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新機動戦記ガンダムW - (2015/05/28 (木) 13:33:41) の編集履歴(バックアップ)
【あらすじ】
宇宙開発が始まった年をアフターコロニー(A.C.)歴1年と定め、人類は宇宙コロニーの開発を始めた。しかし地上・宇宙での紛争や様々な疾病、技術的な問題もあり、L1にてコロニーが初めて完成するまで100年以上を要した。その後も地上の紛争は収まらず、宇宙ではコロニーが武力を背景とした地球連合の地球圏統一連合に従属する形での支配が続いた。
A.C.195年、コロニー側は「オペレーション・メテオ」を発動。スペースノイド達の一部は強引な武力支配を続ける地球圏統一連合とそこに潜む軍事秘密結社「OZ」に対し、開発した5機のMSにそれぞれ反抗の意思を示す「ガンダム」と名付け地球へ送り込まれ、世界各所でOZへの破壊行動を進めていた。
【作品解説】
前作に当たる「Gガンダム」が低年齢層にヒットし、今度は女性ファン層の獲得を目指して製作された作品。
また、ガンダム作品で初めてアメリカで放映された作品であり、アナザー作品では唯一OVAが作られた(スターゲイザーはネット配信作品の為厳密に言うとOVAではない)。また、「Endless Waltz」も本作の派生作品と見ればTVアニメ、OVA、劇場版、コミック、小説、ラジオドラマと歴代ガンダムでもトップクラスのメディア展開の多彩さを誇る。
よく「ウィング」と間違えられるが、正しくは「ウイング」である。小さい「ィ」じゃなくて普通の「イ」
主要登場人物は全員美少年で、女性対象の傾向が強いグッズ展開は目論見通り多くの女性ファンを獲得した。
しかし制作スタッフは話の内容に関して女性のファンの獲得を意識しておらず、どちらかというとスポンサー側が勝手に政策を取って獲得したという所である。
また主要制作スタッフによるとキャラクターデザインも素でああいうデザインになったとの事であり女性ファン獲得の為に美少年に設定したというわけではない。
富野監督曰く「ジャニーズ系ガンダム」、(いわゆる腐女子を多く獲得した)SEEDの元祖でもある。
「主人公がヒロインに銃を突きつけて殺害予告」をはじめ、その予測させないストーリー展開は視聴者を惹きつけ、戦略、登場人物の心情描写にも力を入れている。
「平成ガンダム」シリーズでも特に人気の高い作品といわれ、アメリカではこの作品が「ファーストガンダム」にあたる(ガンダム史上初めてアメリカで放映された作品である)。
また、その他欧米諸国でも何度も放映され、そのたびに新規男性、女性ファンを獲得している。
監督は「鎧伝サムライトルーパー」の池田成。OPのクレジットも最終話まで池田氏のままなのだが、実は途中で降板しており、終盤の監督は勇者シリーズやOVASDガンダムで有名な高松信司が務めていた(高松氏は続けて次回作「ガンダムX」の監督も務めることになった)。
番組そのものに大きな影響は出なかったが、先に後期OP曲のCDが発売していたにもかかわらずOP自体の変更が41話まで遅れたり、中盤に2話連続で総集編エピソードが挟まれる(ただしこれは、番組改編期を挟んで放送間隔が開いたための視聴者への配慮でもある)など、制作現場の混乱をにおわせる部分もある。
もともと、Gガンダムのあまりに極端な路線変更に対して良くも悪くも反響が大きかったため、この作品は宇宙世紀シリーズを意識し、いわば「ガンダムらしいガンダム」をもう一度作る、というコンセプトを背負っていた面がある。
終盤の展開、一部登場人物の行動などはその名残でもあるのだが、キャラクターと序盤のストーリーのあまりのインパクトの強さのためか当初の構想からは外れていき、結果的にあまりその色は強く出ていない(舞台設定こそ近いものはあるが)
一方で戦争における人間性の意味、「完全平和」という思想の登場など、従来のシリーズとはまた違った深いテーマを扱っており、アナザーシリーズの例に漏れず、単なるガンダムの亜流に留まらない楽しみ方ができる作品と言えるかもしれない。
また、主人公サイドが基本的に負けっ放しという珍しい展開を見せている。もちろんその分「最後の勝利者」という原作最終話のサブタイトルが際立つのだが
主要キャラクター名は各種言語の数字が、MSには星座の名前がモチーフに使われている。
特に後者は劇中でも認知されており、後日談にあたる映画ではMSサーペントを「十三番目の星座(当時話題になったへびつかい座)」としている。
「ガンダムVS.ガンダム NEXT」ではその人気の影響なのか初期段階で「機動戦士ガンダム」に次ぐ5機枠が用意された。
数は多いものの、ある機体が出ていないことでしばしばネットでネタにされている。
