「新たな事実が判明するにつれて、違う説も出る。
元々、異世界召喚説とは違う可能性すらあると黒桐が言っていたのだ。
たった2週間で世界の全てを知り、日本に起こった常識外れの世界同時通信途絶テロを解決する。
2週間経ただけで人類史上かつてない事件を究明できるのはどんなスーパーコンピューターだ?
事態の全てを判断できるのは“神の視点”を持った奴だけだ」
元々、異世界召喚説とは違う可能性すらあると黒桐が言っていたのだ。
たった2週間で世界の全てを知り、日本に起こった常識外れの世界同時通信途絶テロを解決する。
2週間経ただけで人類史上かつてない事件を究明できるのはどんなスーパーコンピューターだ?
事態の全てを判断できるのは“神の視点”を持った奴だけだ」
異世界に転移と一口で表すとしても様々なものがある。
時間的転移、空間的転移、時空的転移、認識的変化、
例えば、行われたのが平行世界的な転移だったとしたら元の地球と星の位置が同じわけであり、
『天文関係でモロバレだと思うんだがね』と豪語していた科学者の言葉とは違う結果となる。
もしそうだったとしたら私達は元の時間に戻るために努力しなければいけないし、
認識的な転移だとしたら、あたかもマトリックスの世界から目覚めた主人公のごとく
私達が異常な夢から目覚めなければいけないだろう。当然、星の位置などあてにならない。
原因によって取る対策も違ってくるし、見当違いの努力を延々と繰り返す破目に陥るかもしれない。
あらゆる可能性を探っていかなくてはならない。
時間的転移、空間的転移、時空的転移、認識的変化、
例えば、行われたのが平行世界的な転移だったとしたら元の地球と星の位置が同じわけであり、
『天文関係でモロバレだと思うんだがね』と豪語していた科学者の言葉とは違う結果となる。
もしそうだったとしたら私達は元の時間に戻るために努力しなければいけないし、
認識的な転移だとしたら、あたかもマトリックスの世界から目覚めた主人公のごとく
私達が異常な夢から目覚めなければいけないだろう。当然、星の位置などあてにならない。
原因によって取る対策も違ってくるし、見当違いの努力を延々と繰り返す破目に陥るかもしれない。
あらゆる可能性を探っていかなくてはならない。
「ここは異世界です、他所の国は侵略狙ってます。 わけわからん魔物やらもわんさといます。
だからまずは自衛隊が行きます。 これでも同意を取れませんか」
「無理だ。国交も無い国へいきなりの自衛隊派遣だぞ?
敵は魔法や魔物を使ってくる意味不明な世界だぞ?
商船の護衛ですらキュージョーキュージョー言ってる日本が外に使者を派遣か?
最悪、自衛隊の護衛なしで行く可能性すらある、使者はそこらの魔物に喰われてお終いだ。
私達はバッサンの使者を話し合いもなしに殺しているのを忘れるな」
だからまずは自衛隊が行きます。 これでも同意を取れませんか」
「無理だ。国交も無い国へいきなりの自衛隊派遣だぞ?
敵は魔法や魔物を使ってくる意味不明な世界だぞ?
商船の護衛ですらキュージョーキュージョー言ってる日本が外に使者を派遣か?
