代々禁裏の警護として、皇室守護の任を負ってきた玖錠家の流派名。 死後や宗教の概念がない大欲界天狗道において、神とは成るもの。すなわち常識の超越を意味し、降神とは自己の超人化に他ならない。 極限まで練り込まれた徒手武術であり、格闘術。 あくまで皇主の近衛であるため、武家にも御門にも属さない。 玖錠流の骨子は神気の錬成に集約され、そのためにも夥しい気の総量とそれを操る才が必要。 これは天性と環境に依存するため、玖錠の家に生まれなければ身につかない素質と言っていい。 極まった操気術による降神の種類は多岐に渡り、万華鏡のごとき無数の顔を持っている。 玖錠が戦うのは皇室の危機に他ならない。 玖錠と戦うということは皇室に弓を引くことに等しいため、他流試合の記録がなく、半ば伝説とされているのが現状。 ゆえに名目上、個人の武において神州最強は玖錠であるとされるのが通例だが、実際は誰も信じてないし本人たちもそれを証明する術がない。 最大の知名度を誇りながら、武芸者としては不遇な者たちと言える。 九条大路から一条大路 &s(){[[六条]]大路} これが都の正門から最奥の大内裏までに存在する横向きの大道であり、皇主陛下の御所を囲む壁である。 その一つ一つを不落とするもの。すなわち秀真と皇室そのものを守護する盾であり結界。 玖層からなる皇都の錠――そういった任を帯びた一族 玖錠家の仕事には、神州の武芸諸流派の系譜をまとめる編纂という役所がある。 それは皇室の権勢を守るために、早い話が潜在的な危険分子の動向を押さえておくという類のもの。 何か通りのいい流派があれば、諸将はそれを抱きこんで勢力拡大の一助としていく。 ゆえに乱を起こさせず、起きても事前に察知できるようにするためにも、この編纂という仕事は大切なものである。 ---- - 神とは崇め祀るものでも、恩恵を借りる物でもなく成るものであるってのが天狗道らしくてカッコいい …実際は波旬という神の塵芥なんだけど -- 名無しさん (2013-01-07 02:57:17) - 紫織だけじゃないけど最終的にマジで神になったんだよな。極みの果てが求道神というのもとんでもないわ、まだまだ年月かけて鍛える余地もありそうだし。 -- 名無しさん (2013-01-07 03:02:16) - 根本的に才能が前提にある以上、たぶん『強者が生まれやすい』という補正が働いていた天狗道の世だからこそ流派が途絶えなかったんだろうね。現世不干渉の曙光の治世じゃそんな才能溢れる強者はホイホイと生まれんだろうし…… -- 名無しさん (2013-01-07 07:41:32) #comment