645 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/15(木) 20:01:25 ID:.T6aCl0I0
御覧のとおり、本当に小ネタです。
まあ、こういう話もあるという事で……お目汚し失礼致しました。
653 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/18(日) 13:28:41 ID:.T6aCl0I0
レスどうもありがとうございます。
>>646
>>647
>>648
F世界での標準的な製鉄方法は鉄鉱石と木炭を使ったものです。
地域によっては砂鉄等も産出しますが、生産量的に鉄鉱石の方が主流です。
木材資源が豊富なF世界では、燃料として石炭は殆ど使われていません。
シュトルミーセンという町は、近郊に森林の豊かな山があり(=木炭資源が豊富)、
町には比較的流れの速い川があり(=パワーのある水車による送風装置が設置可能)、
しかも鉄鉱石の産出地に程近い立地で、製鉄業のためにある町と言って過言ではありません。
伯爵家は代々、木炭資源が枯渇しないように、植林事業も積極的に行っています。
ただし、伯爵の製鉄所は「リンド王国としては」「F世界としては」、
「大規模」という感じで、「皇国的な大規模さ」からしたら「小規模」です。
伯爵の製鉄所を接収しても、それだけではとても皇国国内の需要を満たせません。
ただ、シュトルミーセンの鉄鉱石は質が良く、豊富に存在するため、
シュトルミーセンの町を「改造」したら、東大陸における対皇国
鉄資源供給地として確固たる地位を築けるかもしれませんし、
そうでなくても、東大陸における製鉄業の
中心地になれる潜在能力を秘めています。
リンド王国軍が急速に軍拡出来たのも、シュトルミーセンという町の存在抜きには語れません。
国家の財政的にも、大砲や小銃の素材となる鉄生産という意味でも。
>>649
> 303のSSについて
皇国は豊かな分、失うものも多いと考えています。
どうにもならなさ具合は現代日本ほどではないですが。
神賜島開発が完全に軌道に乗るのは何年後でしょう。
石油は備蓄が1年半分くらいですから、それまでに何としても開発せねばなりません。
全部を軌道に乗せるには確かに10年単位の月日がかかって、皇国版「失われた10年」になるかもしれませんね。
>>651
> 採掘が本格化するまで
軍艦の建造も延期あるいはキャンセルされます。
大和型戦艦の信濃は、残念ながらスクラップになります。
> くず鉄
戦利品の押収ですね。
一人あたりの鎧に含まれる鉄が20kgとして、10万人分でも2000tという微妙な数字です。
実際は、鎧(胸甲)を着ているのは重装騎馬兵や重装戦竜兵といった一部兵科のみですので、10万も居ません。
最大限に見積もっても、2万くらいじゃないでしょうか?
とすると鉄資源は400tで、わざわざ持って帰る程の資源量にならないと思います。
それよりも皇国軍将校は、F世界の武器や鎧などに美術品としての価値を見出しています。
鉄資源に関するなら、リンド王国軍の鎧を当てにするより、シュトルミーセンを
皇国の利権に組み込む事の方が今後のためになると思います。
>>652
> 昭和19年の自給率が66%
これって、内地のみの数字ですか?
満州とか含まない、内地のみの数字だとすると私は重大な勘違いをしていた事に……。
671 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/18(日) 20:21:49 ID:.T6aCl0I0
>>669
質問ばかりで恐縮なのですが、色々勘違いしてたようなので……。
鉄鉱石は8割程度が輸入で賄われていたという資料を見たのですが、
日本の内地では砂鉄等からの銑鉄生産量が相当に多かったという事でしょうか。
史実の米国の禁輸措置で「鉄スクラップ」が含まれていた事や、
満州国が鉄鉱石の生産地だったという事、戦時中は一般家庭
からも金属の供出が行われたという事から、内地の自給率は
低く、相当量を海外に依存していたと考えていたのですが、
これはどういう事でしょうか。戦争で需要が増えたので、
内国産の鉄だけでは足りなくなったという事でしょうか。
何にせよ、史実でも9割以上を輸入に頼っていた
石油に比べれば、鉄の状況は良いようですが。
684 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/21(水) 18:25:58 ID:.T6aCl0I0
いつも感想やアイデアありがとうございます。
>>672
>>673
>>674
どうしても鉄スクラップが大量に必要だとすると、
やはり戦利品の鎧や剣等を使うしかなくなるのですが、
どう大目に見積もっても年間で1000t程度しか見込めないのですよね。
これでは国内需要に全然足りず、鉄鋼生産が少なくなれば
あらゆる産業にダメージが行くので、皇国の受難は続きますね。
>>674
>>675
>>676
元世界の近い将来、ソ連との戦争のために皇国に派遣されてきた米軍のB-29やB-36が転移!
