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創世神話

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inoboku

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時代構成

  • 創世代
  • 天界繁栄の時代
  • 第一人類繁栄の時代
  • 第一次終焉期
  • 第二人類繁栄の時代
  • 第二次終焉期


創世代

次元・宇宙・惑星・世界。
その全ては二柱の創世神によって生みだされた創造物だった。
一柱をソリウス。もう一柱の片割れをリードゥス。
その二柱は全ての世界の根幹となる物を作り上げ、創世を齎した。
だが、その生み出した創造物、その全ての支配を望んでしまった創世神の片割れリードゥスは、もう一人の創世神を葬ろうと画策。しかしその目論みはソリウスには通じず、ソリウスの前に敗北したリードゥスは失墜してしまった。
零落したリードゥスの肉体はやがて魔界と呼ばれる場所を生み出す。
そして最も深く、リードゥスの亡骸に近い場所は奈落の炉心という《淀み》の溜まる場所となった。そして魔界は悪魔と呼ばれる者たちがリードゥスの骸から溢れる魔力より産まれ、悪魔の世界として繁栄していくことになる。
そして、リードゥスとの戦いを制したソリウスもまた、繁栄を齎していく。


天界繁栄の時代

戦いを制したソリウスは、自らの力、大権を分け新たな存在を生み出した。それこそが現在、大いなる力を持つ《神格》と呼ばれる者達である。
生み出された神格達は、ソリウスの指示の元で自らに与えられた大権を用い、ソリウスが作り出した神格の国天界を繁栄させていった。
その最中で、ソリウスは自身の限界を鑑みて、幾柱かの神格達を生み出した。
そのうちの一柱は、後に神々の英雄として伝承されることになる神格が【聖神王:アイシャ】。
アイシャはソリウスの実の娘として扱われ、正統な指導者という使命を受けた。
その一方で、ソリウスはさらに四柱の大いなる力を持つ神格を生み出した。
中でも、一際力を与えられたのはソリウスの次代……つまりは転生体にあたる女神【慈母神:アドリアナ】である。
アイシャが天界を治めるその一方で、アドリアナらは天界に様々な新生命を齎した。
それこそが天使と神獣だ。
アドリアナによって生み出された原初の天使は《神祖使徒:アポルトス》と呼ばれ、神獣は《神祖獣》と呼ばれる。
また、アポルトスの御子は後にアイシャの右腕とされる最高の熾天使【熾天始祖:セラ】とされる。
そして、神祖獣の御子たる《聖天馬:グレイシャ》はアイシャの神獣として名を残している。


第一人類繁栄の時代

天界は繁栄を迎え、大いなる発展を遂げた。
そんな中でアドリアナは全く新たな生命を生み出すことを決める。その新たな生命こそが《人》であった。
神と似通った姿を持ちながら、天界では無い新天地にて生きる生命。それらを生み出すという試みは、全ての神の御身を震わせた。
しかし、いきなり産み落とすのではなく、アドリアナは《人》が地上で神格のように文明発展を行えるように、《人》の概念をまず定着させることにした。
そうして、神の肉を切り分け、生み出された原初たる《人》こそが【人祖:アダム】と【人祖:イブ】である。二人は後に、《人王》として第一人類の象徴になる存在だった。アドリアナは二人の人祖を我が子のように丁寧に育て、様々なことを教えた。

しかしそれを妨害する存在が現れる。
その存在とはリードゥスの亡骸に残る大権から生まれた存在達だ。
初めに生まれたのは《蛇》と呼ばれる、生命に罪を齎す凶兆の存在だった。《蛇》は後に大罪として定められる《九つの概念》を創り、それを力として凝縮した。そして《蛇》はその内の《色欲》の力を分け《リリス》と呼ばれる存在を生み出したのだ。
《蛇》はリリスに天界にいる人祖アダムを唆すように命じる。しかし愛によってイブと心から繋がっていたアダムに彼女の誘惑を通じなかった。
失敗してしまったリリスは天界を守る天使からの怒りを買い、耳と声を奪われた後に呪いを受け下界へと堕ちることになる。