余談だが、宇宙世紀やコズミック・イラのガンダム達と比べて重量が非常に軽い。F91が19.9tあるのに対し、最重のヘビーアームズ改でさえ8.2tとなっている。
ていうか平成ガンダム三部作全体MSの重量がかなり軽い。
【本シリーズ関連使用BGM】
RHYTHM EMOTION
- アニメ「新機動戦記ガンダムW」の後期オープニング。アーティストはTWO-MIX。
- ボーカル担当が声優の高山みなみ氏と聞けばピンと来る人も多いだろう。江戸川コナンを演じ、ガンダムではカティ・マネキンと赤ハロ(両方とも『ガンダム00』)を担当した。
- ガンガンでは前期オープニングの「JUST COMMUNICATION」だったがNEXTで変更。Wステージやコロニー内部で使用されている他、W系MSが増援で登場したときにこの曲が流れる場合もある。
- 後期OPと言ってもOPが変わったのは第4クールに入ってからで、この曲が使われたのはわずか9回だけであった。なおWシリーズの出撃デモは前作からこの後期OP(最終話付近のみ流れた完全版)のものを強く意識したものである。
- それにもかかわらず、オリコン売り上げでは2009年時点でガンダムシリーズの主題歌の中で1位の売り上げだったりする。
思春期を殺した少年の翼
- 曲名が表すように元々はヒイロのテーマとして作られた曲。Gジェネシリーズでもヒイロの戦闘BGMとして使われている。
- 本作では使われていないが、ちゃんとデュオ達のテーマも存在しており、Gジェネでも個別に戦闘BGMとして設定されていたが、近年の作品では容量との兼ね合いにより本曲で統一されている。
- よく勘違いされるが次回予告の曲は「コードネームはヒイロ・ユイ」という別の曲である。
【本シリーズ関連Gクロスオーバー】
ピースミリオン
- 当初はOZから抜けたゼクスが関わっていたが、部隊が再び地上に戻ると出番がなくなる。再登場以後はWチームの母艦として機能していた。基本的に運搬目的の要素が強く、武装はあまり装備していない。
- ガンガンにおける「新機動戦記ガンダムW」枠のGCO。戦場をピースミリオンが横切っていく。横幅は広いが縦幅は狭く高飛びで簡単に回避可能。基本的に高飛びしないCPUにはよく当たるが、逆にデビルガンダムには判定の問題で絶対に当たらない。
【ガンダムVS.ガンダムにおけるステージタイトルとの関連】
最後の勝利者(ノーマルコースBルートSTAGE7)…原作最終話サブタイトル
ゼロと呼ばれたG(ノーマルコースCルートSTAGE3)…原作24話サブタイトル
出撃Gチーム(ノーマルコースCルートSTAGE7)…原作44話サブタイトル。ステージは「逆襲のシャア」
「名前などない」(ハードコースBルートSTAGE5)…トロワの台詞から。ステージは「F91」
孤独な戦場(アナザーコースSTAGE1)…原作33話サブタイトル。ステージは「SEED DESTINY」
【本シリーズ関連ステージ】
Wステージ
- かつて完全平和主義を唱えた北欧の国家だったが、その思想故に連合に侵攻され滅亡した。その後、作品中でリリーナが元首となり再建された。完全平和主義のよりどころとしてその思想に同調する貴族の子女が学園に留学していたほか、ヒイロやカトルも入学していた。だが、今度はその思想を危険視したロームフェラ財団によって侵攻を受ける。このときはOZを抜け近衛隊長となっていたノインが密かに集めていたMSやトレーズからエピオンを託されたヒイロ、カトルのサンドロック率いるマグアナック隊が防衛に当たったが、MDの数には抗しきれず、最終的にはリリーナが主権を放棄する形で再び滅亡した。
- ガンガン、NEXTステージの一つ。マップの半分が平坦な地形で背の低いいくつかの建物と破壊不可能な官邸らしき建物がある。残り半分はなだらかな斜面になっており、途中には同じく破壊不可能な学園がある。官邸も学園も背はそれほど高くないが横幅が広いので飛び越せない機体は大きく回り込む必要があり、機体によっては足並みが乱れやすい。そのため、初期配置や建物をどう利用するかによって立ち回りが変わるマップと言える。名前は明記されていないが、ステージの建物などからサンクキングダムだと思われる。
- EXVS.FBでほぼ同じ構造で復活したが、名前は「サンクキングダム」と明記されるようになった。
コロニー内部
- Wのコロニーは宇宙世紀系の作品に登場するコロニーと異なり、ドーナツ状のリングの内周に居住区がある。そのため街には壁と天井があり、人工色が強いのが特徴。エリアの外に中華風の屋敷があることから五飛の出身コロニー(L5)と思われる。
- NEXTステージの一つ。起伏は比較的少ないが、至る所に高層ビルが建ち並んでいるため攻撃が遮られやすく建物に引っかかってうまく回避できないことが多い。裏を返せば遮蔽物としても有効なので、それらを意識した立ち回りが要求される。