汚染コンクリ再利用で基準=3000ベクレル以下で可能―環境省
時事通信 12月25日(日)18時52分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111225-00000049-jij-pol
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201112/2011122500107
環境省は25日、専門家による災害廃棄物安全評価検討会を東京都内で開き、東日本大震災に伴い福島県内で発生したがれきのうち、放射性物質で汚染されたコンクリート片の再生利用に関する新たな基準を提示した。放射性セシウムの平均濃度が1キロ当たり3000ベクレル以下であれば、一定の防水対策を講じることで道路や防潮堤の整備での活用が可能との見解を示している。
新たな基準は、災害廃棄物の積極的な再生利用を目指す放射性物質汚染対処特別措置法が来年1月から施行されるのを前に、大量のがれき処理に悩む福島県の要望を受けて検討。主に同県で発生したコンクリート片を県内で再利用するケースを想定した。
基準設定では、日本原子力研究開発機構の影響評価結果を基本に据えた。具体的には、追加被ばく線量を年間10マイクロシーベルト以下に抑えるため、道路や防潮堤を整備する際には、水を通さないアスファルトなどで地表から30センチ分の保護対策を講じれば、問題がないとしている。
<汚染コンクリ>セシウム濃度、再利用へ基準…環境省
毎日新聞 12月25日(日)20時47分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111225-00000049-mai-soci
環境省は25日、東京電力福島第1原発事故に伴い汚染された福島県内のコンクリートがれきなどについて、放射性セシウムの濃度が、1キロ当たり3000ベクレル程度までなら同県内の公共事業に再利用できるとの基準を決めた。
これまで、汚染がれきを再利用するための基準がなく、がれきの処理が進まないため、福島県が環境省に再利用可能な放射能濃度の基準を早急に示すよう要望していた。
環境省によると、再利用は主に道路の基盤材を想定しているが、防潮堤や鉄道の軌道などの建設資材としても利用できる。ただし、使用量や放射性セシウムの濃度、使用場所を記録し、保管することを求めている。【藤野基文】
最終更新:2011年12月30日 18:52