次に《蛇》は自身で人祖を落とすことを決め、自ら天界に侵入した。そして《蛇》はアドリアナの持つ禁断の果実と言われていた《全知の果実》を口にするよう唆したのだ。
全知の果実は、二人の人祖の抑え込まれていた大いなる力を解放させ、神にも並び立つ知恵を授けた。
しかし、人という別種の生命が神格に並び立つ知恵を得た事は神の意にそぐわず、二人はアドリアナの擁護を押し切り罰を与えられることになる。
肉が削げ、血が湧き出る程の拷問を受けた二人。
そして、驚くことに流れ落ちた血肉が形を成し赤子が産まれたのだ。アダムとイブの血肉から生まれた三人目の《人》の概念だった。
神々はこれに大層驚き、同時にこれを利用することにした。神々はアダムとイブを許し、《人》が生きるべき大地《人界》に肉体を治して産み落とした。
そして、アダムとイブの罪は三人目の《人》の一身に背負わせ、それを《原罪者》と呼んだ。
神々は《原罪者》を殺すことで、人の過ちを無くそうと考えた。しかしそれをアドリアナは停めた。
過ちがあるからこそ生命とは成長する、リードゥスの時のように、と。
故に猶予を与えられ、アドリアナはこの原罪者に《人》を守る為の術とその役目を与えようとした。実際、その目論見は成功だったが、上手く行き過ぎたことが仇となる。
いくら《人》という生命を守るためとはいえど、その力はあまりにも強大すぎると神格達に不安を与えてしまったのだ。
その危険性によりアドリアナは今度こそ許しを得られず原罪者は《人》の決して立ち入らぬ禁域とされた霊峰へと封じられた。
また、人祖に罪を齎した《蛇》は力を得て《蛇王》に昇華し、その身を人界のどこかに隠してしまった。

その一方で《人》は神々に許された存在として繁栄していく。その時代、《人》は現在の人類からは考えられない力を保有していた。
ある者達は世界から《世界》を切り取り自分達の《国》として発展を遂げ、ある者達は神の良き隣人として叡智を発展させた。
《人》の発展はやがて世界そのものの仕組みにも作用し、新たなる存在を生み出す。それこそが高次知性体と呼ばれる、人界においてその知恵と神秘を果てまで突き詰めた存在だ。発展とともに、知恵と神秘等概念的な物が収束し無から産まれた高次知性体を《純粋種》。《人》が高次知性体に昇華した存在が《昇華体》と呼称される。
この様に人の発展により、人界は多くの進歩を遂げた。
だが発展が終焉がある。
第一の人類繁栄は後に終わりを迎える。


第一次終焉期

人界の発展と共に、魔界には悪魔が多く生まれその数を増やしていた。
だが、そんな中で《蛇》以来のリードゥスに関わる存在が再び現れる。それがリードゥスの転生体たる次代【魔神王:エクス】だった。エクスは魔界の悪魔を惨殺することでその力を研ぎ澄ませ、その配下を生み出した。
そして、リードゥスの憎しみを憶えているエクスは天界を崩壊に導く為に宣戦布告する。その宣戦布告とは人界の《人》を殲滅する事だった。
これにより、世界を切り取り別空間で営みを続けていた《人》を除き人類は絶滅する事になる。
これが第一次終焉期である。

人類が絶滅に追い込まれたことにより、天界には激震が走った。間もなくしてエクスは天界にも攻め込むだろうと。
それ故に、神を統べる王アイシャは立ち上がり、真っ向からエクスと戦うことを決意する。
そうして始まった大戦を《聖魔戦争》呼ぶ。

聖魔戦争の末、エクスら魔神王陣営は死滅し、聖神王陣営も大きな傷を負うことになった。さらに、天地揺るがすこと大戦争は多くの次元そのものに影響を与えたという。
これにより多くの次元に影響を与えた戦争が巻き起こった世界を《原点世界》。そして原点世界を複製した世界《並行世界》が産まれることになる。

並行世界は聖魔戦争の後に生まれた世界に当たるが、並行世界それぞれに、原点世界の定礎化された時間軸の修正力が働いた。この修正力によって、並行世界でも聖魔戦争以前の歴史があったもの(・・・・・)として扱われるように。更には、時間の流れのズレや差異こそあれど概ねは原点世界と同じ時間の流れを辿るように修正力が働くようになっている。
また大戦争の余波により次元と次元を隔てる壁が不安定になり、より密接な繋がりを産むようになった。よって本来なら繋がりえない世界との接続が可能になってしまった事もひとつの爪痕である。

天界も無傷では済まず、多くの神格が死に絶えた。
生きて勝ち抜いたアイシャもエクスから受けた傷が致命傷となり、数年後には崩御した。
しかし、アドリアナとその兄弟姉妹。更には、ソリウスによって初期の頃に生み出された力ある神格達は生き残っていたという。その為、生き残った神格達によって第二の時代が生み出されることになる。
だがそこで誤算だったのが、天界の状況は新たに人類をもう一度生み出し直す余力もないほどに弱っていた。
かと言って、神格達の手でもどこにあるかたどり着けない空間に生きる生き残り達を探すことも困難である。
その為、神格達は一つの選択をとった。

