【設定】
アナハイム・エレクトロニクス社が建造した宇宙戦艦。
アーガマに代わるエゥーゴの旗艦として開発された。
モビルスーツ運用能力を念頭において設計され、カタパルトを上方に3基、下方に2基、後方に着艦用デッキを1基装備している。
また、アーガマの欠点であった火力の不足をハイパー・メガ粒子砲など多数の火器を装備する事で克服している。
なお、当初は「宇宙戦艦」だったが、地球連邦軍ロンド・ベル隊に編入されてからは「強襲揚陸艦」として運用された。
【武装】
対空機銃
艦体の各所に16基設置された機銃。
後に8基が増設されている。
単装ビーム砲
両側のカタパルトに装備されたビーム兵器。
2連装メガ粒子砲
艦前方の上下に設置されているビーム兵器。
サブ・メガ粒子砲
艦の両側にあるシャッター内に格納された大型のメガ粒子砲。
ハイパー・メガ粒子砲
中央カタパルトデッキの直下に装備された大出力のメガ粒子砲。
コロニーレーザーに匹敵する威力を持つが、エネルギーの消費が激しく、艦体に固定されている為に照準の微調整が難しいなど運用上の問題を抱えている。
【原作の活躍】
第一次ネオ・ジオン抗争時に
ジュドー・アーシタ達ガンダム・チームの拠点として運用される。
第一次ネオ・ジオン抗争終結からシャアの反乱が発生するまで間に地球連邦軍ロンド・ベル隊に旗艦として編入された。
ラプラス事変の際には同型艦がない互換性の無さや取り回しの悪さから艦隊編成に組み込まれずに単艦で運用、「ラプラスの箱」を巡る戦いに巻き込まれていく。
【艦長】
オットー・ミタス
CV:内田 直哉
地球連邦軍ロンド・ベル隊所属、強襲揚陸艦ネェル・アーガマ艦長。
無理難題を押し付ける連邦軍上層部と上層部に不満を募らせる部下との板挟みに頭を悩ませる中間管理職。
作戦行動中も副長のレイアム・ボーリンネアに主導権を握られるなど艦長として頼りなかったが、「ラプラスの箱」を巡る戦いに巻き込まれる中で艦長としての頭角を現していくようになる。
【原作名台詞】
- 「そう嫌うな、ああ言うしかないのが彼らの立場だ」
- 恫喝同然の命令をしたダグザに反発するバナージに対して、ダグザの立場を考慮しつつフォローする台詞。
ちなみに、この時に手をつけてない冷め切った紅茶を温かい紅茶(ついでにカップも高価そうなもの)に差し替えるといった心遣いも見せている。
- 「彼らに指一本触れてみろ!その首をねじ切ってやるぞ若造!」
「あんたらは軍人じゃない、やはりテロリストだ!テロリストと交渉はせん!」- 呉越同舟状態のネェル・アーガマを地球連邦軍のパトロール艇に見つかったことで、民間人を含む人質を盾にパトロール艇を沈めることを要求するアンジェロに対して。
自分にも銃を突きつけられているにもかかわらず、頼りない一面は鳴りを潜め軍人らしい毅然とした態度で返答する。
ブリッジのヘルムとウタルデは静かにガッツポーズと頷きし、コンロイは「よく言った艦長」と一言呟き、ネェル・アーガマ奪還を開始する。
- 「艦長より達する!これより本艦はインダストリアル7へ向かい、ラプラスの箱を奪取する作戦を実施する。期せずして当初の任務に戻った格好だが、これは軍の命令によって行う作戦ではない。生き延びるため、フル・フロンタルの手に『箱』が渡るのを阻止するため、本艦が独自で行う作戦である。」
「フル・フロンタルが示したサイド共栄圏構想と、ミネバ殿下が言う可能性に揺らぐ未来…どちらが正しい事なのかは、私にも分からない。それを決めるのは我々ではなく、今を生きる若者たち…これから生まれてくる、まだ見ぬ子供たちだろう。」
「彼らに判断を委ねるためにも、我々は生きて帰らねばならない。持ち帰った『箱』とともに、真実を世界に…問わねばならない。軍人として…一人の大人として、諸君の奮闘に期待する!!」- ラプラスの箱の最後の座標であるインダストリアル7に向かうネェル・アーガマのクルーへの演説。
EP6屈指の名シーンであり、オットーの艦長としての成長がうかがえる台詞。
【搭乗員】
レイアム・ボーリンネア
CV:渡辺 美佐
地球連邦軍ロンド・ベル隊所属、強襲揚陸艦ネェル・アーガマ副長。
確かな状況判断能力を決断力を持つことから、クルー達からは「レイアム艦長、オットー副長」と揶揄されている。
夫は一年戦争のソロモン攻略戦で戦死しており、現在は長男を地球に残している。
【原作名台詞】
- 「自分たちの今後を語っているのに、他人事みたいな冷たさを感じます。昆虫の巣を観察する研究者みたいな…。」
「なんなんです、あのフル・フロンタルという男は?シャアの再来と言うけど、どこから来て、どこに行こうとしてるんです?」- 小説第8巻にて、サイド共栄圏について語るフロンタルの話を聞いて。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.(PS3版)
EXVS.FORCE
部隊戦の戦艦としてガンダムUC版が登場。
最終更新:2023年11月16日 18:12