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大ゲート祭より伝えます:八周年

世界を結ぶ大ゲート移動の方向が解放される祭りの期間

それに合わせて世界各国で開催される祭の様子などをフリーダムに伝えます

風の噂が広めた大ゲート祭に興味を持った精霊達もやってくるかも知れませ

※過剰なdisや行き過ぎた擁護は控えましょう。ルールとマナーを守ってE&E!

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【イストモス】

【】

【ラタ市内】
「あっ!星の巫女様だ!」「ラタ様だ!」
ゲート祭の間、星神の計らいから顕現して祭りを監督することになったかつての星騎士ラタ。
「皆さん、今年も盛況ですね。あまり無理せず最後までよろしくお願いします」
「ラタ様ラタ様、今年は催しものとかは出られないのですか?」「みこさまーかけっこしないの?」
そう言われると生前の血が騒ぐのは確かなのであるが゙…
「そうしたいのは山々なのですが、去年は祭後の復旧に半年もかかりましたから…毎年あれを催すのは難しいですね」
「ざんねんざんねんー」「ラタさまのはしるすがたをみたかったよー」
「そうですね。来年の祭りで催せるか相談しておきますね」
周囲にできた子供の人だかりをあやしつつ、来年への決意を固めるラタであった

【ラタ城塞都市】
ラタ中央広場。祭りで賑わう中で激しくギターが響き怒声とも聞こえる歌?声が天に駆け上がる。
「風の噂を聞いてやってきたぜぇええっっ!イイ歌唄うヤツらがいるってなぁーっ!地球への土産に俺とセッション!俺はD!サワムラ!」
『うわーん!なにこの音、突き抜けるー!もっとやさしく歌ってよー!』
『イエーイ!これがイイんじゃないのさ!もっともっとー!』
激しさの中に己自身を曝け出す歌に早くも大衆も精霊も意見が分かれて大論争が起こる。
「私はちょっと好きだけど…まぁ皆が皆好きとは言わないかもねぇ」
「姉さん、尻尾振れてるけど…あれで踊る気なの?」


【オルニト】

【】

【村から延びる山道屋台通り】
山に墜落した浮遊島という特異な立地であるオルニトゲートへの道も大分と整備が進んだ。
祭りの間は日に数度、麓の村の広場から山頂までの間を音楽隊が往復する。
音楽隊が通る間、空には何本もの【風の回廊】が発生する。
音楽を楽しむために集まった多くの風精霊が空を滑る道を形成するのである。
オルニト帰りしたハーピー達も風に揺られながら申し合わせするでもなく歌や音を重ねて音楽に彩を添えるのであった。


【マセ・バズーク】

【】

【大ゲート前 仮想案内所】
『多数企業と協賛、安全性もバッチリ』の売り文句で観光客の列が伸びるスポット
ふわふわの虹色綿に包まれたドームの中にずらりと並ぶ繭の中に入り目を閉じると分かりやすいデジタル様式の空間が広がる。
人間には分かりやすいくらい分かりやすくした方がハードルが下がるという方向性もあってのことである。
気づけば手元に広がるパンフレットにはマセバズークの各領地が並んでおり、タッチすればすぐにその領地が作った宣伝スペースへ連れて行ってくれる。
実際の五感をも体験できる高度な仮想空間から出た後は目当ての領地に行くも良し、違う領地へ向かうも良し。

【大ゲート地点】
我が領良いとこ見においでと自信のある氏族などが挙って直行便を用意するのが通例であるが、今年は何か様子が違う
『ホェエエ~~』
大型乗用蟲の足元から現れて土砂の波を立てる巨大な岩の鯨
子供達がわいわいと群れ付く中で無数の小蟲が文字を形成して文章を作る
クルスベルグはどの方角ですか?』
子供達が揃って指をさす方角へ向けて大きく翻った岩鯨が地に潜行していく


【エリスタリア】

【】

【ゲート通関】
エルフ警備員「禁止です!エリスタリア産の植物の種子の地球への持ち込みは禁止です!」
旅行客「え?そうだったんですか?特に店で注意もなかったので…」
エルフ警備員「お土産にするのであれば胚処置をしてある草花をお求め下さい」
エリスタリアンの余りにも理想と進化を実現した植物は、決められた処置を施されたもの以外の輸入は禁止されているのであった


【ミズハミシマ】

【】

【アリョーシャ獣舎】
「行ってくるのだわ」「働いてくるのだわ」「労働なのだわ」
厩舎の扉が開くと勢いよくフェザーバーン数頭が飛び立つ。大ゲート祭で需要が増える群島内での空輸を担うためである。
「仕入れた卵を孵して苦労して運搬ができるまで育てて調教した甲斐があったと思わせるくらいには稼いでくるのだわ」
「私が一から仕込んだのだわ大丈夫なのだわ。ワナヴァン流飛行術はお客様に快適安心な空のひと時を約束するのだわ」