その選択とは、封印した原罪者から新たな人類を生み出すことだった。


第二人類繁栄の時代

人類を再び繁栄させるべく、アドリアナは霊峰に封じられた原罪者を目覚めさせた。目覚めた原罪者はアドリアナに事情を告げられる。そして彼女は今までの非礼を深く詫び、その血肉をもって《人》の繁栄の為に力を借りたいと原罪者に懇願した。
アドリアナに恩がある原罪者はその頼みを聞き入れ、彼女に自身の血肉を預けたのだ。その後自由を手に入れた原罪者は、霊峰の森林に篭もり長い長い時を生きていた。
長い時の中で原罪者は封印以前から磨いてきた力をさらに覚醒させたという。それは人の営みから外れた禁域より人類を見守る術、人類を滅びの運命より救う術だった。
やがて、原罪者はその功によって人々から崇め称えられる人類の守護者《人王》としての地位を得たのだ。

こうして人類は人王の守護の元に再び繁栄の時を迎える。
第一の人類に比べると、第二の人類は幾分か神秘の力が衰えていた。しかし、それが気にならないほどの発展力は衰えてはいない。在り方の変容を挙げるならば、神の良き隣人ではなく、神の信奉者としての立ち位置に収まったことだろう。
無論、信奉の対象は神だけではなく、大いなる自然や人の域から外れた存在も人類に崇め称えられる対象だった。
つまり、人類は隣人としての共存ではなく信仰による共存にその思考が変化したのである。

一方、天界でも生き残った僅かな神達の手で新たな時代が築かれていた。その聖魔戦争を生き抜いた神々は《古の神》と呼ばれ、第二の時代の指導者として君臨する。
慈母神アドリアナも、蒼穹天神ケイオヌスという伴侶を得て幾柱もの子を成したという。
こうして、天界もまた繁栄の時を迎えていた。

しかし、第二の時代もある陰謀によって終焉を迎えようとしていた。


第二次終焉期

終焉の始まりはアドリアナの死が契機となっている。
アドリアナの子らの中でも次兄である【裁定神:ファトゥム】は、第二人類の起源について神々に異議を唱えた。
リードゥスの遺骸から発生した全ての罪の権化《蛇》より齎された、原罪の化身にも等しい原罪者。それから産まれた生命は神が創った世界において毒でしかない。故に今の人類、その全てを神の支配下に置き律する必要があると。
ファトゥムはそう唱えたのだ。この彼の提唱により天界は大きく三つの派閥に別れることになる。

一つはファトゥムの提唱した《支配派》
一つはアドリアナの唱える人間は神の手には管理されず、昔のような共存を唱える《共存派》
そしてもう一つは、ケイオヌスの掲げる必要に応じ間引きあとは好きにさせておくという《中立派》だった。

天界が三つに分断された事により、策謀や陰謀が渦巻く混沌とした時がしばしの間続いたと言う。
しかし、ある時に事態が大きく急変した。
それが共存派の神格がケイオヌスを殺害したというものであった。これに激怒した神々は共存派の筆頭であるアドリアナを大きく責めたてたのだ。しかし彼女を擁護する神々の声も大きく最終的には武力による衝突を引き起こした。
この衝突により大敗したアドリアナらは力を失い、失墜してしまう。特にアドリアナへの罰は大きく、その肉体をズタズタに引き裂いて、奈落にその亡骸を捨てたのだ。

これにより共存派の筆頭はアドリアナの長女である【神秘女神:イレイナ】が、中立派の筆頭は長兄の【天空神:オルド】が引き継いだ。二つの派閥そのものが潰えることはなかったものの、一度筆頭が変わってしまった二つに比べ支配派の力は強まっていた。
だが、ここで更に事件が起こる。
奈落の炉心に渦巻く淀みが、オルドと彼が使役していた十二の大神獣を汚染。汚染されたことによりオルドは魔神化、大神獣も大魔獣へと変貌してしまう。
そして、オルドはその魔神化した邪悪なる思想の元に人類を一掃し世界を無に還すべく大戦争を開戦したのだった。

この戦争こそが第二人類崩壊の原因にして
現代に生きる人類の転換点となった大聖戦
《神魔終焉聖戦》である。
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