ジンクスIII(アロウズ型) GN-X III A-LAWS TYPE |
登場作品 |
機動戦士ガンダム00 |
型式番号 |
GNX-609T |
全高 |
19.0m |
重量 |
69.8t |
所属 |
アロウズ |
武装 |
GNバルカン GNクロー GNビームライフル GNビームサーベル GNランス NGNバズーカ GNシールド |
搭乗者 |
パトリック・コーラサワー ルイス・ハレヴィ アンドレイ・スミルノフ |
ジンクスIII(地球連邦型) GN-X III ESF TYPE |
登場作品 |
機動戦士ガンダム00 |
型式番号 |
GNX-609T |
全高 |
19.0m |
重量 |
69.8t |
所属 |
地球連邦軍 |
武装 |
GNバルカン GNクロー GNビームライフル GNビームサーベル GNランス NGNバズーカ GNシールド |
搭乗者 |
パトリック・コーラサワー セルゲイ・スミルノフ パング・ハーキュリー |
【設定】
地球連邦軍の量産型擬似太陽炉搭載モビルスーツ。
ジンクスとジンクスIIを基に地球連邦軍の主力機として採用された後継機。
ジンクスと比べるとX字状のスラスターが小型化しているのが外見の大きな差異となっており、生産性を重視した結果ジンクスよりも若干性能が落ちているが、遠近両方で使えるGNランスのおかげか戦場を選ばない対応力を誇る。
しかし
アヘッドの開発後、パイロットのステップアップ的な扱いを受けることも多いが、機体配備はアロウズが優先となっているため連邦軍全体には行き渡っておらず、旧三大国家のMSで補填しているという現状。
アロウズ仕様と連邦軍仕様の違いはアロウズ仕様がパイロットの癖に合わせた個別調整を施されている事で、この辺りにもアロウズと正規軍の格差がうかがえる。
カラーリングは地球連邦軍仕様がブルー、アロウズ仕様がレッド、コロニー公社に払い下げられた機体がイエローとなっている。
【武装】
GNバルカン
頭部に内蔵された小型ビーム連射砲。
主に牽制やミサイルの迎撃に用いられる。
GNクロー
両腕部のマニピュレータ―は鋭利なクローになっている。
GN-Xと同じく、補助的な武装として装備されている。
GNビームライフル
連射速度に優れた小型のビームライフル。
GNビームサーベル
脚部に2基装備。
擬似太陽炉の改良によりGN粒子の色が赤からオレンジに変更されている。
GNランス
本機を象徴する武装でランス(騎兵槍)に大型GNコンデンサーと4門の小型ビーム砲を内蔵している。
アロウズ兵がGNフィールド手榴弾で相手のビーム兵器を無力化させた上で「接近戦ではこっちが有利ィ!」とランスを手に突進する戦法をとっているが、その相手は
実体剣による接近戦を得意とする機体だったので分が悪すぎた。
NGNバズーカ
GN粒子が撹乱された状況を視野に入れた武器で、カートリッジの交換により実弾とビーム弾を使い分けることが可能。
なお、NGNとは「NON-GN」、即ちGN粒子を使用しないという意味。
どこかで鹵獲したのか、ガンダムアストレアtype-Fも装備している。
GNシールド
左腕に装着される実体盾。
GN-X同様、元ユニオンや元AEUのパイロットに考慮してディフェンスロッドが取り付けられている。
【原作の活躍】
バラック・ジニンの乗るアヘッドと共に出撃し、
刹那・F・セイエイの乗るガンダムエクシアリペアを容易く圧倒して視聴者にインパクトを残した。
その後も数多くのパイロットが搭乗、量産機としてほぼ毎回戦場に姿を見せている。
戦後は次世代機として期待されたアヘッドがアロウズの所業により開発中止に追い込まれたため、本機の改良型であるジンクスIVが主力機として配備されることとなる。
