ホビャック

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homuhomu_tabetai

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作者:+0xzZCwo0

159 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県)[] 投稿日:2011/10/19(水) 22:26:45.41 ID:+0xzZCwo0




詢子「おお、これは珍しいね。 もうそんな時期なんだねぇ」

知久「北のほうで取れた初物だよ、友人に無理言って送ってもらったんだ」

詢子「んー、流石に旦那は気が利くねぇ。 今日は数年ぶりにコレをつまみにやろうかね。 おや?」ガサガサ

まどか「ねぇパパ、ママ、何かヘンな臭いしない?」

詢子「おお、まどかも嗅ぎ付けてきたのかい。 流石あたしの娘だね。 よーし特別にまどかにも少しわけてやろう」

まどか「わけてって……何ソレ? すっごい臭いなんだけど」

知久「これはホビャックと言ってね、滅多に見ない珍味なんだ。 ちなみにママの好物でもある」トリザラカチャカチャ

まどか「それを……食べるの? 腐ってないの?」

詢子「腐ってるとは失礼だね。 まあでも醗酵も腐るのも傍目には似たようなもんか。 と、いただきます」クチャクチャ

まどか「うわ……ほんとに食べてる」ハナツマミ

詢子「んー、うまい! これはお酒が勧むねぇ」グイッ

知久「明日も早いんだからあんまり飲みすぎないようにね」

詢子「はいはい。 で、どうするまどか、オトナの味だけど食べてみるかい?」

まどか「……じゃあ、ちょっとだけ。 うう、ドロドロしてて凄い臭い……えいっ!」

詢子「そんなに気合いれるもんでも……あーでもあたしも最初はあんなもんだったかな」

まどか「口の中でも凄い……って、これほむほむ?」

詢子「なんだ気づかなかったのかい、最初にホビャックって言ってたろうに」

まどか「変な見た目だから気づかないよ……臭いけど、なんか凄く濃厚な味。 まどまどとまみまみの味も少し混ざってる?」

知久「まあ見た目からではそうは見えないしね。 これはねまどか、ごまどかの中にほむほむを詰めたものなんだよ」

まどか「ごまどかに? なんでそんなことするの?」

知久「これは元々寒い地方のまみまみが保存食として作っていたものなんだ。 今食べてるこれもまみまみが作ったものだよ」

まどか「え、まみまみが?」

知久「うん、表面上はほむほむに友好的に振舞う為に、巣にほむほむを蓄えることのできないまみまみの工夫といわれているね」

詢子「へー、そりゃあたしも知らなかったね」

知久「なんでママが知らないのさ。 丁度いい、ここに同封されてきたビデオがあるから見てみようか」



~川辺~

まみまみ1「マミマミッ!!」ヨイショ,ヨイショ
まみまみ2「ティロッ!」オモイワネ
ごまどか「」

まどか「あ、まみまみがごまどか運んでる」
知久「基本は水棲なごまどかを安定して狩れるのは、リボンで釣りや投網のできるまみまみだけだからね。 まあこれは彼女たちが狩ったものではないんだけど」

まみまみ3「カナメサン,ティロ」オオモノネ
まみまみ1「モウナニモコワクナイ」コレナラ ヒトフユモツネ

詢子「ごまどかの腹を開いて中身を出してるのか。 そういえばごまどかの肉は食べるのかい?」
知久「重要な食料だから勿論食べるさ。 ただここでのメインは皮下脂肪を残した皮の部分だね」

まみまみ2「ティロ,マミマミ」フゥフゥ タクサンツメテ
ほむほむs「」シシルイルイ
まみまみ3「アケミサン」サイゴニコレツメル
生存ほむほむ「スゥスゥ,マドカァ」スヤスヤ

まどか「あ、本当にほむほむを詰めてる、しかもあんなにたくさん」
詢子「リボンを使って器用に腹を閉じてるね。 しかしなんで一匹生きたのを入れたんだい?」グイッ
知久「それは後で説明があるよ、どうやら上手く詰め終えたみたいだね」

まみまみ1「マッミッマッミッ」ツチカブセ
まみまみ2「ティロボレー」ワナヲ スコシシカケ
まみまみ3「ティロ,フィナーレ」アトハマツダケネ

まどか「え、じ、地面に埋めちゃったよ?」ゴクゴク
知久「うん、地中に隠すとともに熟成させる事によってあの深みのある味が生まれるらしいよ」
詢子「隠すって割には目印もないし罠も少しだけだね」

生ほむ「ホッ?」ココドコ?
生ほむ「ホムッ マドカァ///」ハァハァ

まどか「あ、映像が変わった」クチャクチャ
知久「あらかじめごまどかに仕掛けておいた小型カメラの映像だね」
詢子「生きてるのが目を覚ましたか。 でも少ししたら幸せそうに眠りに付いたね」クチャクチャ
知久「周囲は仲間とまどまどに似た匂いしかしないからね。 真っ暗だし夜だと思ったんだろう」

生ほむ「ホムッ…」セマイ
生ほむ「ホム-…グ-」オナカスイタ

まどか「時間がたって少しずつ弱ってきてるね」
知久「光も餌も無い状況だけど暴れると仲間やまどまどを傷付けるかもしれないから動かないらしいよ」
詢子「仲間想いと見るべきか、危機感が足りないと見るべきかどっちかね」グイッ

生ほむ「ホムッ…ホムッ…」グキュルルル
生ほむ「ホムッ! ホー!!」モウガマンデキナイ
生ほむ「ホムホムッ ホムッ!!」ブンブン ココカラダセ!!