じ、実は開発中の4発爆撃機連山や、6発爆撃機富嶽はその極秘情報を
元に開発されていたのです……ご都合主義過ぎますか。
>>681
樺太の油田も、転移までは採掘していました。
皇国の石油消費量は、史実日本より4~5割増しくらいを考えていたのですが、
年間消費量750万トンで、採掘量が30万トンだとすると、4%になりますか。
皇国世界では、樺太や満州の油田開発の技術を、
神賜島に投入という形で期待に答えたいと思います。
>>682
詳細な資料ありがとうございます。
これが現代日本を支えるLD転炉ですか。
自動車生産に特に向いていると。うってつけですね。
これは構想(研究)としては戦前(19世紀)からあったもののようですね。
生産性が向上し、設備投資も少なくて済む。ありがたやありがたや。
皇国も、様々な転炉等の研究はしているだろうと妄想しておきます。
それ以前の問題としては、高炉→転炉の製鋼が可能な製鉄所が、
八幡製鉄所等、他にもあるというご都合主義も加えましょうか(笑)
でも、それでも平炉が主流である限り、やはり鉄スクラップの
大量の需要に対する供給量の問題は当面解決出来ないでしょう。
皇国の粗鋼生産量も、平炉>転炉>電気炉、の順ですので。
>>683
強化しないと自力ではやっていけない分野があるので、強化していますが、
行き過ぎると「これは日本ではなくて米国だ!」って事になりかねないので、
あまり強化したくないという気持ちもあるのです。天邪鬼、天邪鬼……。
「軍事は政治の一部である」事から、史実日本のような「軍事優先」の
体制は不健全だという考えで、ソフト面もだいぶ弄ったつもりなのですが、
私の書き方が足りないせいで、あまりソフト面で「史実より柔軟」って感じ
がしないですよね。戦闘シーンばっかり書いちゃって、内政問題を描けてないです。
皇国の「本来の敵」は、今でもソ連ですので、今後はその辺も課題として書いていきたいと思います。
691 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/22(木) 20:54:35 ID:.T6aCl0I0
>>685
まず一番最初に潰されるなら、扶桑型でしょうね。
金剛型は、一応機動部隊の護衛(被害担当艦)という形でも生き残れます。
しかし、長門型と大和型だけ残して、あと全部スクラップにするというのは冒険ですね。
資源状況が改善して、新規製鉄所の火入れが行われたら皇国版アイオワ型と、
超大和型あたりを建造するにしても、それまでの空白時期に元世界に
戻ってしまうかも知れない事を考えると、安易には選択できないです。
>>686
>>687
転炉もいっぱいあるよといっても、現実世界では圧倒的に平炉だったのを、
圧倒的に転炉というのはさすがにやりすぎだと思うので、「平炉量>転炉量」にしています。
高性能で大規模な転炉を備えた製鉄所は、「室蘭」「川崎」「神戸」「八幡」の四箇所くらいではないかと考えています。
安い銑鉄(国産や印度産)や鉄屑(米国産)が大量に手に入る状況なのであれば、平炉の方が良いわけですよね?