最悪、自衛隊の護衛なしで行く可能性すらある、使者はそこらの魔物に喰われてお終いだ。
私達はバッサンの使者を話し合いもなしに殺しているのを忘れるな」
「日本国は一発も相手に向かって発砲しておりませんが」
「相手からはどう見えるかだ。味方を9000人近く殺した敵と同じ姿をしている。
相手から見分けて欲しいところだが、期待できそうも無い。
君は在日米軍と自衛隊の装備の違いがわかるかね?装備だけを見て違う国の人間と判断できるかね。
軍事マニアならできるだろうが私にはわからん。中世の人間が韓国軍と自衛隊の見分けが付くだろうか」
「相手からはどう見えるかだ。味方を9000人近く殺した敵と同じ姿をしている。
相手から見分けて欲しいところだが、期待できそうも無い。
君は在日米軍と自衛隊の装備の違いがわかるかね?装備だけを見て違う国の人間と判断できるかね。
軍事マニアならできるだろうが私にはわからん。中世の人間が韓国軍と自衛隊の見分けが付くだろうか」
野党の牛歩戦術で議決が長引き、“いざ使者を出そうとしたら、食料も資源もありません”
でしたとなるのを恐れた。物資備蓄も少ない。迅速な海外との接触が必要であった。
自衛隊の災害派遣なら、法の範囲内で“災害で通信が回復しない国”へ派遣できる。
復興支援部隊は戦力の派遣に当たらない。
でしたとなるのを恐れた。物資備蓄も少ない。迅速な海外との接触が必要であった。
自衛隊の災害派遣なら、法の範囲内で“災害で通信が回復しない国”へ派遣できる。
復興支援部隊は戦力の派遣に当たらない。
「茂人君は仮に日本が召喚されたとして、相次ぐミュータントとの遭遇や謎の超能力、
正体不明の軍隊が襲ってきたらどう動くかね?」
「防御を固めて、情勢がはっきりするまで待機でしょうか」
「自衛隊を日本から離さず、防衛に力を入れる。
普通ならそれで間違ってはいない、大抵は保身に動くだろうな。そして手遅れになる」
正体不明の軍隊が襲ってきたらどう動くかね?」
「防御を固めて、情勢がはっきりするまで待機でしょうか」
「自衛隊を日本から離さず、防衛に力を入れる。
普通ならそれで間違ってはいない、大抵は保身に動くだろうな。そして手遅れになる」
食料資源は半年も持たず、鉱物資源もほとんどない。
どちらも自給は出来ず、逃げ場の無い島国である。
食料だけでも半年以内に決着を付けなくては、1億三千万人、座して死を待つだけだ。
どちらも自給は出来ず、逃げ場の無い島国である。
食料だけでも半年以内に決着を付けなくては、1億三千万人、座して死を待つだけだ。
「あえて国民の危機感煽って(石油食料は○ヶ月しかもたない)とやれば
民意はかなり操作でき、そうなればごり押しでもいけませんか」
「つい最近、領土を武力侵攻され奪われ、領土ギリギリの場所に油田を造られ、
北の占領された島さえ返してもらえず、ミサイルが2度も頭上を飛び越えて軍を持てなかった国が
自衛隊の護衛による使者派遣を許すと思うかい?私は駄目だと思うね」
「明らかな地球外巨大生物などの現物があるため、説得は可能だと思われます。
トンデモ話では日本以外全部沈没と変わりません」
「茂人君は国民を信頼し過ぎる。余り期待すると政治家はやっていけんよ
ある日突然『日本は異世界に召喚されました』信じられるかね?
ファンタジーな世界に理解のある君でも、
『先ほど異世界に転移した事をひたすら隠すのかが理解できん』と話していたではないか。
人間の固定観念は簡単に治らんよ。私も含めて」
民意はかなり操作でき、そうなればごり押しでもいけませんか」
「つい最近、領土を武力侵攻され奪われ、領土ギリギリの場所に油田を造られ、
北の占領された島さえ返してもらえず、ミサイルが2度も頭上を飛び越えて軍を持てなかった国が
自衛隊の護衛による使者派遣を許すと思うかい?私は駄目だと思うね」
「明らかな地球外巨大生物などの現物があるため、説得は可能だと思われます。
トンデモ話では日本以外全部沈没と変わりません」
「茂人君は国民を信頼し過ぎる。余り期待すると政治家はやっていけんよ
ある日突然『日本は異世界に召喚されました』信じられるかね?
