東征軍

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東征軍 - (2023/02/28 (火) 23:01:02) のソース

****とうせいぐん

[[神咒神威神楽]]の用語。

[[東の蜘蛛>化外]]を排除し、神州の[[西>葦原中津国]]と[[東>穢土]]の統一を目的として組織された西側の軍隊。
神州の半分を奪い返す東征を行う、[[第六神座時代>波旬大欲界天狗道]]の組織。

本編の300年前にも東征は行われたが、[[久雅を筆頭とする有力武家>五つ竜胆車]]の総数二十万を超える西軍は[[東の軍勢>夜都賀波岐]]により大敗した。
これによって当時の武家の大半は滅び、極一部の生残りは東の毒である[[歪み]]を西側に持ち帰ってしまった。
しかし此度、第二次東征が行われることになる。

第二次東征軍の総勢は二十万。征夷大将軍は[[久雅竜胆鈴鹿>久雅竜胆]]。指揮系統は全権が[[御門>御門一門]]に委ねられる。
中でも八人の益荒男を中心として、東征の物語は進んでいく。覇吐らは竜胆個人の親衛隊や隠密のような立場。実際に部隊を率いる将兵は別にいる。
先遣隊に続く第二陣は[[中院冷泉]]が指揮を取る。千種、[[六条]]、岩倉は、第二陣以降の主力の補給線。
急拵えの軍隊ではあるので、裏では数多くの思惑が交錯している。故に東征を成した後の秀真における政争は半ば必然であった。
東征中でありながら久雅や中院の失態を利用しようと他三家は暗躍している。

[[第七天>天照坐皇大御神]]における東征の歴史は記録が改竄されており、化外も含め荒唐無稽なものではなくなっている。

[[パンテオン]]では[[刹那>無間刹那大紅蓮地獄]]が率いる。

**来歴
300年前の東征は当時の[[五つ竜胆車]]による国取りの政治闘争を理由に行われた。化外側の離反者である初代御門が、時の天子に穢土の存在を伝えて東征を先導した。[[淡海]]の航路を見出したのも彼女。
しかし穢土の玄関口についたものの、常軌を逸する魔の軍勢によって彼らは蹂躙され、西に戻れたのはごく僅か。しかも以降、西の人界には呪いか毒か、異能を持った者らが生まれ始める。

此度行われる第二次東征の理由は大きく分けて2つ。
第一に、神州だけが化外を滅ぼせていないことは[[異国>黒船]]の嘲笑の的になり、侵略されかねない。領土統一が出来ていない西の現状を隠すために開国など出来ないし、異人達の技術なら東の海も越えられるはずなので鎖国を続けても意味はない。そうして起こるのは領土の奪い合い。
異人と手を組むのは論外であり、上手くいっても最終的な領土割譲で揉めるのは必死となり、後々の禍根が残ることを考えれば不可能。
そして第二に、300年前の東征の副産物である[[歪み]]が歪みという汚染が深刻化していおり、これ以上侵食すればただの毒となり西側すらも脅かしかねないこと。現在は歪みを宿す者達が増え、国家の基を危うくする剣呑な歪みが生まれ始めた。内側から食い破られる恐れがある。つまり化外を一掃しなければ国が滅ぶ。よって速やかに独力で東夷征伐を成し遂げなければならない。
故に歪みが戦力と毒が天秤にかかっている現在こそ、東の蜘蛛を排除する最大の、そして最後の好機であり、東征軍が結成されたわけである。

そもそもを言えば300年前の侵略は西側に端を発し、さらに遡れば遥かな太古、[[西側の祖先>第六天波旬]]が蜘蛛を東へ追いやったわけであり、要するに永く続いた侵略戦争の決着といえなくもない。しかし既に西側にも営みがある以上、「そうですね、先祖が悪かったです」と歪みの毒を受け入れ滅びるわけにもいかない。故にもはやこの争いは善悪を超えた生存競争と化しているわけである。
とは言えこの世界の真実を知ると西は東が存在するからこそ、今も存続できていると発覚するため実情は生存競争ですらない。

**能力
雑兵達はあくまで普通の人間なので、蜘蛛型の[[化外]]程度しか相手にできない。
だが、竜胆麾下の筆頭益荒男達は歪み者であると同時に一騎当千の武力を持つ実力者。

**本編
-睦月・[[秀真]]
東征に先駆けて兵を鼓舞するための撃剣の神楽として[[御前試合]]が執り行われた。しかしそれは何処の武家が東征の総大将となるのか、という代理戦争が真実。
久雅家家臣[[坂上覇吐]]がこの神楽を制し、これをもって征夷の将は久雅竜胆鈴鹿となった。