それと、中国産(満州産)の鉄鉱石を製鋼に使う場合、ベッセマー転炉よりもトーマス転炉の方が都合が良いのでしたっけ。
(ここら辺、勘違いしているかもしれないので指摘宜しくお願いします)
>>690
投下マダー? ですね、すみません。
製鋼の話は結構気になっていた事(教科書で習った「鉄屑禁輸」の
問題とか)なので、こちらも雑談で引っ張ってしまいました。
という訳で、久しぶりに本編を投下します。
少し期間が空いているので、文章の勘が狂っているかもしれませんが。
御覧のとおり、本当に小ネタです。
まあ、こういう話もあるという事で……お目汚し失礼致しました。
653 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/18(日) 13:28:41 ID:.T6aCl0I0
レスどうもありがとうございます。
>>646
>>647
>>648
F世界での標準的な製鉄方法は鉄鉱石と木炭を使ったものです。
地域によっては砂鉄等も産出しますが、生産量的に鉄鉱石の方が主流です。
木材資源が豊富なF世界では、燃料として石炭は殆ど使われていません。
シュトルミーセンという町は、近郊に森林の豊かな山があり(=木炭資源が豊富)、
町には比較的流れの速い川があり(=パワーのある水車による送風装置が設置可能)、
しかも鉄鉱石の産出地に程近い立地で、製鉄業のためにある町と言って過言ではありません。
伯爵家は代々、木炭資源が枯渇しないように、植林事業も積極的に行っています。
ただし、伯爵の製鉄所は「リンド王国としては」「F世界としては」、
「大規模」という感じで、「皇国的な大規模さ」からしたら「小規模」です。
伯爵の製鉄所を接収しても、それだけではとても皇国国内の需要を満たせません。
ただ、シュトルミーセンの鉄鉱石は質が良く、豊富に存在するため、
シュトルミーセンの町を「改造」したら、東大陸における対皇国
鉄資源供給地として確固たる地位を築けるかもしれませんし、
そうでなくても、東大陸における製鉄業の
中心地になれる潜在能力を秘めています。
リンド王国軍が急速に軍拡出来たのも、シュトルミーセンという町の存在抜きには語れません。
国家の財政的にも、大砲や小銃の素材となる鉄生産という意味でも。
>>649
> 303のSSについて
皇国は豊かな分、失うものも多いと考えています。
どうにもならなさ具合は現代日本ほどではないですが。
神賜島開発が完全に軌道に乗るのは何年後でしょう。
石油は備蓄が1年半分くらいですから、それまでに何としても開発せねばなりません。
全部を軌道に乗せるには確かに10年単位の月日がかかって、皇国版「失われた10年」になるかもしれませんね。
>>651
> 採掘が本格化するまで
軍艦の建造も延期あるいはキャンセルされます。
大和型戦艦の信濃は、残念ながらスクラップになります。
> くず鉄
戦利品の押収ですね。
一人あたりの鎧に含まれる鉄が20kgとして、10万人分でも2000tという微妙な数字です。
実際は、鎧(胸甲)を着ているのは重装騎馬兵や重装戦竜兵といった一部兵科のみですので、10万も居ません。
最大限に見積もっても、2万くらいじゃないでしょうか?
とすると鉄資源は400tで、わざわざ持って帰る程の資源量にならないと思います。
それよりも皇国軍将校は、F世界の武器や鎧などに美術品としての価値を見出しています。
鉄資源に関するなら、リンド王国軍の鎧を当てにするより、シュトルミーセンを
皇国の利権に組み込む事の方が今後のためになると思います。
>>652
> 昭和19年の自給率が66%
これって、内地のみの数字ですか?
満州とか含まない、内地のみの数字だとすると私は重大な勘違いをしていた事に……。
671 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/18(日) 20:21:49 ID:.T6aCl0I0
>>669
質問ばかりで恐縮なのですが、色々勘違いしてたようなので……。
鉄鉱石は8割程度が輸入で賄われていたという資料を見たのですが、
日本の内地では砂鉄等からの銑鉄生産量が相当に多かったという事でしょうか。
史実の米国の禁輸措置で「鉄スクラップ」が含まれていた事や、
満州国が鉄鉱石の生産地だったという事、戦時中は一般家庭
からも金属の供出が行われたという事から、内地の自給率は
低く、相当量を海外に依存していたと考えていたのですが、
これはどういう事でしょうか。戦争で需要が増えたので、
内国産の鉄だけでは足りなくなったという事でしょうか。
何にせよ、史実でも9割以上を輸入に頼っていた
石油に比べれば、鉄の状況は良いようですが。
684 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/21(水) 18:25:58 ID:.T6aCl0I0
いつも感想やアイデアありがとうございます。
>>672
>>673
>>674
どうしても鉄スクラップが大量に必要だとすると、
やはり戦利品の鎧や剣等を使うしかなくなるのですが、
どう大目に見積もっても年間で1000t程度しか見込めないのですよね。
これでは国内需要に全然足りず、鉄鋼生産が少なくなれば
あらゆる産業にダメージが行くので、皇国の受難は続きますね。
>>674
>>675
>>676
元世界の近い将来、ソ連との戦争のために皇国に派遣されてきた米軍のB-29やB-36が転移!
