イモータルジャスティスガンダム IMMORTAL JUSTICE GUNDAM |
登場作品 |
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM |
型式番号 |
STTS-808 |
全高 |
18.50m |
重量 |
71.62t |
所属 |
世界平和監視機構コンパス |
武装 |
MMI-GAU27Q 20mm 近接防御連装機関砲 ヴァンダーファルケ MA-M727A3 高エネルギービームライフル MA-F2D2 ヴィーゼルナーゲル ビームブーメラン RQM75 フラッシュエッジ4 シールドブーメラン MMI-S2M5/X カルキトラ ビーム重斬脚 Mk-1 高エネルギービーム砲 |
搭乗者 |
シン・アスカ |
【設定】
ライジングフリーダムと同様に設計・開発にザフトは関与していないがコンセプトは踏襲されている様で、インフィニットジャスティスの路線らしく高機動+近接戦向けの武装満載というものとなっている。
武装も同様にプラントの兵器メーカーであるMMI(マイウス・ミリタリー・インダストリー)社とMA(マティウス・アーセナリー)社及びザフト統合設計局が武装の開発をしている事が見受けられる。
【武装】
MMI-GAU27Q 20mm 近接防御連装機関砲 ヴァンダーファルケ
MMI社製の頭部バルカン砲。
従来のジャスティス系と同様に頭部左右に連装2門ずつの計4門を内蔵する。
「ヴァンダーファルケ」はドイツ語で「隼」を意味する。
MA-M727A3 高エネルギービームライフル
ライジングフリーダムと同型のMA社製のビームライフル。
本機のものは白と赤で塗装されている。
未使用時は従来のジャスティス系と同様に後腰部にマウントされ、MA形態時は腹部を覆うフラッシュエッジ4の表面にマウントされる。
MA-F2D2 ヴィーゼルナーゲル ビームブーメラン
MA社製のビームブーメラン。
両腰にマウントされ、通常のビームサーベルを持たない本機のビームサーベル代わりとしても用いられる。
形態としてはデスティニーのRQM60F フラッシュエッジ2に近いが、別物の新系統モデルとなっている。
「ヴィーゼル」と「ナーゲル」はドイツ語でそれぞれ「イタチ」「爪」を意味する。
RQM75 フラッシュエッジ4 シールドブーメラン
ザフト統合設計局製と思われる実体シールド。
形状と機能はライジングフリーダムのフラッシュエッジG-3に酷似しており、同様にインフィニットジャスティスのファトゥム-01の様な大型遠隔操作突撃武装として使用される。
こちらのカラーリングはモノクロとなり、ビーム発振器は両側面から展開するウイングの縁のものは廃され、先端部の1基のみとなっている。
シンはRQM55 シャイニングエッジの様にシールドとして腕部に装備したまま近接戦でも使用した。
MMI-S2M5/X カルキトラ ビーム重斬脚
MMI社製のビームブレイド。
インフィニットジャスティスのMR-Q15A グリフォンと同様に膝から足先にかけてビーム刃が展開され、蹴りと連動して使用される。
カルキトラ(calcitra)はラテン語で「蹴る」を意味する動詞のカルキトロ(calcitrō)の命令法能動態現在第二人称単数形(目の前の相手一人に〜せよと命令する際の活用形)であり、「蹴れ」「蹴りなさい」を意味する。
DF2Mk3 スカイダート リフターシステム
従来のジャスティス系のファトゥム系に相当するリフターシステム。
従来よりも推力が増強した代わりに、あまり活用されなかった上にフラッシュエッジ4もあるからという事なのか、特徴的な着脱機能が無くなっている。
要は分離しなくなった事で武装ではないただの可動ウイングユニットとなったが、SEED系では珍しくはっきりした固有名称が与えられている。
「スカイ」と「ダート」は英語でそれぞれ「空」「泥」を意味する。
Mk-1 高エネルギービーム砲
ザフト統合設計局製と思われるビーム砲。
スカイダートに含まれる背面上部の左右スラスターに内蔵され、MA時の主砲となる。
ビーム砲の向きは設定画や立体化物を見る限り上向きで固定されておりMA形態専用と思われるが、Twitterの本機の紹介時の一枚絵や劇中で撃墜される辺りの描写ではスラスターごと90°持ち上がって砲口が機体正面を向いており、可動してMS形態でも使用できる可能性がある。
