「ここ……どこ?」
平安京を一人とぼとぼ歩く、幼き少女の姿があった。
顔や髪の色からして、彼女はどう見ても日本人。
だが、その日本人なら一度は見たはずの平安京のことを、全く知らなかった。
平安京を一人とぼとぼ歩く、幼き少女の姿があった。
顔や髪の色からして、彼女はどう見ても日本人。
だが、その日本人なら一度は見たはずの平安京のことを、全く知らなかった。
何故なら、彼女、神戸しおにとっての世界は、ある女性の家のみだったから。
故に、知らない場所に拉致されることも、人が死ぬのを見るのも初めてだった。
故に、知らない場所に拉致されることも、人が死ぬのを見るのも初めてだった。
そして、彼女は死というものの概念をほとんど理解しておらず、ましてや殺し合いをしろと言われても、どうすればいいのか全く分からなかった。
だが、この世界が彼女と共に生活していた相手の言っていた「外の恐ろしい世界」だということは伝わっていた。
(嫌だよ)
(怖いよ)
(さみしいよ)
(ひとりはやだよ)
(怖いよ)
(さみしいよ)
(ひとりはやだよ)
顔を真っ青にさせ、固く目を瞑っても、人の頭が飛び散った瞬間が、フラッシュバックした。
(帰りたい)
(いるだけで心が落ち着く、さとちゃんの所に帰りたい)
(いるだけで心が落ち着く、さとちゃんの所に帰りたい)
心から求めたのは、自分を愛してくれる、松坂さとうがいる家。
何処へ行けば帰ることが出来るのかは分からなかったが、とにかく歩いていると、何かにぶつかってしまった。
「ム?迷子か?」
「え?」
それは柱や壁ではなく、どこか紙や段ボールを張り合わせた、おもちゃのロボットのような、姿をしていた。
彼女からしてみれば、テレビにいそうな存在だった。
「え?」
それは柱や壁ではなく、どこか紙や段ボールを張り合わせた、おもちゃのロボットのような、姿をしていた。
彼女からしてみれば、テレビにいそうな存在だった。
「オレさまの名前はドドンタス!!ザ・伯爵ズの自称ナンバー1だ!!
怖かったと思うがこのオレさまがオマエをドドーンと守ってやるから安心しろ!!」
怖かったと思うがこのオレさまがオマエをドドーンと守ってやるから安心しろ!!」
彼は幾つもの戦場を潜り抜けた猛者であるが、決して争いは好みではない。
忠誠を誓ったノワール伯爵が新世界を作った暁には、争いの決して起こらない世界を作ってもらおうとしていたくらいだ。
そして、彼は伯爵以外の者から殺し合いを命じられたところで、決して乗る気はない。
むしろ戦いを止めようとするつもりだった。
忠誠を誓ったノワール伯爵が新世界を作った暁には、争いの決して起こらない世界を作ってもらおうとしていたくらいだ。
そして、彼は伯爵以外の者から殺し合いを命じられたところで、決して乗る気はない。
むしろ戦いを止めようとするつもりだった。
ドドンタスはポーズを構えて、敵意が無いことを示した。
確かに見た目はおおよそ人間とかけ離れているし、あれこれ良く分からないことを言っているが、怖い人ではないことは伝わっていた。
確かに見た目はおおよそ人間とかけ離れているし、あれこれ良く分からないことを言っているが、怖い人ではないことは伝わっていた。
でも、それだけではしおには足りなかった。
「あの………。」
「ン?どうした?ハラでも減ったか?」
「さとちゃん、知らない?」
「残念ながら出会ったのはオマエだけだ!!ドドンと知らんが、オレさまが絶対にそのサトチャンとやらの所に返してやる!!」
「ン?どうした?ハラでも減ったか?」
「さとちゃん、知らない?」
「残念ながら出会ったのはオマエだけだ!!ドドンと知らんが、オレさまが絶対にそのサトチャンとやらの所に返してやる!!」
やはり、しおには足りなかった。
ドドンタスは守ってくれて、しかも大切な女性の所に返してくれると言うほど頼もしいが、心が満たされることは無かった。
「ところで、サトチャンと言うのは、友達のことか?」
いざ行かんとする前に、ドドンタスの方から聞いた。
どのような姿なのか、どういった関係なのかは聞いておきたかった。
いざ行かんとする前に、ドドンタスの方から聞いた。
