上演概要
- ブロードウェイミュージカル
あらすじ(公式サイトより)
1910年のロンドン、チェリー・ツリー・レーンに住むバンクス家。一向に子守が居つかないこの家に、メリー・ポピンズが舞い降りてくる。魔法で部屋を片付けたり、カバンから何でも取り出したり不思議な力を持つメリーと、煙突掃除屋のバートと過ごす素敵な毎日に、子供たちは大喜び。一方、父ジョージは銀行でのある融資をきっかけに、苦境に立たされてしまう。しかしこの出来事をきっかけに、バンクス家は家族の幸せを見つけ、それを見届けたメリーは、また空へ帰っていくのだった。
上演時間
- 1幕/80分
- 休憩/25分
- 2幕/70分
- 計2時間55分(予定)
上演情報
世界初演:2004年
- 2004年: ブリストル
- 2004年: ウェスト・エンド・シアター
- 2006年: ブロードウェイ・シアター
- 2008年: 第1回イギリスツアー
- 2009年: 北アメリカツアー
- 2015年: 第2回イギリスツアー
- 2019年: ウェスト・エンド・シアター
日本初演:2018年
【初演】2018年
- 2018/3/18(日)~3/24(土):東急シアターオーブ/プレビュー公演
- 2018/3/25(日)~5/7(月):東急シアターオーブ
- 2018年5月19日(土)~6月5日(火):梅田芸術劇場 メインホール
【再演】2022年
- 2022/3/24(木)~3/30(水):東急シアターオーブ/プレビュー公演
- 2022/3/31(木)~5/8(日):東急シアターオーブ
- 2022/5/20(金)~6/6(月):梅田芸術劇場 メインホール
登場人物(WIKIより)
メリー・ポピンズ
本作の題名の由来であり、主人公の女性。彼女の名字は、好きなときに子供たちの生活に「飛び込んで」「飛び出して」くる傾向があるため、彼女の行動を表している。空を飛んだり、魔法を使ったりすることができる。彼女のトレードマークは、黒髪、バラ色の頬、ロングコート、オウムの頭をした傘、桜の茎をあしらった帽子。本作では、彼女の家族や生い立ちについては一切触れられていないが、原作本では、叔父のアルバート・ウィッグと従兄弟のアーサーがいる。また、月の男や動物園のキングコブラのような無生物ともいとこ同士だと言っている。原作本のある話では、彼女は母親のことを簡単に話している。バンクス家を助けるために、チェリーレーン17番地に引っ越してくる。
バート
物語の語り手である。フルネームはハーバート・アルフレッド。歌とダンスが得意で、カリスマ的で魅力的な人物。何でも屋で、魔法の能力を持っていることもほのめかされ、少なくともメリー・ポピンズが生まれた魔法の世界のことはすべて知っている。物語が始まる前からバートがメリーを知っていたことは言及されているが、どのように知っていたかの詳細は言及されていない。また、バートの家族や生い立ち、住んでいる場所なども語られていない。チェリー・ツリー・レーンの近くにある公園で過ごすバートは、ジェーンとマイケルを見たことがあると言っていたが、メリー・ポピンズが来て初めて彼らと交流することになる。
ウィニフレッド・バンクス
ジョージの妻であり、ジェーンとマイケルの母親である。ミュージカルでも映画でも、社会的な女性として描かれている。映画では、参政権論者であり、社会運動に参加している。ミュージカルでは、元女優として描かれている。彼女の家族や旧姓については言及されていないが、本の中ではフロッシーおばさんとキャロラインおばさんという2人のおばさんが登場する。ミュージカルでは、家族とその中での自分の役割に戸惑い、圧倒されている様子が描かれている。夫と同じような厳しい環境で育っていないこと、もしかしたら子供の頃に乳母がいなかったかもしれないこと、そしてこの地域の出身ではないことなどがほのめかされており、そのために友人とのつながりを築くことが難しくなっている。原作本では、彼女には2人ではなく5人の子供がおり、その中には双子のジョンとバーバラ、そして後には赤ん坊のアナベルも含まれている。
ジョージ・バンクス