【ラ・ムール】

【】

【王都】
「なぁ今月になってから試練で飛ばされたことあるか?」
「言われてみれば俺は先月から試練してないや」
「太陽神様の祭りの時くらいはゆっくりしなさいっていう御気持ちなんかなぁ」
「いやいや、俺はとんでもないでっけぇ試練の準備をしていると思うね!いつもゆっくりしていると裏切られるんだ!」

【蜃気楼王墓】
????「やれやれ・・・今年もまたこの季節が来たか・・・」
???「これもまた試練にございますれば!」
????「今年は何処に引きこもろうかねぇ・・・4年前みたいにイカサマくせぇ奴と戦うみたいなことは勘弁願いたいぜ」

???「またなの!?ねぇ!またなの?これからせっちゃんとシブヤに繰り出すところだったんだけどぉ!」
???「これもまた試練に御座いましょう。よくあることに御座います」
???「試練とかそういうの22世紀の女子高生のトレンドじゃないんですけどぉ!」

????「え?」
???「はい?」



【大延国】

【】

【皇宮】
「大精霊方が都に出られるというのは真か?!」
「何故今年に限ってそのような…」
「宮の精霊達の話では、どことなく吹いてきた風の噂を聞いた大精霊方が大門祭に興味を持ったとのこと…」
「ぬぅ。しかし行くとなれば止めることなど何を引き起こすか分からぬ!そうだ!皇帝は何と仰ってるのか?!」
「三日三晩大精霊と交渉した結果、人に分からぬ様にであれば了、とのこと」
「何だそれは!あの強大な力を持った大精霊が?祭りを歩いて人にばれない?無理であろう!無理であろう!」
「あぁ困ったぞ困ったぞ…一体どの様な天変地異が起こるや分からぬぞ…」
宮のあちこちで頭を抱え悶絶する官吏達
それらの背中を何事もなく歩いて行く人影
それらは皇宮を出て大門祭へと向かうのであった

【門市城祭り広場】
食の祭場のあちこちで燃え盛る篝火の中で談笑する火精霊達。
その周囲は夕方から夜に入っても昼間の様に煌々としている。
「あっちの窯の薪が美味しいんだって」「良い感じに炭化してるよね」
「提灯に入って祭りを見に行かない?」「そういや躍字大会があるんだっけ」「行こう行こう」
「南の火山から風にのって行列が来るらしいよ?」「風の噂で言ってたね」「皇宮の大精霊が招待を出したんだっけ?」
祭りの火火は消えることなく一日中賑やかに燃え盛るのであった。


【クルスベルグ】

【】

【ゲート山中 工房祭り】
ドワーフノームの様々な工房が山中の道にずらり併設されている
臨時接続された歯車がそれぞれの工房に動力を伝達している
ノームの石工ギルド、名堀師達が奏でる規則的で美しい鏨の音に小土精霊玉が寄ってくる
精霊の中には自らを象徴する物を得ることで存在を強く確立する類もいるという
「どうだろう皆。ここは一つ集まった土精霊に石像を掘ってみてはどうか?」
「それは良い案だ。では真の球でも造ってみようか」
「いやいや、ここは角立つ碑じゃろ?」
「何故だ球だろう?」「いいや角じゃ角じゃ」「丸!」「角!」「皆はどう思う?!」
論争に熱を帯びていく足元で土玉がおろおろと転がっている


【ドニー・ドニー】

【】

【デジマ:フタバ亭2号店】
朝から夜通し連日騒ぎ上がる大ゲート祭の港町
船も人も魚も波で跳ね飛ぶ乱痴気騒ぎ
ラニ「わー!誰ですか水精霊にお酒をあげたのー!」
客A「ひぃっく、うぃー…あんだぁ~?足元に寄って来たから飲ませたんだけどぉ~駄目だったんかぁ~?」
赤だの緑だのに変色した水柱が、店の外すぐの海面にどかんどかんと伸び立つ
錯乱しているのか、大きな精霊力を発する水精霊により停泊している船などは落ち葉の様に空を舞う
客B「水精霊ってのは酒で酔うもんなんだな」


【スラヴィア】

【】

【大ゲート祭場】
モルテ「やぁやぁ万華卿、スラヴィアン人形の売り上げはどうだい?ボクのは売り切れるくらい売れちゃってるのかナ?」
万華卿「これはこれはモルテ様、(どうせ売れないだろうとほとんど生産してなかったのですが)予想以上に売れていますよ」
モルテ「だろう?だろーう?!」
万華卿「神々は人間には人気のようで、観光客が買っていきますね」
サミュラ「あら、私も買いましたよ。ホラ、こうやって首をきゅっとすると良い声を出しちゃいます」
モルテ人形『もっ、もんっ』
モルテ「もっ、もんっ!」