その性能は量産機でジンクスIIIから改修可能という生産性の高さを持ちつつもアヘッドとイノベイドの技術を導入した結果、ソレスタルビーイングの第4世代
ガンダムと同等とも言われる高性能機となっている。
また、次世代機としては
スサノオをベースとしてかつてのフラッグとイナクト開発陣が共同で
ブレイヴを開発して実地試験を行なっていた。
西暦2314年にコロニー公社の過激派が使用する機体がマリナ・イスマイールが乗るシャトルを襲撃するが、ソレスタルビーイングの
ユニオンフラッグに全滅させられた。
地球連邦軍の有する機体はジンクスIVと共にELS防衛戦に導入される。
【搭乗者】
パトリック・コーラサワー
CV:浜田賢二
地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズに所属するモビルスーツパイロット。
ガンダムと幾度となく交戦して撃墜されながらも無傷で生還した事から「不死身のコーラサワー」と呼ばれている。
当初は連邦正規軍の所属であったが、カティ・マネキンを守るためだけに彼女に止められていたにもかかわらずアロウズに志願した。
着艦の際にはリヴァイヴの
ガデッサが音を立てて着地しているのに対し、コーラサワーは静かに着地しているなどその高い技量は健在であり、対ガンダム戦では墜落したものの相変わらず傷ひとつ負わずに戦っていた。
ブレイク・ピラー事件後はカティと共にアロウズから離反し、クーデター派の一員として連邦軍仕様のジンクスIIIに搭乗。
ガガ3機の特攻からマネキン座乗艦を守りきるも、ガガの爆発に巻き込まれ機体は爆散したが、やはり無傷で生還した。
戦後はカティにプロポーズをし無事承諾され結婚、皆に祝福されながら「幸せのコーラサワー」となった。
婿入りのため、公的には「パトリック・マネキン」となる。
カティ曰く「コーラサワーという姓になるのはごめんだ」とのこと。
【原作名台詞】
- カティ「貴官はどこまでバカなのだ! アロウズに関わるなとあれほど…」
コーラサワー「アロウズには自分から志願しました。大佐を守りたいからであります。」- アロウズに関わるなと言われながらも入隊した理由。
何気に精鋭部隊へ志願し、入隊を認められるというコーラサワーの実力が評価されていることがうかがえる。
- カティ「ここにいればガンダムと戦う事になる、死ぬ事になるぞ。」
コーラサワー「お言葉ですが、自分は七度のガンダム戦を行い生き抜いてきました。仲間から付いたあだ名は『不死身のコーラサワー』です。」
カティ「それは当てこすりだ…!」
コーラサワー「いや~、そうですか~? 参ったなもう~、ほんと人気者って辛いですよね~」- カティの言うように『不死身』の名は当てこすりなのだが、本人は気付いておらず名誉ある二つ名だと思っている。
カティも「まったく…」と呆れる他なかった。
- 「またかよぉ!」
- 2nd初戦での記念すべき?初撃墜セリフ。「また」というのがなんとも彼らしいというか…。
- コーラサワー「大佐ぁ、何で自分はモビルスーツじゃないんですか?」
カティ「貴官は不死身だと言われているそうじゃないか? そのツキ、当てにしているぞ」
コーラサワー「そういう事なら!」- モビルスーツではなく輸送機の操縦を任された事に不満に感じるも、カティに煽てられてやる気を見せる。
- 『GジェネWORLD』ではこの時のカティを撃墜する事ができ、撃墜時にカティが「少尉のツキも当てにならんな」とか言ったりする事も。
- 「不死身のコーラサワー、只今参上ッ!!」
- クーデター派に鞍替えして再登場。
性能で劣るはずの正規軍仕様のジンクスIIIで瞬く間にアヘッドを撃墜しカッコよくキメる。
- こんなテンションに反して、接近しつつ相手の射撃を引き付けて回避しつつNGNバズーカの死角に回り込み、2射目を撃たれる前に体勢を崩し、的確な射撃で撃破という丁寧かつ理にかなった戦い方をしている。
