ガンダムXディバイダー GUNDAM X DIVIDER |
登場作品 |
機動新世紀ガンダムX |
型式番号 |
GX-9900-DV |
全高 |
17.1m |
全高 |
7.7t |
所属 |
フリーデン |
武装 |
ブレストバルカン ビームマシンガン 大型ビームソード ハイパーバズーカ ディバイダー X-グレネーダー |
特殊機能 |
フラッシュシステム |
搭乗者 |
ジャミル・ニート ガロード・ラン |
【設定】
フリーデンのモビルスーツ。
フォートセバーンでの戦闘において、人工ニュータイプのカリス・ノーティラスが駆る
ベルティゴとの戦闘でサテライトシステム及びキャノン砲身、シールドバスターライフルを破壊されてしまった
ガンダムXをフリーデンのメカマンチーフであるキッド・サルサミル及びフリーデンメカニッククルーが寄せ集めのジャンク品(キッド曰く「とっておきのもの」)で改修した機体。
新たに2基バーニアと内蔵型19連ビーム砲がついたシールド「ディバイダー」と戦艦に搭載されていた二連装メガ粒子砲を手持ち式に改造した「ビームマシンガン」を装備し、ビームソードも2本に増えている。
Xグレネーダーは旧1/100HGでは左サイドアーマー部に専用ホルダーを使い二基装着、ハイパーバズーカは劇中では水中戦では使い難いビームマシンガンと交換する形で装備している為ビームマシンガンと一緒に装備された事は無い。
ディバイダーを背中のバックパックに装着することで「ホバーリングモード」になり、この形態では追加されたビームソード収納部分の可変展開式バーニアとディバイダーの両端のバーニアにより、長時間・長距離の飛行もできる。
リフレクターで賄っていたエネルギー貯蓄機能を補う2本のエネルギーポッドとビームソードラックの追加バーニアユニットで、X字のシルエットを描く。
このエネルギーポッドに関しては1本につき12時間、つまり最大24時間は作戦行動が可能という代物なのだが、放映から10数年後に発売されたMG
ガンダムXの解説に「マイクロウェーブ受信後、サテライトキャノンを撃たなければ理論上最大1週間は無補給で継戦可能なエネルギー保持量を有する」という説明が加えられたことにより、最大活動時間は改修前の7分の1以下にまで落ちてしまったことになる(それでも十分ではあるが)。
この改修により、サテライトキャノンを失ったために最大火力はかなり低下したものの、サテライトキャノン自体が破壊力や被害範囲が広く強過ぎて迂闊に使用できない過剰火力であった事から、ディバイダー装着による機動力の向上や対MS戦に有効な火力の装備などにより、総合的な戦闘力・汎用性は改修前より上がった。
【武装】
ブレストバルカン
胸部インテーク下部胴体に左右2門ずつの計4門内蔵された機関砲。
改修前から引き続き内蔵されている。
ビームマシンガン
旧連邦軍の戦艦に搭載されていた2連装メガ粒子砲を上下二連銃身の手持ち式ライフルに改造した武器。
上下の銃口から同時に発射する高出力の単射モードと、マシンガンとして使用する連射モードが存在する。
大型ビームソード
改修前から装備されているビームソード。
予備としてもう1基追加された。
ハイパーバズーカ
水中用に魚雷型砲弾が装填出来るように改造した旧連邦仕様の実体弾火器。
劇中本編では水中用に改造した(魚雷型砲弾を使用する、砲身内全てを弾倉化し弾数を稼ぐ等)ものだがゲーム作品では劇中の「水中用に改造した」という台詞から「改造前の状態が有った」と解釈しそれを「通常のバズーカ」として装備に採用するケースが有り、本VSシリーズでもその解釈で採用している。
このように各種ゲーム作品で通常のバズーカとしての扱いが多かったからなのか、HGAW
ガンダムXディバイダーの解説書に「水中用バズーカとしてだけでなく、各種弾頭を使用する通常型バズーカとしての使用も可能」という説明が加えられているがテキストの書き方が拙いせいで「改造無しで水中でも使用可能」と劇中の描写を否定する様な形で解釈されてしまうケースが生じている。
ディバイダー
旧連邦の試作シールドの基本フレームや旧革命軍の戦闘車輌に搭載されていた対モビルスーツ用多連装ビーム砲、通称「ハモニカ砲」、モビルアーマー用の大型スラスターなどのジャンクパーツを用いて製造したワンオフの盾型複合武装。
