無間叫喚地獄

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無間叫喚地獄 - (2011/12/02 (金) 21:38:29) のソース

むげんきょうかんじごく。
[[天魔・悪路]]が所有する異能。[[太極]]位。

[[太極]]・[[無間叫喚地獄]]。
己に触れたもの悉く腐り落とす埋葬の地獄。それは直接的な意味に留まらず、視線や気勢に至るまで効果を伴う。
すなわち、己の身を腐毒そのものへと変生させる太極で、この状態の悪路が放つ腐の瘴気は[[東征軍]]の殆どの戦力を一度に腐り落とす。視線、つまり視界に入れたものを例外なく腐らせるというのは、悪路が視認するのを否定するか、悪路と同等の位階に達している者でなければ、避け得ず防げ得ず腐り滅ぼされる。作中では&bold(){「腐滅の魔眼」}とも称された。

単純な話、彼と真っ向対峙するだけで命取りとなるため、敵に回したらもっとも厄介な一人と言っていいだろう。
肉体そのものが高濃度の陰気であるため、[[玖錠紫織]]が放つ莫大量の生命圧の拳技ですら、触れた刹那に腐り落ち、またそういった特性から、相手の[[歪み]]を受けて倍返しに跳ね返す[[坂上覇吐]]の[[桃花・黄泉返り]]を見舞っても、「毒に毒を浴びせても効果がない」と思わせてしまうほど。

太極の発現と共に現れる悪路の[[随神相]]は巨大な剣を持った武者。
凄絶な笑みを浮かべることが多い巨人であり、この随神相の内界は腐毒の世界であり、内側に立ち呼吸するのみならず存在するだけで魂魄が腐っていく毒と瘴気が渦巻く異界。
作中において東征軍にもっとも直接的な打撃を与え、また同時に物語における重要なきっかけを与えた原因でもある。

元になったのは[[Dies irae]]における[[トバルカイン]]こと[[櫻井戒]]の[[創造]]。
彼がこうした能力を持つに至った背景は、愛しい他者を数多の嘆きから守るため。彼らを傷つかせないし汚させない。そのためならば&bold(){「自分一人が毒を被ることになって構わない」}という救済の祈りである。
その渇望は変わらぬまま、[[無間神無月>無間大紅蓮地獄]]による[[軍勢変生]]の恩恵を受けて神格の域にまで効果が高められており、かつてとは比べ物にならない強度を獲得している。

名称の元ネタはおそらく仏教の教えにある八大地獄の一つである叫喚地獄。
八大地獄の中で四層目の地獄であり、殺生・盗み・淫らな行い・飲酒をした者が落ちる地獄とされ、熱湯の大釜や熱せられた鉄室に閉じ込めたり、焼けた鉄の汁を飲ませたり、焼けた鉄の上を走らせたりするなどの苦しみを約852兆6400億年もの間、罪人たちに与え続けるとされる。

**詠唱
一 二 三 四 五 六 七 八 九十
(ひい ふう みい よお いい むう なあ やあ ここのたり)
布留部 由良由良止 布留部
(ふるべ ゆらゆらと ふるべ)
血の道と血の道と其の血の道返し畏み給おう
(ちのみちとちのみちとそのちのみちかえしかしこみたまおう)
禍災に悩むこの病毒を この加持に今吹き払う呪いの神風
(かさいになやむこのびょうどくを このかじにいまふきはらうとこいのかみかぜ)
橘の 小戸の禊を始めにて 今も清むる吾が身なりけり
(たちばなの おどのみそぎをはじめにて いまもきよむるわがみなりけり)
千早振る神の御末の吾なれば 祈りしことの叶わぬは無し
(ちはやふるかみのみせいのわれなれば いのりしことのかなわぬはなし)
――太・極――
随神相――神咒神威・無間叫喚

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