- 「俺の大佐に…手を出すなぁ!」
- ガガの特攻を阻止する際のセリフ、漢らしく非常にカッコいい。
- 「大好きです…カティ!」
- マネキンを守って告白するも機体は爆散してしまう。流石にこの時はコーラサワーも死を覚悟したのだろうが…
- 「……そうさ、惚れた女を守れるんだ。最高じゃねえか!だからさ…惚れてる女を守るために!、一緒に逝こうぜ、コンチクショウ!」
- 小説版で追加されたセリフと独白。
普通ならこのままカッコ良く散っていくのだが…
- 「いや~、『不死身のコーラサワー』改め『幸せのコーラサワー』になりました~!」
- 最終決戦後、案の定無傷で生還した不死身の男は惚れた女とゴールインした。
【その他名台詞】
- 「すまない!」
- 『ガンダムビルドダイバーズ』第11話より。マスダイバーとの戦闘でジンクスが損傷し、コーイチに撤退を促された際の台詞。
- この回のコーラサワーは顔こそは見せなかったが、この一言だけだが台詞があり、EDのクレジットにも【パトリック・コーラサワー 浜田賢二】と名前がそのまま表記されている上に声優もご本人が担当しているという破格の扱いであった。
- 「俺にも世界を守らせろ!」
- 『ガンダムビルドダイバーズ』第25話より。GBNを守る為にGNドライヴを搭載したイナクトを駆り、立ち上がった。準レギュラーとはいえモブとしては破格を越えた扱いに視聴者のテンションも上がった。
- 「そうさぁ! 俺の愛はスペシャルで! ナンバーワンで! 宇宙一なんだよぉぉぉ!」
- ゲーム『スーパーロボット大戦CC』のイベントより。
戦乱が長く続いたため地球を守ってきた色々な組織の集合体「カイルス」の面々による模擬戦が繰り広げられるイベントで、ドモンやシローなど愛のために戦う面々が激戦を繰り広げる中、おそらく連邦兵として警備をしていたのだろうが、愛のための戦いと聞いて突如乱入した際の発言。他の面々の台詞から察すると無茶苦茶活躍していたようだが、この台詞の後カティ准将によるお叱りを受けて退場となった。
アンドレイ・スミルノフ
CV:白鳥哲
地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズに所属する軍人。24歳の少尉。
人類革新連盟の「ロシアの荒熊」こと
セルゲイ・スミルノフとその妻ホリー・スミルノフの実子。
性格は真面目で実直だが融通が利かず頑固、そして女性の好みは乙女のような女性、このあたりは父親譲りだが本人は全く気付いていない。
「乙女」こと
ルイス・ハレヴィに一目惚れして、終盤は告白同然の台詞付きのハグまでしたが最後の最後まで答えてもらえなかった…というよりルイスはソレスタルビーイングメンバーと勘違いしていた間も心のどこかで沙慈・クロスロードのことを想っていた。
ジンクスIIIに搭乗し、ソレスタルビーイングと戦ったが被弾もせず、機体性能差があるとはいえカタロンのMSを一蹴するなど実力は確か。
また、アロウズに属してはいるものの、アーサー・グッドマンやアーバ・リントのように残忍な所業を好む人間ではなく、むしろ市民を守らんと尽力する良識的な人物でもある。
軍に入った理由は父セルゲイへのあてつけであり、父と疎遠になったのは彼が10歳の時、人革連がまだ軌道エレベーターを建設途中に起こった戦闘で指揮官だったセルゲイが技術者達の避難を優先、最前線にいるホリーを含む部隊を実質見殺しにした事にあった。
この時セルゲイが不器用だったこともあいまってアンドレイと向き合うことをせずそれ以降まともな会話をしなかったため家族関係は崩壊。
後にその父が自分と年の近い女性と親子みたいな事をやっていた事もあってか親子の溝は更に深まり、それが後の悲劇に繋がることになった。
