ダハック DAHACK |
登場作品 |
ガンダム Gのレコンギスタ |
型式番号 |
VGMM-La01b |
全高 |
18.5m |
重量 |
35.5t |
所属 |
アメリア軍 |
搭乗者 |
クリム・ニック |
武装 |
アームド・アーム |
特殊装備 |
プランダー ダーマ |
【設定】
ビーナス・グロゥブのジット・ラボラトリィ製の強襲型モビルスーツ。
G系統と呼ばれる機体の一種で、長距離航行用モビルアーマー「ダーマ」のコア・ユニットとして開発された。
ダーマで目的地まで移動し、コア・ユニットであるダハックで強襲を仕掛けるというコンセプトとなっている。
両掌の「プランダー」は対象のフォトン・バッテリーからエネルギーを吸収する機能を有しており、フォトン・バッテリーで動くMSが殆どであるリギルド・センチュリーにおいて、相手からエネルギーを奪うことで半永久的に戦闘を行う事を可能としている。
【武装・装備】
アームド・アーム
背部に4基を装備しているビーム発生器。
発生器はビーム砲として機能する他にビーム・サーベルの形成も可能。
プランダー
掌部に装備されている特殊兵装。
接触した対象のフォトン・エネルギーやビームを吸収し、その応用でビーム・バリアの展開を行える。
クリムですら扱いが面倒らしい。
ダーマ
ダハックをコア・ユニットとする長距離航行用モビルアーマー。
12門のビーム砲と2門の拡散ビーム砲を装備している。
【原作における活躍】
アメリア軍に譲渡された後、最終決戦において投入。
クリム・ニックは初の操縦であるにもかかわらず、その性能を遺憾なく発揮してビーナスグロゥブ(ジット団)、キャピタル・アーミィのモビルスーツを多数撃破した。
本編では語られなかったがビーナス・グロゥブでは鉱物資源の採掘、運搬に使用されていた。
そのため活躍を目の当たりにしたジット団のクン・スーンは驚愕していた。
【搭乗者】
クリム・ニック
CV:逢坂 良太
アメリア軍の自称「天才」パイロット。物語序盤については
こちら。
アメリア大統領ズッキーニ・ニッキーニを父に持つ。
富野監督からも「自分を天才だと本気で思い込んでいるめでたい人」と呼ばれ作中でも「はしゃぎ症の天才」(アイーダ)だとか「大統領のバカ息子」「天才クリムくん」(
マスク)「はしゃぎ症の若者」など数多く好き勝手に呼ばれているが、モビルスーツの腕前は本物でドレット軍の目的を見抜くなどの洞察力も有している。
本機に乗り換えた最終決戦において、大気圏突入前からギアナ上空戦にかけて多数のジット団機、アーミィ機を次々と撃破。
ネームド・パイロットも撃墜せしめており、
彼を止められうる人がベルリとの戦闘で手一杯だったのがアメリア側の決定的な勝因だったのでは、と感じさせるほどの活躍をしてみせた。
そのため富野監督の発言をもじって「自分を天才だと思い込んでいる天才パイロット」と言われることも。
最終決戦後は世界一周をするクレッセント・シップに乗って大統領に引導を渡し(下記の名台詞参照)、途中でミックとともに降りてヨットで世界一周の旅に出た。
【原作名台詞】
- 「ハッ!カシーバ・ミコシを背中にしていれば撃っていいんだよ!!」
- トワサンガから地球へフォトン・バッテリーを運搬する超巨大輸送船兼スコード教の御神体という地球圏で最も重要な設備、カシーバ・ミコシをめぐるキャピタル・アーミィとの戦闘にて、Gセルフのフォトン・トルピードにより生まれた混乱に乗じカシーバを後ろにとり、相手が攻撃できないのをいいことに攻撃を行う。
やはり味方とは思えない発言である。
- 「ビームを狙うんだ!邪魔だぁッ!」
- ガイトラッシュの攻防一体の強力なビーム・マントの発生器をジャナハムのライフルで打ち抜きミック・ジャックを救出する。
- 「…手間は手間だったが、移動ポッドのダーマでこのダハックを運んで、プランダーと4本のビーム・サーベルを使って見せれば、天才は天才だろう!」
- 最終話より。要約すると「ここまで目立った活躍が出来なかったが、今からでも移動ポッドがわりのダーマからダハックを出撃させて、キチンと使いこなせて見せれば天才の面目躍如だろう」という話。
- 「諸君らはビーナス・グロゥブから、私にやられに来たんだよなァ!」
