――――親父。俺は、あんたの息子だったよ

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**≪関連人物≫
発言者:[[柊四四八]]
対象者:[[柊聖十郎]]
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&italic(){「そうか――」}
&italic(){「俺はまだ、あんたの役に立ってないんだな。}
 &italic(){他ならぬ俺自身が、それを頑なに考えようとしなかったから。}
 &italic(){断ち切ろうということばかり、願い続けてしまったから」}

夢界最深層の攻略条件は第八層そのものでもある阿頼耶を理解すること。
そのための試練として目の前に出現した柊聖十郎に対し、激闘の果てに「孝」の境地に辿り着いた四四八の言葉。

&bold(){「……そうだな。確かに」}
&bold(){「おまえがいなければ俺はこの夢へ入ることもなかった。いいや、生まれることもできなかったんだ。それはすなわち、仲間や母さんに出会えなかったということで。}
 &bold(){そこを嘘にはしたくない。俺はあいつらのことが大好きだ。共に生きたい、信じている、その誓いを必ず果たそう。再び朝に帰るんだ。}
 &bold(){ああ、こんな誇らしい気持ちだって、あんたがこの世にいなければ……母さんと出会わなければ。}
 &bold(){俺は俺にさえなれなかったはずだから」}

柊聖十郎はこの世のどんな汚物よりも穢れた畜生である。それがどんなものであるか知っているし、己はそういうものであると肯定している。
ゆえにおまえたちが羨ましい。だからおまえたちの輝きを寄越せ。おまえは俺のために生まれてきた道具であり、そのためだけに創ってやった生命なのだと。
道具以外の意味など要らない、道具以上の価値など見出さない。そしてそれ以外の如何なる要素も不必要。俺のために存在し、役割を果たしたら疾く死ね。
……それら侮蔑雑言の限りを前にして、四四八はようやく噛み締めることが出来た。

&bold(){「だから――それを今こそ認めよう。}
 &bold(){ようやく分かったんだ、俺にとっての戦(イクサ)の真(マコト)が。千(アマタ)の信(イノリ)を聞いてくれ!」}

ゆえにこそ相手に向けて、万感の想いを込めて叫ぶ。
これから放つことが自分の得た答えだと、柊四四八はこの刹那に清廉な祈りを籠めて言葉に変えた。

&bold(){「――――親父。俺は、あんたの息子だったよ」}

生まれてきたんだ。ここにいるんだ。あんたのおかげだ――ありがとう。
物語の冒頭からこの時に至るまで憎悪なくして直視することは出来なかった相手に、真正面から向き合えた瞬間。


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- 最近448増えてきたな。いいことだ  -- 名無しさん  (2015-06-05 12:07:17)
- クリームだけ悟り開く前に逆十字をどう見てたか出てないよね。甘粕「友よ」黄「幸せになってくれ」  -- 名無しさん  (2015-06-05 12:17:18)
- クリーム「死に水は任せろ!!!(バリバリ)」  -- 名無しさん  (2015-06-05 12:24:56)
- ↑やめて!  -- 名無しさん  (2015-06-05 12:30:25)
- 逆十字と言う存在への答えを出すことはある種の全員に共通した盧生試験だよなぁ。  -- 名無しさん  (2015-06-05 13:14:14)
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