セルゲイの友人でアンドレイにとっても恩師であったパング・ハーキュリーがアフリカタワーを占拠する事件が発生し、それにより引き起こされたブレイク・ピラーが収束した後に首謀者だったハーキュリーを撃墜、さらにセルゲイが上からの指示でティエレンに乗っていたとはいえクーデターを起こした一味と勘違いして殺害してしまう。
クーデター派を討った功績を認められ、
アヘッドを受領する。
【原作名台詞】
- 「乙女だ…」
- ルイスを見てつぶやく。ちなみに父もソーマ・ピーリスを乙女と評したことがある。親子である。
- 「華奢な腕だ。パイロットのものとは思えん。君はアロウズにいるべきではない…!」
- ルイスに対し思うところがあり親切心から退役を勧めるが、ガンダムへの復讐に燃える彼女は聞き入れなかった。
- この時腕を逆に捻じ上げられるが、中の人的な意味で「やめてよね」の場面を思い出した視聴者も多かった模様。
- 「何を…何をしてるんですかアンタは! 軍規を守って母さんを殺したくせに、クーデターに加担するなんて! 軍人の風上にも!」
「母さんの…仇ィィィッ!!」- アフリカタワーでのブレイクピラー事件後。父がクーデターに加担していたと勘違いし、怒りを抑えられなくなった彼は真意を知らないまま、とうとう父を手にかけてしまう…。
- 「仇」という言い方は不適切だが、任務とはいえ母を見殺しにした怨恨からそう思わざるを得なかった様子。
ルイス・ハレヴィ
CV:斎藤千和
地球連邦軍独立治安維持部隊アロウズに所属するモビルスーツパイロット。
元は世界的富豪であるハレヴィ家の令嬢であったが、西暦2307年に
ソレスタルビーイングのガンダムの襲撃を受け、家族や親族を全て失う。
ルイス自身も生存こそしたものの左腕を失い、毒性のある疑似GN粒子を浴びたことで細胞障害となり、再生治療を受ける事が出来ない体となってしまった。
その後はソレスタルビーイングやガンダムへの復讐心が芽生え、一族の財産をアロウズに投じることとなった。
5年前は長かった髪をショートカットにし失った左腕に義手を装着、明るく素直な性格はなりを潜めている。
疑似GN粒子の後遺症により細胞分裂が止まったため、
リボンズ・アルマークから与えられたナノマシン入りの薬を服用しなければならなくなっており、薬の副作用で精神的にも情緒不安定になっていた。
また、薬の副次効果で微量だが脳量子波が使用でき、イノベイターに近い状態となっている。
アロウズのスポンサーとして多くの資金を援助しつつ、ルイス自身もジンクスIIIのパイロットとしてコロニープラウドのオートマトン投下作戦に参加した。
しかし、ガンダムへの憎悪から突出してしまい、度々アンドレイ・スミルノフに諌められていた。
ソーマ・ピーリスの戦死報告を受けてからは彼女が使用していた
アヘッド・スマルトロンを受け継いだ。
セルゲイ・スミルノフ
CV:石塚運昇
地球連邦平和維持軍の軍人。
西暦2307年のフォーリンエンジェルス作戦において、ガンダムを討伐した功績から大佐に昇進している。
息子のアンドレイがいるが、彼が10歳の時に太陽光発電紛争において妻のホリーを見殺しにしてしまった事がきっかけで深い確執が生まれてしまっている。
一方でソーマ・ピーリスとは親子のような絆で結ばれており、彼女を養子に迎えようと考えていたが、ピーリスが本来の人格と記憶を取り戻した事により
アレルヤ・ハプティズムに託す事を決める。
軌道エレベーターが占拠されるというクーデターが発生した際には、首謀者が親友のパング・ハーキュリーであった事から連邦軍の特使として彼の説得にあたった。
しかし、これはセルゲイの存在を疎ましく思ったアロウズが仕組んだ罠だった。
【原作名台詞】
- 「たった今、ソーマ・ピーリス中尉は名誉の戦死を遂げた。上層部に報告すべく、帰投する。」