ファンタジーな世界に理解のある君でも、
『先ほど異世界に転移した事をひたすら隠すのかが理解できん』と話していたではないか。
人間の固定観念は簡単に治らんよ。私も含めて」
ガリッ、ボリボリボリ
かき餅を齧る。
紅茶と餅の相性は悪い。
かき餅を齧る。
紅茶と餅の相性は悪い。
「固定観念、ですか。黒いエルフを見るとダークエルフと決め付け、迫害されてると勘違いし、
差別論争に発展してしまう私達のようですね」
「まあ、実際彼女達は迫害されているのだがな。美形のオークも乙なものだぞ。
近年のオーク、ゴブリンを別種として扱っているものも多い。
元は同じものなのに後付設定とは面白いものだ」
「後付は歴史と文化そのものです。認めたいものだけを見てればいいんです。
たとえばそう、邪神に属性を付けたらチープになるからダーレスは認めないとかでもいいんですよ。
人の認識なんてあいまいなもんです」
差別論争に発展してしまう私達のようですね」
「まあ、実際彼女達は迫害されているのだがな。美形のオークも乙なものだぞ。
近年のオーク、ゴブリンを別種として扱っているものも多い。
元は同じものなのに後付設定とは面白いものだ」
「後付は歴史と文化そのものです。認めたいものだけを見てればいいんです。
たとえばそう、邪神に属性を付けたらチープになるからダーレスは認めないとかでもいいんですよ。
人の認識なんてあいまいなもんです」
ちなみに塩味っぽいのは甘い紅茶と組み合わせると
塩味と砂糖味が両方そなわり最低な味になり破壊力ばつ牛ン。
砂糖味が強くなると頭がおかしくなって死ぬ。
塩味と砂糖味が両方そなわり最低な味になり破壊力ばつ牛ン。
砂糖味が強くなると頭がおかしくなって死ぬ。
せめて苺大福が欲しかった。
「そこまで考えての嘘とは。感服しました」
「まあ、実は適当に考えた嘘に理由付けしただけだったんだけどな」
武原は小さな小さな声でぼそり。
「まあ、実は適当に考えた嘘に理由付けしただけだったんだけどな」
武原は小さな小さな声でぼそり。
「何か言いましたか?」
「いいや。何もいっておらんよ」
「いいや。何もいっておらんよ」
ケーキがいない紅茶に未来はにい。
別に不味さをアッピルなどしてはいない。
紅茶と煎餅の組み合わせを不味いと感じてしまってるやつは本能的に長寿タイプ。
紅茶の香りと米の香ばしい香りがぶつかリあうこの相性はどちかというと大反対。神の贈物と地獄の宴。
かき餅に致命的な致命傷を与えられ想像を絶する悲しみが舌を襲う。
茶葉の貴重さを世に広めることでリアル世界よりも充実した食生活が認可される。
この煎餅を並べた奴は誰だあ!
別に不味さをアッピルなどしてはいない。
紅茶と煎餅の組み合わせを不味いと感じてしまってるやつは本能的に長寿タイプ。
紅茶の香りと米の香ばしい香りがぶつかリあうこの相性はどちかというと大反対。神の贈物と地獄の宴。
かき餅に致命的な致命傷を与えられ想像を絶する悲しみが舌を襲う。
茶葉の貴重さを世に広めることでリアル世界よりも充実した食生活が認可される。
この煎餅を並べた奴は誰だあ!