まどか「あ、暴れだした。我慢の限界みたいだね」
知久「うん、周囲の状況も気にせずにね。 さて、ここからが本番だ」

生ほむ「ホムッホムッ!!」ブンブン ベチョ! ゴロン!!
生ほむ「ホムッ?」ベチョ? ゴロン? ナニ?
醗酵ほむ「」ナマクビグチャ-
生ほむ「ホッ…ホギェェェェェェェェ!?」ナニコレハ!?

詢子「あー、ビデオだから気づかなかったけどとっくに醗酵してたのかい」
まどか「臭いで気づかないなんてバカだね」ティヒヒ
知久「横にずっといたから鼻が麻痺してるという説が有力だね」

生ほむ「ホッ…ホホ…ホァ…マドカァ!!」ダシテ! ダシテ! マドマド!
ごまどか「」モトモトシンデル
生ほむ「ホビャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!! バタン」ショックシ

まどか「あ、死んだ」
知久「精神が限界を迎えたようだね。 ちなみにこの断末魔が聞こえたら熟成完了。 あとは餌が無くなった頃に掘り出すだけさ」
詢子「このときの悲鳴がホビャックの語源だっけか。 それだけは知ってる」


あんあん「アンアンッ」ホムホムノヒメイダ
さやさや「サヤサヤッ」コノヘンカナ?

まどか「あれ、続いた?」
知久「補足説明だね」

あんあん「アンッ? アンアン!」マテ,ワナダ!
さやさや「サヤッ ザッザヤッ?」アリガト,ナンカヘンナニオイ
あんあん「ア゙,ア゙ン…」ホントダ クサイ
さやさや「ザヤ,ザヤザヤ」ヤメトコウカ

詢子「ああ、なるほど。 他のほ食種は臭いで食べようとしないから罠は大していらないのか」グイッ
知久「目印の変わりにもなるしね。 そして人間はこの臭いを目当てにホビャックを探すんだ」

まみまみ1「ティロ・フィナーレ!!」クルナ!!
まみまみ2「マミッ! マミーー!!」コレハワタシタチノ!!
キュウべぇ「キュップイ」ワケガワカラナイヨ

詢子「へぇ、キュウべぇを使うのか。 にしても随分抵抗してるね」
知久「大事な食料であると共に好物だからね。 まみまみは話せばわかる頭のいい種族だけどホビャックだけは譲らないんだ」
まどか「ティヒヒ、抵抗しても無駄死にするだけだって、何でわからないんだろうね」

キュウべぇ1「アリガトウ,マミ!」オモチカエリ
キュウベぇ4「アリガトウ,マミ!」タイリョウタイリョウ
キュウベぇ7「アリガトウ,マミ!」エントロピ-ヲコエタネ
まみまみ3「マミマミ! マミマミ!!」オネガイ、カエシテェェェェ!!

詢子「おーおー根こそぎ。 こういう善良なまみまみを見てると人間は残酷だと思えちまうねぇ」
知久「ホビャックは人間が作っても同じ味は出せないから仕方が無いんだ。 股間の謎の白い液体が関係してるらしいんだけど」
まどか「なるほど、それで貴重なんだね」ゴクゴク

まみまみ1「マミ…ティロ…」ウウ,ドウスレバ
まみまみ2「ミンナシヌシカナイジャナイ」フユヲコセナイヨ
まみまみ3「マミ! ティロ!!」ミンナ,コッチキテ!!

詢子「おや、何か見つけたみたいだね」

まみまみ1「……マーミ? ティロ!?」ナニヨ…コレハ!!
まみまみ2「マミッ! マミッ!!」ホムホムガタクサン!!
まみまみ3「カナメサン!!」ゴマドカモアルノ!
ほむほむs&ごまどか「」シシルイルイ

まどか「沢山のホビャックの材料? あ、もしかして」
知久「ご名答、このまみまみ達はホビャック目的で半ば養殖されているんだよ。 だから取りに行くのもキュウベェにやらせたんだね」
詢子「地中の映像があったのはそういう理由かい。 てことはこれで作っても」
知久「まあ、またまみまみ達の口には入らないだろうね」

まみまみ1「カンイッパツッテトコロネ!!」キセキダネ!!
まみまみ2「モウナニモコワクナイ!!」ガンバッテツクロウ!!
まみまみ3「エンカンノコトワリ!!」ワタシタチミンナノキボウ!!

詢子「おーおー、舞い上がっちゃってまあ」
知久「まあ、ほぼ野生な上にある程度は自給自足してないと作らないという厳しい条件をクリアーした希少な個体たちだから、ホビャックの代わりに食事は用意されるよ」
まどか「理想的な共存関係ってヤツだね」ティヒヒ

おしまい





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