の残滓を完全に吹き飛ばした。道路には染みの一つすらも残っていない。これこそ滅尽滅相。自身を煩わせる塵は万象一切消滅させるという、波旬が魂に抱く渇望である。
周囲は暴走族と波旬が起こした大事故によって慌しくなっていた。遠くの方からはパトカーのサイレンも聞こえてくる。しかし当の波旬は自分を苛立たせた塵を消したことで歓喜に震えているのか、辺りの喧騒になど気づいていない。

「お前の死因はたった一つ。たった一つのシンプルな答えだ」

追いかけた全ての塵を処理し終わった感慨に耽りながら、波旬は刑士郎の散った虚空に狂気を孕んだ笑みを浮かべて言葉を紡いだ。

「お前は俺を怒らせた」

- ヤバいw おもしれぇww  -- 名無しさん  (2012-05-10 11:07:31)
- お隣さん(曼荼羅)が激怒するレベルのやかましさ。  -- 名無しさん  (2012-05-10 11:43:22)
- せっせと片付け作業してる波旬想像してワロタww  -- 名無しさん  (2012-05-10 12:23:50)
- 笑ってもらえたようで何よりだ  -- ザミパンゲッター  (2012-05-10 12:38:04)
- ↑3 とりあえず、あけぼの荘にはその名の通り、軍勢変生で偽神化した神以外の神が全員住んでる設定。水銀と獣殿は同室。  -- ザミパンゲッター  (2012-05-10 14:36:19)
- あけぼの荘パネェwwwwwつまりあれか、マリィはご近所さんに作りすぎたおかずとかを配って回ってるのか(水銀除く)  -- 名無しさん  (2012-05-10 14:45:37)
- 106号室 覇吐&波旬。105号室 マリィ&練炭。104号室 獣殿&水銀。以下第三天〜第一天。二階に曙光曼荼羅の面々、といった感じ。オーナーは六条さん。管理人は竜胆。  -- 名無しさん  (2012-05-10 14:49:41)
- 覇吐が大学生なら他の人達は何歳くらいの設定なんだろうか?  -- 名無しさん  (2012-05-10 14:56:06)
- 覇吐を基準として、紫織、竜胆、夜行、宗次郎は年が近い。少し下に特待生枠で龍水。咲耶は今年受験。そして…………兄様は覇吐らとタメだけど、受験に落ちた  -- 名無しさん  (2012-05-10 15:03:14)
- 黒円卓面々や司狼とエリーと香純、ライル、リル、ノウ、アスト、ジューダス、リリスなどその他パラロスメンバー面々はどうしてるの?  -- 名無しさん  (2012-05-10 15:19:31)
- そこまで考えてねーっていうのが本音。ただ黒円卓の連中は基本グラズヘイムに昇ってきた死人ども相手に仕事してる。この世界、波旬が主人公ではあるんだが、座を握ってるのはなんの因果か獣殿なんだよ。自滅因子?愛で超越したが何か? 竜胆にできて獣殿にできんわけはないだろう。  -- 名無しさん  (2012-05-10 15:24:22)
- マンション黒円卓があると予想してみる 管理人は神父とリザみたいな  -- 名無しさん  (2012-05-10 16:29:28)
- ところで一応↑はプロローグみたいなかんじなんだが、これ以降の第一話みたいなのはどう追加していくのがいいかね。一々話ごとに記事を分けると色々面倒だし……  -- 名無しさん  (2012-05-10 17:00:47)
- あけぼの荘ってそういうことか。つまりたそがれ荘は全員同室…ゴクリ 行くぞ水銀、女神の地平へ  -- 名無しさん  (2012-05-10 17:53:05)
- 夜刀「滅尽滅相オオォォォォ!!」天魔勢「応ォォォォォォ!!」  -- 名無しさん  (2012-05-10 19:23:07)
- サタナイルさんはアストとかリルと離れて暮らしているのか?  -- 名無しさん  (2012-05-10 20:06:15)
- というか、覇吐が大学に行っている……だと? あ、竜胆追っかけて、愛の力でなんとかしたのか。  -- 名無しさん  (2012-05-10 23:09:38)
- 兄様は受験に落ちたのか、咲耶と同じ予備校に通いつつ、今年こそはと気合入れてそう  -- 名無しさん  (2012-05-10 23:15:26)
- ↑3それぞれ既に嫁に行ってしまったとか?  -- 名無しさん  (2012-05-11 03:44:16)
- ザミパンゲッターって打つのがそろそろめんどくなってきたから、これからはzpgで頼む。ついでに誰かザミエル卿のパンツを(以下略)  -- zpg  (2012-05-11 11:22:23)
- 数えてみたら、一話目?にも関わらず既に『俺』が二十七個もあった……。コレが大欲界か……  -- 名無しさん  (2012-05-11 18:23:00)
- とりあえず続きは収納?で作った。一々話が変わるたびに記事を変えるのも更新欄を無駄に増やしてしまうと思って  -- 名無しさん  (2012-05-11 22:14:50)
