けだもの

【検索用:けたもの  登録タグ:2023年 CeVIO kimi1 け 曲 曲か 裏命 霄】

目次

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作詞：霄
作曲：霄
編曲：霄
動画：霄
イラスト：kimi1（Twitter）
唄：裏命(RIME)（CeVIO AI）

曲紹介

つまり慾が人情を壞す

曲名：『けだもの』

• 霄氏の11作目。VOCALOID・CeVIOを用いた曲としては4作目。
• 『ボカコレ2023春』TOP100ランキング参加曲。

歌詞

（投稿動画概要欄より転載・編集）

「兩義性(りょうぎせい)ヲ宿ス壹(ひと)ツノ事象／凡(およ)ソ參佰(さんびゃく)瓦(グラム)ノ愛憎(あいぞう)
渦卷キ疼(うず)イタ眼差(まなざし)・對象(たいしょう)／不慥(ふたし)カナシアハ(ワ)セ」

四の五の云(い)は(わ)ずに其(そ)の對處(たいしょ)を。
凛(りん)と過ごせばこそ觀(み)へ(え)ゆく物。
どふ(う)かして受くる樣(よう)努めば、
御(おん)の字だと想つてゐ(い)たよ。

搔(か)き負ひ(い)難(がた)く思ひ(い)絕ゆる罪；
矯(た)み難(がた)き敢(あ)へ(え)ぬ感情の罰。
容易(たやす)く毀(こぼ)されて來(き)た曉(あかつき)、
燻(くゆ)る馨(か)は混凝土(コンクリ)。

必死に現狀(げんじょう)を繕ひ(い)ませう(しょう)。
惑ふ(う)のはま(も)う辭(や)めに致しませう(しょう)。
變(か)はらぬ事實(こと)を追ひ(い)續(つづ)けるのは、
無論、無謀です。

しとゞ(ど)に泣いた。構は(わ)ず努めた。
報われなかつた。獸(けだもの)はどつちだ？

莫迦(ばか)だよな。愛してゐ(い)るんだ。
己を壞(こわ)して仕舞ふ(う)程。
ひと度でも今だけは、御前(おまえ)の俺だら(ろ)う？
然(さ)て叉()、俺の御前(おまえ)だら(ろ)う？

龍の鬚(ひげ)を撫(な)で虎の尾つぽを踏む；
虎の尾つぽを踏み薄ら氷を涉(わた)る。
然(さ)れども甘んじて受け容(い)れるよ。
・・一寸(ちょっと)、痛いけど。

彼(あ)の日掛けて吳(く)れた愛の言葉は、
全部虛(うそ)だとでも云()ふ(う)のだら()うか？
然(さ)れども俺は信じて居られるよ。
・・俺は愛してゐ(い)る。

只〻(ただただ)慥(たし)かめて疾く〳〵(とくとく)と腐るは見慣れた事實(こと)でせう(しょう)？
斯(か)くて割いて嘔(は)いて泣くは宛(さなが)ら砂の樣な意識でせう(しょう)？
貪り、瞋(いか)り、醉(え)ひ(い)癡(し)れた俺が獸(けだもの)とでも云(い)ふ(う)のかい？
ぢや(じゃ)一體(いったい)誰だい？こんな獸(けだもの)にしたのはさ。
御前樣(おまえさん)、アンタの所爲(せい)だ。

元來(もと)の俺には、ま(も)う戾れないのだら(ろ)う。
元來(もと)ゟ(より)手遲(おく)れ。南無三寶(なむさんぼう)、俺はま(も)う・・

解らないんだよ。生きてゐ(い)る事實(こと)さへ()。
責めて、愛されてみ度(た)かつたんだ。
ひと度でも、倖(しあわ)せや御前(おまえ)を知り度(た)かつたし、
慥(たし)かめ合ひ(い)度(た)かつたんだ。

「然(さ)有ラバ假(かり)ノ世ヲ虎視(こし)セム(ン)：
　　・・舍利子色不異空空不異色色卽是空空卽是色受想行識亦復如是
　　舍利子是諸法空相不生不滅不垢不淨不增不減
　　是故空中無色無受想行識無眼耳鼻舌身意無色聲香味觸法無眼界乃至無意識界
　　無無明亦無無明盡乃至無老死亦無老死盡無苦集滅道無智亦無得
　　以無所得故菩提薩埵依般若波羅蜜多故心無罜礙無罜礙故無有恐怖遠離顛倒夢想究竟涅槃
　　三世諸佛依般若波羅蜜多故得阿耨多羅三藐三菩提・・」

堪へ(え)られないんだよ。不條理(ふじょうり)な憂き世；
刻一刻と破れるいのち。
其(そ)れならま(も)う「人情」に蓋を。
是以上何も望めないんだ。

阿呆臭(あほくさ)い。何も、彼(か)にも。
逝く所迄(まで)逝つて仕舞つたんだ。
こんな每日、さあ終(つい)の霄(そら)へ！
ま(も)う俺は獨法師(ひとりぼっち)の「獸(けだもの)」として生きるのさ！

・・責めて、愛されてみ度(た)かつたんだ。

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