- 同じく最終話より、ジット団のMSマズラスターのビーム・ウィップを切り刻みミックを救出したあとの啖呵。
- 「ミックは十分に戦った、下がれ
ミックをいじめてくれた黒いやつ、あれを潰すにはミックは足手まといなんだよ」- ジャスティマを撃破した後マズラスターを撃墜しようと追いかけようとするミックを制止して。「黒いやつ」がカバカーリーなのかジーラッハなのかは不明だが、その後戦う場面が映ることなく終戦を迎えた。
最終決戦では技術を過信したり、ラライヤの言う「大きなおもちゃをもらってはしゃいでいる」者が多く撃墜されたが、ここで引く判断ができるからこそミック共々生き残れたのだろう。
- 「クレッセント・シップで、大統領を叩き潰せ!ステア!」
「止めないでください! 自分の子供を戦死させてまで利用する大統領などは潰してもいい!」- クリムを死んだことにして戦争を続けようとする父のズッキーニ大統領に愛想が尽き、会見の場へクレッセント・シップを突っ込ませるという荒業を行う。止めようとしたクレッセント・シップ艦長は止めようとはしたが気持ちはわかる……といったニュアンスで、ステアの方は二つ返事で了承していた。
映像だと生死不明に見えるが父親は生きているらしいが地球上のエネルギーの大部分を占めるフォトン・バッテリーを運ぶ一般人にはそれ以上の詳細が明らかになっていないクレッセント・シップを怒らせたということで失脚することになったとか。
【その他名台詞】
- 「ガンダムに乗る天才…!まさに無敵だな!」
- ゲーム『スーパーロボット大戦X』から、ガンダム系に搭乗した時に発する戦闘台詞。
「鬼に金棒」といったところだろうか。一応ダハックもG系ではある。
- 「この天才が使えないのだから、機体側に原因があるに決まっている」
- 『スーパーロボット大戦X』から、ヤクト・ドーガのファンネルが使えなかった事に対して。
欠陥品扱いするが、実際はクリムにニュータイプの適性がなかっただけである。
なお、後に入手できる事があるα・アジールのファンネルはニュータイプでないクリムでも使用できるようになっている。
【VS.シリーズにおける活躍】
EXVS.2XB
2012年10月21日のアップデートで新規参戦。
コスト2500の格闘寄り機体でアシストとして
トリニティを呼び出す。
プランダーによるBRと連動する射撃バリアやサブの格闘に派生可能な移動射撃、バリア付格闘を活かし高火力派生をもつ格闘を狙いつつ戦う。
プランダーゲージが溜まると自動で強化が発動、バリア付格闘に強化版が追加されたりサブにグシオン特射みたいな扇撃ちが追加されたりする。
プランダーゲージはイフ改のように時間経過の他、前格や特格、覚醒技ヒット時にも回復する。しかし勝手に発動して勝手に消費してしまうことからペース感はかなり異なる。
リロードに際しクールタイムなどはないがリロード開始はゲージ0になって解除モーションが出てからとなっている。
アシストは相棒
ミック・ジャックの
トリニティで一回目は真上から大量のミサイルが降り注ぎ、二回目からはオードソックスなライフル連射と銃口補正、速度が優秀な格闘突撃で打ち分けるタイプ。
ダーマは格闘の後派生と格闘CSで使用し、格闘派生は撃ちあげてビーム連射で追撃、格闘CSは拡散ビームを連射する。
覚醒技は原作での見せ場の再現「私にやられに来たんだよなぁ!」。最終段でプランダーゲージが大きく回復するのだが、上記の仕様で覚醒技の動作中にゲージが0になると回復しない。
近接戦に滅法強く中距離でも使いやすい武装が多いが、アシスト以外大きく誘導する弾がない、降りテクがなく意図せず起きがちな振り向きメインにバリアが付かないなど欠点も目立つ。
しっかりハメ殺さないとそもそも相手にされないため、まさにクリムのような天才でこそ輝く面白い職人向け機体。
EXVS2OB
両CSのチャージ時間が短縮、前格闘のゲージ回収量増加など地味ながら着実に強化。
とはいえインフレに飲まれて生半可な腕では扱えない機体になっている。
しかし、何といっても
モンテーロ共々デフォルト
BGMがクリムの活躍するときにかかる「天気晴朗なり」に変更されたのが一番の強化点だろう。
BGMありがとうね!
