その1

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homuhomu_tabetai

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「おーい!お前達!もう夏休みの宿題は終わったのかー?」

「…まだー!」ピコピコ…

「…あたしもー!」ピコピコ…

「なんだとー…ほら!ゲームばっかりやってないで…早く終わらせなさい!もう何日も無いぞ!」

「…はーい…この面が終わったら始めるー…」ピコピコ…

「…あたしもー!」ピコピコ…

「…ったく…結局出来なくて泣いたってパパ知らないからなっ!」スタスタスタ…ストン…


縁側に座って庭を見る…今…子ども達は夏休みだ…嫁さんが言うには、まだ全然宿題が終わっていないらしい…。


「…ふふっ…『早く終わらせろ!』…か…俺も子どもの時はよくお袋にケツ叩かれたっけ…変わらないなぁ…」

「…でも…変わったのは…子ども達が外で遊ばなくなったことだな…家の中でゲームばっかりやってるし…」

「俺があいつらぐらいの時は…毎日プールに行って…まだ足りなくて川で泳いだりしてたもんだが…時代は変わったなぁ…」

「みんな真っ黒に日焼けして…スイカやアイスを食ったのが懐かしい…」


…俺が昔を懐かしく振り返っていると…。


「…ホムーホムー…」トテトテトテ…


…一匹のほむほむが庭の植え込みの蔭から姿を現した…どうやら餌を探しているようだ…。


「ホムホム…」クンクン…ポイッ!

