【設定】
反地球連邦組織エゥーゴが組織の中核戦力としてアナハイム・エレクトロニクス社に発注したアーガマ級強襲巡洋艦の1番艦。
ホワイトベースを基に更にMS運用能力を強化して少ない砲数を艦載機の火力で補う形となっている。
カタパルト後方に配置されているブロック状の物体は居住区で、非戦闘時はサイドアームを伸ばして回転させ擬似重力を発生させる事による居住性向上、戦闘時は中心部への被弾による被害を軽減することを目的とした物。
これにより、軍艦としては高い居住性と高性能な艦載機による高い戦闘能力を両立する事となった。
【武装】
ミサイル・ランチャー
艦首後部に装備された実弾武装。
対空メガ粒子砲
艦首上艦板に一門、下艦板に二門装備されたビーム兵器。
メガ粒子砲
左右の円形ハッチに一門ずつ装備されたビーム兵器。
ハイパー・メガ粒子砲
第一次ネオ・ジオン抗争時に左側のメガ粒子砲を改装したもの。
一撃で廃棄コロニーを破壊するほどの威力を持っている。
【原作での活躍】
主人公側の母艦として初期から登場。
旗艦という事もありエゥーゴの中心人物であるウォン・リーやブレックス・フォーラも乗艦している。
グリプス戦役ではヘンケンから交代した元ホワイトベース艦長のブライト・ノアに
カミーユ・ビダン、
クワトロ・バジーナという2人のエースパイロットを軸に
Zガンダムを中心とした高性能可変機による高い戦力投射能力により、損傷しつつも激戦をくぐり抜けティターンズを壊滅させる。
しかしながら、グリプス戦役終盤でZガンダムと
メタス1機を除いたすべての艦載機を失い、前述のエースパイロット2人が離脱した事により戦力がガタ落ちする事となる。
更に、寄港したシャングリラでサエグサが負傷、
ファ・ユイリィも戦闘中の損傷で(ブライト達の計らいもあり)離脱して艦載機がZガンダムのみという事態に陥る。
しかし、偶然の成り行きから乗り込んだシャングリラ・チルドレンと新たに配備された
ZZガンダムの凄まじい性能で乗り切り、ハイパー・メガ粒子砲の搭載により弱点だった艦自体の火力も向上、更にかつての艦載機達も戻ってきて戦力自体はグリプス戦役より高くなっている。
ダカール攻防戦にて大気圏突入してネオ・ジオンと戦闘を行った後はブライト達は宇宙に上がり、本艦はカラバに委託された。
一説ではカラバではZプラス隊の母艦として運用されていたとのこと。
また、アーガマとペガサスIIIのみ思われていたアーガマ級だが、
MSV-R「ジョニー・ライデンの帰還」において2番艦or3番艦「ニカーヤ」の存在が明らかになった。
ジャブローへ向かうためにF.S.S.会長であるフーバーの依頼を受けて急遽出撃。途中でPMCであるテミスとレッドたちを回収するために潜伏していた旧公国軍潜水艦隊との戦闘に介入、艦載機隊(セイバーフィッシュ)や旧キマイラ隊の2人が操縦するドム・マーメイドと共にテミスのラム・
ズゴック隊と交戦し、大半を撃破する戦果を挙げる。
戦闘後は損傷が拡大して沈没するU-47から乗員を救助。レッドらF.S.S.メンバーもジャブローから回収して、宇宙に打ち上げられたザンジバル改級「サングレ・アスル」と乗り込んだまま一緒に打ち上げられてしまったリミアを追うために、アーガマ用に改修されたブースターユニットを装備して宇宙へと上がる。
【艦長】
ヘンケン・ベッケナー
CV. 小杉 十郎太
アーガマの初代艦長。
一年戦争時から連邦軍の艦長として大胆な戦略で確かな戦果を上げていたが、ブレックス・フォーラの誘いに乗りエゥーゴとして活動し、クワトロ・バジーナを実行部隊長とする
ガンダムMk-II奪取作戦のサポートをしていた。
後にティターンズのやり方に反感を抱いて投降してきた
エマ・シーンに一目惚れした。
ブライト・ノアがエゥーゴに参加すると、アーガマを譲ってラーディッシュの艦長になる。
それと同時期にエマの監視が解かれたため、デートに誘う、プレゼントを渡すなど度々アプローチを行っていたが悉く失敗し、戦闘のように大胆に動けない様を見て部下からも「タイミングが悪いんだよなぁ」などとからかわれつつも温かく見守られていた。
最終決戦となる「グリプス2攻防戦」でもエマ機を度々気にしていたが一度見失い、再び発見した時には
ヤザン・ゲーブルの駆る
ハンブラビに追い詰められている状態であった。
