「チッ!糞が!」
赤い月夜の平安京。
その一角に、周囲に苛立ちをぶつける一人のチンピラーー『DQN』がいる。
一糸纏わぬ姿、つまり全裸のこの男の名はモッコス。
人類の生存圏で最大の首都ザイダーマを守護する勇者であり、自称エドワード・ハインリッヒでもある。
その一角に、周囲に苛立ちをぶつける一人のチンピラーー『DQN』がいる。
一糸纏わぬ姿、つまり全裸のこの男の名はモッコス。
人類の生存圏で最大の首都ザイダーマを守護する勇者であり、自称エドワード・ハインリッヒでもある。
モッコスは激怒していた。
勇者として、人々を殺し会わせる主催者に義憤を感じている……訳ではない。
この男にはそういった倫理観は欠片もない。殺す・犯す・奪うに一切の躊躇がない最低最悪の腐れ外道だ。
名も知らぬ少女が見せしめに殺された事に思うことがあるわけではなく、多生の哀れみはあれど怒りの大部分は別にある。
勇者として、人々を殺し会わせる主催者に義憤を感じている……訳ではない。
この男にはそういった倫理観は欠片もない。殺す・犯す・奪うに一切の躊躇がない最低最悪の腐れ外道だ。
名も知らぬ少女が見せしめに殺された事に思うことがあるわけではなく、多生の哀れみはあれど怒りの大部分は別にある。
(折角魔王(クソガキ)をぶっ殺す手段を思い付いたってのに…横やり入れやがってよぉ)
予期せずこの殺し合いに参加させられる直前、モッコスは人生初の苦戦を強いられていた。否、蹂躙されていた。
いけすかない国王(舎弟)の頼みで引き受けた魔王討伐、想像以上に歯応えのない四天王(クソゴミ)を瞬殺し、挑んだ魔王は本物の化け物だった。
初めてだった。
腕力、呪文、己の手札が意味をなさず、何をしても通じず、文字通り粉砕され続け殺され続ける時間。起死回生の一手も思い浮かばないほどの圧倒的な実力差。
腕力、呪文、己の手札が意味をなさず、何をしても通じず、文字通り粉砕され続け殺され続ける時間。起死回生の一手も思い浮かばないほどの圧倒的な実力差。
しかし、それがモッコスにとっては楽しい楽しい『喧嘩(パーティー)』だった。
金、名声、女、何もかも簡単に手に入りすぎてつまらない。満たされない。そんな孤独な人生で初めて対峙した強敵に、これまで感じたことのない喜びが、歓喜が、戦いの高揚感が溢れていた。
金、名声、女、何もかも簡単に手に入りすぎてつまらない。満たされない。そんな孤独な人生で初めて対峙した強敵に、これまで感じたことのない喜びが、歓喜が、戦いの高揚感が溢れていた。
なのに、邪魔された。
それも、苦戦のなかでようやく勝ちへの一手を見いだした最高の瞬間に。
圧倒的な不完全燃焼だけでも許しがたいが、とどめに家畜のように首輪を嵌められ、殺しを指図される始末。
ザイダーマ最強を自負し、事実歴代勇者を超越した己の実力を誇るモッコスだからこそ、この程度の枷で己を顎で動かせると思われている屈辱に、酷くプライドを傷つけられた。
それも、苦戦のなかでようやく勝ちへの一手を見いだした最高の瞬間に。
圧倒的な不完全燃焼だけでも許しがたいが、とどめに家畜のように首輪を嵌められ、殺しを指図される始末。
ザイダーマ最強を自負し、事実歴代勇者を超越した己の実力を誇るモッコスだからこそ、この程度の枷で己を顎で動かせると思われている屈辱に、酷くプライドを傷つけられた。
「メフィスとフェレス…だったか?あのメスブタ二匹はぜってー殺す。ただ殺すだけじゃねぇ。ズタボロにぶち犯してからぶっ殺すっ!」
モッコスの脳内では、既にあの得体の知れない二人組を便器にする目標が確定されていた。
露出した股間のエクスカリバーを天高く怒張させながら、モッコスはこうして反逆の決意を固めたのだった。
露出した股間のエクスカリバーを天高く怒張させながら、モッコスはこうして反逆の決意を固めたのだった。
(……が、認めるのはシャクだが一筋縄ではいかねぇよな)
首の不愉快な代物、爆弾付きの首輪に忌々しげに触れる。これが有る限り、己の命は性悪のメスブタ共に握られていると言っても過言ではない。
(あの紋章、どういう呪文が組み込まれてるのかは知らねぇが、俺の呪文……『ギャグ補正(リジェネ)』をあのメスブタどもが把握してないとは考えにくい。忌々しいがそこらへんも対策してると思って良いな)
モッコスのオリジナル呪文の1つ、魔力が尽きぬ限りオートで肉体を再生する『ギャグ補正(リジェネ)』があれば、物理的に首輪を外すことも容易だ。
何せ首を切り落とされようが、全身をミンチにされようが、魔力され残っていれば記憶や人格をそのままに、正に万全の状態にまで再生できるのだ。
