英雄譚_第3章

第3章 信託


自らの進む道についてのヒントを得るため、カインも以前訪れた、多次元界との境界が薄くなっている、天然の神殿(神託場)に赴く一行。

エリシャは愛用のレあピアに生じた刃こぼれを修理するため、一時パーティーを離れることになった。

近接攻撃能力に不足を感じた一行は、同行者を募り、DFOのヴェイトを加えて道中を再開した。

神殿までの道中で、夜営中にはぐれジャイアントからの襲撃を受け、アカツキが負傷するも、ヒコーのホールドパーソンが成功したことで一方的な戦いとなる。(ジャイアントのバック漁るね忘れていたね)

神殿内では通路一杯のサイズまで肥大化したゼラチナスキューブに遭遇。
呑み込み能力と麻痺化の特性を知らず、メンバーの半分以上がキューブに呑まれて戦闘不能に陥るも、イブキとアカツキの機転と連携により、全員無事撤退に成功。
神殿内の一室で一晩休息後、再度キューブを捜索し撃破に成功する。攻撃方法、特性さえ解っていれば、知性のないクリーチャに遅れをとるメンバーではなかった。(キューブが呑み込んでいた物の中には+1ライトメイス、+1ショートソード、+1ショートボウと金貨500を見つける。また、休息に使用した部屋ではブラーの魔導書を発見し、入手する。)

さらに探索を進めると、通路の曲がり角から飛び出してきた魔導師からの奇襲を受ける、同時に魔法の爆発による落盤が発生し、殿を務めていたカインが分断されてしまう。
仲間を守るため、魔導師に突撃を敢行するヴェイトだが、魔導師の第二射を受けて倒(死衣:変換できない)れる。
バレルの指示により、体勢を立て直すべく、イブキが緊急時の為に準備していた、ソフンアースアンドストーンを用い、魔導師の頭上を崩すと、落盤に呑まれて戦闘不能に陥らせることに成功した。

カインと合流すべく背後の瓦礫を乗り越えようとすると、カインの叫びが聞こえた。(ナニヲスルオマエr・)

唯一身軽なバレルが一足先に乗り越えると、通路の突き当たりの壁が開き、ゆっくりと閉じて行くのを見た。
咄嗟に駆け出し閉まる壁に滑り込む。
しかし中にはカインの姿はなく、廊下のスイッチと連動したトラップであることがわかった。
宝箱らしき物も発見したが解錠に失敗。内側から壁の開閉スイッチを見つけ合流する。

神殿内を隈無く探すも、カインの足取りは掴めず、すでに外に連れ去られていると考え、一度外に出る。

すると外にはクレリックとローグらしき二人組が待機していた。彼らはカインが自分たちが負傷したときのために、保険として雇っていた冒険者だった。
彼らは一行の後を追い、神殿の入り口で待機していたが、出てきた者は居ないとのことだった。
クレリックにヴェイトの蘇生と看護を頼み、一晩の休息の後、隠し通路等の可能性を考慮し、ローグと共に魔導師との戦いで通れなくなった通路の先を探索に向かった。

魔導師の埋まった瓦礫を退かし、魔導師の衣服から、所属を示すであろうエンブレムを切り取り入手した。(呪文書とか他の装備とか漁るの忘れていたね)

通路を進むと、当初の目的である、神託の間らしき部屋にたどり着いた。
ローグに入り口の警戒を頼み部屋の中に入って行くと、背後でローグの呻き声と人の倒れる音が聞こえた。振り替えると以前魔剣を奪いに現れた黒騎士の男と虚ろな目をしたカインの姿があった。どうやらカインは転移魔法によって連れ去られ、洗脳の後再度転移魔法によって送り込まれて来たようだ。

3対2とはいえ、相手は戦闘に於いて最もバランスの取れた近接クラス、対してこちらは頭脳・技能担当である。
激しい戦いにバレルが負傷するも、イブキの招来呪文により、数的な有利を広げ、カインを気絶させることに成功する。
黒騎士はカインが倒されると再び転移魔法によって姿を消した。

傷付いた仲間を治療し、カインからのはぐれた後の報告と『ウマレカワッテキテゴメンナサイ』という詫びを受け(てない)、、改めて神託を受ける。

ヒコーは信仰呪文と秘術呪文を同等に使いこなす、自分の未来の姿を。
バレルは弓と共に呪文も使い戦場に立つ自分の姿を。
イブキは今と変わらず多くの動物・自然そして人々とも適度な調和の中でも共に暮らす姿をそれぞれ見る。
負傷から回復したローグに壁の向こうの宝箱について話すと、直ぐに攻略してしまった。
中にはある程度高価な魔法の道具があったようだが、ヴェイトに使用したレイズデットの巻物の代金として渡すことになった。

今回の冒険により、カイン諦めずに探し続けたこと、パーティに加わったばかりのヴェイトが、仲間の盾になるにも等しい行動を取ったこと、それに対して他のメンバーも惜しむことなく蘇生を依頼したことにより、互いの間には決して仲間を見捨てないという非常に強い信頼関係が築かれた。
またイブキと長年共に歩み、キューブがらの撤退の際には重要な働きをしたアカツキだが。
イブキはジャイアントの襲撃によりアカツキが負傷したこと、戦闘による死という現実を初めて目の当たりにしたことで、このまま連れて行けば、いずれより危険に事態に直面し自分の力では守れなくなることを察し、これ以上冒険に連れて行くことを断念する。

アカツキは二人に預けられ、イブキの師の下に帰ることになった。(イブキが十分な力を得て、望むものを守れるようになる神託の日の再会を誓って、、、)




最終更新:2009年08月18日 21:50