どのような姿なのか、どういった関係なのかは聞いておきたかった。
「トモダチ?それって、あいし合う人のこと?」
「う〜む。違うような気もするが、大切な相手のことだ。」
「わたしとさとちゃんはね、おなじおうちに住んで、ごはん食べて、一緒に寝るんだよ。」
「それは家族とは違うのか?」
「ちがうよ!!でも、家族より大事な人!!」
「??」
「う〜む。違うような気もするが、大切な相手のことだ。」
「わたしとさとちゃんはね、おなじおうちに住んで、ごはん食べて、一緒に寝るんだよ。」
「それは家族とは違うのか?」
「ちがうよ!!でも、家族より大事な人!!」
「??」
この時、どこかドドンタスの心に靄のような物が浮かんだ。
家族でもないのに同じ家にいて、愛し合う。
極めて良好な関係と言うのは分かったが、友達でも、家族のようなものとも、違う。
それにこの子は、「友達」という、学ばずとも誰もが知っているはずの言葉を、理解していなかった。
家族でもないのに同じ家にいて、愛し合う。
極めて良好な関係と言うのは分かったが、友達でも、家族のようなものとも、違う。
それにこの子は、「友達」という、学ばずとも誰もが知っているはずの言葉を、理解していなかった。
「も、もしやそのサトチャンというのは、オマエを誘拐……」
「ゆうかいって?」
どう言葉を返すか、詰まってしまった。
断片的にしか聞いてない、大切な人のことを悪人だと咎めるか、どうするか。
「ゆうかいって?」
どう言葉を返すか、詰まってしまった。
断片的にしか聞いてない、大切な人のことを悪人だと咎めるか、どうするか。
「どうして、そんな怖い顔しているの?」
少女は急に脅え始める。
少女は急に脅え始める。
言葉は返せない。
そのまましおは踵を返し、逃げ出した。
そのまましおは踵を返し、逃げ出した。
「あっ、待ってくれ!!悪かった!!」
ドドンタスは追いかけようとする。
幼い子供に追いつくぐらい訳ないと思ったが、その先にあったのはドドンタスが通るのに苦労するほど細い路地。
ドドンタスは追いかけようとする。
幼い子供に追いつくぐらい訳ないと思ったが、その先にあったのはドドンタスが通るのに苦労するほど細い路地。
「く、くそ……」
どうにか体を横にして、狭い路地裏を進もうとする。
だが、身体が閊えてどうにも行けない。
どうにか体を横にして、狭い路地裏を進もうとする。
だが、身体が閊えてどうにも行けない。
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「はあ……はあ……。」
路地裏から出て、ドドンタスの姿が見えなくなっても、不安な気持ちは変わらなかった。
ドドンタスというロボットは守ってくれると言っていたが、彼女にとって嫌な感じがした。
彼がいることで2人の生活が壊れてしまうような。
路地裏から出て、ドドンタスの姿が見えなくなっても、不安な気持ちは変わらなかった。
ドドンタスというロボットは守ってくれると言っていたが、彼女にとって嫌な感じがした。
彼がいることで2人の生活が壊れてしまうような。
しかし、ゆめゆめ忘れてはいけない。
この世界では、幼女の命だろうと、本気で奪おうとする者がいることを。
この世界では、幼女の命だろうと、本気で奪おうとする者がいることを。
逃げた彼女の目の前に現れたのは、ドドンタス以上に人間とかけ離れている生物だった。
全身オレンジ色で、その手には鎌を持って、慈悲の欠片もない両目は、かつて神戸しおがテレビで見た「怖いお化け」とそっくりだった。
そして、そのお化けは彼がいた世界では命を刈り取る「死神」の名称で忌み嫌われていた。
全身オレンジ色で、その手には鎌を持って、慈悲の欠片もない両目は、かつて神戸しおがテレビで見た「怖いお化け」とそっくりだった。
そして、そのお化けは彼がいた世界では命を刈り取る「死神」の名称で忌み嫌われていた。
かつての世界では夜に暗躍し、人間や家畜の命を狙っていた世にも悍ましき魔物のやることは、この世界でも変わらない。
鎌を振り上げ、しおの首を落とそうとしていた。
