高級ほむ寿司

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作者:4xlKLiSn0

756 名前:高級ほむ寿司[sage] 投稿日:2011/11/19(土) 21:17:14.70 ID:4xlKLiSn0




残業の後、私はいつも接待で使っている高級ほむ寿司店に向かった…。


「いらっしゃい!お、旦那。今日はお一人ですかい?」


気だてのいい店主が元気よく声をかけてくれる。

この店主は数年来の付き合いで、私の数少ない気の置けない人物だ…。


「今日は何にします?今日は活きの良いほむまど一家がありますぜ」

「ホム-ホム-」
「マド-マド-」

この店のガラスケースは特殊な造りになっていて、いくつかのマジックミラーで仕切られている。

通常の寿司ネタを入れるわりに、生きたほむほむ達が家族ごとに入っている。

マジックミラーによってほむほむ達が仲間が食べられるシーンを見て味が変質するのを防止する工夫だ。

もちろん、安い大衆回転ほむ寿司ではこういった設備はない。

さすが、高級店といったところだ…。




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|                マド~♪       ホムホムッ♪              |   |
|    ミャロ~♪      ,, ―‐-‐‐、      ,‐‐‐―-- 、       ホミュッ♪   |   |
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これから、自分たちの末路を知らずに、幸せそうにしているのを

マジックミラーごしに眺めつつ、ネタの品定めをする…。


「そうだな…この一家を丸ごと炙りで。火加減は強めで。」

「あいよッ!」


店主は元気よく、気さくに返事をして、さっそく炙りの準備をし始めた。


「ホミュン」トテトテ
「ミャロ-」マッテー
「ホム-」コドモカワイイ♪
「マド-」カワイイネ♪


炙りは順序がある。親ほむたちが子供を守ろうとするので、

親ほむから炙らないといけない。

それも旨味を逃さないよう素早く、手足が動かないようにしなくてはならない。

しかも、生きたままで、だ。

職人はこれの熟練に数年を要するという…。


「ホビャァァァァァァァァァァッ!!!」ギャアァァ!
「マドォォォォォォォォォォ-ッ!!!」ヤメテェ!
「ホミィィィィィィィィィィィィ-ッ!!!」アツイィィ!
「ミャドォォォォォォォォォ-ッ!!!」アチュイヨォ!




                         マ…ド…        ホ…ム…
    ミャ…ロ…   ホ…ミュ…        ,,..:::::::::::::::::、     ,::::::::::::::::
      _____      _          _,-::::::::::::::::::::::::::    /:::::「:::::::::::::::
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  ((::::::リ:::::从::::  l|::::リ::::ノリ:|       :::::::(|::|::#::\:||:::   |::(|::|::/::#:|:
   ゞ(リ::´д゚:ノリ  |リ:´д゚ノl|        ::::::|::|、:::д::ノリ:    |:::::N、:::д::ノ
    ⊂}li:i}::     /〉::::::          /::}:::.》《}::::      ::/,}| {.:::::}::l_
   く(人::::::)ゝ   Uノ:::::::ゝ         Cく::#l_##j::::     Cく_/_l_j_,:::
     |:::|:::|     |:::|:::」           (::::j:::)          (:::j:::)


ほむほむ達の叫び声が聞こえたかと思うと、あっと言う間に炙りの仕込みは終わった。

炭火とバーナーの二つ使いの職人技はいつ見ても惚れ惚れする…。


「ホ…ム」ワタシタチガ…
「マ…ド」ナニヲシタッテイウノ?


店主は素早くシャリを握り、あっという間に生きたほむ家族寿司を仕上げ、私の前に置いた。

「へいお待ち!炙りほむ家族一丁!」

ただよってくる空腹と鼻腔をくすぐる香りに、私は思わずがっついてしまった。

仔ほむまどを両方いっぺんに食べる。


「ホミィィィィィィィィィィィィ-ッ!!!」イタイィィ!
「ミャドォォォォォォォォォ-ッ!!!」イチャイヨォォ!

「ホム-ッホム-ッ!!!」コドモガァァ!
「マドォ-ッマドォ-ッ!!!」オネガイヤメテェ!


