宮城・女川町の震災がれき、東京への搬出開始
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20111207-OYT1T00491.htm
分別されたがれきをコンテナへ積み込む作業員ら(7日、宮城県女川町で)=飯島啓太撮影
宮城県女川町で7日、東日本大震災で生じたがれきを、受け入れ先の東京都に向けて搬出する作業が始まった。
この日は町から委託された業者が、仮置き場に野積みされたがれきから、都が受け入れ対象とした木材などの可燃物を選別。放射線量測定で異常のないことを確認して、重機でコンテナに積んだ。コンテナはトラックで仙台市内の貨物ターミナルに運ばれ、9日に東京へ出発する。
県によると、女川町には44万トン以上のがれきがあり、都が受け入れるのは約10万トン。品川区と大田区の処理施設で受け入れ、放射性物質検査などで安全性を確認した後、住民説明会を実施。来年2月から本格的に搬入を開始する。
搬出されたがれきは
東京湾の埋め立て地で最終処分する。都は2013年度末までに岩手、宮城両県から約50万トンを受け入れる方針を示している。
(2011年12月7日11時58分 読売新聞)
震災がれき広域処理、第1号が東京に到着
岩手のがれき約1千トン、東京都が受け入れへ
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866918/news/20110928-OYT1T01217.htm?from=popin
東日本大震災で生じた大量のがれきについて、東京都は28日、11月までに
岩手県内のがれき約1000トンを受け入れると発表した。
環境省によると、被災地の大量のがれきを、近接していない自治体で処理するのは初めて。都は今年度末までに同県のがれき約1万1000トンを引き受け、13年度末までには岩手、宮城両県のがれき約50万トンを受け入れる方針。こうしたがれき処理の広域連携は今後、拡大するとみられる。都は30日に岩手県と協定を結び、10月から受け入れを始める。
今回、受け入れが決まったがれきは同県宮古市などから出たもので、10月~11月にかけて鉄道などで都内に運ばれ、焼却などの中間処理をした後、埋め立てる。東京電力福島第一原子力発電所事故の影響も懸念されることから、現地と都内で放射能検査を実施する。同県による9月の検査では、焼却灰は1キロ・グラム当たり133ベクレルを検出している。環境省が通常の埋め立て処分を可能とする同8000ベクレル以下だった。
(2011年9月28日22時24分 読売新聞)
下水汚泥焼却灰 東京湾の中防外側へ
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20120203/CK2012020302000053.html
独自の下水処理場を持つ立川、八王子両市が、放射性物質が検出された下水汚泥焼却灰を搬出できず、処理場内に仮置きしている問題で、両市が新たに発生する焼却灰を東京湾の中央防波堤(中防)外側の処分場に搬出・埋め立てする見通しとなったことが、二日分かった。すでに搬出している都と共同で埋め立てる。 (大平樹)
多摩地域の汚泥焼却灰は、福島第一原発事故以前はセメント原料などとして再利用されていたが、事故後に埋め立ての暫定規制値を超える放射性物質が検出され、その後は濃度が下がっても搬出できなくなった。
このため各処理場で保管場所を設けて仮置きしてきたが、都は中防外側に隣接する江東、大田両区の了解を得て、昨年末から搬出しており、両市も都などに要請、調整してきた。
立川市下水処理場では二百トンの焼却灰がたまり、三月末には容量がいっぱいになる見通し。灰が飛び散るのを防ぐために湿らせているが、中防外側に埋め立てるには乾いた状態で持ち出す必要があり、施設の改造工事を行っている。
百七十トンがたまる八王子市では、一部を試験的にセメント業者に引き取ってもらっているが、発生量に追いつかない。同市水再生課によると、今月中旬にも都との調整が終わる見通しで、担当者は「できる限り早く搬出を始めたい」とした。
やはり独自の処理場を持つ町田市は、市内の二施設に計五百トンを保管。民間処分場での埋め立ても検討しているが見通しが立たず、中防外側での埋め立てを検討している。
2012年2月3日
最終更新:2013年01月06日 18:35