ウィニフレッドの夫であり、ジェーンとマイケルの父親である。非常に厳しく厳格な家庭で育った。人前で愛情表現をすることを好まない父と母とは、ほとんど会っていないと語っている。ロンドンの銀行で働いており、父親も同様に働いていることが示唆されている。子供の頃、ミス・ユーフェミア・アンドリューという乳母を持っていたが、この乳母も非常に厳格な人でだった。仕事で留守にすることが多く、子供たちと一緒に過ごすことはほとんどない。映画やミュージカルでは、物語が進むにつれて、彼は家族にもっと愛情を注ぐことを学び、仕事よりも家族の方が大切だと教えられる。映画では脇役だったが、ミュージカルでは主役に拡大されている。
ジェーン・キャロライン・バンクス
ジョージとウィニフレッドの長女で、面倒くさがり屋で気性が荒い。原作本の中でのミドルネームはキャロラインで、これはウィニフレッドの叔母キャロライン(ジェーンの名付け親でもある)にちなんでいる。
マイケル・バンクス
ジョージとウィニフレッドの息子。乳母にイタズラをするのが好きで、ルールを守らないいたずら好き。父親にもっと注目されたいと思っており、それが彼の行動の原因になっていると思われる。
ミセス・クララ・ブリル
バンクス家のメイド。子供たちの行動やバンクス夫妻からの要求により、酷使され、ストレスを感じていた。彼女の家族や生い立ちについては言及されていない。原作本や映画には、もうひとりのメイド、エレンが登場する。ミュージカルではエレンはカットされ、ミセス・ブリルのみが登場する。
ロバートソン・アイ
バンクス家のハウスボーイ。原作本には登場するが、映画には登場しない。彼の生い立ちや家族については言及されていない。怠け者で眠たがり屋だが、バンクス家の子供たちには優しくて友達が多いと言われている。混乱の原因となることが多く、あまり役に立たないが、バンクス家の人々は彼を我慢している。
ミス・ユーフェミア・アンドリュー
ジョージ・バンクスの元乳母。原作本には登場するが、映画には登場しない。とても意地悪で厳しい乳母で、物語の敵役。ミュージカルでは、メリー・ポピンズが去った後、ウィニフレッドから連絡があり、チェリー・ツリー・レーンに来てほしいと頼まれ、メリー・ポピンズとの決闘の末、メリーが彼女を倒して送り出すという結末を迎える。結婚したこともなく、自分の子供もいない、年老いた独身女性として描かれている。ミュージカルの第1幕を通して言及されているが、彼女の歌「ブリムストーンとトリークル」が登場する第2幕まで登場しない。ミス・アンドリューはヒバリという愛鳥を飼っている。
ミセス・クララ・コリー
「トーキング・ショップ」を運営する魔法使いの女性。彼女の客は、楽しい会話や難しい言葉を糧とする「おしゃべりな人」と呼ばれる魔法使いたちである。彼女の店は公園にあり、2人の娘、アニーとファニーが手伝っている。ミュージカル中にミセス・コリーの名前は出てこない。ミセス・コリーとその娘たちは原作に登場するキャラクターで、映画『メリー・ポピンズ』にもカメオ出演している。ミュージカルでは、メリーやバートとともにコーラスをリードし、「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」と歌いながら綴っている。本やミュージカルでは、キャンディやさまざまなお菓子を配っているが、その中には、本物の空の星が描かれたジンジャーブレッド・スターも含まれていて、客はそれに火をつけて空に浮かべることができる。ジョージ・バンクスが子供の頃、彼女の店に来ていたと言っているが、それが可能なのかは説明されていない。
バードウーマン
ぼろぼろの服を着て、だらしなく見える物乞いの女性。毎日、ロンドンのセント・ポール大聖堂の階段に座って、パンくずの入った袋を1ペンスで売っている。大聖堂はジョージが勤める銀行の近くにあり、訪問したジェーンとマイケルは彼女に会い、マイケルはノース・ブルックからもらったお金で彼女から袋を購入する。メリー・ポピンズは「2ペンスを鳩に」を通して、子供たちに自分を見下さず、尊敬するように伝えている。第2幕では、ジョージ・バンクスが初めて階段で立ち止まり、バードウーマンにお金を渡す。彼女は、本や映画に登場するキャラクターで、彼女の経歴や名前は一切出てこない。
ミス・ルシンダ・エミリー・ラーク
バンクス家の隣にある凝った造りの家に住む老婦人で、本や映画にも登場する。彼女が犬のウィロビーを散歩させているときに、チェリー・ツリーレーンでジェーンとマイケルによく出くわす。本の中では、家や庭の手入れをしてくれるメイドがいると書かれている。彼女の家族については言及されていない。彼女はブーム提督と浮気をしている。
パークキーパー
不機嫌だが、愛すべき公園の番人。
