大衆党

大衆党(たいしゅうとう)は、かつて日本に存在した国政政党である。
設立年月日 1945年9月23日
前身政党 大日本政治会
解散年月日 1949年4月12日
解散理由 社会新党との合流
後継政党 大衆社会党
政治思想 中道左派・草の根民主主義
機関紙 大衆よ集え

概説

1945年8月大日本政治会が解散、戦後の国政政党として出発した。結党当初の所属議員は、かつての無派閥議員や非推薦議員たちであった。

党執行部

氏名 就任日 後職 備考
党代表 下条高矢 45年9月 大衆社会党団体運動本部長(初代)
衆議院議員団
団長 田所大輔 45年12月
村井康孝 46年12月 大衆社会党幹事(1期)
団長代行 山崎彩乃 45年12月
院内幹事長 村井康孝 45年12月
朝山登也 46年12月 大衆社会党幹事(1期・2期)
政策局長 坂本蓮 45年12月 大衆社会党幹事(1期・2期)、大衆社会党主任幹事(2代)
総務局長 西田幸平 45年12月
廃止 46年12月
参議院議員総会
会長 桐生真希 48年6月
会長代行 吉川一馬 48年6月

議席

議席変動

日付 ± 備考
1945.9.23 大衆党結党
1945.12.17 16 第13回衆議院総選挙
1946.12 31 +15 第14回衆議院総選挙
1948.6.13 31 8 +8 第1回参議院通常選挙
1948.10 28 8 -3 衆議院議員3名が離党
1949.4.12 0 0 -36 社会新党との合併による法的解散

選挙結果

選挙 投開票日 党代表 議席
第13回衆議院総選挙 1945.12.17 下条高矢 16
第14回衆議院総選挙 1946.12 下条高矢 31
第1回参議院通常選挙 1948.6.13 下条高矢 8

党史

結党

戦後の新しい民主主義を標榜して結集した代議士集団である。特に、大日本政治会の無派閥議員や非推薦議員の中で中道勢力とされる元議員を集めて立党。1945年12月の第13回衆議院総選挙で16議席を獲得して比較第四党になる。党内では、党代表である下条高矢(元大日本政治会主任幹事)が取り纏め、国内外に幅広い人脈を形成した。特に、海堂内閣大路内閣といった政権への支持を表明したことで挙国一致に参加。その後、日本共和党協同共和党民主党といった政権党との院内連携を続ける。

解党と合流

1948年1月、民主党政権とは決別し、地方で組織票を固めていた社会新党との結びつきを強める。特に、第1回地方統一選挙において大衆党公認・社会新党推薦の統一候補を6名出したことが決定打となり、49年3月に党としての機能を社会新党に継承することを所属国会議員の全会一致で決定。翌月に、大衆社会党として合併する。ちなみに、第1回地方統一選挙では、山本隆邦青森県知事選挙で当選を果たし、初の民選知事となった(他5名は全員が落選)。
最終更新:2025年03月18日 20:52