- ↑6 何よりおかしいのは覇吐が大学に通っているのに兄様が落ちてることだろう…………カンニングか?  -- 名無しさん  (2012-05-11 22:20:33)
- ↑ (∴)<受かるのは俺一人でいいんだよぉ!(他の受験者をことごとく滅尽滅相していく) お前退場>試験官  -- 名無しさん  (2012-05-11 22:55:19)
- ↑いや、兄様ってゲイシロウのことだよ  -- 名無しさん  (2012-05-11 23:10:31)
- そっちだったか、すまんね…  -- 名無しさん  (2012-05-11 23:12:45)
- ふと思うのだが(この話の中の)ベイと兄様(ヘルガと咲耶)、ザミエル卿と御門龍明、シュライバーとその転生体(漢字出なかった)は別人なの?同一人物なの?  -- 名無しさん  (2012-05-12 00:06:33)
- 俺の中では同一人物だよ。↑で言ったとおりこの話の中では黒円卓は基本グラズヘイムで激務に追われてるから(獣殿が旧世界の魂にまで干渉して蘇らせ続けてるため)現世にほとんど降りてきてないだけでね。ベイはデスクワークで役に立たないからって理由で早々にイザークから城の負担を減らすために現世に落とされた。それが兄様。シュライバーは獣殿以外の言うこときかないから放逐、ザミ姉さんは非常に優秀だけど蘇ってくる数が数だから結構まいってる  -- 名無しさん  (2012-05-12 03:11:40)
- ↑ありがとうございます  -- 名無しさん  (2012-05-12 08:52:40)
- おいちょっと待て、兄様のこと「ゲイ」シロウって言ったの誰だwww  -- 名無しさん  (2012-05-12 12:36:48)
- おお、なんだか知らない間に『早朝』の項目が進化を遂げてる。俺の駄文に唯我曼荼羅から力が流れてきたのか? いいなこれ、面白いからアリだw  -- zpg  (2012-05-12 13:40:42)
- 文章修正する俺は素晴らしい と賛美しながら多少の工夫をさせていただきました。  -- 名無しさん  (2012-05-12 14:07:04)
- 女神の差し入れ入手の為に盗撮に励む水銀  エロ写真と差し入れをトレードする覇吐  変態二人を拳で止める黄金と竜胆 を創造した  -- 名無しさん  (2012-05-12 16:22:33)
- ↑練炭にそれが知られた暁には拳を通り越して斬首されるだろうからマシじゃなかろうか?  -- 名無しさん  (2012-05-12 16:36:04)
- 自室と書いて、天狗道と読む。 &br()正にオレらじゃないか  -- 名無しさん  (2012-05-12 16:55:27)
- とりあえずひと区切りまで書こうと思うが、今の構想で兄様が出てくるのと六条さんが出てくるのがある。お前らどっちがいい?  -- zpg  (2012-05-12 17:02:46)
- ナラカは管理人か  -- 名無しさん  (2012-05-12 17:30:34)
- ナラカは詳細がわからんのでまだ触れられない。……まぁだがもしかしたらあけぼの荘秘密の地下室とかにいるかもしれない  (2012-05-12 17:34:47)
- ↑3兄様がいい。  -- 名無しさん  (2012-05-12 18:15:30)
- 坂上波旬と愉快な住民達 あけぼの荘編的な何か  -- 名無しさん  (2012-05-12 18:17:43)
- サタナイルさんは規律とかに厳しそうだな、堕天奈落の爺さんは近所の気の良い爺ちゃんって感じか  -- 名無しさん  (2012-05-12 19:21:08)
- サタナイルさんの寿命がストレスでマッハ  -- 名無しさん  (2012-05-12 20:53:57)
- ベイと兄様が混ざってる……、他の面々もそうなのか……  -- 名無しさん  (2012-05-12 21:01:33)
- 司郎は一匹狼か、それともエリーが一緒か  -- 名無しさん  (2012-05-12 21:03:41)
- 兄様が変な方向に解脱してる……w  -- 名無しさん  (2012-05-12 21:11:48)
- 我天狗道為俺-ワガタマシイオレガタメ  -- 名無しさん  (2012-05-13 00:50:22)
- シュバルツヴァルトは何処行った!?  -- 名無しさん  (2012-05-13 12:07:18)
- 何時までも~朽ちぬ、定め~だ~から~、俺の好~きに、さ~せ~ろよ~  -- 名無しさん  (2012-05-13 16:01:38)
- うざいニートとイケメンカリスマもこの安アパートに・・・  -- 名無しさん  (2012-05-13 21:28:23)
- 獣殿は庶民の暮らしを楽しむためにグラズヘイムから触覚を落としてる。一人だと暇だから神も廃業して完全にニートと化したニート(本体)も連れて現世入り。今一番気に入ってる服はアデ○ダスのジャージ。ニートは……まぁ隣に住んでる人が誰か考えたら、何してるかなんて言うに及ばんよな  -- 名無しさん  (2012-05-13 23:55:01)
