600 :創る名無しに見る名無し:2013/09/24(火) 21:38:01.18 ID:0pNNGTs2
議論中申し訳ないが女性のケンタウロスをネタにちょっと書いてみたので投下する。
ちなみに私は>443氏でも>591氏でもないのであしからず。
議論中申し訳ないが女性のケンタウロスをネタにちょっと書いてみたので投下する。
ちなみに私は>443氏でも>591氏でもないのであしからず。
村の広場では騒ぎが起こっていた。
泣き叫ぶ少女を寄ってたかって押さえつける男たち、真っ当な人間ならば誰でも激怒する場面であろう。人によっては問答無用で殴りかかったかもしれない。しかし村人は皆おとなしく列を作ってそれを見守っていた。
泣き叫ぶ少女を寄ってたかって押さえつける男たち、真っ当な人間ならば誰でも激怒する場面であろう。人によっては問答無用で殴りかかったかもしれない。しかし村人は皆おとなしく列を作ってそれを見守っていた。
「いや~!針刺されるの嫌~!」
「こら、暴れるんじゃない!ハムテル、二階堂!ちゃんと押さえないか!これじゃいつまでたっても終わらんぞ!」
「はっはいわかりまし―うごっ?!」
「ええい…菅原教授手伝ってくれ!君馬が大好きだろう?」
「確かにそうだが私が好きなのは「私馬じゃな~い!ケンタウロスよ!」
「教授早くしてください、これじゃいつまでたっても片付かないじゃないですか」
「こら、暴れるんじゃない!ハムテル、二階堂!ちゃんと押さえないか!これじゃいつまでたっても終わらんぞ!」
「はっはいわかりまし―うごっ?!」
「ええい…菅原教授手伝ってくれ!君馬が大好きだろう?」
「確かにそうだが私が好きなのは「私馬じゃな~い!ケンタウロスよ!」
「教授早くしてください、これじゃいつまでたっても片付かないじゃないですか」
注射を嫌がって暴れるケンタウロスの少女と彼女を必死に押さえつける獣医たち。そんな騒ぎをやや離れたところから見守る迷彩服姿の自衛官たちの顔には困惑と呆れ、そして諦めの色が見えた。
「いつになったら終わるんですかね、あれ」
「知らんよ。俺も子供の頃は予防注射が嫌だって暴れたことがあったから彼女の気持ちは分からんでもないが、さすがにあの暴れっぷりは擁護できん」
「伝染病対策に予防接種が有効だっていうのは理解してもらえましたけど、これじゃ先が思いやられますね。私達も手伝ったほうが良いのでは?」
「やめとけ、あの足で蹴られて骨折でもしたらシャレにならん。あの先生方だって若い連中をたくさん連れてきてるんだ、そいつらにやらせりゃいいだろう」
「知らんよ。俺も子供の頃は予防注射が嫌だって暴れたことがあったから彼女の気持ちは分からんでもないが、さすがにあの暴れっぷりは擁護できん」
「伝染病対策に予防接種が有効だっていうのは理解してもらえましたけど、これじゃ先が思いやられますね。私達も手伝ったほうが良いのでは?」
「やめとけ、あの足で蹴られて骨折でもしたらシャレにならん。あの先生方だって若い連中をたくさん連れてきてるんだ、そいつらにやらせりゃいいだろう」
そんな彼らの目の前で何とか注射を済ませた獣医たちは、並んで順番を待っているケンタウロスたちに向かって声をかけた。
「はい、次の方~」
獣医たちの仕事はまだまだ続く。
おしまい
ケンタウロスって病気になったらどっちの医者にかかるんだろう…人間の医者?それとも獣医?
ケンタウロスって病気になったらどっちの医者にかかるんだろう…人間の医者?それとも獣医?
603 :創る名無しに見る名無し:2013/09/25(水) 02:29:00.36 ID:TJHFfswV
ケンタウロス族は血の気が多く、無闇に気合の入ったのがいて、俺はやるぜ!とばかり予防接種会場に鼻息荒く乗り込んできて、
おうセンセイ、活きのいい奴で一発頼むぜとばかりに腕を捲くり、
「俺はやったぜ! 俺はやったぜ!」
と、意気揚々と引き揚げていく者も居るのだが...
ケンタウロス族は血の気が多く、無闇に気合の入ったのがいて、俺はやるぜ!とばかり予防接種会場に鼻息荒く乗り込んできて、
おうセンセイ、活きのいい奴で一発頼むぜとばかりに腕を捲くり、
「俺はやったぜ! 俺はやったぜ!」
と、意気揚々と引き揚げていく者も居るのだが...
まあ、なにぶん初めての試みには現場に戸惑いや混乱はつき物ではある
尖った針の恐怖に泣き出した少女 釣られ泣きするその弟 そして少女に蹴られて転がっていく二階堂
おい血が止まらんじゃないかと食ってかかる老人と、逆ギレした漆原教授をとりあえず羽交い絞めする自衛隊員とハムテルたち
血の気の多いケンタウロス族は、止めるどころか面白がってはやし立てる
おい血が止まらんじゃないかと食ってかかる老人と、逆ギレした漆原教授をとりあえず羽交い絞めする自衛隊員とハムテルたち
血の気の多いケンタウロス族は、止めるどころか面白がってはやし立てる
会場の隅っこでは子供らに目をつけられたチョビが、追い回されなでくり回されている 「や~ん」
接種会場はまるで野戦病院と保育園と盆と正月がいっぺんにやってきたような有様
もう予防接種どころではない
もう予防接種どころではない
「菅原さん、どうしますか」
「ケンタウルス族の族長が漆原君と大ゲンカしてる状況では、今日はもう無理でしょう....1曹さん、すまんがまた順延ということに」
「了解しました。 士長、また族長の奥方呼んで来てくれ」
「ケンタウルス族の族長が漆原君と大ゲンカしてる状況では、今日はもう無理でしょう....1曹さん、すまんがまた順延ということに」
「了解しました。 士長、また族長の奥方呼んで来てくれ」
獣医と自衛官のお仕事はまだまだ明日も続く 続くのだ...
「誰もこないと ひまよね~」
注射台の前で飼育箱のスライムに餌やりをはじめる菱沼女史 そこが札幌であろうが前人未踏の
異世界であろうが、彼女のマイペースは崩れないのであった
注射台の前で飼育箱のスライムに餌やりをはじめる菱沼女史 そこが札幌であろうが前人未踏の
異世界であろうが、彼女のマイペースは崩れないのであった