まどまどの甘みとほむほむの旨味の2つの味が香ばしさと絡み合い、旨い…。

つづいて、親たちを食べる。


「ホビャァァァァァァァァァァッ!!!」イヤァァ!
「マドォォォォォォォォォォ-ッ!!!」タベナイデェ!


本来なら、絶望などの感情を味わったほむほむたちは味が変質するが、

上手に焼き上げられたこのほむまどは味が変質せず、香ばしさと旨味、甘みが引き立っている。

ここからも、店主の力量が伺える。じつに旨い…


私は炙りを食べた後、微かな香りを感じとった。

この香りはおそらく…。


「親父、今日はもっといいの仕入れてるんじゃないの?」

「おっ!流石旦那だね~実は見滝原産の白まどが入ってるんだ。明日出すつもりだよ。」

「においで分かるよ。出せる?」

「もちろん!あいつらも味の分かる人に食べてもらいたいってもんだ。」

店主は店の奥のから白まどを持ってきた。




       ウェヒヒッ♪
      ,, ―‐-‐‐、    
     _,-|》《|} ,===、 《|}、 
    ,イ , l/ノレハ/ハヽ〉ヾ、
  ⊂ ノ,/ /(| | ハ ハ ||ハヾ、フ パタパタ
  ⊂´ル/ハ| |、'' ヮ''ノリvV`フ
   ⊂⊂/ } {.》《} lヽ.フフ
      Cく_#l_##jゝD
        (__j__) 
        

「マドマドッ♪」 コンニチハ♪


天使のような笑みを浮かべている白まど。

おそらく、生産者に大事に育てられたのだろう。

人間に敵意を抱くどころか、好意を抱いている。

ここまで品質管理が徹底しているのは流石である。


「親父のおまかせでお願い」

「あいよッ!」


そのまま素材の味を変えずに出すか、それとも炙りか。

さて、どう調理するのか…


店主はガラスケースからほむ家族を1世帯、取り出した。


「ホム-」ゴシュジン♪
「マド-」エサノジカン?
「ホミュ-」エサ♪
「ミャロ-」オナカスイタ-


そして白ほむを拘束し、目の前でほむ家族を刻み、ほむとろをつくり始めた。


「ホビャァァァァァァァァァァッ!!!」
「マドォォォォォォォォォォ-ッ!!!」
「ホミィィィィィィィィィィィィ-ッ!!!」
「ミャドォォォォォォォォォ-ッ!!!」


「マド----ッ!!!」ヤメテェ!!! ジタバタ


仲間を救おうと必死に抵抗する白まどだが、非力な彼らでは当然拘束を打ち破れない。

店主は白まどを上下真っ二つにし、ほむとろだったものを添えた。


「マドォォォォォォォォォォ-ッ!!!」 ジョウハンシン ト カハンシン イキワカレ


「おまちどうさん!白まどが生きているうちに食べてくれ!」

真っ二つにされながらもまだ生きて痛みに悶えているのを楽しみながら、

ゆっくりと口に運び、頭からいただいた。


「マ」ガブリッ


旨い…

ほむ家族の旨味と甘み、白まどの本来のさわやかな甘みと白まどの絶望からのわずかな苦み。

それらが絶妙に混ざりあい、極上のハーモニーを奏でている。

やはりこの店主はすばらしい。

この味を知らない人間は不幸だ、といえる一品である。

ひとしきり食べた後、私は店を出た。



仕入れ業者「いつもごひいきで!新鮮なほむ家族と妊ほむ50セットです!

        今回はサービスで妊りぼほむをおつけしますよ!」

店主「いつもご苦労さんです。妊りぼですか!腕がなりますよ。」


「ホム-ホム-」ダイジニシテネ♪
「マド-マド-」コンニチハ♪


仕入れ業者とのやりとりを聞き、明日も来店を決めた。

りぼほむの味を楽しみに思いつつ、私は帰路についた







感想

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  • いくら職人さんが匠でも客が…
    食べるなら下半身からでしょ…
  • 幸せだと思い込んでいたほむまどに突如突き付けられた
    「食材」としての現実、だからこその無常感。

    あくまで「食材」として大切に、しかし淡々と扱う職人や、
    その工程をも含めて食を楽しむ常連客との対比がまた堪らない。

    大変おいしゅうございました。
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