- マリー・パーファシーに戻ったピーリスの幸せを願いながら、彼女をアレルヤに託す。
- 「そういえば礼を言っていなかったな。5年前、軌道エレベーターの一件、感謝する。」
- 軌道エレベーター「天柱」での事故で救援してくれたアレルヤに対して。敵同士という立場でも恩は忘れていなかった。
- 「あれも軍人だ。覚悟は出来ている…!」
- 過去の戦闘で、民間人の救助を優先したためにホリーのいる小隊が損害を受け、彼女も死亡してしまう。セルゲイにとっても苦渋の決断だったのだが、これが親子の確執の始まりとなった。
- ハーキュリー「私は本作戦の指揮官だ。最後まで見届けさせて貰う。これから起こる事、その事実を後の世に伝えてくれ。」
セルゲイ「そんな事で罪を償う事は出来ん! 貴様は軍人だ! 軍人なら市民を守れ! 一人でも多くの市民を救い、その上で死ね!」- 自決しようとするハーキュリーを一喝。セルゲイの軍人としての矜持や誠実さが垣間見える。
- 「アンドレイ、すまなかった…。心を閉ざしたお前に…どう接すればいいか、努力を怠っていた…。
は、離れるんだ…。ホリー…すまない…。」- 機体を刺し貫かれた後、不器用ながら父としてアンドレイに対して謝罪する。最後は突き放すが、爆発に巻き込まれないようにと彼としても精一杯の気遣いだった。アンドレイが彼の真意を知るのはもう少し先の話だが…
パング・ハーキュリー
CV:屋良有作
地球連邦軍の大佐。
旧人類革新連合出身であり、セルゲイ・スミルノフとは士官学校からの友人同士。
セルゲイとその息子アンドレイの確執も知っていた模様。
アロウズによる弾圧および虐殺行為を憂い、アロウズの所業を知らしめようとアフリカタワーを占拠し、市民を人質にするというクーデターを起こす。
しかし、アロウズは衛星兵器メメントモリでアフリカタワーを狙撃し、人質まで反連邦勢力扱いした上でクーデター派諸共始末するという暴挙に出た挙句、世間に公表したはずのオートマトンによる虐殺も情報統制により封殺されてしまうなど彼の思惑は大きく外れてしまう。
責任を痛感した彼は司令室に留まり事実上自決しようとするが、説得に赴いていたセルゲイ・スミルノフから「軍人なら市民を守れ」と叱責を受けて共に脱出、ピラーの破壊活動に参加した。
事態収束後、人質6万人が犠牲になる結果となった自らの行いと、アロウズが衛星兵器を使用する事を想定していなかった見通しの甘さを後悔していたところを奇しくもアンドレイ・スミルノフに撃たれて戦死、セルゲイも「父がクーデターに加担していた」と思い込んだ彼に撃墜されてしまうという最悪の結末となってしまった。
なお、その後のクーデター派はアロウズを離反したカティ・マネキンが率いることになる。
【原作名台詞】
- 「軍に入ったのは親父への当てつけか? あまり親父を恨むな。あれは不幸な出来事だった…」
- 太陽光発電紛争の際にアンドレイの母が犠牲になった件を「不幸な出来事」と言って親子仲を取り持とうとする。確かにハーキュリーの言う通りではあったのだが、それでアンドレイが納得するはずもなかった。
- 「言った筈だ。アロウズの悪業を目の当たりにさせ市民たちを目覚めさせると…
例え痛みを伴おうと、その痛みは連邦政府への疑念に繋がり大きなうねりとなる。
政治も軍隊も、良識ある市民が存在してこそ機能するのだ。彼等を目覚めさせる為なら、私は喜んで捨石になろう。」- 確固たる意志と覚悟を以てクーデターを敢行するハーキュリー。この際に人質も解放している。だが、彼の意志はこの後アロウズによって悉く踏みにじられてしまう。
- 「あり得ん…。こんなことが…こんな取り返しのつかないことが…。」
- 自らの行いを後悔するが、直後にツケを払わされるかのように撃墜される。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.