援護をしようにも艦が危険に晒されることを危惧して出来なかったが、部下の後押しで援護を決意。
自艦を盾にする形でエマの退避に成功させるも邪魔をされたヤザンの怒りを買い、ブリッジを攻撃される。
最期にエマの無事を確認し、安堵しながら死亡した。
しばしば「独断で艦をMSの盾にした」などと言われることもあるが、とんだ誤解である(とはいえ彼を後押しした部下はブリッジ要員なので、ブリッジ以外の乗員がなにを考えていたかは不明)。
それでもMS1機のために戦艦1隻というのは不釣合いなため、彼らの行動は軍人としては疑問である(男としては満点を送りたいのだが…)。
ちなみに、一年戦争時は
サラミス改フジ級スルガでア・バオア・クー戦に参戦するも、
モビルアーマーのできそこない以下のMA・
ザクレロに撃沈されてしまったという過去を持つが、エマには知られてなかった模様。
【原作名台詞】
- 「中尉が無事ならいい!ラーディッシュを盾にしろ!」
- ヤザンのハンブラビに追い詰められているエマを援護する時の台詞で、彼の台詞でも屈指の人気を誇る。
モビルスーツ一機の為に戦艦一隻を犠牲にしようとする無謀な行為だが、ヘンケンが部下から慕われていることもあり反対する者はいなかったどころか、むしろ部下が艦を盾にする事を進言し、艦内放送で伝えていた。
ブライト・ノア
CV. 鈴置 洋孝 / 成田 剣(ゲーム代役)
アーガマの二代目艦長でかつて
ホワイトベースの艦長として一年戦争を戦い抜いた英雄。
一年戦争後は、ホワイトベースのクルーの一人であるミライ・ヤシマと結婚しハサウェイとチェーミンの2児の父となるものの、ニュータイプとニュータイプ部隊(あくまで噂)を指揮した実績から上層部のブライトに対する恐怖心・危険視もありシャトル便などの連絡船の艦長という閑職に回されることとなった。
そのため
デラーズ紛争には不参加。
グリプス戦役時(U.C.0087)ではティターンズは正規軍より優遇性があるの理由だけで、バスク・オムに殴られたりカクリコン・カクーラー達から集団で蹴られたりされた。
難民を乗せて漂流していた連絡船をエゥーゴに救助されたという出来事もあってか、エゥーゴの一員としてアーガマの艦長となり、一年戦争を生き抜いた手腕が発揮された。
カミーユ・ビダンをかなり早い段階から「アムロ・レイの再来か?」とも言っている。
第一次ネオ・ジオン抗争時(U.C.0088)では、引き続きアーガマの艦長を務めていた。
地球に置いてきた息子ハサウェイと同じくらいの年代の
ジュドー・アーシタらの振る舞いに苛立ちを感じたり、
ラビアンローズ艦長代理エマリー・オンスにアタックされたりしていた。
その後、艦が
ネェル・アーガマに変わった後は艦を降り、エゥーゴ高官との交渉に専念した。
全てが終わった後は「情けない大人たちの代表」としてジュドーに鉄拳制裁される。
その後は、
ラー・カイラムの艦長としてネオ・ジオン総帥となったシャア・アズナブルの地球潰しを止めるべく奔走する。
【原作名台詞】
- 「左舷砲撃手、弾幕薄いぞ! 何やってる!」
- 機動戦士Zガンダムより。どういう訳かブライトの乗る艦は左側の弾幕が薄い傾向にある模様。
ちなみに「さげん」ではなく「ひだりげん」と言っているのは聞き間違いを防ぐためであり、海上自衛隊や旧日本海軍でも使われている指示である。
なお、軍事組織ではない海上保安庁は「うげん」「さげん」呼称となっている。
- ゲーム作品でよく聞く「左舷弾幕薄いぞ!何やってんの!」の元ネタと思われる台詞。
ただし、こちらでは「さげん」と言っている。
- 「分かっている。気に入らないなら、俺を殴って気を済ませろ!」
- 機動戦士ガンダムZZから。
最終決戦後、やっと援軍に来た連邦軍とエゥーゴの艦隊に激怒するジュドーに対して言い放った台詞で、思いっきりジュドーに殴られる事になる。
エゥーゴの中央部にいながら手早い援軍をジュドー達に送る事が出来なかった不甲斐なさと責任を自覚し、あえて殴られた事により一人の大人としての責任を果たそうとした。
【ゲーム内での活躍】
EXVS.シリーズ
家庭版EXVSから登場し、トライアルミッションのCPU機として登場。
単発ダウンのメガ粒子砲を撃ってくる。
EXVSFBではCPU戦で登場した。
最終更新:2023年01月15日 15:34