自衛隊がファンタジー世界に召喚されますた@創作発表板・分家

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だれでも歓迎! 編集

2人の男達を複数の村人が取り囲んでいる。
「国王など要らない! 貴族など俺達の育てた作物を搾取するだけの無用な存在だ!」
「貴族共を追放し、平等な社会を実現しよう!」
2人の男が腕を振り上げ騒いでいる。

「国王様が居るからワシらは畑作ってるだけですむんだべ」
「んだんだ。ワシらだけでどうやって用水路つくんべ」
「隣の国が攻めてきたら誰が守ってくれるんだべ」
「それは人民から選ばれた指導者が・・・」
「それが王だべ?」
「専制主義的王などとは違う! 人民の・・・」
「なーに意味わがんねこと言ってるだお前?」
「コイツらアレでねーか? お触れにあったキョウサンシュギシャとか言う邪教徒・・・」
「おい! 誰か衛兵呼んでくるだ!」
「糞!」
逃げ出す男達。
「衛兵さん! あいつ等じゃぁ!」
「そこの男! まて!」
槍を持った兵隊達がワラワラと現れる。
「待たんかコラぁ!」
「うるせぇ! 帝国主義者共め!!!!」
「人民解放の日まで断固戦い続けるぞぉ!」


「恐ろしいだべなぁッ邪教徒ってのは」
「んだんだ」
夕日に走る男達は次第に小さくなっていった。


 帝國本土において弾圧された共産党系活動家のは大陸に密入国し、共産主義の啓蒙を行った。
しかし、帝國の大陸進出に伴い帝國陸軍大陸特設憲兵隊は共産主義者の浸透を懸念、反共宣撫活動を行っており、多くは「邪教」「農民を騙して国王に成り代わりたいだけの詐欺師」「反逆者」として捕らえられた。
神が実在する大陸に置いて、無神論というのは妄想でしかなかった。
そして50%60%成長が叫ばれる爆発的な大陸景気の中、帝國本土でも大陸でも共産主義は求心力を持てなかったのである。
こうして共産主義は次第に先鋭化・過激化し、官憲との激しい闘争を繰り広げた後、2632年の立てこもり事件を境に急速に収束していく事になる。


「きょうさんしゅぎ ってなに?」
「閣下・・・帝國からの資料読んでおいて下さいって言ったでしょ・・・」

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