首から上を吹っ飛ばした程度でモッコスを殺すことはできない。
首から上を吹っ飛ばした程度でモッコスを殺すことはできない。
加えて、元来鋼鉄を誇るモッコスの肉体にさらに駄目押しの『少年法(プ○テス)』をかければ、あの程度の爆発は無傷で耐えられる自信もある。
しかし、その程度の事は魔王との戦いの最中、モッコスをこうも簡単に拉致した連中が思い付かないとは考えにくい。
そうできないよう細工がされていると考える方が自然だ。
しかし、その程度の事は魔王との戦いの最中、モッコスをこうも簡単に拉致した連中が思い付かないとは考えにくい。
そうできないよう細工がされていると考える方が自然だ。
さらに、魔王との戦いで消耗した体力や魔力がご丁寧に回復している。
主催がそうしたのなら、万全の状態でも問題ないと、つまりはモッコスを何ら脅威とは感じていない証拠だった。
主催がそうしたのなら、万全の状態でも問題ないと、つまりはモッコスを何ら脅威とは感じていない証拠だった。
「俺なんてその程度の駒ですってか? なめ腐ってやがる……っ!」
ならば、するべき事は二つ。
首輪を外せる手段の確保と、使い物になりそうな駒を集める。
あの場にはかなりの人数が居たし、自分ほどとは言わずとも、それなりに使える参加者も探せば少しは見つかるだろう。
そこそこ使えて骨のある奴なら舎弟にしてやるのも吝かではない。
首輪を外せる手段の確保と、使い物になりそうな駒を集める。
あの場にはかなりの人数が居たし、自分ほどとは言わずとも、それなりに使える参加者も探せば少しは見つかるだろう。
そこそこ使えて骨のある奴なら舎弟にしてやるのも吝かではない。
(下準備やらチマチマしたことは俺の柄じゃねぇけどよ…ただ負けるよりはマシだからな)
兎に角、戦力が必要だった。
(一番あのメスブタ共と接触できる可能性が高いのは参加者皆殺しで優勝だが、ああいう性根が腐ってそうな上から目線の連中にサシで挑むのは分が悪い。ぜってーうざったいハメ技やら何やら仕込んでやがるに決まってる)
モッコスは直感で理解していた。あの女どもは所謂『救えねぇワル』の中でも群を抜いて腐り抜いてるタイプ。敵に回すと厄介な連中だ。加えてどこか魔王と似通った底の知れなさもある。それが二人仲良くつるんでるときてる。
認めるのは屈辱だが、ただ無策で殺しまくっただけではあの連中には届かない。反発はあるが、そう納得はしていた。
DQNそのものの粗雑な振る舞いや言動で勘違いされやすいが、モッコスは決して腕力だけの馬鹿ではない。
独学による呪文の開発に加え、冷静に戦況を見据えられる観察眼など、こと闘争の場においては純粋かつ有能な男だ。
この得体の知れない場を一人で抜けきれると言えるほど慢心してはいなかった。
独学による呪文の開発に加え、冷静に戦況を見据えられる観察眼など、こと闘争の場においては純粋かつ有能な男だ。
この得体の知れない場を一人で抜けきれると言えるほど慢心してはいなかった。
……最も、少し前のモッコスなら、策を練らずに愚直に優勝を目指したかもしれない。
己に敵うものなど誰一人出会ったこともない、正しく最強であった頃なら。
己に敵うものなど誰一人出会ったこともない、正しく最強であった頃なら。
モッコスは知った。
この世界には、己より強いものが確かに居るのだと。
初めて対峙した強敵の存在が、慢心と傲慢に溢れた彼の思考を少しだけ成長させていた。
この世界には、己より強いものが確かに居るのだと。
初めて対峙した強敵の存在が、慢心と傲慢に溢れた彼の思考を少しだけ成長させていた。
「……兎に角、先ずは服だな」
剣と魔法の伝説(レジェンド)を生きる一人のドキュンは、新たなサーガを起こすために歩みだした。
【モッコス@ドキュンサーガ】
[状態]:健康、全裸
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:舐め腐ったメスブタども(メフィスとフェレス)をぶち犯してから殺す。そのために使えそうな奴を探す
1:首輪が外せる奴は居ねぇか?
2:……拉致んならついでに服は着せろよ
[備考]
※参戦時期は1-3話、魔王と戦っている最中から
[状態]:健康、全裸
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~3
[思考・状況]
基本方針:舐め腐ったメスブタども(メフィスとフェレス)をぶち犯してから殺す。そのために使えそうな奴を探す
1:首輪が外せる奴は居ねぇか?
2:……拉致んならついでに服は着せろよ
[備考]
※参戦時期は1-3話、魔王と戦っている最中から