鬼無里

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鬼無里 - (2012/10/13 (土) 20:07:15) の編集履歴(バックアップ)


穢土にある町
町の入口は宿場も兼ねているのか、何件か旅籠が軒を連ねており、一服いれるための茶屋がある。
飛脚も通っており、まるっきり何処にでもある、神州の街道町と変わらない。
住民には百姓、問屋、町民、どれも取り揃っている。
行商もおり、花売りでは白い薔薇が売られている。
町の中へと入っていけば宿場町から城下町の様相へと変わっていき、その町の作りは神州そのままの情景である。
町の中心部らしき場所へ向かう道の途中には両替商と反物屋が有り、その辻では瓦版が売られている。

鬼無里の傍には高志という村があり、そこの村人曰く鬼無里の良い医者を知っているとか、
近くの川では翡翠が取れ、その翡翠を集め、加工し、売り捌くのが高志の生業なのだとか、
この辺りには娯楽が無いので、趣味代わりに翡翠を鬼無里に卸しに来る過程で聞きかじった噂を瓦版にして売っているとか。
瓦版はこの町の数少ない情報源であるが、この町には人の営みに常に付き纏う争いが存在せず、
瓦版の内容はせいぜい山のお爺さんの天気の予報。祭りの知らせ程度で、何にも事件がないためそれで良いらしい。
町の住民たちには、英雄の歌。今この時も続いている、八人の益荒男の物語が伝わっているのだと言う。

その正体は夜都賀波岐の一柱天魔・紅葉の直轄領。一番優しい英雄の国。
夜都賀波岐や天魔の名は西側が勝手に名付けたモノであるため、穢土の者が自分達の民に名乗っていたりするのはオカシイのである。
この町の住民たちは300年前の東征で死んだ者たちであり、台詞を見るにその意識は、どうやら穢土側のモノとなっているようだ。
「あの方の、優しくも慈悲深いお心を……」
「傷つけるのか……嘆かせるのか……」
「穢れた、西の細胞が……」
この町は、紅葉が実質単独で維持しているため、紅葉が自らの法を解けば、
風が吹く度に、徐々に形を失い、塵芥へと変わっていくほど古い年月を重ねた、風化しつつある瓦礫の世界と化し、やがて何もなくただ荒涼たる空き地が広がるだけとなる。

+ 龍水が感じていた、この町の違和感とは?
気前のいい男衆しかいない


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