いずれにしても劇中未使用かつ設定として言及されてないため真相は不明だが。
【原作の活躍】
シン・アスカの乗機として配備され、オルドリン自治区を攻撃する
ウィンダムとダガーを主力とするブルーコスモス残党のMSと交戦。エルドア戦も含めて武装やメインカメラを破壊して無力化で済ませるという、キラ程鮮やかではないが不殺戦法も行ってみせた。
エルドアにおけるファウンデーションとの合同作戦では引き続きブルーコスモス残党を掃討し、キラ・ヤマトのライジングフリーダムとの連携で
デストロイガンダムを撃墜するも、アコードの精神干渉能力で暴走したキラによるユーラシア連邦の領空侵犯をきっかけとする、コンパス総裁
ラクス・クラインの許可の下によるライジングフリーダムへの攻撃を止めようとする形でブラックナイトスコードと交戦。
対峙したグリフィン・アルバレストのアコードとしてのパイロット能力、ビームを無効化するFT装甲を始めとする圧倒的なブラックナイトスコードの性能、そして無人型の
ジンとディンとの連携による物量砲撃戦術が相まった事で苦戦しつつも粘ったが、最終的には
アークエンジェルの撃沈に気を取られて動きを止めて目も離した隙を突かれ、グリフィン機にシールドごと腰部を両断されて撃墜された。
シンは間一髪で脱出してなおマニピュレータで握られそうになるが、救援に入ったヒルダ・ハーケンの機転によりギャンシュトロームの爆撃で残骸を爆散させた事で難を逃れ、ヒルダ機に収容されて離脱した。
【搭乗者】
シン・アスカ
CV:鈴村 健一
世界平和監視機構コンパスのモビルスーツパイロット。
C.E.71年に発生した地球連合軍のオーブ侵攻によって家族を失い、ザフト軍に入隊した。
C.E.73年当時のプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルに利用され、キラやアスランと敵対し幾度となく戦ったが終戦後に和解する。
C.E.75年での階級は中尉。
コンパス立ち上げに伴いキラが目指す未来に共感したこともあり志願して出向、ヤマト隊の一員として隊長であるキラや同期のルナマリア、アグネスと共に新たな戦いへ赴く。
イモータルジャスティスで可能な範囲でパイロットを殺さずにMSを無力化するなどキラに影響された部分も少なからずある一方で、キラが1人で抱え込むあまり、自分は信頼されていないのではと思い悩んでいる。
前大戦でフリーダムを撃墜した事から「フリーダム・キラー」の二つ名で呼ばれるが、アグネスにデュランダルに利用された件と共に揶揄されジャスティスを譲るようにけしかけられる事もあった。
前大戦終結後に憑き物が取れたせいか、またはキラという信頼に値する上官の下に就けたこともあってか、前大戦時ではあまり目立たなかった子供っぽい性格が表面に出ている。
- ファウンデーションの宮殿の見栄えに圧倒されてアウラ女帝への拝礼にワンテンポ遅れる
- 歓迎パーティーでバイキングレストランにでも来たかの如く、両手の大皿に料理を山盛り
- ルナマリアに夜這いを仕掛けようとして返り討ちにあう(設定のみ)
- ジャスティス脱出後に乗り移ったゲルググのコクピット内で、無意識にヒルダの胸に手を置くにラッキー?スケベをかます
…などなど。
同じくコンパスに出向していた
ミネルバ副官であったアーサー・トラインと同じく、劇中の清涼剤役として視聴者からは可愛がられた。
DESTENYの最後にステラの魂と邂逅したことから『ニュータイプに近い存在じゃないか』と語られることがあったが今回キラの危機にニュータイプのような音を出して反応したことでその説がさらに強くなった。
ジャスティス系列の機体に乗ることに関しては「アスランの乗った機体の後継機」という事で内心複雑の様子で、デスティニーに乗った時には『ジャスティスだから負けたんだ!』と発言していた。
そのアスランに対しても相変わらずつっけんどんで、下記の通りキラの肩を持って仲裁に入ろうとするなど、DESTENYブルーレイ付属のドラマCDのような関係からあまり変わっていない様子。
一応アスランのことは信頼してるし力量も認めてはいるのだが…
