ヘビーガン HEAVY-GUN |
登場作品 |
機動戦士ガンダムF91 |
型式番号 |
RGM-109 |
全高 |
15.8t |
重量 |
23.5t |
武装 |
バルカン砲 ハンド・グレネード ビーム・ライフル ビーム・サーベル シールド |
搭乗者 |
ビルギット・ピリヨ |
【設定】
地球連邦軍の量産型モビルスーツ。
サナリィが地球連邦軍に提案したMSの小型化計画を受けてアナハイム・エレクトロニクス社が開発した。
基本設計としては
ジェガンを小型軽量化しただけだが、その分出力に余裕が出て機動力が向上しており、継戦能力など当初の想定よりも高い性能を示している。
生産・運用コストは低く整備性も良いとされ、これらの利点が開発・ロールアウト当時の世相を反映している。
しかし開発に5年もかけた割には旧式機を小型化しただけでしかなく、ジェネレーター出力も
ジェガンとほとんど変わっていない。
開発当時は存在していなかったビーム・シールドなどの最新技術には対応できず、性能面では最新鋭の装備を持つ
デナン・ゾンなどのクロスボーン・バンガードの機体には劣っていた。
加えて
第二次ネオ・ジオン抗争以降大きな戦争が起こっていなかった事による連邦軍パイロットの錬度不足により、実戦では機体の性能差だけでは片付かないほどの劣勢に立たされていた。
更にU.C.0123年時点では次世代機である「RGM-119 ジェムズガン」もロールアウトされており、生産が遅れて実際はかなり後になったがそれらの生産配備待ちだったとされる。
上述の通りMS小型化計画に消極的なアナハイムに見切りをつけたサナリィは、独自のMS小型化計画「フォーミュラー計画」を発動して
ガンダムF91を開発した。
U.C.0123年の時点で時代遅れという機体ではあるものの、ジムの系譜を受け継ぐMSの特徴ともいえる生産性の高さによりクロスボーン・バンガード建国戦争以降も使用され続け、
ザンスカール帝国侵略戦争でも改修型の姿が確認されている。
また、後発機の「F71 Gキャノン」は本機に似ているが、これはGキャノンの量産のためにコクピットを始め各所に本機の構造を流用したためとされる。
この機体の開発に関してサナリィとアナハイムの間に諍いが生まれ、両者の対立を決定付けたらしい。
【武装】
バルカン砲
頭部に2門が内蔵された小型機関砲。
ハンド・グレネード
腰の左右に4基ずつ、計8基装備。
コロニー内戦闘を考慮して威力を抑えている為、対MS戦には不向き。
ビーム・ライフル
銃身保護と射撃精度向上のため、フルバレル構造を採用している。
コロニー内ではコロニー構造物を傷付け穴を開けたり等しないようにサブセンサーがコロニーの構造物を射線に捉えた場合にコロニーを傷付けない出力に抑えるリミッター機能が搭載されている。
ビーム・サーベル
標準的な近接戦闘用ビーム兵器。
1基のみ装備されている。
シールド
一般的な腕部マウントのみの実体盾。
Eパック搭載や武装搭載機能などは無いシンプルな物。
【原作の活躍】
ビルギット・ピリヨの他に地球連邦軍の一般兵が搭乗。
大半は連邦軍のやられ役だったがビルギット機は撃墜数自体は1機と少ないものの
シーブック・アノーの
ガンダムF91と連携して性能差をものともせずかなりの戦果を挙げた。
しかしビルギット機も
バグに集中攻撃を受けて撃破された。
U.C.0122年の第二次オールズモビル戦役およびU.C.0133年の
木星戦役においても、連邦軍の主力機として配備されている。
U.C.0153年のザンスカール戦争時にもマケドニアコロニーの防衛用として運用されているが、改修はされているものの、この頃には時代遅れもいい所であり、ザンスカール帝国軍の
ゲドラフには一方的に撃破された。
【搭乗者】
ビルギット・ピリヨ
CV:塩屋 翼
地球連邦軍のモビルスーツパイロット候補生。
若干皮肉屋であるが、F91に乗せられる羽目になったシーブックのフォローをしたり、難民船と化していながらも戦場に出されそうになったスペースアークの脱出経路を探すなど、性根は優しい人物。
数少ない軍人としてクロスボーン・バンガードと戦うがコロニー内に入ったバグとの戦闘で突出した為、囲まれて撃破され死亡した。
【原作名台詞】
- 「昔さ、ニュータイプってモビルスーツに関してはスペシャリストがいたよな。そういうのって大概、個人的には不幸だったんだよな?」
- 父のレズリーを失ったシーブックに言った言葉。
確かにニュータイプに覚醒した人のほとんどは不幸な結末を迎えているが、シーブックは紆余曲折あったもののセシリーと結婚し、子供を授かる事ができた。
- 「俺が牽制するから貴様が落とせ。」
- シーブックとF91の実力を認めて自ら囮役を買って出る。
- 「人間だけを殺す機械かよ!」
- バグに対して。ビルギットはバグの攻撃で戦死するためか、「ビルギットだけを殺す機械かよ!」とネタにされることも。
【VS.シリーズの活躍】
ガンダムVS.ガンダム
ガンダムF91のアシストとして登場。
移動→発射のサイクルで敵機に3回ビーム・ライフルを発射するが、発生の遅さの割に銃口補正も誘導も著しく悪い為、ダメアシストの烙印を押された。
ガンダムVS.ガンダム NEXT
引き続きF91のアシストとして登場。
最初の移動が無くなって出現直後に1発発射する様になったので、ズンダに挟むなどある程度コンボに組み込めるので無印よりは使い勝手が良くなった。
ビルギットの言葉通り「俺が牽制するから貴様が落とせ」ということか。
また、バグか仕様かは不明だがシールドの硬直をアシストでキャンセルできる。NEXT-PLUSでもできるからおそらく仕様。
これによって相手の格闘をシールドガードした瞬間、相手のよろけ中にアシストの攻撃>本体の攻撃が確定する。
ゲームの仕様上格闘をシールドガードするのが難しいが、一度当てれば(特に格闘機に対して)いいプレッシャーになるので狙ってみる価値はある。過度に狙いすぎて立ち回りが崩れるのもあれだが。
どうでもいいがアシスト召喚→敵の弾でアシスト破壊と味方機撃破が連続して起こると「ビルギット!」「迂闊だ、出すぎだ!」という原作の台詞再現が行える。誰が得するのかは不明。……多分、状況から考えると敵が得する。
EXVS.シリーズ
F91のアシストとしての役目は
ビギナ・ギナに譲ったが、CPU機として参戦。
単発ダウンのライフル、受身の取れないダウンになるタックル、と鬱陶しい武装が揃っている。
【その他の活躍】
ガンダムビルドファイターズ
第14話の第7回ガンプラバトル選手権世界大会予選第5ピリオドの玉入れで登場。
勝利した白組の一員として勝鬨を上げていた。
スーパーロボット大戦
『第2次α』でのみ参戦、ビルギットの他にカツやウモンが搭乗する。
前作の
ジェガンに代わる形で登場するが、次回作ではF91が参戦しなくなったので再び
ジェガンにとってかわられることに。
ビルギットはなんというか地味な能力だが、『第2次α』ではキンケドゥとなったシーブックと再会するシーンがある。
最終更新:2023年11月16日 18:51