- 練炭の渇望絶賛崩壊中  -- 名無しさん  (2012-05-14 08:54:02)
- 獣殿と堕天奈落の爺さんは仲がいいのか悪いのかどっちだろ  -- 名無しさん  (2012-05-14 19:01:11)
- ↑2安心しろ、この世界は蛍ルート後じゃないから諧謔には行ってない  -- ZPG  (2012-05-14 20:10:52)
- これを正田卿がみたらどう思うんだろうか  -- 名無しさん  (2012-05-15 00:14:47)
- ↑5 何その物騒な聖☆おにいさん  -- 名無しさん  (2012-05-15 08:54:11)
- ↑2 いいんでない? 正田卿も波旬のネタ化は奨励してるし  -- 名無しさん  (2012-05-15 21:30:12)
- こんな天狗道なら、作中で誰も(本人ふくむ)不幸にならなかったのに……せいぜいマリィがうっかり覗き見してドン引きするぐらいだろう  -- 名無しさん  (2012-05-15 22:46:26)
- まぁ覇吐とルームシェアしてる時点で波旬的に相当不幸なんじゃね? ……ってことは、アレ? もしかするとこのまま進んだら第六天覚醒すんの?  -- 名無しさん  (2012-05-15 22:55:49)
- 携帯だと収納してる文が見れないんだけど、解決法ない?  -- 名無しさん  (2012-05-16 05:50:24)
- ↑2 畸形が無ければ求道神だから天にはなれぬ  -- 名無しさん  (2012-05-16 06:04:28)
- ↑いや、覇吐の鬱陶しさがMAXになったらルームシェアだけで覇道色を得ちまうかな、なんて思ったわけだよ。あれってようは自分以外の他者を疎ましいとおもう気持ちが無量大数まで膨れ上がったから覇道神になったんだろ? まぁここの波旬は本編ほど唯我唯我してないし、ネタギャグなら大丈夫だと思うけど  -- 名無しさん  (2012-05-16 07:56:54)
- 黒ジャージと白ジャージか・・・特色を強調しすぎだろww  -- 名無しさん  (2012-05-16 15:54:04)
- ニートクッキー&クリーム好きなのか・・・同じく好きなオレはどう反応したらいいのか・・・  -- 名無しさん  (2012-05-16 16:17:24)
- 順番的に次はサタナイルかな?後、何でマリィはアイドルしてんだ?  -- 名無しさん  (2012-05-16 16:53:34)
- どっかの記事で「ディエスってメルがマリィを宇宙規模のアイドルにプロデュースする話だよなー」っていうコメを見かけた気がする。その影響か、もしくはザミパンさん自身がコメ主だったのかも  -- 名無しさん  (2012-05-16 17:43:29)
- ↑7 自分はいい解決法を知らんのだが、他に何もないというのなら収納を止めて全部続きにした方がいいかね?  -- ZPG  (2012-05-17 01:02:01)
- ↑まあ纏めて長文にならないなら続きにしてもいいと思う。 &br()てか携帯で見てる人って結構いるのか?見れない人が多いならやった方が良いかと  -- 名無しさん  (2012-05-17 02:27:03)
- ↑すまん訂正。纏めて長文に『なり過ぎない』なら良いと思うってことな。普通のSS程度なら良いと思うよ  -- 名無しさん  (2012-05-17 02:35:03)
- そういえば西洋って肉で取った出汁が殆どなんだな。日本はおかかとこぶだが。  -- 名無しさん  (2012-05-17 03:11:55)
- 宗次郎と紫織のギシアンが凄そうだ  -- 名無しさん  (2012-05-17 06:52:38)
- 波旬が聖遺物・ママチャリを使っている…だと…  -- 名無しさん  (2012-05-20 18:05:05)
- すげぇ腹いてぇww  -- 名無しさん  (2012-05-20 18:25:14)
- おい、この兄様ダメダメじゃねーかw  -- 名無しさん  (2012-05-20 21:37:40)
- 引きニートが速いだと!?  -- 名無しさん  (2012-05-20 22:46:45)
- 波旬が使ってるママチャリって獣殿の愛車か?  -- 名無しさん  (2012-05-21 00:13:22)
- ママチャリをこいでる獣殿・・・それすらも神々しいんだろうなぁ・・・  -- 名無しさん  (2012-05-21 00:25:55)
- というかもう 騎士団全員でママチャリを(ry  -- 名無しさん  (2012-05-21 02:06:06)
