国立亜瑠華学園 - ここだけ異能のある世界ウィキ

国立亜瑠華学園(こくりつ あるふぁ がくえん)

概要

日本国政府の意向によって設置された全寮制の高度育成機関。所在地は太平洋・日本国領海内の人工島（異能によって発生した地殻変動が原因で作り出された）。千葉県上空を跨ぐモノレール路線で東京都の《街》と繋がっている便宜上都内の学園。
全国から異能が発現した子どもを預かり、異能者として社会に貢献するための教育を施している。
学費は中等部まで無料。

初等部六年制、中等部三年制、高等部四年生の構成となっており、初等部は例外的に『早期から親元から引き離す事がないように』と各地に分校が敷設されている。
無論、既に保護者となる人物がいない初等部児童は本校にて預かる。

初等部では学習指導要領に則った教育のほかに、異能の使い方や異能者として生きていくための教育を行う。

中等部では上記に加え、より実践的な異能の使用法とともにエネミーや異能犯罪者との遭遇を想定したカリキュラムが組まれ、学生は刀剣や銃火器の携帯を義務付けられており、学外での積極的な対エネミー・対異能犯罪者戦闘を推奨されている。
また、市井から国家機関、学内から発注された異能者向けの依頼が学生へ斡旋され、その難度に応じた報酬金と単位が付与され、学外で討滅・捕縛したエネミーや異能犯罪者のランクに応じても報酬金と単位が出る。
単位の合計数によってS〜Fの学生ランクが決まり、高等部進学にはDランク以上が必須である。

高等部には中等部でも一定の成績を修めた学生が進学を許可され、そのカリキュラムもまた専門的となり学部・学科に分けられることとなる。
学科への所属は適性試験により決まるが、異能戦闘科(コマンド)は例外的に適性試験の一切が設けられず、希望すれば確実に所属可能。
全学科の最終目的は異能者の戦闘とその支援であるが、これは決して異能者の青少年を兵士へと改造するためではない。
現状、異能者の多くが無能力者よりも武力に秀で、日々出現するエネミーや異能犯罪者を相対することが可能なのも異能者の力あってこそであるが故に、社会に貢献する異能者としての教育はあらゆる方面への強さが求められるのである。

【進級・進学・卒業要件】

中等部への進学や、進級・卒業に特に制限はなく、修学と必要な出席日数さえ確保できているのなら問題はない。

高等部への進学および編入にはDランクへの昇格、単位にして7,200以上が求められ、そこに単位区分（※下記にて解説）の区別はない。
高等部の卒業にはCランクへの昇格、単位にして12,000以上の習得が絶対となっている。

単位区分には大きく分けて《座学》《実技》《実習》の3種類がある。

《座学》は読んで字の如く講義の出席や学力試験での一定成績以上で習得可能で、半期ごとに最大習得単位が48と他より少ない代わりに高等部での進級には30単位以上の習得が必須である。

《実技》は発現した異能を使用する訓練講義や一部講師が課す実技テストで習得可能で、半期ごとの最大習得単位は160。進級には100単位以上の習得が必須。

《実習》はエネミーおよび異能犯罪者の討滅・捕縛や学生向けに斡旋される依頼完遂によって習得可能で、習得単位の制限は一切ない代わりに高等部への進学並びに卒業に必要な単位の大部分を占める。

【転入概要】

初等部までは通常の学校同様の手続で編入可能であるが、中等部1年からはエネミーの討滅実績（なるべく公的なもの、報酬の支払い履歴も可）の提示があればその分の単位が付与される。

高等部には《座学》《実技》の編入試験が必要であり、ここで一定成績を取得することで編入可能。
編入と同時に《座学》90《実技》300《実習》6,810の合計7,200単位が付与され、エネミー討滅などの実績の提示があれば追加習得可能である。

【異能分類】

学生は入学・編入の際に異能の分類調査を受け、各種分類に振り分けられる。
《中等部》からは自身の異能を専門的に学び、練度を鍛えることとなる。そのため振り分けられた異能分類の教室で積み重ねられたデータからカリキュラムを組み、個人に適合した訓練を行うのだ。

通常分類

【念動系 -テレキネシス- 】

自身の念から力場を発生させ操る異能。
異能の中でも特にポピュラーなもののひとつで、在籍学生数は最多である。

【発火系 -パイロキネシス- 】

発火現象を起こし、操作する異能。
言ってしまえば着火(ティンダー)や火球(ファイアボール)といった単純なものだが、単純ゆえに原理は個人によって千差万別である。

【発電系 -エレキネシス- 】

発電現象またはそれに関わる現象を起こし、操作する異能。
プラスマイナスの電荷を操り、その強度から圧力、方向さまざまな現象を緻密に操作する都合上、その練度にはかなりの個人差が発生する。
だが、この世界のほとんどのものには電荷が関わっており、それを手繰る果ては無限大にも等しい。