鎌を振り上げ、しおの首を落とそうとしていた。
「助けて……」
「ぬううううん!!」
「ぬううううん!!」
それがしおの首に当たる寸前、巨大ながれきの塊が死神の顔面に命中した。
「ドドンと危ない所だったな!!一人で走り出してはいけないぞ!!」
どういうわけか死神の後ろには、逃げたばかりのドドンタスが立っていた。
彼は表通りを使って、路地裏から出そうな場所に向かって、先回りしていた。
どういうわけか死神の後ろには、逃げたばかりのドドンタスが立っていた。
彼は表通りを使って、路地裏から出そうな場所に向かって、先回りしていた。
「オオオン!!」
死神は怨念の声を上げ、ドドンタスに斬りかかろうとした。
しかし、斬撃は太い腕に刺さる形で、無理矢理止められる。
死神は怨念の声を上げ、ドドンタスに斬りかかろうとした。
しかし、斬撃は太い腕に刺さる形で、無理矢理止められる。
「このようにか弱い者を狙うとはドドンと許しておけぬ!!天罰ちょくめん!!」
それを言うなら天罰てきめんだが、そう突っ込む人はこの場にはいなかった。
それを言うなら天罰てきめんだが、そう突っ込む人はこの場にはいなかった。
死神を捕まえて、ブンブンと振り回し、遠くまで投げ飛ばす。
いつものように姿を消すことも忘れて、そのまま別の建物に激突し、いとも簡単に死を与える役目を手放した。
いつものように姿を消すことも忘れて、そのまま別の建物に激突し、いとも簡単に死を与える役目を手放した。
[死神@ドラゴンクエストビルダーズ2 死亡]
「大丈夫か?ケガはないか?」
「だいじょうぶだよ。」
「なら良かった。それとさっきは済まなかった。イヤな思いをさせてしまって。」
「だいじょうぶだよ。」
「なら良かった。それとさっきは済まなかった。イヤな思いをさせてしまって。」
ドドンタスは深く頭を下げた。
まだ納得したわけではないが、二人の関係はそっとしておこうと思うことにした。
まだ納得したわけではないが、二人の関係はそっとしておこうと思うことにした。
「いいよ。たすけてくれてありがとう。」
一方でしおも心の中が満たされたわけではないが、お礼を言う。
不安定ながらも、少女と武人の同盟が結成された。
一方でしおも心の中が満たされたわけではないが、お礼を言う。
不安定ながらも、少女と武人の同盟が結成された。
【神戸しお@ハッピーシュガーライフ】
[状態]:健康 不安
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:ドドンタスと協力して帰る
1:さとちゃんに会いたい
[状態]:健康 不安
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダム支給品1〜3
[思考・状況]
基本方針:ドドンタスと協力して帰る
1:さとちゃんに会いたい
※参戦時期は1巻でさとうを探して外へ出る前です。
【ドドンタス@スーパーペーパーマリオ】
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダム支給品1〜3(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:このゲームから脱出する
1.神戸しおを守る
2.殺し合いに乗った者は倒す
[備考]※神戸しおとさとちゃん(松坂さとう)との関係を疑問視しています
※参戦時期はステージ8でマリオを待っている間です。
[状態]:健康
[装備]:なし
[道具]:基本支給品 ランダム支給品1〜3(確認済み)
[思考・状況]
基本方針:このゲームから脱出する
1.神戸しおを守る
2.殺し合いに乗った者は倒す
[備考]※神戸しおとさとちゃん(松坂さとう)との関係を疑問視しています
※参戦時期はステージ8でマリオを待っている間です。
だが、この時二人は知らなかった。
2人がそれぞれ異なる理由で、気にしていた相手も、参加させられていることを。
2人がそれぞれ異なる理由で、気にしていた相手も、参加させられていることを。