【原作名台詞】
- シン「アグネス!援護しろ!」
アグネス「何言ってるの?私の機体は近接専用!援護はアンタよ!」- オルドリン自治区での戦闘にて、シールドを地面に突き刺し避難中の市民を守りつつ、ダガー部隊をライフルやビームブーメランで無力化した。手に入れた力で民衆を守るというシンが本来やりたかったことを成し遂げたなかなかに感慨深いシーン。
- 手一杯なのでアグネスにフォローを頼んだものの、戦績目当てで撃墜スコア最優先の彼女には拒否されてしまった。
彼女の言う事も筋が通っているように見えるが、避難民が近くにいるにも関わらず、ガトリングで建造物を木っ端微塵に打ち砕いて瓦礫をバラ撒いている。
シンやルナマリアが守備に入っていなかったら冗談抜きに国際問題である。偉いぞシン&ルナ。
- シン「何なんスかね、あいつら(ムシャムシャ)」
ルナマリア「コーディネイターじゃないんですか?」
ムウ「だろうな…ただ、どうもマトモな軍隊には見えん、ってことだ」- ファウンデーションでのパーティーにて。自分と同世代と思えないほどのブラックナイツの傍若無人ぶりに加え、シュラとの試合で違和感でもあったのか、ムウと同様に彼らが只者でないことに勘づいていた様子。
- なお、一応上官に値するムウの前で料理を貪りながら話している。お行儀が悪いからやめなさい。
- シン「アークエンジェルが…!?」
グリフィン「よそ見してんじゃねぇよ!」- シンがアークエンジェルの轟沈に意識を持って行かれた隙にブラックナイトスコードルドラ(グリフィン機)にイモータルジャスティスを一刀両断されてしまうが、脱出直後に中破状態のギャンシュトローム(ヒルダ機)に回収される。
- 「やめろアスラン!隊長は…!」
- キラとアスランの殴り合い
というかアスランによる一方的な修正を止めようとするが、流れ弾を食らうような形で両者から一発ずつ殴られる。
さすがに激昂して再度止めようとするも、ヒルダに抑えられながら「ヘタレた野郎は修正してやるのが友達ってもんさ」と諭された。……納得していなかったようでその後も止めようとして抑えられていたが。
- 監督曰く最初はキラとアスランの2人を止めようとする台詞だったのだが、書いているうちに『シンはキラが間違っているとは思わない』ということで現在の台詞になった。
一応止めようとする際には2人の腕を掴もうとしたあたりシンの考えが見えてくるかも。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.2 OB
ライジングフリーダムガンダムの特殊格闘で呼び出される。
ビームライフル3連射、射撃バリア付のビームブーメラン、突撃し格闘で援護してくれる。
変形時はMA形態でライフルとビーム砲を3連射してくれる。
回転率もよくメアメキャン可能なのもあり頼れるアシスト。
ちなみにこの手の突撃アシストにしては珍しいレバー横。
また、覚醒技の〆にも登場し映画でデストロイに止めを刺した同時刺しを行う。
【その他活躍】
アーセナルベース
劇場版1週目の特典で初登場。
後に本格参戦した時にはライジングフリーダムとの合体攻撃も実装(覚醒技の最後のやつ)。
DESTENYのシンとは別キャラなのでインパルスやデスティニー(spec2はまだ未参戦)に乗せても専用機補正は入らない。
カードイラストはDESTENYのシンより表情が穏やか気味。
後期主役フリーダムが登場した弾ではデスティニーspec2はまだ未参戦なので本機が再登場した。
バトルスピリッツ
SEEDFREEDOMコラボ弾で登場。
搭乗を再現する『合体』がアスランと本機ではできないためシンが乗るのが発表される前に『アスランは乗らないな』と勘付いたプレイヤーがそこそこいたらしい。
【余談】
当時、予告PVでは誰が乗っているのかが描かれておらず、プラモデルの説明書でもパイロットの詳細が記されていないため、長らく搭乗者が不明となっていた。
結果としてはシンの搭乗機となり、アスランが正式パイロットではない唯一のジャスティスとなった。
なお、小説版の記述によると、こちらの方が劇場版後半に出てきた
あの機体より火力や性能面は上との事。
最終更新:2025年02月26日 00:29