基本は手持ちの盾として使用し、前にかざした状態で両端のスラスターを展開する事で推進補助システムとしても機能する。
他の武装と違って替えがないので戦場で落とした際には拾いに行かされたことも。
「
ガンダムVS
ガンダムNEXT」ではディバイダーのハモニカ砲は通常の多連装ビームと、
パトゥーリア戦で使用したハモニカブレードの二種類を攻撃として、変形入力で背中に付けて推進補助形態を採用している。
原作では他にも一列の太いビームなど多彩な発射モードを有し、そちらは「EXVSFB」以降で採用された。
X-グレネーダー
戦艦用のミサイル弾頭を投擲用の手榴弾に改造した武器。本機は劇中未使用ではあるが、エスタルド共和国のパイロンが同じデザインのものを使用している。
プラモオリジナルの武装に近い為かVSシリーズでは一貫して採用されていない。
ゲーム作品では「リアルロボッツファイナルアタック」にて採用された他、「アナザーセンチュリーズエピソード3」ではディバイダーではなく
ガンダムXが装備していた。
DXのハンマーや
ジャベリンの様にもしかしたらいつかEXVSに参戦するのかもしれない。
【原作の活躍】
作品中盤、フォートセバーン近辺にて
ベルティゴの襲撃により中破した
ガンダムXを、前々からキッド・サルサミルが考えていた改修案(元々は換装装備として考案していた)を実施することになった。
当初3日を予定されていたがメカマンの不眠不休の作業のおかげでほぼ一晩で完了し、完成ぎりぎりのところでフロスト兄弟が襲撃、被撃墜のトラウマを受けていたガロードもそれを克服し搭乗。
一切の慣らし運転をしていないのに(一回だけ勢いあまってコケたが)も関わらず、先行していた
ガンダムエアマスターと
ガンダムレオパルドの危機を救い、
ガンダムヴァサーゴとシャギアにダメージを与え撤退させた。
その後もガロードの成長に応えるかの如くカリスへのリベンジを果たすなど、主人公機らしい活躍を見せた。
『ローレライの海』編ではかつての上官であるルチルに惹かれていたこともあり、ジャミルがパイロットとして搭乗。
コクピット恐怖症を乗り越えてさほど時間が経っていない時期だったが、ベテランとしての技量やGビットの存在もありシーバルチャー(海賊)相手に戦い抜いた。
ガロードが
ガンダムDXに乗り換えてからは、ガロードの所持していたGコンは
ガンダムDXに引き継がれたため、Gコンがなくても起動出来るようキッドがコックピットを通常の連邦MS仕様に改装され、ジャミルの乗機として戦闘に出るようになった。
その後勃発した宇宙戦争も戦い抜き、前期主役機としては珍しく機体は破壊されることなく終戦を迎えている。
作品終了後、本機は各地の旧連邦軍研究所で発見された残存パーツや新規部品を用いてサテライトキャノン装備型に戻され、一部カラーリングを変更した上で「
ガンダムX 3号機」としてガロードの手に戻ることとなる。
【搭乗者】
ガロード・ラン
CV:高木 渉
ガンダムXのパイロットで、ディバイダー改修後~ガンダムDX奪取までは本機に搭乗していた。
詳細はあちらで。
ジャミル・ニート
CV:堀内 賢雄
バルチャー組織フリーデンの艦長。
もみ上げが長く顔に傷がある容貌をしている。
また、サングラスをかけている為、一応『X』の中では仮面系キャラとなる。
X世界におけるニュータイプであり、若干15歳で旧連邦軍のエースパイロットとして
ガンダムXのパイロットになるが、かつての戦争で宇宙革命軍のコロニー落としの引き金となってしまうGXとGビットによるサテライトキャノンの攻撃を行なったときの地球の姿にショックを受け、ニュータイプ能力を喪失、およびコクピット恐怖症などの後遺症が残ってしまった。
戦後は自分のような戦争に利用され不幸になるニュータイプを出さないためにフリーデンの艦長となりニュータイプを探す旅に出ていた。
その中でニュータイプである少女ティファとMS乗りの少年ガロードと出会う。