【大ゲート祭場:夜と朝の広場】
モルテ「太陽とシスコムーン!」
サミュラ「急にどうしたのですか?お祭りの空気にあてられちゃいましたか?」
大々的に作られた暗闇により闇と陽が隣り合わせになっている今年の祭りの目玉である祭場。
漆黒の日傘を差すサミュラとは対照的に体の半分づつを闇と陽にさらしてはしゃぐモルテ。
モルテ「夜エリアは客足少ないかなと思ってたけど昼エリアと同じくらい盛況じゃないか。出店の収益競争の企画が効いてるんじゃナイ?」
サミュラ「従者や商人の方々も色々とお店を出されてますが、スラヴィアンの方々も負けてはいませんね。ひょっとするとそれ以上の熱気かも知れません」

【都、祭り広場】
日中であるにも関わらず、広場の半分は闇が降りている。
生者係員「いやはや、力の強い精霊というのはとんでもないことができるもんだ」
一日中誰でも祭りを楽しめるようにとスラヴィアンや闇精霊のために作られた【安心夜エリア】。
スラヴィアン係員「陰を作る闇精霊や闇素材をどんどん重ねていったら雲の上まで闇が伸びてしまった。すごいものだ」
夜は松明と燃え盛る火精霊が明かりをもたらし、南極という立地からゲート利用者のほとんどいないスラヴィアという反動から訪れるゲート旅行者を一日を通して受け留める体制は万全である


【新天地】

【】

【ニシューネン市:大ゲート通過所】
「あっちだ!また捕り物だ!」「今日で五度目じゃないか」
大ゲート祭の期間中は大ゲートを越えた世界の行き先が自由になる
それを狙って違う世界に高跳びする犯罪者などが毎年出てくるのだが
「FBIから贈られてきたフレグランスリストと一致する。間違いない」
防弾ゴーグルを装着し短ベスト姿の狗人警官が苦労して変装したであろう人間の犯罪者を押さえている
「ゲートを通過してから凝視していたが網膜などを変える余裕は無かったようだな。付け髭などを外せば…リストの顔通りだな」
天井に逆さでぶら下がる蜻蛉警官は話つつも次なる渡界者達に複眼を向けている
両世界共、大ゲート祭の期間中は警備がより一層強固なものになっているのである


【地球・その他地域】

【】

【国連異世界交流研究機関】
今年もゲート通行フリー化が実施される大ゲート祭を利用して、多くの異世界産物が集められる。
「貴金属鉱石系統は大体が通関許可ということになりましたけど、検査し直し対象などはありますか?」
「地球に持ち込んだ時点で変質なり崩壊なりするものもありますが、まぁ害などは無いということなので自己責任の範疇でしょう」
「異世界植物はまだ標本以外は許可できませんね。何度か申請があがってますが栽培の経過報告を見る限り地球生態系への影響が…」
「エリスタリアで鼻薬をかがされた者がいるのではないかね?当面は種子も生花も全面禁止は変更なしで」
「では、次に生物系についてですが雌雄のどちらか片方であれば許可するの範囲について…」
異世界交流から生まれる異世界交易については、まだまだ道のりは険しい

【優衣の実家】
「いつもは南極にしか出れないから仕方ないのは分かるが、もっと家に帰って来てくれてもいいんだぞ優衣」
「お父さん、お祭りの時は毎年来るんですからいいじゃないですか。それにスラヴィアンさんは異世界だと外も歩くのも大変なんですよ?」
「御息女を預かる身として配慮が足りませんでした、努力します義父様。義母様、御気遣いありがとうございます」
「あらあらアデーレさん気にしなくていいのですよ、お父さんのことなんか。それにしても着物も正座もお美しいですこと」
「うむ、それは確かだな! それはそうと、優衣、ちゃんと飯は食べているのか?何か持って帰るか?」
「ちゃんと毎日食べてるから!大丈夫!」
「ユイ、何故そこで獣の目で私を見るのですか…」

【ゲート便フェリー乗り場前ショッピングモール】
渡界フェリーが淡路ゲートとの往復で発着する波止場周辺の開発は著しく、月が経つごとに様相が変わっていく。
乗り場から大通りに出るまでの間を覆うショッピングモールもその一つである。
店員「ゲート祭だからってのは分かるんですけども…ちょっとお客さん多かないですか?!」
チーフ「そりゃあ祭りの最中は異世界からの旅行者を重点的に売り場が作られてるからな。何年も繰り返せばストライクコースも理解できるってもんだ。ほら、店員呼び出しベルが回ってるぞ、行ってこい!」
レジも試着室も異種族の波でごった返す店内。
異世界から地球にやってきて文化の違いを実感した後、現地の服装に合わせてみたくなる気持ち、特に子供層を狙った販売戦略は大当たり。
祭り期間中のために増員したバイトでもオーバーフロー気味の仕事量に全員が走り回っている。

【旅行会社受付】
「今年の大ゲート祭ツアーの客数はどうなっているかね?」
「前に行ったところじゃないとこへ行く、という流れは2010年あたりから変わっていません」
「成程成程。ここ数年異世界からのツアーも右肩上がり、異種族のコンダクターを研修、用意しておいたことが活きてきそうじゃないか」


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最終更新:2019年07月21日 17:53