ネーレウス
バンクス家の向かいの公園にある銅像。ジェーンとマイケルは、よくこの像の下に立って遊んでいた。メリー・ポピンズがやってきて、「楽しい休日」でネーレウスに命を吹き込み、子どもたちと仲良くなる。第2幕では、メリー・ポピンズがネーレウスと海の王ポセイドンを再会させる。マイケルとジョージのように、2人は離ればなれになっていた。
頭取
ジョージ・バンクスの上司であり、銀行のトップ。
バレンタイン
ジェーンのお気に入りの人形。ミュージカルでは、メリー・ポピンズによって命を吹き込まれ、他のおもちゃたちと一緒に「プレイング・ザ・ゲーム」を披露する。この歌は、他の人と仲良く遊び、自分のおもちゃの価値に感謝することを子どもたちに教えるためのものである。子供たちがこれを拒否したため、メリー・ポピンズはしばらくの間バンクス家を離れることになる。
ブーム提督
バンクス家の隣の豪邸に住んでいる元海兵隊員。原作本と映画に登場する。年配の男性で、よく天気予報を読み上げ、近所を見張っている。彼の家は船の形をしていると言われている。
ポリスマン
マイケルとジェーンがトラブルに巻き込まれたときに、よく追いかけるロンドンの警官。
ヴォン・ハスラー
ジョージに緻密な金儲けの計画を提案した大富豪のビジネスマン。
ジョン・ノース・ブルック
ジョージによりシンプルな工場計画を提案する普通のビジネスマン。
ケイティ・ナナ
メリー・ポピンズがやってくる前のチェリー・ツリー・レーンの最後の乳母である彼女は、原作本と映画に登場する。ミュージカルでは、物語の冒頭、第1幕で、ジェーンとマイケルが彼女の言うことを聞かず、公園で逃げ出した後、職を辞したところで、わずかに登場するだけとなる。
配役
登場人物 | 2018年 | 2021年 |
メリー・ポピンズ | 濱田めぐみ[未] | |
平原綾香[未] | 笹本玲奈[未] | |
バート | 大貫勇輔[未] | |
柿澤勇人[未] | 小野田龍之介[未] | |
ジョージ・バンクス | 駒田一[未] | |
山路和弘[未] | ||
ウィニフレッド・バンクス | 木村花代[未] | |
三森千愛[未] | 知念里奈[未] | |
バードウーマン ミス・アンドリュー |
島田歌穂[未] | |
鈴木ほのか[未] | ||
ブーム提督 | コング桑田[未] | |
パパイヤ鈴木[未] | ブラザートム[未] | |
ミセス・ブリル | 浦嶋りんこ[未] | |
久保田磨希[未] | ||
ロバートソン・アイ | 小野田龍之介[未] | 内藤大希[未] |
もう中学生[未] | 石川新太[未] | |
ジェーン・バンクス | 浅沼みう | 大廣アンナ |
岡菜々子 | 西光里咲 | |
亀山めい | 弘山真菜 | |
渡邉おとは | 深町ようこ | |
マイケル・バンクス | 大前優樹 | 井伊巧 |
加藤憲史郎 | 髙橋輝 | |
竹内彰良 | 田中誠人 | |
板野佑斗 | 中込佑協 |
アンサンブルキャスト
登場人物 | 2018年 | 2021年 |
ノース・ブルック | 石川剛 | |
ミセス・コリー | エリアンナ[未] | |
ケイティ・ナナ | 小島亜莉沙 | |
ヴォン・ハスラー | 丹宗立峰 | |
ネーレウス | 長澤風海 | |
ミス・ラーク | 般若愛実 | |
ヴァレンタイン | 樋口祥久 | |
その他 | 青山郁代 | |
五十嵐耕司 | ||
石井亜早実 | ||
大塚たかし | 大井新生 | |
岡本華奈 | ||
風間無限 | ||
工藤彩 | ||
工藤広夢 | 今野沙穂 | |
熊澤沙穂 | ||
斎藤准一郎 | ||
高瀬育海 | ||
髙田実那 | ||
田極翼 | 東間一貴 | |
照井裕隆 | ||
中西彩加 | 長澤仙明 | |
藤咲みどり | ||
三井聡 | 花岡麻里名 | |
武藤寛 | ||
藤岡祥久 | ||
MAOTO |
スタッフ
- 原作:パメラ・トラバース
- オリジナル音楽:リチャード・M・シャーマン、ロバート・B・シャーマン
- 追加歌詞&音楽:ジョージ・スタイルズ、アンソニー・ドリュー
- 訳詞:高橋亜子
- 脚本:ジュリアン・フェローズ
- 翻訳:常田景子
- オリジナル演出:リチャード・エア
- 共同演出・オリジナル振付:マシュー・ボーン
- 主催・企画製作:ホリプロ、東宝、TBS、梅田芸術劇場
ナンバー
第1幕