ベルティゴのビット兵器に敗北したガロードに「ニュータイプでなくてもビットは落とせる」と諭し、コクピット恐怖症を克服して自らGXDVを操縦し、NT能力を失っているにもかかわらずビットを撃墜。これにより自信を付けたガロードは対ビット訓練も経て再戦でビット兵器を全て撃墜する。
他にも人生の先輩として、元パイロットとして数々の助言をガロードに与え、何度もガロードをより良い方向へと導いた。(かつての宿敵であるランスロー・ダーウェルにも「人を育てる才能もあったのか」と評されている。)
また、自身もガロードの若さや熱血から様々な影響を受けており、この作品における第2の主人公として扱われることも多い。
ガロードがDXに乗り換えた後はGXDVを専用搭乗機として駆り、特に『ローレライの海』編からはMS部隊の隊長としても活動した。
そのためGXDVに乗っていた時間はガロードよりも長い。
放送当時はジャミル・ニートという名は普通の印象をもたれていたが、近年働く意欲のない無職の代名詞としてNeetがメディアに度々出るようになってからは彼がジャミルと呼ばれることは少なくなってしまったり、上記のニートネタを振られることも。
ニートどころかニュータイプ保護を頑張り、荒廃した世界で資源回収をしたりトラウマを克服したり、エピローグでは地球代表になったりとかなり働いているのだが。
【原作名台詞】
- 月は出ているか?(原作第1話)
- 月は出ているかと聞いている!(原作第1話)
- 言わずと知れたガンダムX第1話のサブタイトル。ガロードが起動したガンダムXを見て、フリーデンクルーに「月は出ているか?」と問う。これは、ジャミルがサテライトキャノンの脅威を知っていたからであった。
- 照準は私が指示する。引金はお前が引け(原作第5話)
- モビルアーマー・グランディーネとの戦いより。ガロードにサテライトキャノンのトリガーを預ける。
- 何も考えず走れ!(原作第11話)
- カリスに敗れた上にティファを捕らえられてしまい、己の無力さに落ち込むガロードを叱咤するために、凍った湖にGコンを投げ入れ、それを取りに行くという指示を出す。この時ガロードはGコンを回収するが、足場の氷が割れそうになってしまい、その時叫んだ台詞がこれ。この叱咤のおかげでガロードは迷いを振り切り、カリスへのリベンジを果たすのであった。
- 飛べ!ガロード(原作第31話)
- ほかのフリーデンクルーと共に、宇宙へ上がるガロードに向けてエールを送る。
- フリーデン発進せよ(原作第37話)
- 私自身が、誰よりもニュータイプという言葉に縛られていたのだ…(原作最終話)
- かつてはニュータイプとして未来を見たジャミル。だが現実の世界はかつて見た未来とは違う有様であった。ニュータイプの見た未来は幻なのかと問うジャミルに、D.O.M.E.は現実にしようとする努力をしない限りは幻のままであると切り捨ててしまう。そしてD.O.M.E.は、未来は人間一人ひとりの心の強さ(こういう未来にしたいという努力)が創るものだと言い、ティファの予見をことごとく覆してきた少年――ガロードを引き合いに出す。目の前で彼の成長を見守ってきたジャミルもD.O.M.E.の言葉に納得し、この台詞とともに例え重傷で昏睡状態に陥っても外さなかったサングラスをここで初めて外す。世界中の誰よりもニュータイプを特別視していた(=色眼鏡で見ていた)ジャミルが、新たな一歩を踏み出した印象的なシーン。
【VS.シリーズの活躍】
ガンダムVS.ガンダムNEXT
ガンダムXの換装装備として登場。サテライトモード時と比べて全体的に癖が強く慣れないうちは振り回されるが、コンボできる格闘、単発ダウンCS、様々な撃ち分けが可能なハモニカなど使いこなせばサテライトモード時とは違った強さを見せることができるだろう。
サテライトモードだけでも、ディバイダーだけでも十分に戦えるようになったが、両方使いこなすガロードばりの操縦センスが求められる職人機体。
EXVS.FB
9月の全国大会「第2回リリース機体決定戦」の出場馬として登場。
競う相手は「第1回リリース機体決定戦」に敗北した
ガンダムMk-II。
その
ガンダムMk-IIに勝利し、9月25日のアップデートにて追加されたコスト2500の射撃寄り万能機。
機体名は
ガンダムXだが、覚醒技以外は
ガンダムXディバイダー状態で固定されており、エクストリームバーストの時だけ
