頑張れほむほむ
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homuhomu_tabetai
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作者:G/1BG3sco
315 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage] 投稿日:2011/11/26(土) 21:45:06.34 ID:G/1BG3sco
「ホミャ!」
「お断りします」
「ホビャァァァ!」
「お断りします」
「マドカァァァァァ!」
「お断りします」
1匹2匹3匹と告白して、
最早テンプレのような言葉で、
ほむほむ達の恋は散っていった。
「おーまどか。
またほむほむに迫られてんの?」
「あはは……まぁね」
「モテモテですわね~」
通学路を歩く3人の少女達のうち、
まどか。と呼ばれた桃色の髪の少女が今回のターゲットである。
「ホミャン」
「ホムゥ」
「ホミィ~?」
3人の少女たちが学校で授業を受ける中、
先ほど告白していた3匹のほむほむは作戦会議を開いていた。
全員ライバルなんだから、
恋敵同士で会議なんて馬鹿か? と言いたくなる。
しかし、
それは蹴落として幸せになろうとする人間には無い絆? だろう。
だからきっと、馬鹿ではない……はず。
「ホッムゥン マッドカァァ!」
「ホム? ホミィ? ホ~ミャッ」
「ホムホム……ホミン」
その内の1匹が何かを思いついたようで、
提案した所、見事に却下され落ち込んでしまった様子。
放課後になり、
下校する生徒がちらほら。
その足元に提案を却下されたほむほむがいた。
どうやら試してくるらしい。
「じゃね~まどか」
「うん」
ターゲットが一人になった。
これはチャンスだ! と言わんばかりにほむほむが駆け出す。
「マドカァァァァァ!」
「あっ、ほむほむ」
名前を呼んで気づいてもらう。
ここからが勝負。
「ホッ――」
「まどか! 一緒に帰りましょ」
ほむほむの声は、
まどかのクラスメイトほむらによって掻き消され、
まどかはほむらと共に帰って行ってしまった。
路上に置き去りにされたほむほむは、
恋敵の元に戻っていく。
「ホビャァァァン!」
「ホムゥ.....ホムッ」
「ホムッフゥ!」
無謀な賭けに敗れ、
泣き叫ぶ同胞に、計画を却下したほむほむが手を差し出し、
もう一匹のほむほむが「また明日があるさ」と、高々と声を上げた。
「……ホムッ!」
差し出された手を取り、ほむほむは立ち上がる。
そう、諦めない限り希望はあるのだ。
「ホミィ~」
「ホムン?」
「ホムン、ホム」
今日もまた、3匹の作戦会議が開かれた。
頑張れ、ほむほむ!
~終わり~