-卯月・[[淡海]]
龍明を艦隊司令として三十余隻の大型船の艦隊で荒れ狂う淡海を渡る。航路の安全を確認するため少数で挑み、第一陣は総勢一万の軍勢を持って出陣した。全軍の二十分の一以下とはいえ後続に道を開く先遣隊としては多すぎるが、それは時間のなさが理由にある。[[異国という外患>黒船]]を抱える神州にとっては穢土の領域を皇旗で一刻も早く染め上げる必要がある。そしてこの隊は航路確保だけでなく、穢土の地に橋頭堡を打ち立てることを求められる。
神楽の益荒男達だけでなく、常識外れにも東征の将である竜胆すら乗船した(自らいち早く軍功を上げることで内輪揉めを避け、軍の統制を取ることを目的としている。無論、無謀の特攻に等しい)。
途中[[淡海の天魔]]の妨害に遭うものの、これを退け出港から十日かけて海を乗り越えた。

-卯月・[[不和之関]]
ついに穢土の地に足を踏み入れた東征軍は橋頭堡を築き、当面は本隊の到着を待ち守りを固め地理の把握に務める。この地で東征軍益荒男らは親睦を深めるが、[[夜都賀波岐]]が母禮・悪路が襲来。始めの一撃で五千強が瞬殺、益荒男も再起不能になり久雅竜胆の死という大打撃を覆う。しかし死んでもおかしくない者や死んだはずの者達は何故か生きており、[[畸形曼荼羅]]という謎の力に目覚めていた。
初戦での死者は九割を超える(死者九千七百四十八名、生き残りも全員負傷)。壊滅した数日後、中院冷泉率いる本隊の内三万が到着。

-皐月・不和之関
東征の最前線を進む兵数は七万に(内訳は勢州が6、雍州が4)。
目覚めた覇吐たちは、謎を抱えるものの次なる目的地へ進む。向かう先は鬼無里、不二、諏訪原。七万の東征軍は不二に大軍を、鬼無里に少数精鋭の二手に分かれ、その先の諏訪原で合流を目指す。 
東征中であっても政治闘争は継続しており、軍の中には他家に通じる間者も紛れているため安心できない。総大将こそ竜胆だが、隙を見せれば追い落とそうと暗躍されている。

-水無月・[[鬼無里]]
出発から十日以上、鬼無里に着いた刑士郎らは神州と変わらぬ景観に困惑するが、天魔・奴奈比売によって天魔・紅葉の居城へ向かい、それぞれの問答を行う。

-水無月・[[不二]]
出発から二十日余り、東征軍は不二に到着。夜都賀波岐に対する切り札を獲得するために竜胆を中心とした少数で探索を行う。
天魔・常世の妨害に遭うが、竜胆は不二の奥底にあった[[黄金の残滓>聖約・運命の神槍]]を取り込み[[天魔に対する切り札>天魔覆滅]]を得る。

-水無月・[[箱根]]
不二を通過してしばらく、休憩と合流のために箱根で陣を敷いた。

-文月・[[穢土諏訪原]]
東征軍は諏訪原で補給を行う。壊滅した[[黒船]]の生き残りを保護した東征軍。竜胆は彼女の話から、補給と軍備は中院と六条に任せ、益荒男を連れて諏訪原の調査を行う。そして彼女たちは[[天魔・宿儺]]によって夜都賀波岐の過去の記憶を見せられる。
再集合した彼らは現れた宿儺を前に翻弄され、天魔全員が勢揃いするという絶望、さらに敵の首魁である[[天魔・夜刀]]が現れ蝦夷の地まで手は出さないと約束される。しかし凍結の力の行使によって穢土諏訪原からの脱出を余儀なくされた。
しかしいち早く異常に勘付いた冷泉はすでに沖から東征本隊の船団を出港させていた。