ガンダムXとなる。
GXDVがメイン形態になったことからか、パイロットもガロード&ティファからジャミルに変更された。
後のアップデートで機体名が「
ガンダムXディバイダー」に変更された。
武装構成はCSがなくなったほか照射ハモニカ砲が追加された感じでだいたいNEXTに近いものになっておりブーストダッシュも地走タイプだが、相変わらず武装は若干クセが強く通常の万能機より慣れが必要。
しかしBD速度が高く、かつ様々な武装でズサキャンが可能なので、使いこなした時の機動性は非常に高い。
武装アシストにGビットを1度だけ呼び出してサテライトキャノンを撃たせる。覚醒技はGX仕様に一時的に換装されGビットと共にサテライトキャノンを撃つ。早い話がガンガン無印のGクロスオーバーの縮小版。
アシスト呼び出し時の台詞がアニメではGビットを破壊した時の台詞「こんなものはもういらないんだ!」で呼び出しておまけにサテライトを撃たせているのでファンからは大いに突っ込まれた。撃った後は爆散するので再現?要素もあるにはある。
家庭版では有料DLCとしてガロードのGXが登場、NEXT同様にGXとディバイダーの両方の形態を持つ換装機となった。
EXVS.MB
強みであった足回りと、迎撃の要であった特格・特射の劣化といった弱体化により、前作以上にダブルロックを捌くのが厳しくなったため、より後衛向きに調整されたと言える。
ガロード機はエクストラ機体として登場。
EXVS.MB.ON
アシストが
ガンダムDXに変更された。
従来のGビットとは違って常時使える普通のアシストとなっており、後衛としての手数が純粋に増えた。
更に覚醒中はツインサテライトキャノンを撃ってくれる。
流石にプレイアブルDXほどの性能は無いものの覚醒中は何度でも使えるので起き攻めや置きゲロビなどに使える。
EXVS.2
NEXTの射撃CSが追加され、アシストがGビットに戻った。打ち切りなので手数が減った形となる。
アップデートにて強いところが強化されたが高い回避技術を求められるのはそのまま。
エクストラ機体のガロード版GXの方は換装ズサによる隙のない動きが出来る。
EXVS.2XB
アシストのDXが復活。ただし格闘CSはGビットのままであり、DXは特格に移動。それに伴い弾数性になっている。
DXは最初の1発目がツインサテライトキャノン。爆風は削除され1発打ち切りになってしまったが、覚醒するとリロードされ、再度使用可能に。2発目以降がMBONと同様のバスターライフル連射と突撃の2種。レバーNとレバー入れが逆になっている点には注意。
今まで特格にあったハモニカブレードはハモニカ砲の武装として特射に統合され、レバーNが縦ブレ、レバー横が横ブレ、レバー後が照射になった。
ガロード機はジャミル機ほどのコマンド変更はないが、レバー後特格に換装攻撃が追加され、前作射撃CSに似たビームを放ちながら
ガンダムXに換装できるようになった。しかしその代償か射撃CSが削除されている。
また、サブに慣性が乗るようになった。
EXVS2OB
地上ステが大幅弱体化、サテキャアシストが覚醒時1回のみ…と共通修正が悉く逆風となった。
本機はズサキャン技がないため特に大きく響いており、元々マイナー機体であるクセに稼働後勝率が3割台になるなど悪い方向で話題になってしまった。
さすがに運営も事態を重く見たのか、23年12月のアプデでリフレッシュが入った。
旧ガロXのように特格で空中BDのホバーリングモードに切り替わるようになり、DXアシストは弾数減の代わりに回転率が改善されてホバー時特射に移行した。
前格がフワ格軌道となる、後格がバリア付き格闘になるなど、かなり大規模な仕様変更となった。
【勝利・敗北ポーズ】(ガンダムVSガンダムNEXT)
勝利ポース
敗北ポーズ
【勝利・敗北ポーズ】(EXVSFB以降)
勝利ポーズ
- 通常:ハモニカ砲を構える。
- アシスト、覚醒技勝利時:Gビットとサテライトキャノンを構える。
敗北ポーズ
- 頭部、左腕、バックパックがない状態で宙を漂う。
- 1話アバンで相打ちとなった再現。1期OPと回想シーンでも登場する。
最終更新:2024年12月25日 09:28