PS3版でアロウズ仕様が敵専用機として登場。
トライアルミッションで出現し、コーラサワーの他にルイスやアンドレイも乗っている。
低耐久のザコ敵なのだが、スタン属性のグレネードや、バレルロールをする独特な挙動の移動技を持つ。
EXVS.FB
アーケード版ではCPU専用だったが、 PS3版のDLCでプレイアブル化。こちらもアロウズ仕様でパイロットはコーラサワー。
1000コストでは唯一と言えるビームマシンガン持ちの時限強化機体として登場、ライデン専用ザクの格闘派生無しver.に近い特殊移動と相まって強化中は凄まじい機動性をもち、後特格からのキャンセルサブを利用したグリホ撃ちを利用すると実質のロック距離はかなり長い範囲になる。
格闘も悪い方ではないが、突進速度が遅く自分から振っていくには少々辛い。
覚醒技はイージス、ヅダに続く自爆。凄まじい伸びと突進速度、更にSAと相まって非常に強力。
しかも彼らしくHPが1だけ残る特殊仕様…なのだが、自爆後のダウンが特殊ダウンであり黄色ロックにならないという特徴を持つ。つまり、黄色ダウンになる前に攻撃を受けると撃墜される危険性を持ち、A覚醒だと覚醒落ちになる可能性もありうる。注意を。
コーラサワー本人はと言うと、相変わらず恋の手ほどきをしようとして無視される。ちなみに自分にも無視される…。
なお本人は本編(マネキンに惚れて以降)通り大佐一筋。ただし女性キャラへのセリフから、強気な女性はわりと好きな部類であるという解釈がされている。
EXVS.MB~MBON
プレイ日数キャンペーン第4弾のエクストラ機体として登場。
MBON家庭版では最初から全プレイヤーが使用できるようになっている。
EXVS.2 OB
基盤変更に伴うモデリング一新・削減の煽りを受けてアヘッド共々プレイアブル・CPU機からリストラされたが、
アヘッド・スマルトロンのアシストとして復活。
また、連邦仕様がスマルトロンの覚醒技で登場。落下するピラーに向けてGNランスのビーム砲を発射している。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
GNランスを掲げてガッツポーズ。
ポーズはおそらくウッソのガッツポーズのパロディ。
敗北ポーズ
立ち状態から仰向けになるように倒れる。
おそらく、00第1話で「模擬戦なんだよぉ!」と言いながら倒れたあのシーンのオマージュ。
【その他の活躍】
ガンダムブレイカー2
アロウズ仕様が参戦している他、ゲーム内イベントのみだがアロウズ仕様とは別にカラーパターンが
トールギス(EW版)と同一の本機も存在。一応塗装すれば再現可能。
シナリオ上ではとあるメインキャラの部下の機体としてトールギスカラー版が登場。部下はそのキャラをバグから庇い撃墜されるが、残されたGNランスは彼の乗機である
ガンダムエピオン(EW版)が装備、最終的にはそのGNランスで首謀者の乗る
ラフレシアにトドメを刺し部下の仇を討つという見せ場がある。
スーパーロボット大戦
『第2次Z再世篇』で初登場。
時系列の都合上、原型機登場から僅か1年で完成・配備された事になるが、IIはどうしたのだろうか。
正規軍仕様とアロウズ仕様の両方が登場し、やはりアロウズ仕様の方が若干高性能。
しかし、ロングバレルビームライフルがないので最大射程が短縮、序盤から登場するのでHPは標準的になるなど、前作で猛威を奮ったジンクスと比べて弱体化は否めない。
『第2次Z』の世界では、あらゆる物質と融合する「インベーダー」も跋扈しているため、ルート次第ではそいつらに取り込まれてモンスター同然の存在に変貌するというELS以上にショッキングな場面も。
『第3次Z』と『V』では劇場版のコロニー公社仕様が登場。
ビームライフルしか使わないため敵機体としても最弱クラスになってしまっている。
【余談】
+
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コーラサワー関係 |