『ちかいのことば。やめるときもすこやかなるときも。とめるときもまずしいときも。よろこびのときもかなしみのときも。しがふたりをわかつまで。わたしは私はしおちゃんが大好きなことをちかいます。』
――――苦い
―――苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い苦い
心の底まで入り込んでくるような、胃の中のもの全てを戻してしまうような苦みが、この世界に充満している。
私が出会った人間の悪意なんかより、吐きそうなほど苦い。
苦さのあまり、気がふれてしまいそうだ。
一刻も早く、帰らなければならない。
しおちゃんが待っている、甘い甘い空間に。
世界で一番甘いお城に。
私が出会った人間の悪意なんかより、吐きそうなほど苦い。
苦さのあまり、気がふれてしまいそうだ。
一刻も早く、帰らなければならない。
しおちゃんが待っている、甘い甘い空間に。
世界で一番甘いお城に。
殺し合いなんてどうでもいい。
あのゴミ共が何をしていようと構わない。
ただ、私は私のハッピーシュガーライフに戻れればいい。
あのゴミ共が何をしていようと構わない。
ただ、私は私のハッピーシュガーライフに戻れればいい。
せめて貰った道具で、帰る手掛かりになるものはないか探すと、最初に見つかったのは小さなCDのようなものだった。
音楽をかける道具ではなく、頭に入れれば能力を使えるらしい。
音楽をかける道具ではなく、頭に入れれば能力を使えるらしい。
何でも名前は世界(ザ・ワールド)といって、時を5秒ほど止められるのだとか。
半信半疑だったが、頭に付けてみたら突然黄色い魔人のようなものが現れ、辺りの小石を蹴ってから念じてみると、宙を舞う小石が急に止まったので、嘘ではないと分かる。
半信半疑だったが、頭に付けてみたら突然黄色い魔人のようなものが現れ、辺りの小石を蹴ってから念じてみると、宙を舞う小石が急に止まったので、嘘ではないと分かる。
この世界という能力は、名の通り世界を作ることが出来るのだろう。
だが、一人だけの世界を作っても意味がない。
私が求めているのは最愛の、甘いしおちゃんとの世界に帰る。
時が止まったような、そんな甘い幸せが充満した世界へ行く。
だが、一人だけの世界を作っても意味がない。
私が求めているのは最愛の、甘いしおちゃんとの世界に帰る。
時が止まったような、そんな甘い幸せが充満した世界へ行く。
それを邪魔する相手は
騙しても
犯しても
奪っても
殺しても
犯しても
奪っても
殺しても
いいと思うの。
【松坂さとう@ハッピーシュガーライフ】
[状態]:健康 情緒不安定
[装備]:ザ・ワールドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品 ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:元の甘い世界に帰るための手掛かりを探す
1:殺し合いなどどうでもいいが、邪魔をする相手は容赦しない
2:しおちゃんに会いたい。もしこの世界にいたら……?
[状態]:健康 情緒不安定
[装備]:ザ・ワールドのDISC@ジョジョの奇妙な冒険
[道具]:基本支給品 ランダム支給品0〜2
[思考・状況]
基本方針:元の甘い世界に帰るための手掛かりを探す
1:殺し合いなどどうでもいいが、邪魔をする相手は容赦しない
2:しおちゃんに会いたい。もしこの世界にいたら……?
※参戦時期は1巻で先生を「説得」した後
[支給品紹介]
【ザ・ワールドのスタンドDISC@ジョジョの奇妙な冒険】
破壊力 – A
スピード - A
持続力 – A
射程 – C
精密動作性 - B
成長性 - B】
【能力詳細】:時を5秒間止める
逞しい体つきをした金色かつ人間型のスタンドで、時間停止以外にも人体を容易く貫き、銃弾を弾き飛ばす程強力な力を持つ。
破壊力 – A
スピード - A
持続力 – A
射程 – C
精密動作性 - B
成長性 - B】
【能力詳細】:時を5秒間止める
逞しい体つきをした金色かつ人間型のスタンドで、時間停止以外にも人体を容易く貫き、銃弾を弾き飛ばす程強力な力を持つ。