まあ、総理なんだが。
煎餅はそのものは美味いよ。組み合わせは最悪なだけで。
煎餅はそのものは美味いよ。組み合わせは最悪なだけで。
「では、先はいかがなさいます。“ダークエルフと同盟結んで列強と戦い”ますか」
「真坂あ!そんなものは頭の隅にも考えていない」
「真坂あ!そんなものは頭の隅にも考えていない」
武原は面白い冗談を聞いたように大笑いした。
笑いすぎたのか上がった足がテーブルの湯のみを蹴り上げ、中のこぶ茶をこぼす。
笑いすぎたのか上がった足がテーブルの湯のみを蹴り上げ、中のこぶ茶をこぼす。
「軍事強国であるバッサン帝国のバリスタ、魔法の威力、船の速度や排水量、背景となる技術。
魔法による誤差を目算に入れても我々はあらゆる技術で相手を圧倒している。
戦争にも勝てるだろう。敵首都に居る首脳をミサイルで遠距離から殺害、空挺降下で王や姫を捕縛。
敵は銃相手に近寄ることすら出来はしない。決着に一ヶ月と掛からないはずだ」
「先は二度目の満州国ですか」
魔法による誤差を目算に入れても我々はあらゆる技術で相手を圧倒している。
戦争にも勝てるだろう。敵首都に居る首脳をミサイルで遠距離から殺害、空挺降下で王や姫を捕縛。
敵は銃相手に近寄ることすら出来はしない。決着に一ヶ月と掛からないはずだ」
「先は二度目の満州国ですか」
隣国の件があるからな。
下手に手出しをすると墓穴を掘りそうだ。
ようは、戦争に負けた日本が悪かったのだろうが。
勝てば官軍、座れば代官、歩く姿は戦勝国。
下手に手出しをすると墓穴を掘りそうだ。
ようは、戦争に負けた日本が悪かったのだろうが。
勝てば官軍、座れば代官、歩く姿は戦勝国。
「一度やって懲りている。満州国も予定に無い。
兵器や技術は圧倒するだろう。しかし戦争に負ける。日本には継戦能力が無い。
海外に直轄の土地を持つのも美味しくない」
「貿易を全部おさえられていますし、大陸に直接の領土を持つと国境を接してしまうからですね」
兵器や技術は圧倒するだろう。しかし戦争に負ける。日本には継戦能力が無い。
海外に直轄の土地を持つのも美味しくない」
「貿易を全部おさえられていますし、大陸に直接の領土を持つと国境を接してしまうからですね」
補給が切れた軍隊は戦う前に負けている。
大戦の轍は踏みたくなかった。
大戦の轍は踏みたくなかった。
「押し寄せる帝国兵の波。
バッサン帝国は100人の兵を街に送り込んだ。自衛隊はたやすく皆殺しにした。
バッサン帝国は1000人の兵を街に送り込んだ。自衛隊は皆殺しにした。
バッサン帝国は1万人の兵を送り込んだ。自衛隊は弾の残りを心配し始める。
バッサン帝国は10万の兵を送り込んだ。自衛隊はジープの上で疲れ切っている。
バッサン帝国は100万の兵を街に送り込んだ。街の中はバッサン兵であふれている。日本はもう何もできない。
バッサン帝国は使者を送った。「降伏せよ。しないと次は本隊を送り込むぞ」
「何処の中華ジョークですか」
「バッサンはやりかねんぞ?無価値な拠点の竹島で9000人もの死者を出させた国だ」
「監戦官がいましたね。おかしな魔法や薬物洗脳も行っていました。人の命が安い国なのかもしれません」
バッサン帝国は100人の兵を街に送り込んだ。自衛隊はたやすく皆殺しにした。
バッサン帝国は1000人の兵を街に送り込んだ。自衛隊は皆殺しにした。
バッサン帝国は1万人の兵を送り込んだ。自衛隊は弾の残りを心配し始める。
バッサン帝国は10万の兵を送り込んだ。自衛隊はジープの上で疲れ切っている。
バッサン帝国は100万の兵を街に送り込んだ。街の中はバッサン兵であふれている。日本はもう何もできない。
バッサン帝国は使者を送った。「降伏せよ。しないと次は本隊を送り込むぞ」
「何処の中華ジョークですか」
「バッサンはやりかねんぞ?無価値な拠点の竹島で9000人もの死者を出させた国だ」
「監戦官がいましたね。おかしな魔法や薬物洗脳も行っていました。人の命が安い国なのかもしれません」
人海戦術相手は厄介だ。
数を抑えるには一定数の数が要る。
数を揃えるのは日本は苦手だ。
海を挟んで大軍を維持するのも難しい。
数を抑えるには一定数の数が要る。
数を揃えるのは日本は苦手だ。
海を挟んで大軍を維持するのも難しい。
「帝国と大陸でぶつかる可能性まで考慮して自衛隊を派遣する意味は?」
「純粋な意味での復興支援だよ」
「純粋な意味での復興支援だよ」
理由を聞いて、悪魔とは彼の為にある言葉だろうと茂人は思った。