ガンダムとの戦闘でよく撃墜されているため、実力が低いと思われがちだが、上記のようにMSパイロットとしての実力は他陣営のエースに引けを取らない。しかし本人の性格の問題や運も絡み、被撃墜数が結構な数に上っている上、一部損傷等ならまだかわいい方で大半は機体が修理不可能なレベルで大破してしまっている。
2期初登場時でイノベイターの機体が着艦する際に音を立てているのに対し、コーラサワーの機体は静かに着地する・輸送機のパイロットに対して狙撃から身を守るために高度を下げるよう指示するなど、経験や腕前がうかがえるシーンが数多く存在する。
彼の高過ぎる生存能力に関して、現実にも戦車殺しとして名高い某魔王エースパイロット等、被撃墜数が多いながらそのたびに生還して終戦を迎えた例は存在する。
宇宙正規のコアファイターしかり、生き残ってデータや戦況情報を持ち帰るというのは、その後の戦術方針や機体へのフィードバックといった面で極めて重要である。日本人の価値観としては、地味というか「負けたんだから死んでこい」と思われがちだが、こうした貴重な「生きた」情報こそが未来を大きく変えるのである。
不思議な点としては、間違いなくエースである彼もOP・EDには何故か縁がない。
確かに主人公勢と特別深い因縁がある相手ではないので出しづらいかもしれないが……と思いきや2nd前期OPにはほんの少しだけ登場している。
一瞬とはいえ画面を覆う彼の顔はインパクト大。
また1st後期OPには ガンダムヴァーチェの砲撃で消し炭になるイナクトに混じって一機だけ、脚をもがれ(るだけで済んで)墜落していく機体が……一体誰が乗っているのだろう……
ちなみにELSとの戦争が終了した時点で地球圏最強のパイロットである可能性がある。
ELS戦でグラハム・エーカー、アンドレイ・スミルノフ、デカルト・シャーマンといった連邦側の名有りパイロットがことごとく戦死した事、ソレスタルビーイングのパイロットは公式には存在しない扱いなため、公式に存在する人間と言うくくりでは名有りパイロットが彼しか存在しないため。
元々1話で刹那にやられるためだけの存在で、あとはモラリア演習戦くらいで話から退場するはずだったのだが、視聴者とスタッフに人気が出てしまい退場させられなくなり、その後も出演が決定した。この辺りは初代ガンダムのシャアに通ずる物がある。
そして2期を終えてもなお退場するタイミングが掴めず、劇場版においては軍全体が壊滅判定を受ける基準である5割以上(最終的な損害は全軍の7割超)の損害を被り、グラハムやアンドレイら各国のエースパイロット達も散っていった中で(死にかけながらも)無傷で生き延び、本当に「不死身のコーラサワー」となっていった。
その不死身っぷりから「装甲騎兵ボトムズ」の用語「異能生存体(何があっても絶対に死なない超々低確率で発生するの人のこと)」と呼ばれることも。コーラサワーの場合は大怪我すら追わない(一度入院していたが)ため、本家異能生存体よりもすごいとも言える。
また、コーラサワーという独特の名字から愛称はファンからもスタッフからも「炭酸」。
彼を演じた浜田氏もそのあんまりといえばあんまりな名字には「コーラサワー、って………」と思ったらしい。
一方で名前の由来は忘れられてしまったらしい。脚本の黒田氏曰く、「気が付いたらノートに書いてあった」とのこと。
また、「ガンダムビルドファイターズ」の世界大会決勝トーナメントにて、「パトリック・マネキン」という人物がいた。
間違いなくスタッフのお遊びだったのだろうが、外伝作品にて本当に登場、見た目はおろか、奥さんもカティそっくり、愛機もジンクスタイプと完全に別作品にも登場を果たしたことになる。
さらに、「ガンダムビルドダイバーズ」では毎話、彼の姿をしたアバターがどこかに紛れ込んでおり、彼を探すのも同作の楽しみの一つとなっている。
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最終更新:2024年06月09日 11:05