【増強系 -インクリース- 】

力を強化する異能。
超人的な身体能力を発揮するのみならず、さまざまな物のはたらきに干渉し、その効果を強化する。
例えば電球を強化したならば方法によって稼働寿命や光量、または単純に硬度を高めることにもなる。

【模倣系 -コピー- 】

異能を模倣する異能。
異能者だけではあまり意味を為さないものの、本人の経験が物を言う。
複雑な異能原理を模倣し、自らに宿す解析能力こそが真髄という者も少なくはない。

【変化系 -メタモルフォーゼ- 】

自身の肉体を別組成の物質へ変換する異能。

【透視系 -クレイアヴォイアンス- 】

見えない位置にあるものを見る異能。

【操作系 -マニピュレータ- 】

自身以外の物質を操る異能。

【生成系 -ジェネレータ- 】

物質を生成する異能。

【精神系 -テレパス- 】

他人の精神と繋がる異能。

【治癒系 -ヒール- 】

治癒作用に干渉する異能。

【転移系 -テレポート- 】

物質を移動させる異能。

特殊分類

【自然支配系 -デウスデア- 】

自然を意のままに支配する異能。

【精神支配系 -ドミネイト- 】

精神を意のままに支配する異能。

【空間支配系 -コスモス- 】

空間を意のままに支配する異能。

【敵霊混じり】

内にエネミーを内包し、肉体をエネミーのものへと変化させる力を持つ異能者。
基本は先天性のものだが、独立したエネミーがなんらかの形で人間の身体を巣食い、宿主となった者の生存のために力を貸す後天性のものも実在する。
共通して異能者や無能力者に比べて身体能力が高く、自己再生能力が非常に高く生存能力に長ける。
もちろん利点だけではなく、人間とエネミーとの間で精神のバランスが崩壊するリスクを抱えており、人類への敵対本能が目覚めれば非常に厄介である。

【分類不能 -アンノウン- 】

全くの原理不明。
故にこそ全く新たな法則を内包する学生が在籍する。
一名例を挙げるとすれば、異能信仰研究科(セオロジ)に所属するまったく異能の詳細が明らかになっていない高等部二年生の女子学生である。

【学部・学科】

実戦学部

• 異能戦闘科(コマンド)

• 狙撃科(スナイプ)

隠蔽学部

• 隠蔽科(ハイド)

• 尋問科(ダギュラ)

探偵学部

• 探偵科(インケスタ)

• 鑑識科(レピア)

兵站学部

• 兵站科(ロジ)

• 武装科(アムド)

衛生学部

• 異端医療科(ゼノ・メディカ)

特研学部

• 特殊異能力研究科(SSR)

• 異能信仰研究科(セオロジ)

• 特捜C³科(シーキューブ)

《実習》エネミー討滅単位

学生がエネミーを討滅した際に付与される単位。
こちらは異能省エネミーレベルを参考に作られている。
また、エネミーレベル5以上を【強敵区分(ファイブオーバー)】とし、Aランク学生以下の単独対処は厳禁。
Sランク学生または外部異能組織との連携を厳守すること。

ランク	エネミーレベル	単位数
S	4.5・甲〜	120.0〜
A	4・丙〜4.5・乙	70.0〜90.0
B	3・乙〜4・丁	35.0〜66.0
C	2・甲〜3・丙	20.0〜32.0
D	2・丁〜丙	5.0〜12.0
E	1・乙〜甲	0.1〜1.0
F	0・丁〜1・丙	0.01〜0.09

《実習》に際しての注意

学生によるエネミー討滅の目安

学生ランク

ランク	制服色	必要単位
S	白	120,000
A	灰	60,000
B	青	30,000
C	緑	12,000
D	赤	7,200
E	茶	1,000
F	黒	0

学生名簿

嵐瞳空子　高等部・異能戦闘科2年　Sランク
煌牙遊伽　高等部・特捜C³科&隠蔽科　Aランク
標ネオン 　武装科B→Aランク
森山千春　中等部3年Cランク
亜門響 　異能戦闘科Dランク
地雷少女　異能戦闘科Dランク
黒兎アル　中等部2年Fランク

卒業生

飯嶋秀 　異能戦闘科
戸枯把羽 　狙撃科