「ホムーホムホムー…」トテトテトテ…ヒョイ! クンクン…


ほむほむは歩き回って小さな石や草を手に取り匂いを嗅いでいる…俺には気づいていないらしい…。


「…ほむほむか…そういやあいつとほむほむで遊んだなぁ…あれも夏休みが終わりかけだったな…」



~~~~~~~~



「…おーい!そっち居たかー!?」

「…おう!結構居るぞ!」

「「ホムーホムムー」」ワラワラ…

「…マジか!?すぐそっち行くから逃げないように見張っとけよー!」タッタッタッ…

「わかってるよっ!…っと!?逃がすかっ!!」ガシッ!

「ホムーホムー」ジタバタ…

「…到着!…おぉ!!結構居るな!片っ端から捕まえようぜ!」ガシガシッ!

「了解!…あれ?…俺の持ってきたカゴは?…お前に渡さなかったっけ?」

「あっ!?あっちに置いてきた!!すぐ取ってくるから!!」タッタッタッ…

「マジかぁ…早くしてくれよー!とりあえず見張っとくわ!」

「…すまんー…あった!……おっ待たせー…」タッタッタッ…

「よし!それじゃ捕獲開始ー!」ガシッ!ポイ!

「ホマァ!?」ボテッ!

「よっと!」ガシッ! …ホム

「ほいっ!」ポイ!

「ホビッ!?」ボテッ!

「おっ!?まどまども居るじゃねーか!!めずらしー!」ガシッ!

「マドッ!?」ジタバタ…

「多分…そのまどまどに引き寄せられて…こいつら集まったんだな!」ガシッ! ポイ…マドカー

「みたいだな…なぁ…このまどまどはこいつらと分けなくていいかなぁ?」…ホムラチャン

「分けなくていいんじゃね?さっきまで一緒に居たやつだし…ほかに入れ物が無いし…」ガシッ! ポイ! …ホビャッ

「だな!お前も入っとけ!…ハーレムだな///」ポイ!

「マギョッ!!!」ボテッ!

「…なぁ…ハーレムって…なんだ?」

「えっ!?…それは…ほら!あれ!…あれだよ…///」

「…なんだよ!?教えろよー!!」
    ・
    ・
    ・
    ・
「…ん~…結構居たなぁ…」マジマジ…

「…そうだな……まどまどなんか見えなくなってるし…」ジー…

「「ホムーホムーマドカー」」ワラワラ…ゴソゴソ…

「…ホムラチャーン…マドーン…」モゾモゾ…

「…これだけ居たら…なんか気持ち悪りーな…」

「…そうだな…」

「「マドカー…ホムホムー」」イゴイゴ…モゾモゾ…

「今日の晩飯はかーちゃんに頼んでほむほむ尽くしにしてもらおっと!」

「…いいなぁ…今日俺んち…かーちゃん居ないから…とーちゃんも遅くなるって言ってたし…」

「そうなのか!?んー…それじゃ、料理できたらお前んちに持ってってやるよ!」

「マジ!?いいのか?」

「隣同士じゃねーか!それに…一緒に取ったのに俺だけ食うんじゃ…悪りーし…」

「ありがとな!それじゃアイス用意して待ってるぜ!」

「おっ!いいな!う~…晩飯が楽しみだ!」

「俺も!」

「「…ホムーホムー…」」ガサガサ…

・・・・・・・・・

取ったほむほむ達を持って俺達は喋りながら家に向かって歩く…。


「…そういや…お前…宿題全部できたか?」テクテク…

「ん~…まだ作文と…工作が残ってるけど…後は終わったぞ!」テクテク…

「マジか!?…俺…全然出来てない…」ウエー… テクテク…

「それなら家に行くときにドリルやプリント持って行ってやるよ!作文なんかは無理だけど…それなら丸写しでも大丈夫だろ!?」テクテク…

「うわー…そりゃ助かるわ!!お前がいてくれてホント助かる…」テクテク…

「まぁな…ってお前…いつもじゃねーか!!」テクテク…

「…そうだったっけ?」フフーン♪ タタタタ…

「そうだよっ!!…こら!逃げるなー!!」タタタタ…

「「…ホムーホムー…」」ゴソゴソ…
    ・
    ・
    ・
    ・
…追いかけっこをしながら…いつも遊んでいる空き地の前についた…。


「…ん~…誰も居ないな…みんな宿題の追い込みで遊べないのかなぁ?」

「お前と一緒にしてんじゃねーよ!…多分プールじゃねーか?この時間なら…」

「あ!?そうだな!…ほむほむ狩りに夢中になっててプールのこと忘れてた…なんで言ってくれなかったんだよ!?」

「…俺も今気づいた…」ハァ…

「あ…そうだよな…あー…プール皆勤賞が~…」ガクッ


…肩を落としながら俺達はなんとなく空き地に入って行った…。


「あー…しかし暑いなー…」トスッ パタパタ…


俺は木陰に入って座り、手のひらで顔を仰ぎながら呟く…。


「…だなぁ…しかし…こいつら元気だよなぁ…」トスッ ジー…


あいつも隣に座り…カゴの中を観察する…。


「「ホムーホムムーマドカー」」モソモソ… ウェヒヒー

「…まどまどにほむほむ達がたかって…まどまどが見えねーな…」パカ!


カゴの上についている蓋を開けてあいつは中に手を突っ込んだ。


「「ホムッ!!ホムムー」」ワラワラワラ…


あいつの手に驚いたほむほむ達が一斉に離れる…やっとその中にまどまどのピンクの頭が見えた。


「いたいた…」ヒョイ!

「マドッ!?!?」ジタバタ… カクカク…

「…ホムゥ///…マドカァ///」ヘコヘコ…

「ん!?…こいつ…ほむほむ一匹抱えたままだ…」スポン!

「マドー!!!」ギュー… カクカク…

「マドカァ///」ヘコヘコ…

「…なぁ?…このまどまど…ほむほむにくっ付いてるけど…なんでだ?」クルッ


あいつがまどまどを掴んだまま俺の方に差し出す…まどまどはほむほむを落とさないようにしっかり捕まえて…腰を振っていた…。


「…マドドー!!!」カクカク…

「ホムウゥゥ…マドカァーッ///」ヘコヘコ…

「…交尾…だな…」

「交尾!?…って……セ…セセ…セ…ックス…の事だよな///」カァー…


俺の言葉にあいつは…顔を少し赤らめた…。


「気持ち悪りーな!!顔赤くしてんじゃねーよ!!…まぁ…その通りだけど…」

「…へぇ…これが交尾かぁ…いつもはほむほむだけしか居なかったから初めて見たわ…」ジー…

「マドーッ!!!ホムラチャーッ!!!マドドーッ!!!」カクカクカクカク!!

「マドカッ!!!マドカァッ!!!ホムウウゥゥーッ!!!」ヘコヘコヘコヘコ!!


俺達が見ている目の前でまどまどとほむほむは更に激しく腰を振り合う…。


「「ホムー…ホムー…」」


…カゴに残されたほむほむ達はどこか物悲しげに二匹を見ている…。






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