第5章
無事にキアード帝国に到着したブレッシングオアシス一行は城下町にて一泊し、謁見のための準備を行う。
翌日、バレル、イブキ、ヒコー、グロウの四人は城に赴き、自分たちがアマルガム王国の使者であることを伝え、教皇に謁見を求めるも、多忙のためすぐには無理と返答され、外交担当部署である第二課の高官が代理として一行に対面する。
一行は剣へと意識を写した伝説の魔術師の予言と、アマルガム王国の現状、デヴィル、デーモンら妖魔の暗躍や侵略の兆候、そして国王からの要請を伝え、再度教皇への謁見を請う。
看過できぬと判断したのか、その数時間後に無事教皇への謁見は叶い、剣に宿る魔術師と教皇との会話によって現在おかれた状況が教皇に伝わる。
一つの役目を果たした一行は、引き続き調査をするためキアード領内を動き回る許可を求めるが、ブレッシングオアシスにその資格があるのか疑問に思った教皇は、まず各々の覚悟を試した。
それぞれが悩みながらも自分なりの覚悟を示したことで、実力を見るための試練を課す。
試練のための小部屋に案内された一行だが、攻撃の通じない敵に苦戦する。
イブキの機転により何とか試練を攻略するが、その直後部屋の外から爆音が響いた。
事態を確認する一行の前に、巨大な目玉に無数の触手を生やした魔物が立ち塞がるも鎧袖一触で撃破し、謁見の間へ急ぐ。
謁見の間にて教皇から試練を乗り越えたことを認められ、キアード領内での行動の自由を与えられる。また、城と城下町に多数の魔物が現れたが、撃退に成功したことを知らされる。
しかし、少なくない犠牲者が出たことにより王都周辺の戦力が不足してしまったため、ブレッシングオアシスは協力を要請された。
一行が要請を受諾したその時、一人の兵士が危急の事態を告げに謁見の間へ駆け込んでくるのだった。
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最終更新:2009年12月14日 20:24