猫の日(長い夜の国と最後の舞踏会)
長い夜の国と最後の舞踏会 2
ぽつぽつと、早売りの購入のお声をいただいております。
もしかすると、葡萄パンがお手元にあると、書き下ろしのお話の毛玉の気持ちになれるかもしれません!
猫の日のSSを少しだけですが!
#猫の日
#長い夜の国と最後の舞踏会
「リーシェックさん、これは何ですか?」
「…え。それを俺に近付けないで下さい」
「護衛騎士さんが役に立たないので、ノインを呼びます…」
「…なんだ、また変なものに触るなよ?…ああ、錆猫か。金物や武器類にこっそり錆を残していく精霊だな」
「にゃーん!」
「まぁ。可愛いです!」
「にゃ!」
「…ノイン」
「飼えないし、敷地内には置いておけないぞ。リーシェックの顔色を見てやれ」
「真っ青です」
「お嬢さんは、俺とそのけだものとどちらが大事なんですか!」
「もふもふ…」
「おや。ディア様は正直ですね」
「ディルヴィエさん!もふもふがいました」
「俺は、錆猫以下なんですか…?」
「ディア様。ノイン様の調理器具などにも障りますので、その猫は飼えませんよ」
「それは大変なので、今すぐ森に捨ててきます」
「お前な…。ディルヴィエ、任せてもいいか?」
「承知しました。…これはどうします?」
「俺より錆猫…」
「ったく。…リーシェック、何か作ってやる。希望はあるか?」
「季節の果実のタルトと煮込みシチューと、焼きたてのデニッシュパンですかね」
「一つだけだ!」
「まぁ。ノインが取られてしまいました…」
「…お前にも何が作ってやる」
「白いクリームと苺のけき…」
「やれやれだな」
「じゃあ、俺はタルトで」
「配分を考えろ!」
「苺のケーキもありますよ?」
「…うーん。お嬢さんのおすすめですか?」
「一切れだけなら、分けてあげます」
「はは、ホール前提でそれですか。でもまぁ、お嬢さんのおすすめなら、俺はシチューにしますか」
「…タルトも焼いてやる」
「ノイン様、ディア様とリーシェックの分け合いは心配しなくても大丈夫かと」
「にゃーん」
最終更新:2022年05月07日 19:31