デスティニーガンダムSpecII DESTINY GUNDAM Spec II |
登場作品 |
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM |
型式番号 |
ZGMF/A-42S |
全高 |
18.08m |
重量 |
79.44t |
所属 |
コンパス |
【設定】
【武装】
MMI-GAU26 17.5mmCIWS
両側頭部に内蔵された近接防御機関砲。
主に牽制や迎撃に用いられる。
RQM60F フラッシュエッジ2 ビームブーメラン
本機の両肩に装備されているビームブーメラン。
ドラグーン・システムを応用しており勝手に戻ってくる便利な武器で、肩に戻ってくるときはビームが切れる。
大ぶりなアロンダイトの代わりに、取り回しのよいビームサーベルとしても使用することができるが、投擲中に撃墜されると、以後は取り回しのよいビームサーベルが使えなくなるという欠点もある。
MMI-X340 パルマフィオキーナ掌部ビーム砲
イタリア語で「掌の槍」を意味するゼロ距離から接射で放つビーム砲。
相手の頭部や腕を掴んでビームを直接叩き込むための武装であり、本来は暗器の様に相手の意表を突く装備なので、シンのように真正面から掌を光らせながら堂々と掴みにかかるのはイレギュラー。
当機を象徴する武装の一つ。
試製35式改レールガン
ブラックナイトスコードのフェムテク装甲への対策として装備されたレールガン。
M2000GX 高エネルギー長射程ビーム砲
背部の左側にマウントされたビーム砲から極太ビームを放つデスティニー最大の射撃兵装。
この手の武装では珍しく、非常に短いサイクルでの連射が可能な他、数秒間の照射にも対応している。
同系の武装であるブラストインパルスの「ケルベロス」、
ガナーザクウォーリアの「オルトロス」といったようなペットネームを持たないのも特徴。
MMI-714 アロンダイト ビームソード
デスティニー専用の大型ビームソード。
ビーム刃と実体剣の複合武器となっており、シュゲルトゲベールやエクスカリバーの最終型とも言える。
通常時は折り畳まれて右背部に収納されている。
武装名の由来は、円卓の騎士の長で通称湖の騎士こと「サー・ランスロット」の愛剣「アロンダイト」から。
アンチ・ビームシールド
左腕に装着された対ビームコーティング防盾。
伸縮機構により、防御面積の拡大と取り回しの良さを両立している。
MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置
両手の甲に装備された光学式防御兵装。
ハイペリオンガンダムに装備されたモノフェーズ光波シールドの改良型。
【特殊機能】
ミラージュコロイド
自らの姿を不可視化する
ブリッツガンダムのそれとは用途が異なり、機体周囲にコロイド粒子を散布して自機の残像を発生させて幻惑させるためのシステムになっている。
ヴォワチュール・リュミエールによる高い機動性との相性は抜群であり、このシステムと併用することを前提に搭載されたと思われる。
ヴォワチュール・リュミエール発動時に光の翼を放出するが、これはストライクフリーダムと同様に自機のエネルギーを光圧に変換して推進力としたものである。
シンの得意な近接戦闘で効果を発揮することもあり、アロンダイトを使用中に起動する事が多かった。
残像どころか多数の分身を生み出し突撃したり、機体から離れる筈なのに本体+分身からフラッシュエッジ自体も分身したまま同時に投擲してどれが本物か分からなくさせると言った新技も披露された。
ゼウスシルエット
脚部をすっぽり覆うブースターと、MSの全長を優に超えるリニアキャノンが目を引く「デスティニー用
ミーティア」とも言うべき装備。
陽電子砲弾(バンカーバスター)を撃ち込む拠点破壊用装備だが、あまりに破壊力が大きすぎるために使用されないまま終戦を迎えたシロモノ。
リニアキャノンもそのデカさゆえにアロンダイトとビーム砲をパージしなければならず、リニアキャノンを両手で扱うためビームライフルも使用できなくなる。
製造元が異なる
アカツキも装備したことからある程度の拡張性はあるようだが、1射ごとに莫大な電力を使用することから実質核動力機での使用が前提となっている。
【原作の活躍】
エルドア地区におけるブラックナイツとの戦いで
イモータルジャスティスガンダムが撃破された後に、テストベットとして使われていた本機をエリカ・シモンズより提供された。
武装面ではイモータルジャスティスの方が上との事だが、元々シン専用機として開発されていただけあってブラックナイツとの再戦時は武装をフル稼働させ、終始4機まとめて相手取る。
アコードの『相手の考えが読める』『精神干渉を行い幻視などを見せ暴走させられる』という凶悪な特殊能力も、シン本人の『考えずに動く』『精神干渉は背後霊になったステラが迎撃する』特性で無効化。
大量の分身を発生させるという大技でアコード(と発声可能な応援上映に来た視聴者)に『知らないよ!こんな武器!』と言わしめ、背後に隠れていたヒルダのゲルググメナースの闇討ち奇襲と合わせて
無傷で全機撃破するという大金星を挙げた。
また、途中でルナマリアのインパルスにデュートリオンビームによる補給も行なっており、デュランダルの目の付け所がここにきて活かされることとなった。
ブラックナイツ撃破後はルナマリアと共にレクイエム破壊に急行。
ムウの
アカツキから本来デスティニー用の新装備『ゼウスシルエット』を受け取り、リフレクター発生装置に損傷を与えつつ一射でレクイエムの破壊に成功。