じ、実は開発中の4発爆撃機連山や、6発爆撃機富嶽はその極秘情報を
元に開発されていたのです……ご都合主義過ぎますか。
>>681
樺太の油田も、転移までは採掘していました。
皇国の石油消費量は、史実日本より4~5割増しくらいを考えていたのですが、
年間消費量750万トンで、採掘量が30万トンだとすると、4%になりますか。
皇国世界では、樺太や満州の油田開発の技術を、
神賜島に投入という形で期待に答えたいと思います。
>>682
詳細な資料ありがとうございます。
これが現代日本を支えるLD転炉ですか。
自動車生産に特に向いていると。うってつけですね。
これは構想(研究)としては戦前(19世紀)からあったもののようですね。
生産性が向上し、設備投資も少なくて済む。ありがたやありがたや。
皇国も、様々な転炉等の研究はしているだろうと妄想しておきます。
それ以前の問題としては、高炉→転炉の製鋼が可能な製鉄所が、
八幡製鉄所等、他にもあるというご都合主義も加えましょうか(笑)
でも、それでも平炉が主流である限り、やはり鉄スクラップの
大量の需要に対する供給量の問題は当面解決出来ないでしょう。
皇国の粗鋼生産量も、平炉>転炉>電気炉、の順ですので。
>>683
強化しないと自力ではやっていけない分野があるので、強化していますが、
行き過ぎると「これは日本ではなくて米国だ!」って事になりかねないので、
あまり強化したくないという気持ちもあるのです。天邪鬼、天邪鬼……。
「軍事は政治の一部である」事から、史実日本のような「軍事優先」の
体制は不健全だという考えで、ソフト面もだいぶ弄ったつもりなのですが、
私の書き方が足りないせいで、あまりソフト面で「史実より柔軟」って感じ
がしないですよね。戦闘シーンばっかり書いちゃって、内政問題を描けてないです。
皇国の「本来の敵」は、今でもソ連ですので、今後はその辺も課題として書いていきたいと思います。
691 :303 ◆CFYEo93rhU:2009/10/22(木) 20:54:35 ID:.T6aCl0I0
>>685
まず一番最初に潰されるなら、扶桑型でしょうね。
金剛型は、一応機動部隊の護衛(被害担当艦)という形でも生き残れます。
しかし、長門型と大和型だけ残して、あと全部スクラップにするというのは冒険ですね。
資源状況が改善して、新規製鉄所の火入れが行われたら皇国版アイオワ型と、
超大和型あたりを建造するにしても、それまでの空白時期に元世界に
戻ってしまうかも知れない事を考えると、安易には選択できないです。
>>686
>>687
転炉もいっぱいあるよといっても、現実世界では圧倒的に平炉だったのを、
圧倒的に転炉というのはさすがにやりすぎだと思うので、「平炉量>転炉量」にしています。
高性能で大規模な転炉を備えた製鉄所は、「室蘭」「川崎」「神戸」「八幡」の四箇所くらいではないかと考えています。
安い銑鉄(国産や印度産)や鉄屑(米国産)が大量に手に入る状況なのであれば、平炉の方が良いわけですよね?
それと、中国産(満州産)の鉄鉱石を製鋼に使う場合、ベッセマー転炉よりもトーマス転炉の方が都合が良いのでしたっけ。
(ここら辺、勘違いしているかもしれないので指摘宜しくお願いします)
>>690
投下マダー? ですね、すみません。
製鋼の話は結構気になっていた事(教科書で習った「鉄屑禁輸」の
問題とか)なので、こちらも雑談で引っ張ってしまいました。
という訳で、久しぶりに本編を投下します。
少し期間が空いているので、文章の勘が狂っているかもしれませんが。