- "チム・チム・チェリー" – バート
- "チェリー・ツリー・レーン" (パート1) – ジョージ、ウィニフレッド、ジェーン、マイケル、ミセス・ブリル、ロバートソン・アイ、ケイティ・ナナ、バート、ブーム提督、ミス・ラーク
- "理想の乳母さん(英語版)" – ジェーン、マイケル
- "チェリー・ツリー・レーン" (パート2) – ジョージ、ウィニフレッド、ジェーン、マイケル、ミセス・ブリル、ロバートソン・アイ
- "プラクティカル・パーフェクト" – メリー・ポピンズ、ジェーン、マイケル
- "チム・チム・チェリー" (オール・ミー・オウン・ワーク)* – バート
- "楽しい休日(英語版)" – バート、メリー・ポピンズ、ジェーン、マイケル、ネーレウス、スタチュー、パークゴーヤー
- "チェリー・ツリー・レーン" (リプライズ) - ジョージ
- "ミセス・バンクスであること" - ウィニフレッド
- "楽しい休日" (リプライズ) – ジェーン、マイケル
- "楽しい休日" (風向きが変わる)* - バート
- "お砂糖ひとさじで(英語版)" – メリー・ポピンズ、ジェーン、マイケル、ロバートソン・アイ、ウィニフレッド
- "精密さと秩序"* – 会長、ヴォン・ハスラー、ノース・ブルック、ジョージ、ミセス・スマイス、クラーク
- "男には夢が(英語版)"* – ジョージ・バンクス
- "2ペンスを鳩に(英語版)" – バードウーマン、メリー・ポピンズ
- "スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス" – メリー・ポピンズ、ミセス・コリー、バート、ジェーン、マイケル、アニー、ファニー、スペラーズ
- "スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス" (プレイオフ)* – バート、アンサンブル
- "チム・チム・チェリー" (ツイスト&ターンズ)* – バート
- "テンパー、テンパー" (2004–2009) − バレンタイン、ミスターパンチ、ウィリアム、グラマラスドール、ジャックインザボックス、アンサンブル
- "プレイング・ザ・ゲーム" (2009–現在)† – メリー・ポピンズ、バレンタイン、アンサンブル
- "チム・チム・チェリー" (リプライズ) – バート、メリー・ポピンズ
第2幕
- "エントランテ" – オーケストラ
- "チェリー・ツリー・レーン" (リプライズ)* – ミセス・ブリル、マイケル、ジェーン、ウィニフレッド、ロバートソン・アイ、ジョージ、ミス・アンドリュー
- "ブリムストーンとトリークル" (パート1) – ミス・アンドリュー
- "凧をあげよう(英語版)" – バート、パークキーパー、ジェーン、マイケル、公園にいる人たち
- "グッド・フォー・ナッシング" – ジョージ
- "ミセス・バンクスであること" (リプライズ) – ウィニフレッド
- "ブリムストーンとトリークル" (パート2) – メリー・ポピンズ、ミス・アンドリュー
- "プラクティカル・パーフェクト" (リプライズ)* – ジェーン、マイケル、メリー・ポピンズ
- "チム・チム・チェリー" (リプライズ)* – バート
- "踊ろう、調子よく(英語版)" – バート、メリー・ポピンズ、ジェーン、マイケル、スウィープス
- "踊ろう、調子よく" (リプライズ)* – バート、メリー・ポピンズ、ジェーン、マイケル、スウィープス
- "男には夢が" (リプライズ) - ジョージ
- "お砂糖ひとさじで" (リプライズ) – ジョージ、バート
- "エニシング・キャン・ハプニング" (パート1) – メリー・ポピンズ、ジェーン、マイケル、ウィニフレッド
- "2ペンスを鳩に" (リプライズ)* - バードウーマン
- "精密さと秩序" (リプライズ)* - ジョージ、頭取、ウィニフレッド、クラーク
- "スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス" (リプライズ)* – ジョージ、頭取、ウィニフレッド、クラーク
- "エニシング・キャン・ハプニング" (パート2) - メアリー、バート、ジェーン、マイケル、カンパニー
- "お砂糖ひとさじで" (リプライズ2) - メリー・ポピンズ
- "流れ星" - オーケストラ