オーブを憎みつつも愛していた少年は、その祖国を討つはずだった力で、祖国のみならず世界を守ることに成功したのであった。
【搭乗者】
シン・アスカ
CV:鈴村 健一
コンパスのモビルスーツパイロット。
C.E.75年では本来の明るい性格に戻り、隊長となったキラに付き従っている。
ファウンデーションの策略に嵌められイモータルジャスティスを失うものの、オノゴロ島の地下ドッグにて生まれ変わった愛機と再会する。
出撃前にキラから『ミレニアムは頼んだよ』とようやく頼りにされたこともあり最高の精神状態で出撃したため大きな機体損傷もなく戦い抜いた。
【原作名台詞】
- 「デスティニー!」
「いや…これさえあればあんな奴らなんかに!」- オノゴロ島地下ドックでデスティニーと再会した際に。スペックではイモータルジャスティスに劣るものの、かつての愛機にシンのテンションは最高潮に達していた。横でアスランは頼もしそうに見ていた。口に出さないのがアスランらしい。
- この際
アスランもかなり悪そうな表情をしており公式からもネタにされたが、デュランダルの遺恨を感じさせず本機に強い愛着を持っていたことが明らかになった。シンにとってデュランダルは、思惑はどうあれ素質・才能を見出し、専用機であるデスティニーを与える形で自身を認めてくれた恩人である事に変わりないのだろう。
- 「動くな」
- その後、アークエンジェル部隊は海賊としてミレニアムを強奪に侵入した際にシンはルナマリアを見つけたのでジョークとして後ろから銃を突きつけた。悪い声をしていてノリノリである。が、特典小説曰くシンの体術の師匠でもあったルナにあっという間に制圧され、マスクをはがすのが遅れたら撃たれかねない事態になった。正体がバレた後は思いっきり(9回も)ビンタされた。(小説版ではボコボコにされ口内出血等もあったそうだ)
- 「こないだはジャスティスだったから負けたんだ! デスティニーなら、お前らなんかに!」
- ブラックナイツとの再戦時より。実のところ"あの"アスランの代名詞的機体だっただけに、シンのモチベーションが微妙に低かったりルドラ相手に武装の相性が悪かったり奇襲で条件が悪かったのも事実。
- 残像により赤外線センサーによる誘導を無効化するなど、セリフ通り本機ならではのスペックをフル活用してブラックナイツを翻弄していく。
- イモータルジャスティスがビームサーベル兼ブーメランくらいしか通用しそうな武器が無いという致命的に相性が悪いというのは間違いないのだが…
それにしたってまさかの負け惜しみである。機体のせいにするのはやめましょう
- ちなみに描き下ろしを加えて復刊した「SEED Club 4コマえーす」の新規漫画ではアスランに「ジャスティスで勝てないなんて使えないヤツだな!」と切り返された。
- 「そんな寝ぼけた分身が! 通用するかァァア!!」
「分身は! こうやるんだァァァァア!!」- ブラックナイツが逃げ腰で発生させた分身を見切りながら、ざっと見ても50体は越える分身を発生させつつ突撃し、ブラックナイツを混乱の渦に叩き込んだ。
過去の戦闘データでしかシンを把握していなかったブラックナイツの面々は、予測していなかった事態に対して完全にパニックになっており、ヒルダのゲルググの突撃に反応できずリデラード機が撃破。シンクロ状態にあったために残ったリュー、グリフィン、ダニエルにも死の恐怖が伝染したことで完全に機能停止し、そのまま各々アロンダイトやブーメランからの高エネルギービーム砲接射、パルマフィオキーナで撃破した。
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.2 IB
マイティストライクフリーダムのアシストとして登場。
通常時は名無し砲2連射とアロンダイト連撃の2種類。
連撃はブラックナイツを相手取った時の回転斬りを行う。
覚醒時1回目はゼウスシルエットによる超高弾速+おまけのミサイルとなっている。
通常時で呼び出し中に勝利した際には勝利ポーズにも登場。
ゼウスシルエットまでグラフィックが用意されているため参戦に期待が高まっている。
【勝利・敗北ポーズ】
【その他の活躍】
【余談】
DESTINY放送時は一部の視聴者から『両腕がなくなると何もできなくなる欠陥機体』と言われていた。
同期のレジェンド、フリーダム、ジャスティスがドラグーンやカリドゥス、ビームブレイドなど両腕がなくても使用できる武装が存在したため発生した意見だろうが、そもそもSEEDどころかガンダムシリーズ通しても両腕がなくなって戦える機体はそうないので半ば言いがかりに近い意見と言えよう。
というか両腕を損失した上で戦闘を続行する(必要がある)こと事態がナンセンスとも言える。
現にDESTINY以降でも
- 『00』では、不完成な状態である事を鑑みてもエクシアリペアがアヘッドに腕を斬られ無抵抗になる
- 『水星の魔女』でも、決闘のルールもあり両腕どころか武器や四肢を破壊されて戦闘不能になったが勝利した場面が描かれる
など、何もデスティニーに限った話ではない事が改めて証明され、
SpecIIに改修された劇場版では『万全の状態のシン&デスティニーの両腕を破壊できるというのならやってみろ』と言わんばかりの活躍を見せ、上記の発言は完全に過去のものなった。
あえて言えば「主力武装なのに背面にある長射程ビーム砲とアロンダイトの装着位置、取り回しが悪い」とでも言ったところだろう。
最終更新:2025年08月23日 13:19