願いを求めてただ足掻く
それでも果てなく届かない
零れ落ちた未来を求めても
手を伸ばしても未だ届かぬ彼方の星
◯ ◯ ◯
「―――」
「―――」
大江山、月夜の代わりに赤き輝きが照らす茂みの中、沈黙の中で睨み合うは二人の男女
ただ一つ共通点があるとすれば……両者ともその瞳は濁っていることぐらいだ
「一つ聞かせてくれませんか……どうして貴方はこの殺し合いに乗ったのか」
最初に沈黙を破ったのは女の言葉だった
「随分余裕そうだな……どうしてそんな事を聞く?」
「いいえ、ただの興味本位ですよ。知らないで公開するよりも、知って後悔するほうがまだ楽だと思っただけです」
「……随分と変わった奴だな、服装含めて」
「……服装は余計です」
「いいえ、ただの興味本位ですよ。知らないで公開するよりも、知って後悔するほうがまだ楽だと思っただけです」
「……随分と変わった奴だな、服装含めて」
「……服装は余計です」
男の言葉に、女は淡々と応える。事実、男からすれば女の格好はだいぶ変わったものである
蒼の装飾が施された白いドレス、スカートの後ろ部分には天使を思わせるような小さな翼。まるで天からの御遣いを思わせるような美しい姿だ
蒼の装飾が施された白いドレス、スカートの後ろ部分には天使を思わせるような小さな翼。まるで天からの御遣いを思わせるような美しい姿だ
「……幼馴染が居たんだ」
「……幼馴染?」
「ああ、ガキの頃荒れてばかりだった俺の唯一の心の拠り所だった。……シークレッドゲームって知ってるか?……まあPDAや個人ごとの首輪の爆破条件が定められている以外はこの殺し合いとあまり変わらない、これと同じ様なくそったれなゲームだ」
「……」
「……幼馴染?」
「ああ、ガキの頃荒れてばかりだった俺の唯一の心の拠り所だった。……シークレッドゲームって知ってるか?……まあPDAや個人ごとの首輪の爆破条件が定められている以外はこの殺し合いとあまり変わらない、これと同じ様なくそったれなゲームだ」
「……」
男は淡々と語る。男は、その幼馴染を通してでしか世界を愛せなかった。自分と違って、誰にでも優しく接する人物であった。それは、シークレッドゲームなる催しに巻き込まれた時も変わらなかった
「その時に色々あったが、大雑把な所は割愛させてもらう。……でだ、そのゲームの最中、色々あって俺が殺されそうになった時にな……その幼馴染は、……琴美は、俺を守るために」
「まさか、貴方を守るためにその人は」
「……琴美の首輪爆破条件は『自分を中心とした5つ並びのナンバーのプレイヤーに危害を加えない』。俺を襲っていた男のナンバーは8。……あとはもう分かるだろ?」
「まさか、貴方を守るためにその人は」
「……琴美の首輪爆破条件は『自分を中心とした5つ並びのナンバーのプレイヤーに危害を加えない』。俺を襲っていた男のナンバーは8。……あとはもう分かるだろ?」
その幼馴染――吹石琴美は、男を守るために、結果としてその条件を満たしてしまった。そして死んだ。男にとって、彼女は必要な存在であったのだから、故に
「琴美を失った後に、意識が戻ればまた別の……本当の殺し合いだ。滑稽すぎて笑えるだろ?」
「……そうでしょうか、私は笑えませんよ、残酷すぎて」
「……そうでしょうか、私は笑えませんよ、残酷すぎて」
女は理解した。男は、恐らく一番の拠り所であった少女を失って、壊れたのだろうと
「……その、琴美さんって人が死んだ時、あなたは泣きましたか?」
「――? ……泣いたさ、そりゃな」
「……羨ましいですね、泣ける貴方は。――私は泣くことが出来ないんです。とうに流す涙なんて枯れ果ててしまって」
「――? ……泣いたさ、そりゃな」
「……羨ましいですね、泣ける貴方は。――私は泣くことが出来ないんです。とうに流す涙なんて枯れ果ててしまって」
女の返答に、少しだけ首を傾げながらも男は答える。その答えに、女は目を細めて呟いた。呟きの後、女は構えた剣を何故か鞘に収めた
「……なんの真似だ?」
「気が変わりました。今は殺さないであげます。――もし殺し合うのだったら、また出会ったその時に、なるんでしょうね」
「気が変わりました。今は殺さないであげます。――もし殺し合うのだったら、また出会ったその時に、なるんでしょうね」
女のその言葉と同時に一陣の風が吹き荒れる。吹き荒れた風は木の葉を撒き散らし男の視界を一時的に遮る。風が収まった時、女の姿はどこにもなかった
「……何だったんだ?」
再び静寂が戻った森の中、男はただ呆れ果てたように呟き、歩き始める
全ては大切な幼馴染を取り戻す、そのためだけに。
戦う理由があるのだから、世界を敵に回したっていい
願いが叶うのならば、この手で彼女をまた抱きしめたい
全ては大切な幼馴染を取り戻す、そのためだけに。
戦う理由があるのだから、世界を敵に回したっていい
願いが叶うのならば、この手で彼女をまた抱きしめたい
そのためだけに、男はこの殺し合いに乗ったのだから
◯ ◯ ◯
「――なんだ……私と、ほとんど同じじゃないですか」
少し離れた場所で 赤き夜に照らされ女は呟く
女にも、取り戻したい人がいる。ヨミガエリをさせたい家族が、妹がいる
女にも、取り戻したい人がいる。ヨミガエリをさせたい家族が、妹がいる
女は、自分の妹を、或る女の奸計によって自ら殺してしまった
故に彼女は、妹のヨミガエリを望み、ここにいる
故に彼女は、妹のヨミガエリを望み、ここにいる
自分に関わってくれる仲間たちもいたが、既に彼女たちとは決別した
心の拠り所だった愛犬がいた、だけどもう死んでしまった
心の拠り所だった愛犬がいた、だけどもう死んでしまった
辺獄の管理人たるあの双子がどうしてこんな催しを開いたのか
そんな事は今更どうでもいい
そんな事は今更どうでもいい
今の彼女には、妹以外になにもないのだから
「……」
月光の輝きの下で、女は沈黙とともに歩き続ける。その道行きが、破滅であろうとも
届かぬ星に手を伸ばして
届かぬ願いに手を伸ばして
終わりなき深淵へ堕ちてゆく
男の名前は藤田修平
女の名前は幡田零
両者とも、取り戻したいモノの為、二人は血に塗れた道程を征く
【藤田修平@リベリオンズ Secret Game 2nd Stage】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~3
[思考]
基本:優勝して琴美を蘇らせる。邪魔をするやつは容赦はしない
1:一体何だったんだあの女は……
[備考]
エピソードA、琴美死亡後からの参戦です
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~3
[思考]
基本:優勝して琴美を蘇らせる。邪魔をするやつは容赦はしない
1:一体何だったんだあの女は……
[備考]
エピソードA、琴美死亡後からの参戦です
【幡田零@CRYSTAR -クライスタ-】
[状態]:健康、涙は流れない
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~3
[思考]
基本:優勝して、妹のヨミガエリを果たす
1:あの男とは、次にあった時は殺し合う事になる
[備考]
第四章、小衣たちと別れた後からの参戦です
[状態]:健康、涙は流れない
[装備]:
[道具]:基本支給品一式、不明支給品0~3
[思考]
基本:優勝して、妹のヨミガエリを果たす
1:あの男とは、次にあった時は殺し合う事になる
[備考]
第四章、小衣たちと別れた後からの参戦です