-葉月・[[奥羽]]
諏訪原脱出から十三日、竜胆らは本隊とは別に蝦夷に向けて北上していた。

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*東征軍
|>|BGCOLOR(#eee):MIDDLE:CENTER:&bold(){益荒男}|
|BGCOLOR(#eee):MIDDLE:CENTER:&bold(){氏名}|BGCOLOR(#eee):MIDDLE:CENTER:&bold(){所属}|
|[[久雅竜胆]]|CENTER:征夷大将軍、[[五つ竜胆車]] 久雅家当主|
|[[坂上覇吐]]|CENTER:久雅家家臣|
|[[壬生宗次郎]]|CENTER:中院家家臣|
|[[玖錠紫織]]|CENTER:皇主光明帝直属禁軍兵|
|[[凶月刑士郎]]|CENTER:[[凶月一族]]当主|
|[[凶月咲耶]]|CENTER:凶月一族|
|[[摩多羅夜行]]|CENTER:御門一門陰陽頭|
|[[御門龍水]]|CENTER:御門一門次期当主|
|>|BGCOLOR(#eee):MIDDLE:CENTER:&bold(){その他}|
|BGCOLOR(#eee):MIDDLE:CENTER:&bold(){氏名}|BGCOLOR(#eee):MIDDLE:CENTER:&bold(){所属}|
|[[中院冷泉]]|CENTER:五つ竜胆車 中院家当主|
|[[御門龍明]]|CENTER:[[御門一門]]当主|
|[[爾子]]|CENTER:夜行の[[式神]]|
|[[丁禮]]|CENTER:夜行の式神|
|[[六条紅虫>六条]]|CENTER:五つ竜胆車 六条家当主|

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**備考
ちなみに東征軍とは、東の征伐であるから、東征軍は西側の者で構成されている。地理的に考えれば当たり前のことなのだが、名前にひきづられて間違われることもあるので注意。

名前の元ネタは、明治維新において新政府側が旧幕府勢力の制圧のために組織した東征軍だと思われる。作中の東征軍は最終的に[[蝦夷>無間蝦夷]]まで進軍しているが、史実においては[[奥羽]]辺りで役目を終えている。