- とりあえず全部続きで並べたが、見にくくないかね? 特に最新?話は今までに比べて長めだから、スクロールがめんどいとか言う人がいたら何かいい方法を教えてくれ。出来ればケータイの人も見やすくなる方法を。あ、それとついでにザミエル卿のパンツを(ry  -- ザミパン  (2012-05-21 04:49:11)
- ↑乙です。自分の携帯では特に問題なし  -- 名無しさん  (2012-05-21 09:39:11)
- ↑に同じく、自分の携帯も問題なし  -- 名無しさん  (2012-05-21 10:22:33)
- 問題ないのならそれに越したことはないのだが、そんなことよりお前らなんでザミエル卿のパンツを持ってきてくれない? あんだけ言ってるんだからそろそろ誰かグラズヘイム行ってとってきてくれ……  -- ザミパン  (2012-05-21 13:00:12)
- 以前「ザミエル卿パンツゲット友の会」を開設して以降守りが厳しいんだよ・・・  -- 名無しさん  (2012-05-21 13:19:39)
- 良かったな、兄様(=ベイ)。獣殿のママチャリ壊れないで…  -- 名無しさん  (2012-05-21 13:35:37)
- しかし、これは姉ちゃん(もしくは、妹)が黙ってないぞ!!?  -- 名無しさん  (2012-05-21 14:22:10)
- グラズヘイムの通信販売事務所の電話番号を教えてくれ  -- 名無しさん  (2012-05-21 14:23:57)
- パトカーは誰の差し金?愛車を奪われた修羅道、罪を認めない悲想天、悪を裁くのは悪しかない堕天奈落、まさかの二元論、マルグリットに褒められたいコズミック変質者?どれ?  -- 名無しさん  (2012-05-21 14:26:43)
- 車道走ってるチャリいたら普通電話するだろ  -- 名無しさん  (2012-05-21 14:44:00)
- むしろ外で波旬を見かけたら通報するだろ  -- 名無しさん  (2012-05-21 15:20:09)
- というか黄金のチャリに乗って通勤する獣殿・・・  -- 名無しさん  (2012-05-21 15:50:00)
- 一方俺ははじゅーんがチビという所に安心した。弟にからかわれているのだろうな  -- 名無しさん  (2012-05-21 16:45:33)
- 兄貴は金髪ガングロの痩型チビで弟は赤毛で麻呂眉のガタイのいい益荒男。……一体どんな遺伝子の悪戯だよ  -- 名無しさん  (2012-05-21 18:08:25)
- ↑2 なんとなくだが、覇吐は相手の身体的特徴でからかったりしない気がする。元がアレなだけに……  -- 名無しさん  (2012-05-21 18:18:19)
- てか波旬てチビなの?弟より小さいようにみえんこともないが  -- 名無しさん  (2012-05-21 22:56:20)
- 貧民街出だからガリガリ+常に座ってるから覇吐より小さくは見える。実際はわからん  -- 名無しさん  (2012-05-21 23:18:06)
- これって獣殿が流出した世界だから、なんか死んでそうな兄さんの舎弟も明日には生き返ってるのかな?  -- 名無しさん  (2012-05-22 02:41:18)
- というか、この波旬と痛み分けの喧嘩出来る覇吐ぱねぇw  -- 名無しさん  (2012-05-22 03:35:25)
- 波旬受けの時は強いけど 自分から関わりにいくと弱いから  -- 名無しさん  (2012-05-22 04:54:42)
- というか誰もジョジョネタにツッコマない件についてw にしてもこのSS、ツッコミ役いねぇなぁおいww  -- 名無しさん  (2012-05-22 08:03:58)
- とりあえず、あとでみんなで兄さまのお見舞いに行こう。 もちろん見舞いの品はメロンで。  -- 名無しさん  (2012-05-22 12:37:13)
- 花は薔薇とチューリップどっちがいいかね?  -- 名無しさん  (2012-05-22 12:44:27)
- じゃ間をとって椿で、あと波洵が横文字言ってるのがなんか違和感…  -- 名無しさん  (2012-05-22 17:13:11)
- 天狗道に傷を付けたベイシロウは解脱済み?  -- 名無しさん  (2012-05-22 17:33:37)
- ↑※このSSの波旬はただの人間です。エイヴィヒカイトも修得していなければ太極にも至っていないきわめて普通の人間です。無量大数ゥゥゥ!!とか叫んでいるのは「技名叫んでる俺カッケェ」を地で行っているからです。天狗道とか大欲界とか言ってるのも「俺の第六天魔設定カッケェ」を邁進しているからです。なのでベイシロウが天狗道に亀裂を入れたとか言ってても実際は五月蝿いからボコリに行っただけで、解脱とかはまったく関係ありません。このSSの波旬はただの人間です。大事なことなので二回言いました。  -- 名無しさん  (2012-05-22 18:36:54)
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