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常時:サーベルを発生させたアームド・アーム4本と両腕を広げて構える。
ダーマ使用時、覚醒時:ダーマユニットから出てきて左掌のシールドを構える。
敗北ポーズ
左側上部のアームド・アームを失った状態で浮遊しながら棒立ちで俯く。ジャスティマ撃破後の再現。
【その他の活躍】
スーパーロボット大戦
現在『X』のみ参戦。
『V』、『X』、『T』と3作並行して制作を進めていたため武装がわずか2つという非常にさみしいことになっており、ダーマは未登場。
モンテーロ、専用ジャナハムは未参戦で『第3次Z』など過去作から流用できる
ヤクト・ドーガを代わりに使用していたのでクリムの機体としては唯一の原作搭乗機となる。
しかし天才クリムの愛機、性能面では抜かりはなくフル改造ボーナスが性能を再現した「ダメージを与えると戦闘後にEN50回復」という攻撃を外し続けない限り補給なしでも永遠に戦闘可能という性能を持つ。
残念なところは参戦後それを発揮できるような無限に敵がわき続ける
ステージがないところと大人の事情でやむを得ないが最大火力が主役機体より劣るところ。
味方パイロットだがかつてのグラハムのようにクリムもちゃんと「天才」技能を所持しておりニュータイプ技能がないこと以外は非常に優秀なパイロットとして活躍間違いなしの天才っぷりをみせつけた。
プレイヤーによっては相性も良く武器も多い
クロスボーン・ガンダムX1フルクロスに乗せていた事だろう。
台詞も豊富で
ハイ・メガ・キャノンや
V.S.B.R.にも専用台詞が用意されているので、本領発揮できるかはともかくとして様々な機体に乗せ換えても楽しめるだろう。
ガンプラ
HGにて立体化。プロポーション、色分けともに良好で腕肘の動きこそ悪いが背部アームド・アームの稼働がよく動かして楽しいキット。
…なのだが再販があまりなく劇場版やXBで新たにその活躍に魅了されたファンをやきもきさせている。
【余談】
本来この機体はラスボス候補の一機としてデザインされ、また最初は色が白かったらしい。
このダハックなら「
G-セルフにも勝てる!」とデザイナーであるコヤマシゲト氏は思ったそうだがクリムの乗機となり、「ままならないね」と
コメントされた。
各種インタビューなどによると、Gレコ内で唯一「性能をフルに発揮したGセルフパーフェクトパック」に勝つ見込みがあるMSとされている。
その設定はラスボス機体の候補だったためだが結局アメリア側に渡り、さらにベルリがフル性能を発揮することを躊躇った上に補給なしで激戦を繰り広げエネルギー不足に陥ったため、パーフェクトパックはダハック抜きでもそれなりに苦戦することとなった。
最終更新:2025年01月04日 22:56