【DnD4e】マスター向けデータ調整論置き場

D&D4版でマスターする場合に戦闘やデータ面でDM側から配慮できることのまとめ
経験論、主観が多分に含まれます
必ずこうする/しなければならないという内容ではなく、「そんな見方もあるのか」くらいの気持ちで
メンタル・セッティングやデータによらない問題は原則として取扱対象外
疑問やアイデアはこっちで聞きます

モンスター・データのコンバート

  • レベル変更
    • 大きくレベルを変更する場合、データ数値だけでなく付随効果や特徴に気を付ける。高いレベルから下げる場合に特に注意
      • 具体的には朦朧状態を幻惑状態に置き換え、デバフ系オーラの縮小、強制移動効果の縮小や削除など
    • 低レベルのモンスターを高レベルにする場合は逆が言えるが、事故要員になりがちなので「ちょっと弱いかな」くらいの調整でも構わない
  • ダメージ種別の変更
    • 環境などに応じてダメージ種別を置換するだけ
    • ただし種別によってはイメージに合わなかったり、背景を用意すべき場合もある。以下に例を示す
      • ドラゴンのブレスが与えるダメージ種別は変更すべきではない
      • エレメンタルのダメージ種別を変更するならそれは新たな名前と姿、性質を与えるべきだろう
      • アンデッド・クリーチャーが[光輝]パワーを使用するのは、物語に関わる興味深い設定になりうる。
  • パワーの変更
    • 一部のパワーのみを別のものに差し替えることもできる。同レベル帯の役割や性質の近いモンスターが参考になる
      • コボルドのスリング兵(モンスター・マニュアル)が使うスペシャル・ショットなどは特に改変しやすい例
      • ビホルダーの使うアイ・レイは環境や主人などを表現するのに都合がよい


プレイヤーの人数はいるが、遊びたい役割が偏っている場合

  • 助っ人NPCを用意する
    • 不足する役割をNPCに押し付け、プレイヤーたちには遊びたいキャラクターで存分に遊ばせる
    • プレイヤーの希望に応じて、操作をプレイヤーに任せても、DMが引き受けてもいい
    • 通常のキャラクター・データを作成すると複雑になるため、モンスター・データくらいに縮小・簡略化すべき
    • 足手まといになっても、強すぎてもよろしくない。PCが戦い方を変える必要に迫られないようにしたい
    • 撃破役NPCは強すぎるとPCの活躍を薄めてしまう恐れがある
    • 指揮役NPCは少々強くしてもPCを食ってしまう心配は少なく、事故防止にもなる
    • 防衛役NPCはマークを使用すると管理する情報が増える。ディフェンター・オーラのほうが軽い
    • 制御役NPCは級によって扱える状態や効果に配慮したほうがよい。あまり強いと遭遇が簡単になりすぎる
      • 英雄級…[無限回]:強制移動(1~3マス)、減速状態; [遭遇毎]:動けない状態、幻惑状態、弱体化状態
      • 伝説級…[無限回]:強制移動(~5マス)、減速状態; [遭遇毎]:動けない状態、幻惑状態、朦朧状態、弱体化状態
    • PC用パワーをそのまま使う必要はない。オリジナルのパワーを用意してもよい
    • 可能ならPCの戦い方を聞いたうえで調整したい。以下に例を示す
      • 伏せ状態を主体とするパーティの中で、遠隔攻撃しか持たないNPCは極めて相性が悪い。逆も同様
      • 基礎攻撃を行わせるウォーロードNPCは、強力な基礎攻撃を持つPCがいない場合出る幕がないだろう
  • 敵のデータ、戦況を調整する(難しい)
    • 欠けている役割、敵データ、マップ、アドベンチャーによって調整すべき箇所は変わる。以下に例を示す
    • 撃破役がいない:hpを2レベルぶん程度減らす、防御値を減らす、抵抗の値を減らすか取り除く、敵の数を減らす、ダメージを増加させたり脆弱性を与える地形効果やオブジェクトを配置する
    • 指揮役がいない:ダメージを減らす、パワーの範囲を狭める、(セーヴ・終了)の効果をターン終了時までに変更する、冒険中にポーションを発見させる
    • 防衛役がいない:攻撃ロールのボーナスを減らす、ダメージを減らす、強制移動の距離を減らすが取り除く、遠隔攻撃主体の敵に置き換える、移動に制約を課す地形効果やオブジェクトを配置する
    • 制御役がいない:そんなまさか、ウィザードを遊びたがるプレイヤーがグループにひとりもいないなんてこと!
    • 本当に制御役がいない:イニシアチブ修正値を減らす(かなり大幅に!)、敵の数を減らしてhpを2レベルぶん程度増やす、雑魚の一団を取り除く、近接攻撃主体の敵が多いなら一部を遠隔攻撃主体の敵に置き換える
  • 魅力的なキャラクターや戦術が登場するアニメ、映画、小説、漫画を勧める
    • 特にグループで人気の低い役割の登場するもの。そういった役割をプレイしたいという気分にさせる


プレイヤー人数が足りない場合

  • 助っ人NPCを用意する(「プレイヤーの人数はいるが、遊びたい役割が偏っている場合」)参照
    • NPCを追加するだけでパーティバランス、戦力、戦略性が大幅に改善される
  • プレイヤー1人がキャラクター2人以上を準備、プレイする(慣れたプレイヤー向け)
    • 特定プレイヤーに思考時間、データ管理などの負荷がかかりすぎる恐れがある
    • 片方のPCのロールプレイが疎かになったり、他PLの出番を奪ったりする恐れがある
    • もしプレイヤーが1人か2人ならむしろ推奨。試したい戦術を同時に2キャラぶん以上遊べる
      • 先述のNPCと組み合わせてもよく、DM1人とPL1人のセッションも成立する


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最終更新:2017年06月05日 18:21