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- キャラの存在感という意味では確かに完全に侵略されてるな  -- 名無しさん  (2012-02-24 13:13:15)
- 善悪を超えた生存競争ねぇ。神のレベルでは二元論に呪われてるが、人間のレベルでは堕天奈落に呪われてるよ  -- 名無しさん  (2012-02-24 13:41:26)
- ぶっちゃけ諸外国が干渉しようとも東をどうこうできるわけないよな。歪みもないっぽいし  -- 名無しさん  (2012-02-24 20:03:50)
- そら、あそこまでインキチみたいに強いとは誰も思わなかったんでしょ。鬼が島に住んでいる鬼が地球の一つや二つ、どうにでも出来そうな奴らです、とかインフレ過ぎて逆に信じてくれないよ  -- 名無しさん  (2012-02-24 20:14:39)
- その歪みも300年前に自分たちから攻めこんだ結果の自業自得なのが笑える。母刀自殿が扇動したらしいけど、どうやったのやら  -- 名無しさん  (2012-02-25 00:30:12)
- 欧米列強が介入した場合、東征を果たした国が葦原中国を植民地にするとかいうような気風で、無謀にも大量に進軍してくる――という展開を予想  -- 名無しさん  (2012-02-25 00:38:06)
- というか、たとえ何もしなくても諸外国が攻め込んで同じ歪みの流出が起こってただろ。そしてハバキが出てきたことから明らかだが、一度侵略を受けると300年程で積む。つまり自業自得なんてどこにも無く、ハジュンを倒さないとダメなところまで世界は来てた。残念ながら永遠なんて無かったわけだ  -- 名無しさん  (2012-02-25 03:34:02)
- 東側が存在している以上唯我ブーストは起こらないから列強瞬殺なんだよね。その場合は龍明も居ないし殲滅までボコされるだろうな  -- 名無しさん  (2012-02-25 08:26:30)
- 今思えば、こいつら、畸形曼茶羅と卍曼荼羅、両方のブーストがかかってたのかな?  -- 名無しさん  (2012-04-15 19:48:29)
- 波旬が与えた塵掃除の為の唯我曼荼羅による補正と畸形曼荼羅のブーストで二重に強化されてたのかもな。  -- 名無しさん  (2012-04-15 20:01:51)
- それに加えて天魔覆滅まで使わなきゃ勝てないとかチート過ぎるよな・・・  -- 名無しさん  (2012-04-15 20:38:35)
- 東征軍はちょっとウザすぎるかなってプレイしてたら諏訪原で宿儺登場して、そのあたりから東征軍の存在感が全くなくなってた  -- 名無しさん  (2012-06-12 23:32:39)
- やる前はサクヤの極大の歪みがどこかで爆発して天魔いくつか倒すのかなとか思ってたら、ほとんど関係なかったな。 厨二好きとしてはサクヤの設定は垂涎ものだったのだが、特に活躍せずちょっとガックシだった  -- 名無しさん  (2012-06-13 01:02:03)
- 建前は歪みが戦力となる限界値だが、本音は波旬に気付かれる限界値だろうな。事実として畸形からは覇吐が遣わされ、波旬からは夜行が遣わされた。  -- 名無しさん  (2012-06-13 05:54:42)
- 見つかるってのもそうかも知れないが、夜刀の限界も大きいと思う。  -- 名無しさん  (2012-06-13 09:04:44)
- どうだろうな、遊園地で姿現して力を行使してたとこ見るに、夜刀自身はまだ余裕あったんだと思うけど  -- 名無しさん  (2012-06-13 11:25:51)
- 仲間がかなり心配してたところを見ると限界は近かったんじゃないか  -- 名無しさん  (2012-06-13 11:47:13)
- そらいつもは殺す殺す殺すと憎悪を迸らせてる奴が昔の様子で現れたら心配するでしょ、不治の病に罹ってるようなもんだし。 だから限界自体は特に関係ないと思う  -- 名無しさん  (2012-06-13 12:38:56)
- ぶっちゃけ、欧米列強が攻めても常世にすら無双されそう  -- 名無しさん  (2012-08-06 23:45:41)
- 神格相手に神格ぶつけなきゃ絶対勝てないですし。  -- 名無しさん  (2012-08-07 00:01:19)
- この物語の主人公グループのはずなのに背負ってる背景の重さとか成長具合とかで夜都伽八岐が完全に主人公化してるよな・・・  -- 名無しさん  (2012-08-07 20:58:43)
- 夜都賀波岐が主人公とかはDiesプレイ者の思い入れ補正。まあ前作キャラががっつりメインやってる弊害だが。あんまりどっちの格が上だ下かは不毛な議論にしかならん。  -- 名無しさん  (2012-08-07 22:06:02)
- 俺はどっちも好きだけど、主人公は曙光だとおもってる。Dies面子はあくまで旧世界の残滓で、曙光が波旬を倒す為の礎だと感じる。  -- 名無しさん  (2013-03-06 19:16:50)
- ↑同意。言っちゃ悪いが新世界を切り開けるのは曙光であって、天魔勢は何処まで行っても過去の遺物を超えられないからな。一応、夜刀が座をとることも可能だけど天狗道よりマシ程度の暗黒世界だし。  -- 名無しさん  (2013-03-06 21:23:04)
- ↑2まぁ天魔達は夜刀の詠唱の中のセリフみたいに安らげる世界とは、みたいなのを教えて託す新世界への橋渡し役だと思う  -- 名無しさん  (2013-03-07 17:39:02)
- 十四歳神もdiesで蓮は主人公だから難しい、書ききれなかった。って言ってるしな。夜刀が輝いてるのは書ききれたからで、書ききれたのは主人公ではないからという  -- 名無しさん  (2013-03-07 19:43:17)
- ↑そもそも夜刀は渇望、思想、能力とかは主人公より敵側向きな感じだしな。時を止めるって能力はギロチン持ちの蓮が使えば敵瞬殺してしまうチート能力と化すしな。  -- 名無しさん  (2013-03-08 02:08:59)
- ↑2 やっぱ敵役の方が得意なのかw まぁ主人公と違って枷が無いからなぁ  -- 名無しさん  (2013-03-08 17:55:09)
- しかし、日の本は西欧諸国の力を知らなかったんかな 黒船程度なら何百集まろうと歪み持ちからすれば物の数じゃないと思うんだが…  -- 名無しさん  (2013-06-19 08:07:05)
- ↑歪み持ちは居ないとは思うが、エイヴィヒカイト習得前のシュライバー並の化物はウジャウジャ居ると思う。  -- 名無しさん  (2013-06-19 09:09:05)
- ↑なんだ、やっぱり化物の巣窟じゃないか  -- 名無しさん  (2013-06-19 18:30:04)
- まぁ神州は特異点だからそうとうマシだもんな。射干と東征軍の中間=シュライバーって言われるとわりとしっくりくるし。  -- 名無しさん  (2013-06-19 20:50:20)
- 人間の限界と擬似神格一歩手前だもんね  -- 名無しさん  (2016-06-01 13:56:13)
- シュライバー百人抜きする兄様まじ半端ねーな  -- 名無しさん  (2016-06-01 20:03:10)
- 東征軍の連中って男も女もグラサンが似合いそうなヤツばかりだよね。画面に立ち絵を表示してグラサン型に切った黒い紙を目の部分に貼って遊んでみたけどあんまり違和感なかった  -- 名無しさん  (2016-10-03 23:42:54)
- 外国来ても、歪み者に勝てる気しないんだよなぁ  -- 名無しさん  (2016-10-04 13:42:29)
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